何者のレビュー・感想・評価
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内容は薄っぺらい
私たち若者からすると、ツイッターというコンテンツや就活といった身近なものをテーマにされた映画なので、共感できる部分や痛いところを突かれるシーンはたくさんありました。しかし、映画としてどうか?と言われれば物凄く薄っぺらいです。映画を通して就活生のリアルさを伝えたかったのならもうちょっと良いものが作れたと思います。ましてや、あんなに豪華な俳優陣でありながらここまで見応えがないとは。オチの甘い物を映画にするのは難しいとは思うけど…
まあ今就活に追われている人たちだったり若年層が「あるある(笑)」とネタにする分にはいい映画だと思います。
作り手自身がまだ何者でもない
今時の若者はSNSを就活ツールとしてるんだな〜と、実におっさんらしく思いながら観た。
意識高い系の隆良が意外と素直だったりするのは、若者らしくて好感を持てる。
ただ後半、裏垢がバレるあたりが一番の見せ場みたいになってるのは如何なものか?
そんな腹黒さなんて、人間の一面として当然備えてる部分だろう。原作がそうなのか脚本がそうなのかわからないけど、若いゆえの自意識過剰だと思った。まあそこも含め、青春映画とも言えるが、同世代にしか響かないのでは?
ただがむしゃらに生きて、自分が何者かなんて、死に際にでも振り返って考えりゃいいと思う。
何者にもなれない辛さ…
年配には分からない、若者には共感できる映画なのかもしれません。
就職活動に一年間を捧げる大学生達。
自分をアピールすることは、トランプのダウトと同じ。
偽りのカードという手札で固めて、自分を表現し相手に認められようと頑張るのです。
嘘がバレたら終わりです。
でも、バレなければ自分を最高に演じられる最高のアピール方法。
友達をたくさん作って、仲間同士で協力することも一つの方法なのです。
しかし、仲間内の本音なんて分からない…。
協力するよ、頑張ろう、と励ましあいながら活動していても、誰かが『内定』という上がり札を手にした瞬間、仲間は崩壊してしまいます。
ツイッターで散々自分をアピールしながらも、本当の自分は違う場所にいるのです。
140文字という限られた場で選ばれた文字よりも、選ばれなかった言葉の方が圧倒的に自分のことを指しています。
それを知っているはずなのに、自分は何も進歩できないのです。
何者にもなれない…。
社会という大人の世界では、過程ではなく『結果』が全てです。
これまでは、失敗しても親や友達が自分の頑張りを認めてくれていたけれど、これからは結果が全て。
『内定』おめでとう!という言葉によって、周りの人たちに肯定されたように感じる気持ちも同じもの。
いくら頑張ってサークルや勉強を頑張っても、結果に結びつかなければ意味がないのです。
結果が出せない自分は、結局『何者』にもなれない…。
自分は何者なのでしょうか…。
その答えを見つけるために、就職活動を続ける主人公の拓人。
そんな彼の背中が観ていて痛々しくもあり、応援したくもなりました。
5人各々の暗中模索
怖い
就活を終えたばかりの時期での鑑賞だったため、リアル過ぎる現実に直視したくない部分もあった。
このタイミングで鑑賞していなければ、もう少し俯瞰できたのかもしれないが、それが出来なかった。
現実味があるストーリーに加えて、主人公の性格の悪さが際立つため、後味があまりよくない。
原作を知らないとわかりづらいかも..
