日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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つわものどもが夢の跡
昭和という右肩上がりの時代に人参に向かって痛快に豪快に駆け抜けた馬達の話。
天まで登った欲の先には何が待っているのか?
結局、日本昔話は人間への最高の教科書なのだと思いました。
劇場で観たけど、アマプラで復習
綾野剛さんの演技が素晴らしい
自信無い刑事から、検挙No1の刑事へ
そこからシャブ中の刑事に成り果てる
顔の表情とか、身体の動きが年齢に合わせたと言うか、上手い
なぁーっと
ピエール瀧さんも、悪い奴をやらせたら、ハマりますね
早く復帰して欲しいです
閉鎖的組織の闇に堕ちていく男 ~白石流の描き方~
とんでもない実話を、白石監督流にエロ、グロ、笑いで突き抜けて描く。
閉鎖性が強い縦割り組織では、「組織の論理」が段々と正義や常識、組織全体の目的からずれていっても「おかしい」と言えない。この映画の原案となった稲葉事件は、正にその悪い見本ともいうべきもの。
社会派映画が得意な監督が、前代未聞の警察不祥事として真正面から撮っても成立したと思うが、白石和彌が監督が撮るとこういう仕上がりになるのか!と純粋に驚いた。
綾野剛も監督に共鳴するかのように振り切って演技。
組織の論理を「おかしい」とは微塵も思わず、その論理にズブズブに染まって行き着くところまで堕ちていく男を活き活きと演じている。
ここまでやれて、楽しかったんじゃ無いだろうか。いや、楽しんでいたはず。画面からそれが伝わる。
悪気無く、悪事を働く。
その滑稽さと、恐ろしさを迫真の演技で見せられた。
悪いけども、この程度かとも
綾野剛が頑張ってる。
どんどん、くだらない男になっていくのだが
これを何と片付ける。
時代のせいなのか?
わからん、昔になればなるほど、人の道徳心は無いという意味か?
否!
何か違うんだよねぇ。前半面白い、後半そうだね感。
諸星はヤクザそのもののような言動でいろいろと問題を起こしてしまう。 スパイである黒岩(中村獅童)が数十億円分の覚醒剤を持ち逃げしたことから 諸星の転落ははじまった。
動画配信で映画「日本で一番悪い奴ら」を見た。
2016年製作/135分/R15+/日本
配給:東映、日活
劇場公開日:2016年6月25日
綾野剛
YOUNG DAIS
植野行雄
矢吹春奈
瀧内公美
田中隆三
みのすけ
中村倫也
青木崇高
木下隆行
音尾琢真
ピエール瀧
中村獅童
諸星(綾野剛)は柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となった。
諸星は、先輩の村井(ピエール瀧)から、
「刑事は点数。点数を稼ぐには裏社会に飛び込み
『S』(スパイ)を作れ」と教えられた。
暴力団と関係を持ち、上司の命令も次々と解決していく。
そして、裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく。
序盤から諸星はヤバい捜査手法でハラハラさせる。
令状なしでヤクザの家に単独で飛び込み、
運よく、覚せい剤と拳銃を見つけた。
署内でどんどん出世していく諸星。
やがて、先輩の村井は淫行で検挙されいなくなる。
村井の代わりに札幌の闇社会を納めるようになると、
諸星はヤクザそのもののような言動でいろいろと問題を起こしてしまう。
スパイである黒岩(中村獅童)が数十億円分の覚醒剤を持ち逃げしたことから
諸星の転落ははじまった。
冒頭から最後のシーンまでずっとヤバい映画だと思った。
上映時間も135分とたっぷりあって、
それでいて長さを感じさせない。
見応えがあった。
矢吹春奈と瀧内公美のお色気もある。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
目的と手段はいとも簡単に入れ替わる
北海道には行ったことがない私でも、NIKKAのデカイ看板を見れば「ススキノだ~」とわかる。夜の街を、グラス片手に見下ろすキング。
その看板から、キャバクラで王様のように振る舞う先輩刑事・村井につながり、そこで主人公の諸星は刑事の「賢いやり方」を教えられる。
