日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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点数主義からの組織的弱点
『日本で一番悪い奴ら』(2016)
はじめは真面目な人だったのに、点数を稼いで行かなければならないというプレッシャーから、真面目が悪のほうに頑張ってしまい、転落していく。悪の不都合はさんざん見せつけられるが、その中の一瞬のシーンだが、主人公がエースの時はちやほやして身体まで差し出していた婦警が、主人公の左遷がわかると手のひらを返してすれ違うシーンは、女の悪の一種を見せつけていた。
主人公を見込んでいたホステスは、さみしさから覚せい剤をしてしまい、その後で、主人公も覚せい剤中毒になってしまう。半端な悪では悪に滅ぼされてしまう。悪の恐ろしさが、正義のはずの警察の不祥事や組織ぐるみの詐欺的な方法。男の暴力、カネ、立場の悪が見せつけられる中で、女の手のひら返しの怖さも見せつけられる。組織の在り方の怖さもある。真面目も悪に走ると悪だった。主人公の弟分なんかは、結婚式の時のシーンが印象的な後に、妻に見放されて、拘留中に自殺する。消極的な考えだとしても悪には向かわないほうが良いと思わされる。しかも正義のはずの組織が悪だくみをしていたなら・・・。映画やドラマの性交シーンや模擬シーンにしても、どうしたものかと思うが、悪のシーンを見せつけられると、麻痺してしまって、語りにくくなってしまいそうな、こうした作品は複雑である。
おもしろい!立派!
かなりずーっと面白い。
他のレビューにも書かれているが
スコセッシの面白映画
グットフェローズ、カジノ、ウルフオブやらの
あの構成に近く 飽きないしちゃんとドラマもある。
思っていた4倍面白かった!
大満足!しかし、冒頭のススキノのシーンでの
カラオケまねきねこだけは強く印象に残ってしまった。
あそこは過去映像を過去映像として
使ってリアリティ優先にして欲しかった。
組織の闇
過去の日本警察の闇が垣間見れた気がして、とても興味深かった。本当に悪い奴は誰か、考えさせられる。
戦後の高度経済成長期に作られた組織のシステムは、おそらく甘い点も多かったのだろう。例えば点数至上主義。絶対的な目的のために心が病んでしまうほどのプレッシャーをかけられたら、そりゃ手段を選ばなくなるだろう。
おそらく誰が悪いとかではなく、警察という組織とそのシステムが未熟だったというだけ。
ただ、過去の罪を隠蔽するのはいいけど(本当は許せないが大目に見たとして)、この映画の主人公のような犠牲者はたしかに居たこと、その事実を踏まえて、より良い組織、人の道を外れなくて済むシステム作りをきちんとやって欲しいと思った。
働き方改革とかも、そんなもんだよね。
悪の道に手を染める警察官
拳銃押収ノルマを稼ぐために拳銃を密輸するという
本末転倒な警察官の話
そつなくまとまっていると思う。
一方で、割と単純なエンタメになっていて、
ドラマとしてはいまいち響かなかった。
理由は主人公が薄っぺらい残念な人物(そういう風にしか見えない演技)で、
自業自得としかいいようがないからだろう。
衝撃的
内容が凄すぎてビックリした。
80年代、ヤクザと警察の抗争ニュースをみて、同じ日本で起きてる事とは、子供ながらに信じがたかった。
「虎狼の血」を観ても思ったが、ヤクザ相手にする警察も、持ちつ持たれつの関係があり、あそこまでしないと相手に出来ないのかもしれないと思った。
綾野剛の演技に、驚くばかり。
実録犯罪ものを軽いタッチで
・事実に基づいた汚職の描写は現実離れしてて見応えがあった
・綾野剛って早漏顔だなあと濡れ場を見て思った
・地元のヤクザとつるんで疑似家族になりのしあがっていくエンタメ作品に仕上がってた
・年月の経過がわかりづらいのと綾野剛演じる諸星の性格が多重人格勝手くらい破綻してた
・似た様な作品だと韓国の「悪いやつら」の方が同じ時代背景や題材を比べて好みかな
・狂った北海道県警のなかにひとり次長が正論を吐くシーンは常識のツッコミになっててどれも好きなシーン
・諸星の相棒の黒岩(中村獅童)と、舎弟のヤングダイスとデニス植野の四人のアンサンブルが心地よい、大人の役者がどれもいい味を出してよかったが唯一TKO木下だけコントみたいだった
イカれた綾野剛、凄いモノを観てしまった…。
「日本で一番悪い奴ら」Amazonプライムで鑑賞。
*概要*
「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に、綾野剛が演じる北海道警の刑事が、捜査協力者で「S」と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様を描く。
*主演*
綾野剛
*感想*
「孤狼の血」が面白かったので、同じ白石監督の作品を鑑賞。題材となった「稲葉事件」は全く知らなかったのですが、「クレイジー」の一言ですね。(^^;
諸星っていう青年は、正義感があってとても真面目な警察官。しかし、新人時代は、なかなか結果に結び付かないでいた。そんな中、先輩刑事の村井からのある助言で、諸星の人生の歯車が徐々に狂い始める。。
違法捜査、麻薬密輸やスパイなど、警察官としてあるまじき行為をしてきた諸星要一の人生が詰まったこの映画。構成が上手くて、ホステスの由貴やソープ嬢とのセックスシーンはエロすぎて、直視できなかった。。(笑)
何と言っても諸星要一を演じた綾野剛の熱演が素晴らしすぎる!暴言吐き、暴行し、セックスしたり、終いには麻薬に手出して崩壊する様がもう最低最悪。これが実話だったなんて…(^^;
時折、セリフがモゴモゴしてなに言ってるのか分からない時がありましたが、なかなか激しい映画でしたw
真面目な刑事が徐々に悪徳刑事になり、崩壊していく所が良かった。それと音楽も良かった!