私は原作既読です。なので、私なりに「何者」という作品が何を伝えたいのかを考えたうえで鑑賞しました。
しかし、正直原作を知らない方がこの映画を見ただけでは原作者のメッセージは読み取れきれないかな、と感じました。その要因の一つはセリフの言葉足らずにあるかと思います。本作の展開やセリフはほぼ原作に忠実ですが、尺の関係?でセリフを省略している部分があり、しかも重要なシーンでそれが見受けられました。
例えば、中盤でミヅキがタカヨシに本音をぶつけるシーン。「そんな姿誰も追ってないの...私たちはそういうところまで来たんだよ」というセリフがありましたが、...原作未読の方、この意味わかりましたかね?小説ではこの部分がもっと言葉で補われており、就活生という年代に向けた本作の一つの重要なメッセージとなっているのですが、どうもあのセリフだけでは伝わりにくいでしょう。また、その後サワ先輩がタクトに対し「ツイッターの140字が重なっただけで..」と諭すシーンがあります。実はこのセリフも原作より大分短くまとめられてしまいました。この場面にもSNS、ひいては現代のコミュニケーションに対し原作者が訴えたいことが詰まっていたのですが、やはりわかりにくかったという方もいらっしゃるでしょう。
もちろんメディアミックスにおいては、その担い手が伝えたいものや重きを置く部分をオリジナルとは変えていくことにも価値があると思います。しかし上記のシーンは、SNS世代の就活生に焦点を開けた本作において非常に大切な意味を持つはず。そこを省略してしまったのはとてももったいないな、と感じました。もしこの映画を見て何を言いたいのかよくわからなかったという方、是非原作を一読することをオススメします。
逆に映画化により原作が補われたと思える部分も。それが終盤、裏アカが発覚したタクトがミヅキに会いに行くシーン。実はあのシーンは映画オリジナルです。ミヅキもタクトの裏アカの存在を知っており、彼の痛々しい部分には気づいていた。でも決してリカのようにタクトを批判するようなことはせず、むしろ彼のひたむきに演劇に取り組んでいた姿を認めるのです。
私はこのシーンにこそ、本作の最大のメッセージが現れているのではないかと思います。そもそも本作で描かれている就活生たちの黒い感情やタクトのひねくれた観察は、決して見る者の嘲笑を誘うためのものではありません。誰もが持ちうる弱くて醜い部分、そこから目をそらして気づかないフリをする、あるいはそんな姿を責め立てるのではなく、自他のそのカッコ悪い部分を認め受け入れ許す。そして、その人の良い側面にもきちんと目を向けてあげる。それが社会のコミュニケーションのうえで必要なのだと「何者」は訴えているのです。まさに最後のミヅキの姿はそんな理想の姿を描いており、彼女の懐の深さと自分の矮小さを痛感したタクトはたまらず泣き崩れたのでしょう。原作では特定の場面で伝えなかったそのメッセージを、映画ではあのシーンで補完したのではないでしょうか。
長文失礼しました。繰り返しになりますが、本作を観て「結局何を伝えたいのかわからなかった」という方は、是非一度原作を手に取って頂くことをオススメします。その上でもう一度この映画を見直すと新しい発見があるかもしれませんね。
リアルやった
とりあえず、好きな俳優が多いし、snsという若者に使われるツールを用いた話しということで絶対観たいと思っていた。
佐藤健と二階堂ふみの検索履歴に関するやりとりはすごいよかった。あと、最後のギンジの公演や1分間スピーチからは佐藤健の変わっていく様子がわかりよかった。
今、就活してなくてよかった…
私が就活をしたのは2003年。13年前はスマホもSNSもなく、携帯の電波も屋外でしか入らないど田舎の実家に、就活の為ネット回線を契約してもらい、リクナビだマイナビだのとにらめっこしていました。
そんな時代を思い出しつつ、でももうちょっと牧歌的だったし、しかも私は関西圏で活動しただけだし、教育学部だから大学の友達はみんなのん気でさ、あんなマウンティング合戦はなかった。
今は辛いね、先に産まれててよかったと心から思いましたよ。
そして、少しでも良く見せようと虚勢をはったり、分析という名の見下しを垂れ流したり、といった愚行には多少なりとも身に覚えがあり、切り刻まれて血だらけ気分でした。
たくとの情けなさったら。片思いは告げることもできず(でも多分バレてるよ、みずきさんには)、見下していたリカからは痛い痛い反撃を受け。その中で、ギンジの劇団を見に行けたことと、まとまらないけど自分の言葉で語り出した面接が変化の兆しなんでしょう。がんばれ。10点でもいいからひねり出そうね、お互い。
二階堂ふみの反撃がよかったです。グッときました。自分の愚かさは知っている。でもこうでもしてないと立っていられない。その気持ちに共感しました。ふみちゃんの泣き方は、本当にいい。気持ちを掴まれます。
岡田将生と山田孝之もよかったなあ。
瑞月がたくとの裏アカをなんで知っていたのか、知っていてのあの言動なのか。そこ疑問です。
原作小説も買っちゃったんで読んだらわかる?かな?
