日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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楽しくて笑えるけど
キマシタネー!ザ、東映映画!
描かれている時代から、ホントに80年代の映画を観てるような感覚になる。
しかも笑いもエロも多いし、エンタメとしては文句無い。
でもなんか疲れる。
多分一般的には、それってダメでしょ!、と思っている事が道警内では常識化していて、こちらとしては、道警だけじゃなく警察全体の話かも、と思ってしまうと救いようが無い。
それと、あそこまで諸星が作った疑似家族と愛しい人がバラバラになっていく寂しさとか、悲しくて居た堪れない。
ラスト前の夕張での生活安全課のシーン、てっきり諸星が背負い投げするもんだと思ってたから、ホントに悲しいシーン。
綾野剛の熱演と周りのキャラの際立ちさが素晴らしい。
P瀧さんは「凶悪」での役と似てるが、こっちの方がキャラ的にそのままっぽい。
デニス植野もキャラだけじゃなくて間とかも良かったし、ヤングダイスは初めて観たけどベテラン感ある。
中村獅童の登場シーンはサイコーでした。
「はいコンチワー」
綾野剛凄い
実際にあったことを題材にしてるわりに、見応えがあった。かなり激しく話は展開していくが、それを演じる綾野剛が、素晴らしい。上手に変わっていく様を演じていたと思う。割と、キャシャっぽいインテリなイメージを払拭して、体育会系な役柄を見事演じていたと思う。
全裸監督にも似た世界観
ほぼノンフィクションのストーリーで、
この映画を観た後に事件について調べてみるのは面白い。
北海道から天下を取りたいという脂ぎった感じは
まさに、全裸監督のようだ。
当時の札幌の街並みの描写が、現在の札幌が垣間見えてしまったのが残念だった。最近のコンビニやQRコードなど。それらは全裸監督のほうが上手だった。
道なき道、反骨の。
拳銃摘発が目的で、大量の覚醒剤密輸を北海道警察が計画・実行し、逮捕者が一人しかいなかった(他自殺1名)という本当にあった事件。銃器対策課は手段・善悪関係なくてチャカが大量に欲しいだけ。計画の段階での「シャブが出まわるのは関東なら、ま、いっか」のシーンは心底ゾワってなった。130キロ、末端価格40億...数字のことしか言わず他は知ったこっちゃない。
民間企業がより大きな利益を得る為に多少の支出は仕方ないかなみたいな感じで承認を得て密輸を実行する。
正義の味方であると同時に犯罪を知り尽くしていて悪人を操つり放題だし、どのシステムにもアクセス可能な何でもありの金稼ぎ最強集団。その活動費がどこから出ているかというと税金。
上からの命令は絶対服従なのだが、密輸を目の当たりにして流石にビビる新米刑事に「お前何の為にデカになったんだよ?」というシーンがさり気ないけど凄い良かった。遊牧民・屯田兵とか色々細かく入れてるし、すすきののユキを真剣に救おうとしたのも因果とか深い。
モロボシがチャカの仕入れに奮闘して、人格崩壊した流れだったのにラスト自分のことを差し置いて山辺太郎のこと気遣ったところに救いがあって良かった。言い直して家族同然といったのもちょっと泣けたし、何の為にデカになった?と共に凄く残った。
囮捜査など名前のある活動は氷山の一角で、上からの命令であればたとえどんな悪への導きになろうともやるプロ。何でもやる組織である。
国家権力による重大犯罪を映し出した気骨ある作品。尊い。
「必要悪」とは本当にあるのか?
70年代の刑事ドラマって、結構ダーティ・ヒーロー的存在が多かった・・・例えば「ダーティ・ハリー」とか「フレンチ・コネクション」のポパイ刑事とか、「セルピコ」とか・・・枚挙に暇がない。
どんだけ警察ってブラックなの?って思ったりしたが、所詮映画の中の話と思ったが、警察官と言えども同じ人間。警察と言っても民営の会社と同様に結果を出さなきゃ出世はできない・・・
90年代オウム真理教による国松長官の銃撃事件により、拳銃不法所持の検挙に力が入り、主人公に対し上司がハッパをかける。
焦る主人公は・・・・
なんだか都市伝説もしくはAVネタになる生保レディの契約に体を張る行為を連想させる。
そんなダーティ・ヒーローを演じる綾野剛は当初ピュアな警察官だが、どんどん汚れて行き、見事にボロボロになって行く。
当然の報いだが、そこに映画的カタルシスは無い。
お話は面白いのだが・・・
正義とは何か、人間は欲深い生きものである
『彼女がその名を知らない鳥たち』に続けて白石和彌監督作品を鑑賞。こちらは一見B級映画っぽいが評価が高くて気になっていた映画。確実にヒット作を残してるんですよね、白石監督。
ヤクザと警察のドンパチ劇かと思いきや、人間の欲が蠢くディープな世界を生々しく、しかしテンポ良くコミカルに演出した見応えのある実話をもとにした作品。
欲とチャカとシャブに溺れどんどん狂っていく綾野剛の変化していく演技も素晴らしい。そして、ピエール瀧はいい役者なんだよね。。
白石映画です。しかし、スコセッシ映画にはなれない。
面白かった。白石監督曰く、グッドフェローズ感を出したかったとのこと。悪いことやりまくりで、だけど笑えるんだよね。そして爽快。バックからパンパンやってるところとかね笑。ブラックなギャグ満載。日本では悪い奴が高らかに笑うタイプの、不謹慎で最高に爽快な映画が少ない中でよく作ってくれたと思う。
それでも真面目だよなぁ白石監督。やはりどこか悪に染まりきれないところがあるんだろうなぁ。それはそれで好感はもてる。これは別にどちらが良いかの問題じゃなく、監督自身の作家性。それならそれで良い。
まず第一に、この映画、ドラッグ描写が悲惨すぎるよ。スコセッシなら、ドラッグ最高!シャブ最高!何が悪い?と描く。
綾野剛の演技力すごい。 新人熱血正義警察官時代と闇にそまってからは...
綾野剛の演技力すごい。
新人熱血正義警察官時代と闇にそまってからはまるで別人。
そしてこれが実話というのがすごい。
そして本人もエキストラ役で出ているのもすごい。。
目標を達成するために手段を選ばないとか、
目標達成のための目的がずれていることとかってあるあるだけど警察がこれやっちゃいかん。
善とは何か?
この映画に出でくる人物の殆どが、真面目で、自身の仕事に対して誠実であろうとする。それ故に、自身のフィールド以外を疎かにしていく。タイトルは悪い奴らとのいうものの、性善説を信じたくなるような作品。誰しも、自分の生きている世界以上の広さに対して善を行う事は出来ないし、許容できる世界の広さも違うってことなんだろう。
邦画でやるから衝撃的
まさに「蛇の道は蛇」。
「警察とヤクザは紙一重」なんて言葉を表現するような作品だった。
点数稼ぎのためなのか、純粋に治安維持のためなのか。
警察組織の闇を描いているようだけど、
ある意味で突き抜けたというか、特殊な業界にいると
一般的な感覚を持っていられなくなるっていうのは分かる気がした。
個人的に一番ゾッとしたのは、左遷が決まった主人公と婦警が廊下ですれ違うシーン。
こういう「1回上げてからのドーン」みたいなのってダメージでかいよね。
あと初めてクスリやった綾野剛の表情がヤバい。あれだけで18禁。
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