「普通の家族の異常な家庭」葛城事件 ペンペンさんの映画レビュー(感想・評価)
普通の家族の異常な家庭
何故こうなってしまったのか、どこで間違えたのか。父は不器用ながら家族を愛し守ろうとしただけなのに。
全員どこか変だが、そこらへんにいそうな人々である。無差別殺人という事件だけを見ると、とても特殊な環境のとても特殊な人物像が浮かび上がってきそうだが、その内情はどこにでもいそうな少し歪な家族である。
ただ、この家族、恐ろしく自分勝手ではある。
やはり、他者のことは分からない、分かったつもりになってるだけということだろう。
父は息子のことや嫁のことを何も分かっちゃいなかった。死刑反対女も死刑囚のことを何も分かることはできなかった。
分かった気になるなよ、危険だぞと。
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