教授のおかしな妄想殺人

劇場公開日:

教授のおかしな妄想殺人

解説

ウッディ・アレン監督がホアキン・フェニックスを主演に迎え、人生の不条理を独自の哲学で描いたコメディドラマ。アメリカ東部の大学に赴任してきた哲学科の教授エイブは、人生の意味を見失い、孤独で無気力な暗闇に陥っていた。ある日、迷惑な悪徳判事の噂を耳にしたエイブは、その判事を自らの手で殺害するという完全犯罪を夢想し、次第にその計画に夢中になっていく。新たな目的を見い出したことで、エイブの人生は再び輝き出すのだが……。アレン監督と初タッグとなるフェニックスが主人公エイブを演じ、アレン監督の前作「マジック・イン・ムーンライト」でもヒロインを演じたエマ・ストーンが、殺人妄想が渦巻くエイブに、そうとは知らずに恋心を抱く教え子ジルに扮した。

2015年製作/95分/G/アメリカ
原題または英題:Irrational Man
配給:ロングライド
劇場公開日:2016年6月11日

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Photo by Sabrina Lantos (C)2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

映画レビュー

1.5ウディ・アレンのおかしな妄想と哲学

2024年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

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近大

4.0シリアスになりすぎないジャズ効果

2024年8月26日
iPhoneアプリから投稿

面白かった。(って言葉を使いづらいけど笑)

全体的にジャズの軽い音楽のおかげで、シリアスになりそうなシーンも「シリアスに見なくていいですよ〜」って誘導してもらってる感じで、重すぎない「とあるお話」みたいに見ることができた。ウディ・アレンの作品ってそういう感じだよな。
音楽の効果ってすごいなと、改めて感じる作品だった。

エイブ(ホアキン)の登場から、最後の最後まで
どういう展開になっていくか先が楽しみだったし、
テンポよくいろんなことが進んでいくから楽しく見れた。

ホアキンさん、なんかずっと見てるとやっぱり色気あるなと思ってくるんだよなあ。なーんか人を引きつける強いものがあるんだよなあ。
やる気がない無気力モードのホアキンも、
活力に満ちたエネルギッシュなホアキンも、
事件後のいつも通りな、いやむしろ生き生きとしたところも、
全部なんか「ホアキン感」「ホアキン色」になるというか。説明難しいな...ホアキンがやってるからホアキン色になるのは当然なんだけど
「今作ではふつーな人の役かな?」と思って見てたけど
やっぱ狂気的になっちゃうのねーー!ってなった笑。
狂気的で、精神的にもろさもある、そんな役。もしかしたら自死してしまうかも、みたいな。でも「これだ!」となったらそこにすんごいエネルギーを向けて突進する。
とにかくそういう、エネルギーが強くて狂気的な役が多い!笑
最近ホアキン祭をしてるから余計それを強く感じる。

ホアキンにそういう狂気的な役のオファーが来やすいのか、
それともホアキンがやるから狂気的になるのか。
どうなんだろうね。
ぜ〜〜んぶどこかにJOKERを感じる。笑
JOKERがいるのよ。
JOKERはそういう意味で本当に適任だったし、狂気的ホアキン・フェニックスの集大成のようにも感じる。

p.s.
エマ・ストーン、綺麗なお顔立ち。
ただ、怒ったエマストーンはパワーがすごいな笑
すっごい怒ってるエネルギーが強い人だな、と毎回感じる。
エマストーンは怒らせたくないな。
エマストーンには笑っててほしい。笑

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cris

3.0現実は本質を凌駕する

2023年12月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「教授のおかしな妄想殺人」という邦題がつけられているが、原題は「Irrational man」直訳すると「不合理な男」だ。
主演のホアキン・フェニックスが哲学教授であることを考慮すると、この映画は「生の哲学」を扱ったものなのだろう。

察するにエイブは「生の哲学」そのものだ。理性によって定義できない「不合理さ」が彼を支配している。「智」を愛する哲学者でありながら、思考によって捉えることの出来ない「不合理な生」に翻弄される悲哀。

そんな彼に恋をするのがエマ・ストーン演じるジルだ。ジルは哲学史になぞらえるなら「実存主義」にあたる。本質よりも現実の存在を優位とする考え方だ。

そもそも哲学とは、人間にだけ許された「己の存在を考える」学問だ。学校で習わなくても、普段あまり内省的にならなくても、誰もが一度は考えることじゃなかろうか。
「自分は何のために生まれてきたのだろう」と。

仕事としてそんな命題に打ち込むうちに「不合理さ」に捕らわれ、生きる意味を感じられないエイブ。そんな彼に繊細さと純粋さを感じ、夢中になってしまうジルには共感できる。
難解なことを考えている悩める男は魅力的だ。少なくとも若い時は、同世代の男はなんだかガキっぽく物足りなく感じるし。

ジルは現実的だからこそエイブの浮世離れした魅力に傾倒し、エイブは現実の中に「生きる意味」を見出だせたからこそ活気を取り戻す。
そのすれ違いが何とも皮肉。

ストーリーの他にも、ホアキンの徹底した役作りは素晴らしい。生に懐疑的で希死願望のある役どころを、観るものを惹き付けるリアリズムで演じている。
対するエマも夢見る少女を魅力たっぷりに演じていて、24通りもの衣装を見事に着こなしている。そんなにパターンがあるのに、3回も着ている衣装(白のミニワンピ)があるのだが、あれはどんな意味があるのだろう?
ものすごく可愛らしくて、ふわふわした乙女チックな服だから、ウッディ・アレンが気に入ったのだろうか?
エンディングのマニッシュで大人びたなファッションと絡めると、「少女」らしさが一番出ていたから、なのかもしれない。

「生の哲学」が哲学という学問の中でどんな位置づけなのか?それを知るとなかなかに良くできたエンディングだ。
私はあまりウッディ・アレン推しじゃないが、テーマ的には楽しめた。
あまりにも邦題が内容とあってなさすぎて、ちょっと肩透かしなのが残念。

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つとみ

2.0え?うーん…らしくない。

2023年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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けはえ

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