貞子vs伽椰子のレビュー・感想・評価
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期待してなければ意外と良い
タイトルからしてひっどい内容だろうな、と思いつつ見てみると、意外や意外。最近のホラーの中ではちゃんとした内容になっている。
もちろん、怖がらせる気があるのかと問いたくなるような顔芸みたいなのをどアップで見せてきたり、空を切る動作が滑稽にしか見えなかったりと、コメディチックにしたいのか疑わしくなるような場面、設定も多く手放しで褒められるような作品ではない。
ただ、監督が変わった後の呪怨や貞子3Dみたいに幽霊バンバン出して大きな音で驚かせて、みたいな下品な作りではなく、この作品は雰囲気を丁寧に作り上げてたのは良かった。
感心したのは、取り込んだ小学生をダシにして新たな犠牲者を呼ぶってやり方は原作を上手く踏襲していていいと思う。
許せないのは、一つはあの寺のおばさんしかり、パーマのお兄さんしかり、霊能力で相手に立ち向かうみたいなのはジャパニーズホラーにはいらないと個人的には思う。クロユリ団地なんかもそうだけど、ああいうのが出たとたん胡散臭さが勝って一気にホラー熱が冷める。
二つ目に、貞子も伽椰子も言わば人型の幽霊なのに、合体した瞬間タコの化け物みたいな姿になるのは意味がわからない。なんかうねうねした化け物にすりゃ怖いだろ、みたいに思ったんだろうか。
三つ目はやはりオチが肩透かし。ハッキリ結果を描かない方がいい場合もあるけど、あれじゃ明らかにオチを放棄している。
こう並べると悪口ばかりになってしまうが、それでも久々にジャパニーズホラー見れたなーと個人的には満足。
白石晃士監督の作品を6割ほど視聴してからの今作品視聴
白状しますと私は以前、この映画をよく思えなかった人間の一人です。
理由は、こちらの監督作品を視聴して来なかったからだと思います…。
まず、前もって。白石晃士監督作品は、一度目を通されることをお勧めいたします。
そうすれば、今作品の見やすさのハードルが下がるのではないか、と思います…汗
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やってくれました、除霊シーン! しかしすっくない…白石監督作品は除霊シーンがめちゃくちゃ面白いです。個人的感想なので、気になる方々は白石晃士監督作品をぜひ。
白石監督作品における最初に出てくる霊媒師・除霊師は、だいたい後に登場する本当に強っ強の霊媒師・除霊師さんの呼び水と敵の強さを測るのに必要な人身御供に過ぎません。これ、ほんと。最初の方々は高確率で命を落とします。南無南無…。
今作品の一見男性に見えた最初の女性除霊師さんの、取り憑かれた人にお水をたくさん飲ませるシーンも、白石監督ならではです。
……せっかく白石監督なんだから、いつものよく見るメンバーの登場を密かに期待しておりましたが…残念!笑
この映画の感想は、
見た目は貞子、発声と動きが伽耶子のシーンが全て好きです。あー、面白かった!
白石監督作品と観るなら○
ホラー映画界隈では有名だろう、あの白石監督作品
その時点で、ホラーは諦めるしかないですが、案の定
そういう楽しみ方が出来る方にはとことん刺さります
VS付いてるんだから想像つくかと思いますが、そういう楽しみ方を出来ない方には無理な作品なので、ちゃんとホラーを楽しみたいなら別作品をオススメします
【ジャパニーズホラーの行く末を、懸念した作品。貞子シリーズに頼り切り・・。○○村が始まったが・・。どうなんでしょうか・・。】
■女子大生の有里(山本美月)は、“呪いのビデオ”を見た友人を救おうと奔走するが、惨劇が起こる。
一方、女子高生の鈴花(玉城ティナ)は、自宅の向かいに建つ“呪いの家”で両親もろとも悪霊に襲われる。