綾野剛の熱演がめちゃめちゃ激しいし、役者って凄いな~って思いました!
道警ってこんななの?
時代背景的には1980年90年は、まだまだすすきのもヤクザが今より幅をきかせていたらしいので
所謂、取り締まりや、街を平穏にする…の意味合いも違ったのだろうな…
と、思う。
しかしながら、その取り締まり方針や考え方はやりたい放題だったんだろうなぁ…と、思いました。
もう、こんな時代に戻りませんように…と、思うし
道警ってこんな感じだったのか…と、言うのと、それは地方に任せっぱなしと言う中央の問題でもあるよね、たぶん。
こんなものかな?
日本で一番悪いってほどの悪さではないです。
すんげー酷いことする狂気の奴らなのかと思ってハードル上げちゃったよ。
面白かったけども、ハードル上げた分、ちょっと足りない。
日本で一番バカな奴らだな。
…ってゆうか、今(2019)となっては出演者がね、捕まってね、、、まさか、あとはもう出なきゃいいけど…
綾野剛、すごいね
音楽が伊丹十三みたいで、ポップ感を演出している。
綾野剛の演技がすごい。いままでのイメージよりもっとすごい役者なんだと確認した。
終盤の演技はもろ浅野忠信だったけど。目つぶってたら浅野忠信かと思うよ。
でも、年月とともに変わり堕ちていく様を全身で表現していた。
面白かった!
綾野剛さんの演技初めて観ました。
スゴく良かった。モデルの警官の粗野っぽさ、人としての暖かさとか人間ぽさ、未熟さとか、あくまで格好よく上手く演じられていてとても好印象!スタイリッシュムービー仕立てでかなりテンポよく最後まで見られました。実話に基づくダークなエグい内容なのでそこに不快感を感じる方もいるかもしれませんが、そこをマイルドに面白く作品として見せて下さった監督と役者さん方に感心致しました。中村獅童さん、YOUNGDAISさんもハマり役ですね。
「関東に流れる分には良いか」!!
1970年代風の映像になっていて、現在にはない活気や景気の良さを感じました。綾野剛なので初めからチンピラにしか見えず、あっさり悪に染まって言葉の重さも無いので緊迫感も感じませんでしたが、一人の男がどれだけ力を発揮できるかを騒がしくコミカルに描いていたと思います。政治家や大企業の方が極悪なので、タイトルは何か違うと思います。白石和彌監督なのにおっぱいも物足りませんでした。
白石和彌監督の凶悪に続く「悪」映画
白石和彌監督は凶悪で初めて知った。暴力的で狂っているがそこにしっかりと人間ドラマを入れている素晴らしい作品を作る監督だなと思った。今作では凶悪に比べて人間ドラマの部分では欠けていたかもしれないが、映画を全体的にポップに描いていた。ユーモアが意外と多く笑えるシーンもあったので、全く退屈せず観れる作品だった。
綾野剛は僕の中で一番好きな日本の俳優。まさにカメレオン俳優という名が一番相応しい俳優だと思う。怒りでの体当たりな演技。そこのみにて光輝くの時の薄汚れた雰囲気、心の奥に闇を抱えているような人物像をとても上手く、ナチュラルに醸し出していた。また、コウノドリというドラマでは180度違う人生を美しく演じきっている。 僕の中で今作は素晴らしい綾野剛の代表作だと思う。
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