無限の住人のレビュー・感想・評価
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キムタクはキムタク?キムタクで何が悪い!キムタク自身にはまるで興味がなかったおっさんは本作をこう見た!
確か似たようなコメントのレビューを書いた記憶がある。そうだ、「ボックス!」(2010)のレビューだ。
そうだ、市原隼人だ。三池監督は市原隼人が大好きだ。そしてオレも大好きだ。理由は簡単だ。
いつだって市原隼人だからだ。
だからキムタクと三池。相性が悪いはずがない。
そう確信して、風邪気味の奥さんをほったらかしにして、極悪のおっさんは渋谷へ。
「無限の住人」
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漫画の原作は未読。三池と漫画原作の相性が悪いといわれるが、最近作の「テラフォーマーズ」は題材、つまり原作がつまらないだけで、三池が監督することで、飛躍的に見るに堪えうるものとなっただけである。
三池は、漫画原作こそ、真骨頂。
相変わらずの、時代劇のくせして現代語とか、説明過多なセリフや脚本にうんざりはするし、くだらない部分はあるものの、プロフェッショナルな、陰影のある画や迫力ある殺陣は健在。個性的な豪華キャストも見どころある。
だがしかし、木村拓哉。この映画の見所はやはり彼だ。
序盤のモノクロのアクションから魅せる。本人、そうとう殺陣の練習をしたと思われる。構えからの腰の入り方が立派だ。
だが、木村拓哉の、本作の最も素晴らしい点は、時代劇に合った風貌である、という点だ。
そう、特に顔のデカさ。
これこそが、木村拓哉が、時代劇が一番様になる要因。顔が大きいがため、重心は下がり構えは美しく力強くなり、全身を映した状態で、顔の表情がはっきりとわかる。目も大きいので、なおさらだ。
一方の福士蒼汰の貧弱な立ち振る舞いもそうだが、顔が小さいがため、迫力が足らない。まあ、そこは戸田恵梨香同様、マンガの世界なので、ガタガタいうつもりはない。
他の役者については、やはり海老蔵が素晴らしい。白髪のロン毛から覗く顔はやはりデカく、ベニチオ・デル・トロのようにねっとり。
この海老蔵の「大切な人を失ってきた」設定が、「悟った」かのような表情が実に「リアル」だ。
彼とキムタクとの、三池映画特有の「ガチンコ」殴り合い、じゃなかった「斬り合い」も楽しい。
そして、市原隼人。
やり過ぎで、狂ってる感がとてもいい。ここまで外道な役も珍しいが、本当に信頼できる役者である。
だが、彼とキムタクを見てると、ふと萩原聖人を思い出し、こういう映画で、共演してほしいなあとも思った。
杉咲花については、登場人物のセリフにあったように、「あの女を黙らせろ」。それ以外に言葉がない。
詰め込みまくりの、詰め込み気味の本作だが、序盤の北村一輝のキモいキャラなどもっと面白くできたと思うので、シリーズ化前提で撮ったほうがよかったかもしれないが。
むろん、キムタクのスケジュール次第だろうが、本作以上に彼を活かせる企画はないのでは、と思うほど、これ1本はもったいない。
追記
不死の設定について。
不死身モノという題材について勘違いしてるようだが、本作、初めからその点の面白さは狙っていない。豪華キャストに、毎回、キムタクがいじめられ、痛がる、それが本人らがやりたいことだったのだから、これで良いのだ。
不死身モノの難しさ、三池監督&キムタクをもってしても克服できず
アメコミヒーローものなどのアクション系映画でたまに出てきます、不死身の主人公。ダメとは言わないけれど、キャラクターに感情移入させて観客をハラハラドキドキさせるのは、よほど工夫しないと無理。どんな強敵が登場しようが、多勢に無勢で圧倒的に不利になろうが、「どうせ絶対死なないんでしょ。勝つんでしょ」と冷めた目で見てしまうから。
