マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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金融知識ゼロでもギリギリ楽しめる。
リーマンショックの三年前からアメリカ経済が破綻することを予見していた四人が、証券に対する保険を巡って一儲けしようとする話。
証券知識ゼロでもギリギリ楽しめました。
知らない単語が出るたびに調べていたので、実質映画を3時間観たことになりました。
リーマンショックは何故起きたのか。
誰が何のためにズルをして、その被害を被ったのは誰なのか。
完璧とは言えないけどうっすらとした全貌を知れます。
やはり、お金を転がすというのは人を良い方にも悪い方に狂わす。
映画のラストに語られる四人の現在。その一人が水に絞って投資をしているよう。
先見の明のある人にはとことん震わされる。
専門知識がないと結構難しいかも…(^-^;
全体的な雰囲気やテンポ感はすごく良かったけど、サブプライムローン問題が主題のこの映画、サブプライムローンについて多少かじっていたつもりだったが、正直ついていけなかった…(^-^;
何回か繰返し観れば内容も理解でき、きっと良い作品と感じる作品なのだろう。
予習必須
映画を批評する以前に、投資や金融についての基礎知識がないとチンプンカンプンですので、WIKIでリーマンショックの経緯を頭に入れてから観た方がいいです。それでもよくわからないかもしれないので、空売りと信用格付けとサブプライムローンについては調べておいた方がいいでしょう。
殆ど知識がないとさすがに厳しいですが、私みたいに中途半端な知識しかなくて半分以上よくわからなくても、そこそこ面白かったのは、展開がものすごく早い点がよかったのでしょう。
時々出演者が視聴者に向かって説明始めたり字幕で解説が出たり、NHKの報道特集みたような演出があって結構映画的な工夫がたくさんあって楽しいですよ。
エライコッチャ
すごく見たかったんだけど、同時に見たくないやつでもあった本作。
気になったことは調べまくっちゃう性分なもんで、
金融のことに興味がでちゃったらコレ大変だぞと。
んでリーマン・ショックの話って聞いてたけど、
あの金融危機の原因はリーマン・ブラザーズじゃないじゃんと。
ウォール街ってか金融業界がもうアレなせいで、
むしろ破綻することは見えてたんじゃんと。
作品自体も豪華だし、記録映画的な情報量だし、
しかも半ば意図的に複雑化された金融の話だしっていう
もうエライコッチャな作品で、面白かったんだけど
結局よく分かんないっていう残念な感想しか出てこない。
いや良く分かんないのに面白かったっていうのは映画としてすごいと思うんだけども。
ごちゃごちゃと訳が分からない展開で20分程度で観るに堪えなくて視聴...
ごちゃごちゃと訳が分からない展開で20分程度で観るに堪えなくて視聴をやめた。
シーンが次々に切り替えられ、一体誰に焦点を当てようとしているのかが分からない。
まあ、最後まで観たわけではないので、少し甘めに評価しておく。
ミンスキーモーメント
MMTを勉強すると必ずぶち当たる大きな壁「ミンスキーモーメント」。リーマンショックを予言したミンスキーによるマクロ経済学(ポストケインズ学派)であるが、これを誰よりも早く見つけ、クレジットデフォルトスワップに逆張りして大儲けした投資家の話。
MMTの主唱者の1人であるモズラーは、このCDSも廃止すべきと主張してるようだから、決して手放しで彼らを賞賛しているわけではない。しかし当時のほとんどの投資家や、銀行家は彼らを変人扱いし、いかなる手段を使ってでも儲けることしか考えておらず、その崩れ落ちていく様は滑稽でもある。
【エンタメ学習映画】
・2015年公開のアメリカの金融系ドラマ映画。
・2005年のニューヨーク、誰でも住宅ローンを簡単に組めるような時代、金融トレーダーの主人公(マイケル)は住宅ローンを含む金融商品が確実にデフォルト(債務不履行)に陥ることを見つけ周囲に訴える。しかし、誰しもが好調な住宅ローンをはじめとした金融商品がデフォルトに陥るなどと信じることもなく鼻で笑う。そこで、マイケルはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という債権価格が暴落した時にこそ設けることができる金融商品で取引を開始していく、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・サブプライムローンの正体がよくわかる
・金融知識の解説が物語の流れにうまく取り込まれている
・さらに金融知識をつけたくなる
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[物語]