「刑事は点数稼いでナンボだ」と。
基本的に真面目なんだと思う。あらゆるところに名刺を配り、「諸星です。何か困ったことがあったら連絡下さい!」と言って回るのは営業としてそんなに間違ってない。
逮捕イコール案件成立と考えれば、通報は資料請求や問い合わせみたいなものだ。自分宛に直接かかってくれば、当然成績は上がる。営業機会が増えるわけだし。
先輩やライバルがしくじれば、当然二番手・三番手が押し上げられて街のキングになる。村井刑事がいなくなったススキノの街を、相も変わらず見下ろすNIKKAの看板からカメラがゆっくりと回ると、そこには真面目な体育会系の青年ではなく、王に君臨した諸星の姿。
日本で一番悪い警察官の、奇妙なサクセスストーリーだ。
映画の元になっている稲葉事件は、ルールを大事にする人から見れば「あり得ない」大事件だ。
だが思えばこの世の中は白と黒とにハッキリ塗り分けられている世界じゃない。濃いグレーと薄いグレーの間を行ったり来たりする、そんな世界だ。
そんな世界を諸星は駆け抜けた。真面目さ故の情熱が、諸星を盲目にさせた。成果主義と言えば聞こえは良いが、点数偏重の評価体制はルール違反をする方が効率が良かった。
「日本で一番悪いやつら」と言われても、それが諸星の世界では常識だったのだ。
そもそもだ。諸星が北海道警に入ったのは、柔道が強かったからだ。全国警察柔道大会で優勝するためだ。
それってすでにルールのグレーゾーンじゃないだろうか?「柔道強いヤツ警察官にすれば話早いじゃん」という考え方の先に、「地道に捜査するよりチャカ買った方が早いじゃん」はあるんじゃないだろうか?「良い企画書書くより、社長の気にいってる製品コンペに上げる方が早いじゃん」と何が違うのだろうか?
濃いグレー(黒とも言う)の世界で生きている人たちと、薄いグレーの世界で生きている人たちが、同じ画面に映った時、双方の考える「セーフ・アウト」の境界のズレが明るみに出て、そこがものすごく面白い。
お互いに超真面目に、真剣に話してるから、とんでもなく面白い。
登場人物一人一人の「セーフ・アウト」をしっかり認識すると、誰もが真面目で律儀にすら感じる。でもズレてるんだよな。
外の世界の人間が、「お前らオカシイよ」と言うのは容易い。でも内側に入った時、「俺たちオカシイよ?」と気づける確信は、私にはない。
だから諸星には人間味を感じるし、ダメな人だけど憎めない。本当にダメだけどね!
普遍的な問題を、過度に批判的にならず、娯楽性を損なわずに届けられる秀逸な一本。自分の世界は濃いグレーに染まっていないか?振り返らずにはいられない。
悪の形。
この映画を見ていると、まるでヤクザが悪い奴に見えないし、警察のしくじりをよくここまで映画化できたと関心する。(映画の世界に公権力は及ばないのか?
まーどんな所にもいい奴悪い奴おるんやろけど
やっぱ薬はあかんね。
2時間越えがあっという間の作品です。
あんた達、何やってんだ!!
あんた達とは、北海道警察のお偉いさん及び
主役の諸星(綾野剛)のこと。
この嘘のような映画、実話を元にしているそうだから、
呆れるを通り越して、恐ろしくなった。
まるでヤクザか?犯罪者と区別がつかない。
治安の悪いどこかの国の警察のようだ。
摘発する目的で覚醒剤や拳銃をロシアや香港から密輸して、
それを摘発して点数を上げる。
國松長官狙撃事件など拳銃犯罪が多発していた背景はあるが、
警視庁に発破をかけられた北海道警察のお調子者の諸星他が
正義感を履き違えて狂躁する様はタガがどんどん外れていく。
諸星は後半で遂に覚醒剤に手を出し、薬物中毒者に落ちぶれる。
遂に逮捕される諸星。
多くの罪は諸星に擦りつけられても諸星は上層部を守る。
口を割ったら命はなかったのかも知れない。
映画では警官に復職出来ると思っていた節もある。
おめでたい。
今はすっかり北海道警察の体質が変わったと信じたいが、
警察及び警察官とは一生涯お近付きにはなりたくない。
そう固く思った。
因みに実在のモデルのAさんは八百屋の親父の傍ら探偵を副業として、
顔出しで取材に応じている。
昭和の危険な世界を堪能しました。ノスタルジックで見応えありました。...