木村拓哉の殺陣は健闘していたと思うが、生身の剣豪という設定ならスリリングになるであろう斬り合いの連続も、不死身キャラなら冗長に感じられてしまう。主要キャラのキャストに思い入れがあるとかでなければ、140分はつらいです。
三池崇史監督らしいケレン味あるバイオレンス描写など、楽しめる要素もあるだけに、惜しい。新感覚のチャンバラ映画といえば「るろうに剣心」もワーナーブラザース配給だが、個人的には「剣心」に軍配を上げたい。
殺陣が長い(飽きる)
多彩な登場人物にいろいろと思惑があり変わる展開、派手な衣装に武器、豪華キャスト
と魅力的なところは多かったがイマイチでした
登場人物が多く人物描写の掘り下げが一部に
各キャラに魅力が感じられず
杉咲花がうるさい
木村拓哉ががむしゃらすぎる
1つ1つの対決が長いし単調
でも原作は気になった
着物を着た三池作品
アニメは見ました
漫画もだいたい見たかな
ストーリーはシンプルでわかりやすいし、グロいし、キムタクも殺陣を頑張っていたし、まあまあ、面白かった
けど、これでいいのかな
まず主役がキムタク
これが最適解でない
そして監督の三池崇史はこういう暴力的な演出が得意で、上手くやったように見える
でも、時代劇には向いていない
だから、現代人にはすっと入ってきて、面白かったようだけど、コレは時代劇ではない
だから、時代劇に向いていないキムタクを演出することができなかった
市川海老蔵とキムタクが対峙したシーン
彼の演技がキムタクを圧倒していたようにも見えるが、これが歌舞伎役者と等身大の演技しか出来ないキムタクが噛み合わなかった典型です
間やテンポなどが現代劇だから、海老蔵の方が異質にみえたけどね
ちゃんと時代劇が撮れる監督が演出し、適切な役者がやればもっといい作品になっただろう
この作品は海外で評判になっても、一時的なキワモノ扱いですぐ忘れ去られる
アメリカで”将軍”が評判になったが、あれは真田広之が事細かくアドバイスをしたおかげでいい作品になったんでしょう
まだ、観てないけどね
日本で作られたのにこの作品は、監督のおかげで時代劇のコスプレ映画になった
だから、それぞれのキャラクターに魂が入らなかった
戸田恵梨香はめちゃくちゃカッコよかったけど、やはり槇絵の背負った重い宿命が表現しきれなかったし、
天津景久はただのイケメン剣士だった
浅野凛も当時の杉咲花では幼すぎ、キムタクを含めて違う物語にしてしまった
三池作品だなぁ、と
面白い物語
漫画・アニメを実写化した作品
アニメに見たりんの理不尽さとゲスのような気持ち悪さは強烈なインパクトだった。
これを実写化するにあたり敷いた役者陣たちの顔惚れは錚々たるものだ。
特に「主人公」である万次が木村拓哉さんだというのが見どころなのだろう。
故に、この作品の主人公は凛ではなく万次となっている。
ここが漫画とアニメとは決定的に違う部分。
そして長編物語故に、2,3の物語が省かれていたのは仕方のないところだろう。
漫画・アニメでは凛の成長と最後に嗚咽する凛の心情が描かれていたが、彼女が主人公ではないことで、りんの復讐が完了したことで物語の幕を閉じている。
この物足りなさ感はあったものの、全体像としてはよく作りこんであった。
ただどうしても、SFX技術というのか、CG技術というのか、この部分においてはハリウッドにはどうしても勝てず、万次の身体的特徴という見せ場が少なかった。
視聴者の多くは漫画やアニメを見たことで実写版も見てみたいと感じると思うが、何も知らない人には「血仙蟲」が若干わかりにくいと感じた。
また、
漫画やアニメの世界観は見る人の想像が膨らむので、実写化された時に感じる違和感こそ最も難しい点のような気がする。
万次を木村拓哉さんにさせることで、その他のキャラクターも大きく独自な視点で置き換えることが可能かもしれないが、凛と乙橘槇絵はある意味想像の枠を超えてしまっていた。
しかし木村さんの万次は良かったと思う。