・邦題では「華麗なる大逆転」となっていますが、実際には結構どろっとしながらも耐えて耐えて成功を手にした人たちの物語のようにうつりました。タイトルはさておき、株価や債券が大暴落することなど、当時だれも信じて疑わない中で、デフォルト(債務不履行)になると予測して突き進む主人公たち、と、経済の実態は主人公の予想通りおかしくなっているのに、人々の心理によってそう簡単には変わらない市場。経済事実と信念の対立の中で発生する主人公たちの葛藤が面白かったです。
[演出]
・普通に物語を追うと、知らない用語ばかりで難しく思ってしまいます。しかし、途中で言葉の解説を物語に混ぜて行う演出は、違和感もなく理解もできて非常に面白かったです。
・各キャラクターが自分自身の思考やキャラを説明する演出も斬新ですね。
・物語の中のキャラクターが、そこから一歩引いて鑑賞している観客に向けて話すスタイルやこの映画のカット割りのテンポなど、全体的にガイ・リッチーさんの作品のスタイルやテンポに似ているなぁと感じました。個人的にはガイリッチーさんの映画は好きなので、非常にとっつきやすいテンポでした。
[映像]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[演技・配役]
・前知識なしで観たのですが、途中でブラッドピットさんが出てきたときはしびれましたね。というか、最初は「え?ほんとにブラピ?」と疑いました。笑
・どのキャラクターも個性豊かで、ベテラン俳優で固められた素敵な作品だと思いました。
[全体]
・金融知識なしでも「なんとなく雰囲気」で物語は理解できます。安心してください、私もそんな感じでした。笑 それがきっかけで詳しく後で調べて、また映画を観ると2度おいしい感じです。が、事前に「リーマンショック」「サブプライムローン」「COD(債務担保証券)」「MBS(モーゲージ債)」「CDS(クレジットデフォルトスワップ)」あたりを調べて、全体像を理解してから観ると、かなり面白くなること間違いなしだと思います。
・経済の歴史を知れて、金融知識をつけることへの魅力を感じ、知識がつく。アトラクション映画とは違ったエンタメ学習映画として、少し難しいけれどチャレンジしてみる価値のある映画だと思いました。ありがとうございました。
#映画 #ドラマ #金融 #リーマンショック #クリスチャン・ベール #ライアン・ゴズリング #スティーブ・カレル #ブラッド・ピット #脚本賞 #アカデミー賞 #住宅ローン #エンタメ学習映画
#全体3.7 #物語3.7 #演出3.8 #演技3.7 #配役3.7 #映像3.6 #音楽3.5
マネーマネーマネー
リーマンショックを描いたもの。ある意味実体が無いものを売り買いし一喜一憂、金持ちのゲーム。それで被害を受けるのは一般ピーポー。資本主義世界のどうにもならない行き詰まり。あー見るだけで暗い気分になる。それでも懲りずに同じ事の繰り返し。どうにかならんものかね
あえて海外版半沢
金融の話、逆転という事で半沢と言ってるのではない。
独特のテンポに説明用シーン插入、豪華キャスト、という事であえて半沢と。
ためになる、ならないではなく、金融業界志願なら見ておくとか、そういった批評でもなく、史実として面白かった。
ラスト、破綻後にそれぞれの処理の仕方になるのがついてゆけず、自分には金融感が無いことわかった。
邦題タイトルで損してるな。
重すぎて、華麗なる大逆転とは…
厄介なのは知らないことじゃない。
知らないのに知ってると思い込むことだ。
マーク・トウェイン
リーマンショック、知ってるけど、理屈を理解してない。
映画の内容の専門用語、聞いた事あるけど、詳しくは知らない。
そんな感じ。
とりあえず無知な自分は搾取されてるんだなぁ、と。
今作の主要人物の成功は、自分を含む情弱無知な持たざる大衆の不幸。
それを理解しつつ、喜ぶ者、苦悩する者。
悪しき仕組みを作り上げてる元凶にはダメージが無い。
リーマンショックの影響を喰らって無い(と思ってるけど…)、自分でさえも重過ぎて、「華麗なる大逆転」って副題のセンス…
そして、主要人物にビッグネーム揃えてたけど、内容的にはアンビリの再現ドラマで充分だったなぁ。
巨悪に対する告発状
アメリカの住宅ローンの仕組みとデリバティブ(金融派生)商品のオプション取引を多少とも知らないと理解が難しい作品。
本作品に対する評価は
①取り上げたテーマは良かった。
事実に基づいていてもいなくてもリーマンショックの裏側を扱った映画は皆無なのだから。
②邦題は完全に的外れ。
原題は"The Big Short" 直訳すれば”大いなる空売り”
日本語で”マネーがショート”と言えば資金が不足することを指す。
ましてやサブタイトルの”華麗なる大逆転”は完全にチョンボ。
まったく”華麗”ではないのだから。
③余計なシーンが散見される。
マイケルの少年時代のフットボールの場面、マークの少年時代にユダヤ教のレビが訪問するシーン、ジャレッドが劇中でストーリーを解説する場面など。
後のストーリー展開にさほど意味をなさないものが多い。
これでアカデミー脚色賞?