霊能者の経蔵(安藤政信)は、それぞれの呪いの元である貞子と伽椰子の対決を目論むが…。
◆感想
・私は、ホラー映画チキンである。一昨年まではホラー映画を映画館で観る事は無かった。何故ならば、全身で怖いシーンに反応してしまい、
他映画では鼾をかいているオジサンには、”うるせーよ、寝るんだったら、外に行け!”などと、偉そうに言っていたのが、ホラー映画になると、いちいち効果音でビクッとして、前の席を蹴ってしまったりしたからである・・。
・で、今作である。
フライヤーはしっかりと保管していたので、配信にて鑑賞したのだが(怖かったら、一時停止。だって見るのは夜中の2時ですから・・。)あんまり怖くなったのだなあ・・。
■でね、ホラー映画の真価って、どのように図るのかなあ、と思った次第なのですよ。
私が、ホラー&超常現象を描いた作品でベストと思っているのは数作あり、
1.洋画
1)「シャイニング」・・初見時に余りの精神的な怖さに驚愕した。
レビューを挙げているので、興味ある方は是非。
2)「サスペリア」・・オリジナル&リメイク共に好き。
3)今年劇場で観た「女神の継承」・・モキュメンタリ―タッチで描かれているが、怖いのなんのって・・。
4)「ドント・フリーズ」シリーズ
5)他、多数・・。
・20年前の映画を何度もリメイクしていないんだよね。
2.邦画
1)「リング」・・圧倒的な土着性ある傑作。
(みんな知っているよね)で、続編が20年経っても製作されている。
<イヤ、面白いんですが、ナ・ホンジンの「啼声/コクソン」や「女神の継承」に比肩する邦画ホラー映画て、「リング」しかないのかな・・・、と思ってしまった作品。
だって、「リング」は土着性のホラーでしょう。
更に、母親の血を引いた貞子の哀しき生涯を描いた作品であり、何度も何度も描かれる”井戸から出てくる”貞子の姿。更にTV画面から出てくるインパクトを越える映画はあるのかな・・、と思ってしまったよ。>
個人的には結構いい、良いもん見せてもらったよ
タイトル通り他作品の同系種の幽霊の戦い。戦いと言っても呪う獲物は当然のことながら生きた人間です。物語のあらすじはとある理由でビデオ再生機が必要となり中古品ショップを訪れるも中には「呪いのビデオ」が入っており視聴し貞子呪い発動。同時期に引っ越してきた家族の娘が近所の小学生のいじめを発見し、「呪われた家」に入ってしまうのをみて、娘も入り伽倻子呪い発動。そんな2人の呪いを殺さし合わせることで相殺し、助かる望みにかけるが……
ホラーファンの自分としては結構好き。この日本ホラー界の双璧である怨霊を、ここまで呪いファイトを描いてくれるとはほんと嬉しい。あ、俊雄くんも良かったぜ!良い仕事してたよ
できればまたやってほしいぜ
中々怖かった…!
ホラゲ実況は見るんですけど実写はみないからかなり怖かったです!
ただ貞子井戸から出てきてない(最初)やんけとなった。
勇敢さに応援したかったのに生贄エンド…。
結局みんな死ぬんかーい!!
主題歌のせいで怖さなくなった。
何も残りません。(笑)
「あなたのハートに何が残りましたか?」と聞かれても、何も残らない典型的な作品。(笑)
大体、VS企画自体、決着なんかつけようなんて気がないんだから。
この手の作品って、戦わせるまでのプロセスなんだけど。
それと、霊媒師なのかよく分からんが、発想が安易過ぎる。
おかげで、登場人物が気の毒な流れに・・・
貞子も伽倻子も気がつくと新作制作されているが、打ち止めにして、新たなホラー映画に目を向けた方がいいと思える。
『リング』なんか、終わってみれば貞子では無く、人間が1番恐ろしい。
って、印象受けたし。
激突してスンナリ消滅メデタシメデタシ、、、なんてなるわきゃないよな...