昭和の危険な世界を堪能しました。ノスタルジックで見応えありました。
主人公の魅力に見入ってしまいました。
映画観終わったあと、重曹を小分けにしてシャブに見えるようにして、BB弾発射型のモデルガンを紙袋に入れてチャカと呼んで遊びたくなるほど大好きな作品です。
気合は感じる
実話が元だということで、あまりエンタメの要素があるという感じでもなく。
ただかなりこの役に気合を入れて臨んだのだなということは感じられます。
そのうえでこんなこと言うのもどうかとは思うんですが、どうしてもほとんどの人が昭和の顔つきじゃないんですよね。
シュッとしてるというか。
ぎらつきが薄味で。
タイトルほど凶悪でもないし、もう少し踏み込んでほしかったように思います。
信じがたい
脚色もかなりあるのだろうが、これが実話ベースとは信じがたい。
コンプライアンスを守れない組織は一時的には結果がでても、長くは続かないのが世の常ですね。
綾野剛さんの迫真の演技、おそれいりました。
俳優の小物感が映画を薄っぺらくしている。
「日本で一番悪い奴ら」は2016年6月25日公開の日本映画。現役警察官による覚醒剤取引、拳銃売買、金銭授受などの不祥事と道警の隠蔽を描いた作品である。
"稲葉事件"という日本警察史上、最大の不祥事をテーマとしているらしいです。綾野剛と中村獅童ですが、少し迫力が足りない。どうしても最後まで小物感が否めませんでした。監督があえて、小物感を出しているのであれば否定はしませんが、映画全体を薄っぺらくしているように感じました。R 15である意味もあまり感じないですね。年齢制限するのであればもう少し攻めた演出をして欲しかったです。記憶にも残りづらい作品でした。おなじ白石和彌監督なら孤狼の血の方が好みですね。
凶悪も、孤狼の血もとても好きだったので鑑賞しました よくないことを...
凶悪も、孤狼の血もとても好きだったので鑑賞しました
よくないことをしたら、よくないですよね
出演者陣、演技がいいですね
おもしろかったです
ほんの6年前だけど
今この映画撮れるだろうか。
昭和の時代のやり方も驚きだけど、「映画」だとわかってても引くくらいの暴力と女性の扱い方(そして今となってはいろいろ問題ある出演陣 w)。
でも、創作作品に規制かけすぎたら面白いもの作れなくなるだろうなぁ……。
諸星は、こんなに無茶な捜査しといて、頭に拳銃突きつけられたときに本気でおびえてたのがちょっと意外。
自分の大切な人には絶対薬やらせないようにしてたところは(「人間やめることになるんだぞ」というセリフが印象的)、「刑事」ゆえに覚醒剤の現実を知っていたからか。
でも、最後は……。
なんで諸星は、こんなに「チャカ」に取りつかれちゃったんだろう。
……理由は、最後にわかった。
「人間を描く」という意味で、とても厚みのある作品だと思う。
そして、綾野剛、圧倒的。
本末転倒
本末転倒ーまさしくそんなお話でした。
実在の人物をモデルにしたみたいですが、エンターテイメントとして上手く出来上がっていたと思います。
ツッコミたくなる箇所も無い訳ではないのですが、綾野剛さんの名演技もあり、あまり気にする事なく、最後まで鑑賞出来ました。
少し細身過ぎて柔道の上段者には見えなかったのですが、刑事に成り立ての初々しい感じから、粗暴な刑事、そして落魄れていく様、覚醒剤依存症に至るまで、上手にこなされていまさたよね。
個人的には“狐狼の血”には及ばなかったのですが、それでもかなり面白い作品ですので、“狐狼の血”を楽しめた方にはお薦めです。
ここまで酷い状態ではないと思います(思いたいですね)し、全ての警察がこのような状態ではないと思います(そう願いたいです)が、警察だけでなく公的機関には多かれ少なかれ、こういった状態は日常的なのかもしれないですね。
警察のりある
稲葉事件。
1回目はこの事件を知らずに見た。
2回目は丸山ゴンザレスさんと稲葉さんの対談を聴いた後に。
ご本人のお話を聞いた上で見ると、よりリアルに感じられ、組織のために生きることが良しとされた時代の日本を感じる。
時は令和。個人的には組織と距離をとりながらうまく生きていくことと個人で生きていく術を身につけることが必要な時代と捉えている。
全241件中、1~20件目を表示