「最初から最後まで目が離せない」ルーム yupppiiiさんの映画レビュー(感想・評価)
最初から最後まで目が離せない
クリックして本文を読む
まず、主人公の男の子の迫真の演技。素晴らしい。
「ワンダー君は太陽」を先に観て、すごく好きになった。
確かにありえない設定かもしれない。
でも、そんなこと横に置いておけるくらい主人公ふたりの演技に引き込まれてしまった。
息子をただただ、守ろうと過敏なくらい必死な母親。
母親を守りたい息子。
外部との繋がりがなかったからこそ、頼れるのはふたりだけ。お互いを支えながら生きてきた。
でもやっと外に出られて。
実の両親は別居、既に新しい恋人もいて。
自分は毎日毎日耐えて、耐えて苦しい想いをしてきたのに…やっと決死の思いで出られて家族が待っていてくれているとばかり思っていたのに…自分の存在などなかったかのように感じ愕然。
必死に守り、大切に育ててきた息子を父親は見ようとしない。
メディアは、将来父親(監禁した犯人)のことを知ったらどう思うのか。産まれてすぐ養子に出した方が子どもは幸せだったのではないか。と心無い言葉を浴びせる。
周りの時間は止まっていなかったし、思ってもみなかった反応。
心がめためたにやられてしまうけれど…
何があっても手放してはならないものに改めて気づく…
自由を得て欲しいものが好きな時に手に入り、どんなに豊かになっても、周りが自分と比べてどんなに幸せであろうと、周りが何を言っても、変わらないものがある。
コメントする