激突してスンナリ消滅メデタシメデタシ、、、なんてなるわきゃないよなー
と思いながら見ていたらやっぱりならなかったね。
想像の範囲を超えてくれないし、ジワッと忍び寄る悪意は感じられないし、いまいちでした。
個人的に究極のエンターテイメント作品
笑いあり、涙はないけど恐怖あり、見る人によってはトラウマになるかもしれない。 そんな映画。
原作と違って今回の貞子は非常に気が短い。一週間なんて待てない。2日(3日?)以内にダビングしないと襲いかかってくる。 自決も許しません。厳しすぎるよ貞子さん。
呪怨シリーズは初期の劇場版とTVシリーズをDVDで見ただけだけど相変わらずこちらも厳しいです。 家に不法侵入されたらいじめっ子だろうがいじめられっ子だろうが家族想いのお母さんだろうが問答無用で成敗してきます。
序盤から中盤にかけては割としっかりホラー映画やってる気するけど霊媒師コンビが出てきてからかなり作風が変わると思う。 シュールなコメディっぽくもあれば最後の対決は尺は短いけど個人的にはかなり熱い。
映画史上最高のドリームバトルはフレディvsジェイソンでもゴジラvsコングでもねぇ。貞子vs伽倻子だ。 どちらも海外進出してるのでハリウッド版リメイクも首長くして待ってます。←
しかし何処か自信を持って未視聴の方にこの映画を勧められないのは何故だろうか…笑
拾い物
確かに拾い物か。
ルールに律儀な呪いとの追っかけっこ。
客側が共有する一般的な怖さに全く鈍感な霊媒師、安藤政信が心地好い。
結局何だったんだ?なオチの収拾つかなさには文学的な深みがあるっちゃある。
設定を面白がり弄り倒す作り手のノリは悪くない。
怖さはマイルドだけど、面白かった
ホラー要素よりも、エンタメ要素が強いのだが、
そのエンタメ要素が個人的にかなり面白かった
Jホラーのスターである2体の衝突
終始ワクワクしていた
特に終盤が楽しい
一番良かったのは、霊媒師のキャラ
癖のある感じだけど、雑魚ではないとこ
クールだった
フレディvsジェイソン
都市伝説や「貞子」について大学で講義する森繁新一(甲本雅裕)。上野夏美(佐津川)は両親の結婚式が映ったビデオテープをDVDにコピーしてほしいと倉橋有里(山本)に頼む。さっそく、中古屋で600円のビデオデッキを購入したのだが、そのデッキの中に古めかしいテープが入っていた。夏美はその映像を真剣に見てしまったのだ。その頃、ショップ店員が死んだ。すぐに森繁に相談する2人。森繁は舞い上がるほど喜んで、「本物だとしたら2日後に死んでもいい」とまで言う。まずはすぐに診てもらえる霊能者・法柳(堂免一るこ)のもとへ・・・しかし、失敗。法柳と森繁は死んでしまう。人に渡せば呪いが解けると信じて、有里は夏美から直接ビデオテープを渡してもらうという作戦に出た。電話がかかってきた瞬間、ちゃらい常盤経蔵(安藤政信)が登場する。
女子高生・高木鈴花(玉城)は父親の都合で呪いの家の向かいに引っ越してきた。クラスメートから、向かいの家が幽霊屋敷だと聞いた鈴花。小学生4人がその屋敷に入ってしまう。そして行方不明。鈴花は小学生たちが気になり、夜中なのについ屋敷に忍び込み、悲鳴を聞いて両親も屋敷に入るが、両親はトシオと伽椰子によって呪い殺されてしまう。
化け物には化け物をぶつけろ!てな感じで、経蔵と珠緒は幽霊屋敷に向かう。
もう死亡時刻が迫ってくる中、夏美は森繁がDVDにダビングしたビデオをネットにアップロードして、「みんな死ねばいいのに」と厭世的、自暴自棄となる。そして自殺・・・
経蔵に教えられた通り、有里と鈴花が屋敷に入り、そこで鈴花は呪いのビデオを見る。相反する二つの呪いをぶつけてしまうのだ(笑)。
前半は真面目に作ってあるので、それなりに恐怖感を煽ってくるのだが、安藤政信が登場してからは、ちょっとギャグ要素が強くなる。まぁ、怖がらせるというより、お祭りなんだからしょうがないけど・・・
これは…
『リング』も『呪怨』も大好きです。ただこれは…なんていうかもう
「思いついたからやってみただけ」という感じが凄い…
ネットで調べてみると『経蔵と珠緒のコンビが人気』らしいですが
私には何がいいのかさっぱり…演技が臭いし寒々しい…
映画としても恐怖感が全くないです。ジャパニーズホラー特有の『ぞくっ』とする感じは皆無です。
申し訳ないですが二度と見たいと思わないですね…
スポーツ観戦
4DXで観賞。これを4DXでやってた映画館に拍手。
しかも初日のレイトショーだったので、ほぼ満席。
完全なお祭りムード。
そんな中自分はというと、
この対決の双方の映画を大して思い入れが無く、
あまりの混み具合に理解に苦しんでました。
こーゆー話は過程は二の次で、
「バケモノにはバケモノぶつけるしかねぇだろ」
メインイベントだけ待っている状態。
で最後は、女神転生かポケモンか、
多分この後も続くんだろうな、という終わりでした。
