「私の嗜好にあわなかった」君の名は。 eigazukiさんの映画レビュー(感想・評価)
私の嗜好にあわなかった
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私は聖書の創世記にでてくるアダムとイブのはなしからこの映画は着想をえていると思います。
・聖書では神がアダムの相手を作るために生きているアダムのあばら骨からイブが作られましたがこの映画ではそれが瀧と三葉がひとつの体になる(肉体の入れ替わり)という現象で表現されています。つまり三葉(イブ=アダムのあばら骨)は瀧(アダム)の肉体に戻ったのです。
・聖書ではイブはアダムによって名前を付けられましたがこの映画ではラストに名前を問うています。「君の名前は。」の答えは瀧(アダム)が三葉(イブ)の名前をつけることになるので映画ではそこで終わっています。聖書では女(イブ)の名は男(アダム)が決定することになっているからです。
・男女に明確な格差がある。助けられるのが女(地方出身)、助けるのが男(東京出身)。
・この映画は最初から主人公が誰なのかわかりにくく難しくて混乱します。主人公は三葉(中身:瀧)、三葉(三葉)、瀧(三葉)、瀧(瀧)の4パターンですが最初それらが目まぐるしく登場します。
・美しい映像の連続だが物語的に意味をなさないと思われるものが多い気がする。
まとめ:宗教的や神話的な考え方はいろいろな映画で広く使われていますし好きな作品も多いですが、この映画に限って言えば感覚的に私の嗜好にはあわなかった。三葉というキャラクターは瀧(男)のために作られたキャラクターと解釈できるので現実世界の住人の瀧にたいしてファンタジーの世界の住人が三葉だと思いました。
結論:この映画は映像美の重爆撃期(隕石衝突にかけて)だが私の嗜好にあわなかった。
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