ドロドロとしているが、それがまたいい
映画を良く観に行くので何度も何度も同じ予告を目にする。
この作品を初めて観た時は、「リア充が楽しい大学生活を謳歌するような作品か?そんな物は別に見たくねーな。」と思った。
何度も予告を見ている内に「方向性がちょっと違う、SNSを巧みに使ってんじゃね?」と興味を持ち、他のレビューを見て真っ向から意見が分かれているのが気になった。
後味が悪いのも良いなwと。
たぶんこれからの日本の映画界を背負っていくんだろう若手たちが沢山出ている。あまり期待する事も無く観ていたが、それぞれが本当に上手い。
まず佐藤くんキャラクター、彼の「えっ?」ってセリフはとても印象的で自分から出ていけない性格を非常に上手く表現できていた。
有村ちゃんは映画では初見だが、非常に穏やかな性格とこんなふんわりした子いるよなーとニヤニヤしながら観ていた。それでも芯のしっかりた性格なんだなと納得。
菅田君もCMの鬼ちゃんしか知らないんで「どうなの?」と思ったが非常にキャラになりきっていて、これもこんな奴いるわーと思ったwできれば関わりたくないタイプ。
バンドのボーカルだったけど、歌はそれほどって感じ。
二階堂ふみちゃんは帰国子女?で本当にプライドが高そう、でも社交性は高く、頭も良いと。で付き合ってすぐに同棲を始めるという少し意味不明なヤツ。
SCOOPではおとぼけの新米記者を演じていたけど、こんなキャラもできるんだ。すげー嫌い、と思ったw
たぶん岡田くんじゃなくて岡田くんと付き合っている自分が好きなんだろうなw
そんなふみちゃんと同棲している岡田くん、自分を高尚な人間と思いたいのか?それとも演じたいのかわからんがいちいち上から目線で他のメンバーにコメントをするのは見ていてウザッと思ったw
本当に演技がうまいねw
自分は就活をしたことが無いから大勢での面接等はわからないし、対策を考えるしんどさもよくわからない。
システムは知っているが、SNSもやってない。
やはり色々な人と繋がる利便性の裏に隠れた人間の本質や猜疑心が描かれたまれにみる作品だと感じた。
誰しもが人より少しでもいい暮らしを、幸せな生活を、より多くのお金をと思いながら生きているがそれを表に向けては出さずに内に秘めている。
もしかしたら自分は頑張っているのに評価されているのだろうか?
こんなに頑張っているのに他の人はもっと良い生活をしているのだろうか?
あいつの住んでいる家は?車は?家族は?
日本人にありがちな前へ倣え、横に倣えでもし自分が列からはみ出してしまっていたら、、、。
もし他の人よりも劣っていたら、、、。
そういう劣等感や焦燥感に苛まれSNSを開く。
もちろんSNSでしか手に入らないメリットもあるだろうが、自分を含めやはりまわりが気になってしまう。もし他人が○○だったら、、、。
そんなただの普通の日常を、日本中で起きている出来事を就活と言うテーマと大学生の男女間と言うテーマを使って作られた今作品は見ていて非常に共感できたし自分を見ている様で心が痛いという面もあった。
しかしこう言う出来事と言うか色々な事が起こるのだから、本当に大切な物を見つけることが出来るし、それを守ろうとも思えるのだろう。
それでも有村ちゃんみたいな、純真な子もいるんだよねー。だから生きているのは面白い。
二階堂ちゃんにスマホ見られた時はホラーかと思ったw
こええええwってw
でも本当はもっと汚い言葉で罵ったり、書き込んだりするでしょw
あれじゃあ、まだ言葉が綺麗でしょうw
それで?