映画が終わって、暗いのが開けると、すべての観客が笑顔で喋り出す、
こんな映画体験は初めてでした。
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劇場にて鑑賞。タイトルコール~お約束の砂嵐~ブルースクリーンのTV画面からの引きで室内を見せ、作品に放り込まれるファーストシーン。『リング』ベースで物語が進行し、『貞子feat.伽椰子』と云った態だと思ったら、エンドクレジットで「世界観監修」と云う欄に鈴木光司の名があった。上映中、アチラコチラで失笑が漏れるシーンが数回あったが、全篇本気で怖がらせようとしているのは伝わった。呆気に取られてる内に迎えるラストはやや難解だし、置き去りにされた伏線めいたのも存在する。ご贔屓の監督なので甘い目の採点。70/100点。
・『リング』シリーズ('98~)は、'95年のTVドラマから始まり、『貞子3D('12)』とタイトルを変えた続篇シリーズが作られた。一方、『呪怨』シリーズ('12~)は、『学校の怪談G('98)』と云うオムニバスTVドラマの短篇からスタートし、製作会社オズの倒産を持って、『呪怨 -ザ・ファイナル-('15)』が公開された。はっきり云ってしまえば、孰れの近作も食傷気味で余り歓迎出来無い仕上がりだった。そしてどちらのシリーズも海を渡ったハリウッドでリメイク版が数作ずつ作られたが、それもこの数年、新作は途絶えてしまっている。
進化し続けるJホラーと云うジャンルにおいて、監督は間違い無くトップランナーの一人だと思う。この手垢が附き過ぎた世界観の確立したヒットシリーズ2タイトルを、監督がどの様に掛け合わせるか興味を持った。だがよく考えると、幾ら嘗て食べ過ぎて厭き気味だった食材同士を、自分好みの腕の良いシェフが調理するとなると、諄くなる事はあったとしても、自分の舌に合わない不味い料理になる筈がない事に、鑑賞後気付かされ、相変わらず旺盛な監督のサービス精神が見せ付けられる内容となっていた。
・丁寧な導入部を始め、物語の整合性を保ち判り易さを優先する為か、二つのシリーズのお約束や設定が大きく変更されている。ごく短時間に圧縮された「呪いのビデオ」はなかなかフルサイズで観せず、最後は更に変化しているし、佐伯家に関しては、外観だけに留まらず間取り迄、微妙に変わっていた。ビデオを観た事による呪われた期間は極端に縮められ、甲本雅裕の“森繁新一”教授の自費出版本には四つの呪いの解き方が記されており、劇中、他にもあるかもしれないと発言していた。
・基本的な作りや展開は、『カルト('13)』での大まかなフォーマットを活かしつつ、登場する新しい「呪いのビデオ」は『ほんとにあった!呪いのビデオ the MOVIE('03)』内の映像を彷彿させ、他にも監督のフィルモグラフィーの断片がアチコチに散見出来た。亦、それなりの予算を持ったメジャー映画なので、普段、大人の事情で自らVFXを担当する事が多い監督が、本当に撮りたかったのはこんな画だったのかと感心した。
・監督によると、安藤政信の“常盤経蔵”と菊地麻衣の“珠緒”のキャラクター造形は手塚治虫の“ブラック・ジャック”と“ピノコ”のコンビを意識したと云う。確かに二人の衣裳や遣り取りにその原型を窺い知る事が出来る。登場した時から二人組だと云う暗示が、迎えるクライマックスで予想通りの顛末になっていた。ところで本作では、貞子のみが髪の毛で攻撃していたが、過去の『呪怨』シリーズ内では伽椰子も髪を使っていたと思うのだが、これもキャラクターを差別化する為の細かな変更点だろうか。
・“倉橋有里”の山本美月は普段の表情と対比した自らの運命と向き合う意思の強さが出てたし、“高木鈴花”の玉城ティナは今にも零れ落ちそな瞳が印象的だった。追い詰められ豹変する“上野夏美”の佐津川愛美も呆然自失の様が佳かった。手足がスラッと伸びた“貞子”の七海エリー、動きが少し変わった“伽椰子”の遠藤留奈、登場シ-ンの殆どは座位だった“俊雄”の芝本麟太郎と云う三人のキャストも一新されている。他にも監督ならではのキャラクターが味わい深かった。
・都市伝説やいじめと云う現代風のアレンジがなされた中、往年のビデオ画面を意識したノイズ雑じりの走査線が際立ったザラついた画質を大きなスクリーンで観るのも悪くなかった。エンドクレジットで流れる聖飢魔IIの主題歌「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」には主に『呪怨』系のアレヤコレヤがサンプリングされていた。
・元々'15年のエイプリルフールの企画から始まり、Twitter上で手を挙げた監督に白羽の矢が立ち実現した企画(ここら辺り迄はリアルタムで成り行きを眺めていた)。但し同じアイデアをユニバサールも持っており、共同で角川映画40周年記念作として完成に漕ぎ着けたらしい。
・鑑賞日:2016年6月18日(土)
全172件中、1~20件目を表示