映画レビュー
映画って難しい。
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ストーリーは分かりやすい王道の復讐モノです。
中国作品ですが日本の有名女優、蒼井そらさんが出てます。
章立てでストーリーを展開させ、連続殺人発生→容疑者逮捕→動機説明→色々あって復讐完了&ラストとなってます。
抑えめの色調でところどころ構図に拘った画もあるし、復讐者にもラストでしっかりと罰を与えて復讐の虚しさも描いている。
悪役はきっちり下衆野郎だし、主人公達のイノセンスさもそれなりに出ていたので押さえるところは押さえているのだけど、何故か凄く退屈な映画になっていて90分弱の時間が長く感じてしまった。
何故かと考えて思ったのは、結局こういうパターンの復讐モノは復讐者にどれだけ感情移入できるかがキモだけど、残虐な復讐に踏み切ったきっかけとなったであろう出来事、出所した主人公を蒼井そらが迎えるシーン、絶対に手を抜いたらダメなところの脚本が適当すぎた。
蒼井そらの台詞が少ないのは役柄でもあるし、それなりに表情で演技出来ていたと思うが主人公には何の台詞もなく、しかもその時の絶望感も全く表現できていないから引き込まれない。だから主人公を助ける為に蒼井そらがとった行動の重みも減るし、復讐の必然性は理解できるのに同調できない。
あと、音楽。ハンス・ジマー的にしたかったのか知らんが逆効果。いちいち場面にあってないので画に集中できない。
いやぁ、映画撮るって難しいんだなぁと改めて実感。大まかには良くても少しの事でつまらなくなってしまうんだから。
それと、役者さんも最低限の演技力は揃っていないとダメなんだなと思った。蒼井そらさんは良かったですが。
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