「ラストシーンの美しさ…」ルーム yookieさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンの美しさ…
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事件の被害者とその家族の苦悩を描いた、実は苦々しいテーマの映画。主人公のジョイが、やっと戻れた本当の部屋と家と社会と…その現実に苛まれていく様子は観ていて辛かった…。(ブリー・ラーソン、アカデミー賞主演女優賞獲りましたね。)
大変な思いをして脱出した部屋に「帰りたい…」というジャックの言葉は本当に切なかった。そんなジャックの心の成長を演じ切ったジェイコブ・トレンブレイくんは天才だと思う。セカイへの好奇心、不安、葛藤、そしてママへの愛情。まるで実在する人物のドキュメンタリーを見ているかのように観客を信じこませてくれました。
そして、ラストシーンの美しいこと。
本当の意味で、あの「ルーム」から解き放たれた親子が、手を繋いで「セカイ」へと歩み出す。そこをグーっとカメラが引きで撮っていくシーンは、本当に美しくて感動しました。
お勧めです。
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