「結婚して息子が2人授かってマイホーム建てて昭和のステレオタイプの家...」葛城事件 すみれさんの映画レビュー(感想・評価)
結婚して息子が2人授かってマイホーム建てて昭和のステレオタイプの家...
結婚して息子が2人授かってマイホーム建てて昭和のステレオタイプの家族像のままに全部手に入れて、人生のスタートラインに立つことができたお父さんは、この先もずっとレールを踏み外さないで生きたかったんだろうか?
それとも見栄?
子供には大学に行かせてホワイトカラーのサラリーマンになってほしかった。
嫁にはいつも家にいて自分の帰りを待っていてほしかった。
心からそれが幸せと思ったのかはわからない。
だけど家族はお父さんの所有物ではない。
家族それぞれの人生を選ぶ権利も無視し、理想をつきつけられ、暴力でねじ伏せても心が離れていくだけ。
犯罪を食い止めることができる唯一の手段である愛を子供に教えることができなかった親の罪はとても大きい。
自分の理想のままに家族をしばりつけた結果、一番大事な愛を失ったのだと思う。
とてもよい映画です。
コメントする