そんな無駄なシーンを探すのも楽しみの1つとは言えるけど。
④クリスチャン・ベールとスティーブ・カレルは熱演していたけど、ライアン・ゴズリングはイマイチ。
”スーパーチューズデー”でもそうなのだけど、彼は・・・・ (個人的な好みかも)
⑤これだけ世界的な恐慌を引き起こした関係者が誰も訴追されなかったことをもっと怒りを込めて訴えて欲しかった。
リーマン・ブラザーズ経営陣だけではなく、SEC(証券取引委員会)、FRB(連邦準備制度理事会)議長、格付け会社(ムーディーズ、S&P社)トップ など。
アメリカでは横領、脱税などの不正だけではなく、企業を倒産させた経営者が訴追、収監されることはよくある。ましてや今回のサブプライムローンに端を発した世界恐慌は犯罪そのものである。
リーマン・ブラザーズ以上にMBS、CDOを発行していたAIGをアメリカ政府は(世界的な影響が大きすぎて)救済したので彼らを訴追出来なかったのか。
非常に勉強になった
もう10年程前になるリーマンショック
その裏にいた実在の人物達の2005年3月からリーマンショックまでの実際の物語です
リーマンショックはまさにアメリカで起きた壮大なマネーゲームだったのだと分りやすく、一般人からの目線を交えてで作られているので、あの時にアメリカで起きた事の裏側がとてもよ〜くわかりました
合成CDO等のわかり易い例え話等もかなかなか笑えますよね
正確には、もう一度みないとCDSの空売りで利益の出る仕組みについて完全には理解出来てないですが、、
最終的に弱者が泣きをみるだけという現実
そして格付け会社の話あたりは今でも、あのスタイルのままなのか?とか気になりますよね
最初は日本語吹き替えで観たのですがマイケルとローレンスおじさんの関係の説明がないので、マイケルが社長なのかローレンスの会社の社員なのかがわからないのが困りました
2回観て出資者だと気づきました
家だと一生懸命観ないのでだめですね
それにしてもホントに色々とっても非常に勉強になる映画でした
2021年自宅鑑賞10
大逆転とタイトルにあるが、あまり爽快感はなく後味の悪い本作品。専門...
大逆転とタイトルにあるが、あまり爽快感はなく後味の悪い本作品。専門知識が多くて一瞬でも画面から目を離すと情報に追いつけなくなるので、食らいつくように2時間見つめていた。
出てくるキャラクターは非常に魅力的で惹き付けられる。
経済的な知識0な私からすると、中々用語が馴染まなくて苦労したけど、勉強になったので良作かと。
一般人には見抜けないよ、あんなトリック…
世の中には頭のいい人たちがいたもんだ(つまり、途中細かいところ理解できなかった)。
小難しいんだけど、それを軽快なタッチで、途中にうまい解説混ぜつつ、よくここまで描き切った!
世の中の常識(たいてい大した根拠はない)を無視して自分の頭を信じられるか。
経済ゲームを制して手にする大金は善か悪か。
喉元過ぎれば~的に、あのサブプライムローン問題を引き起こしたのと同じような商品がまた売り出されているという最後の指摘にもぐっと来た。
Covid-19 状況下で
リーマンショックを基にした映画であり、テンポよく進んで面白い。全てを理解するには高度な金融知識が必要だが、途中途中で金融商品をユーモア交えて説明してくれるので、ある程度は知識不足をカバーできると思う。
Covid-19 で株式市場もよく分からない動きをしている中、逆張りして大きな利益を目指せるか?
きっと私には無理だろうし、その才能も無いな。
削らなくても良かったシーン
アメリカのサブプライムローンの崩壊を見越して逆張りしてあった人がちゃんと儲けたお話。金融の詳しい用語は、ちゃんとはわからなくても楽しめました。
DVD特典で「カットされた映像」というのがあったのでみてみると、このシーンあったほうが主人公の人間らしさや映画自体に厚みがでたはずなのに、と残念でした。
個人的余談ですが、印象的な助演にライアン・ゴズリングがいて、調べてたらラ・ラ・ランドの人だと知りました。
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