僕も最近まで大学生だったし、SNSのドロドロしたところや就活のテクニックみたいなのは知ってますし共感もしましたが、それを映画で見せられて「それで?」って感想でした。
それを活用したドラマ部分が甘かったんじゃないかと思います。
主人公が嫌なやつな雰囲気は始めから醸し出してたから、裏アカでつぶやくぐらいだとインパクトがありませんでした。
日常そのままというか、もっと年齢が高い世代とかだと感想が違うと思います!
二階堂ふみのいちいち癪にさわるセリフは最高でした!
山田孝之はただの嫌な先輩になってたと思います。もうちょっとフォローしてあげてもいい気が…
自分の事を言い当てられた。
数日前に闇金ウシジマくんファイナルを観たので山田孝之さん目当てで見に行きました。出番が少なくて残念(泣)
前半は普通に観てたのですが終わりかけに、たくとが本心は皆を馬鹿にしてると言われ、その内容がツイッター形式で流れてた内容、全てが自分に当てはまってるのでドキッとして目が覚めました。
今の就職活動て大変なんですね。平成元年辺り、バブル後半の売り手市場を経験してるので劇中の就職活動は演出?と思って見てました。
あれ、みんな評価低め。
演劇
原作未読で観ましたが、読みたくなりました!
自分は3年前に就活した人なので、丁度原作のリリースも同時期くらいだった記憶があり(朝井リョウさんもほぼ同い年だし)どれくらい共感できるかな〜と思いながら観にいったんですが、結論、共感はせず。
しかもけっこう最初はサムイと感じる。こじらせ大学生、ああ〜、でもこういう人たちいるいる、あと意識高い系とか、周りにもいたかもな。それにしても菅田将暉くん可愛い。好き。っていうのが前半の感想。
だんだん登場人物の嫌な部分が出てくるけど、大袈裟な印象。映画だからってちょっとドラマチックにしすぎじゃないか?という、自分が共感できないからかもしれないけど、なんとなくリアリティを感じない。
が、後半のミュージカル落ちで、なんだか全部の展開を許せました。なるほど。
これを文章で読むとどんな感じなのかな、と思ったので、帰りに原作を買って帰ろうかと。
映画の構成はすごくいいと思いました。ストーリーの進み方は心地よいし、観せたい部分もわかりやすく強調されているし、とにかく菅田将暉はかわいい。
特にこの作品は脚本あっての構成になっていると思うので、構成だけがよい、というのも違いますが。
最後まで観ると、あ、面白かったな。と思えます。
途中は、このキャラクターは一体なんの役割なんだろう?とか、ちょっと誇張しすぎだな、とか、ここ必要なのか?とか、色々つっこみたくなったんですが
ラストまで終わってようやく、そういう難しい映画じゃなくて、もっとシンプルな話だったんだな、と全部が納得できました。
誰にでもある話です。テーマが就活だっただけ。わたしはあんなに就活に命かけてなかったし、正社員になれなければアルバイトしたらいいと思ってたし、大卒のプライドなんてあんなに無かったけど、就活の話じゃなくたって、みんな一回は通る人も多いんじゃないかなぁ、という、子供と大人の間にいる人間の、自分の中での色んな葛藤、渦のぶつかり合い。
映画館じゃなくてもよかったかも。
ヤスタカサウンド好きです。
あと再三になりますが菅田将暉くんはかわいい。
最高
面白かった
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