「ずっと修羅場のターン」葛城事件 なつさんの映画レビュー(感想・評価)
ずっと修羅場のターン
私にしてはかなり珍しく、登場人物になにひとつ共感ができなかった。
毒親、ネグレクト、人々への理不尽な扱いなどたくさんの胸糞映画は存在する。
もちろん実話をモチーフにした犯罪の作品など多くある。
今作では、ただ、涙でも嗚咽でもなく吐き気だけ。
無感情に食べられるコンビニのスパゲティくらいが可哀想に思うくらい。
たんたんと、観続ける。
ただそれだけ。
父親にも母親にも2人の息子にも兄の奥さんにも子供にも近所の噂話をする人にも殺傷された人々にすら何も共感できない。
獄中結婚をする女性にも。
たぶん、感情移入してはならないという、頭の中でアラームが鳴り響いたのかもしれない。
それを思えば本当に素晴らしく気持ち悪く作られた良い作品なんだと思う。
なので、感情的に思うがままの星の数。
ただ吐き気
人生最後に食べたいもの
それは叶わない。
バラは咲いても散るものである。
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