バーバリアンズ セルビアの若きまなざし

劇場公開日:

バーバリアンズ セルビアの若きまなざし

解説

度重なる紛争など混沌が続くセルビア社会を背景に、鬱屈した思いを抱えながら自分のアイデンティティを探る若者たちの苦悩や怒りを繊細に描き、世界各地の映画祭で注目された青春ドラマ。仕事も目標も持たず退屈な日々を送っていた仮釈放中の青年ルカは、仲間たちと地元のサッカーチームを応援しながら飲み騒ぐことだけが唯一の楽しみだった。ある日、自宅に来た社会福祉士により、コソボ紛争で失踪した父が生きていることを知る。しかし、母はそのことを隠し続けていた。やがて首都ベオグラードでコソボ独立反対デモに参加したルカは、ただ暴れるだけの仲間たちの姿に違和感を覚え、父に会うためバスに飛び乗る。監督・脚本は、本作が長編映画デビューとなるセルビアの新鋭イバン・イキッチ。キャストには作品の舞台となった小さな街でスカウトした不良グループを起用し、ドキュメンタリーのようなリアルな姿が映し出される。

2014年製作/87分/セルビア・モンテネグロ・スロベニア合作
原題または英題:Varvari
配給:アニモプロデュース
劇場公開日:2016年1月16日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.0"野蛮人"

2020年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

一切笑わない無感情に思える主人公、地元の不良を起用したドキュメンタリーな雰囲気と、演出自体に物珍しさも無くセルビアの何を伝えたいのか?

人種差別、国の情勢に怒る若者、サッカーのフーリガンの物語かと思ったりして!??

感情表現の乏しい若者を主人公に、何も起こらない物語を良しとは出来ない、全体的に甘えを感じる。

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万年 東一

2.0セルビア

2017年6月18日
iPhoneアプリから投稿

短髪の凛々しい少年達。微妙なクラブで掛かる微妙な音が素晴らしく、背景の団地とかキレイな車が一台も走ってない感じとか、地元のショボいサッカー場とか、街全体の何気ないゲトーが良い感じ。ただ細部はあまりなく、好きな子とやれないチェリーボーイの話に終始しちゃう。もうちょっとセルビアのアナーキーな若者像を期待してたりして。

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pigeyes

3.0何も起きない。何も上手くいかない。抑鬱、出口なし

2017年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

パンクな映画だ。
何も起きない。何も上手くいかない。抑鬱、出口なし。ささやかな抵抗も当たり前の報復。鬱憤は、臨界点。そして、何も起こらない。
this is Pank!

上の記述、あんまりなので、他人の評価を見た。

映画のイメージ:せつない とあった。共感。

セルビア、コソボ独立。政治的にどうこうでなく、何かやらなきゃという若者感、そしてここでも何もできない、起こらない。鬱屈したまま。だからこその「野蛮人」か。どんなに押さえつけられても、心は野蛮であり続ける。

バーバリアンズ、"REGGIE" での敵チームの名前といっしょだ。たしか、「野蛮人」だな。

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CB

3.0この風、この匂い、この肌ざわり

2016年2月26日
スマートフォンから投稿

「ディーパン」も、そうですが、目を反らしたい現実を、わざわざ映像化して、劇場公開する根性に、感動を覚えます。「最愛の大地」「サラエボの花」「神々と男たち」と観てきたので、セルビアが舞台と知って、足を運んだわけです。どちらかというと「This is イングランド」の系譜ですね。役者でなく、地元のワルガキ使うあたり、いいすっね。製作サイドの意思で、編集されまくったドキュメンタリーと違って、リアルにヒリついた空気を、醸してます。つまり、この風、この匂い、この肌ざわり、これぞ、グフふふふ…な作品です。想いを上手く伝えられなくて、悶々とした日々を、過ごしたことのある方なら、痛みを共有できるはず。嗚呼、生きるって、恥ずかしい、と、再認識できます。是非、お試しあれ。…って、わざわざ試したくも、ないですかね?。

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機動戦士・チャングム

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