この部分は完全に個人的な勝手なイメージなので難しいところだ。
さて、
この作品は時代劇
そこに時代ならではの風習と、万次の身体的特徴を掛け合わせている。
万次の設定は面白い。
謎のばあばも面白い。
凛の復讐相手の背景もよく作りこんである。
エンタメ作品として面白い作品だった。
【”1人VS300人。ぶった切り血塗れ時代劇エンターテインメント。”不死の侍を演じる木村拓哉さんの剣劇と敵を演じた豪華キャストの数々に痺れる作品である。】
■不死を司る尼、八尾比丘尼(不老不死の象徴ですね)(山本陽子)により、身体に蟲を入れられ無理やり「無限の体」になってしまった万次(木村拓哉)の前に、逸刀流に剣術道場師範の父を殺され、仇討を決意する少女・浅野凛(杉咲花)が現れる。
亡き妹マチの面影を残す彼女の願いを受け入れた万次は、彼女を守るため用心棒として壮絶な戦いに身を投じていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・いつものように、今作のフライヤーが手元にあるのだが、その豪華俳優陣にビックリである。
凛の宿敵、天津影久を演じた福士蒼汰を始め、彼に師事する薙刀の名手を演じた戸田恵梨香、謎の風来坊を演じた市原隼人、北村一輝、栗山千明、満島真之介・・・etc。
・一番、強烈な印象を残したのは万次と同じ、不死の僧侶、永空を演じた市川海老蔵(今や、市川團十郎)かな。この人は、声が良いし、矢張り抜群の存在感がある。良く出演をOKしたものである。
・物語としては、やや単調で万次と凛に次々に刺客が襲い掛かるパターンが続くのだが、夫々の刺客が抱える思惑なども描かれるので、飽きは来ない。
■当時は、木村拓哉さんの演技を小馬鹿にするような意見が結構あった気がするが、今作がその潮流を変えたのではないかと思う程の、物凄い剣劇である。
しかも、木村さんは今年の正月にもフランス語を駆使した主演映画を公開している。素直に凄いと思うなあ。
<今作は、三池崇史監督ならではのバイオレンス描写をこれでもか!と取り入れたぶった切り血塗れ時代劇エンターテインメントなのである。>
死なない侍の壮絶な死闘の数々!
原作はまだ見てません。
映画館で見た時に面白くて、漫画も見てみようと思ったのですが、今に至った次第です。
マンガの方がグロいって話も聞いてるので、興味はあるのですが・・・
さて、本作品。やっぱりキムタクの存在感がハンパないですね。何をやってもキムタクなんですが、万次というキャラクターがメチャカッコいい。原作を見ていないので、比べるものはないのですが、最高のキャラに魅せられました。
杉咲花に、殺された妹の幻影を重ねてはいるのでしょうが、彼女のために死闘を繰り返すさまは、ホンッとかっこ良かった。
ただのチャンバラじゃなくて、変わった武器を使う連中との闘いってのが本作の魅力ですかね。苦戦に次ぐ苦戦の連続で、まさに死闘のオンパレード。
万次の設定が死なない侍なんで、たとえ斬られても平気なはずなのに、ドキドキしながら見ちゃいました。
北村一輝さん、市川海老蔵さん、戸田恵梨香さんとの闘いが壮絶でした。そして、それぞれがみんなカッコいい。敵の一人一人、みんなが魅力的って見せ方がスゴいですよね。
特に敵の総大将を演じる福士蒼汰さん。最初に出てきた時には、とんでもない悪役だと思ってたんですが、話が進むにつれ、見方が変わってきます。まぁ、カッコいいのは終始なんですが。
そして、もう1人、市原隼人さん。これまた、癖のある狂気を見せてくれます。ある意味、如何にも三池作品といったキャラじゃないでしょうか。
三池監督の作品って、好き嫌いが大きく別れるものが多いと思います。本作もかなりグロい部分があるので苦手な人は多いんじゃないでしょうか。ホラー大好きオヤジの自分は、この作品好きです。
特に最初と最後の1対多数による壮絶なチャンバラは、ホンッとスゴいと思います。
傷つきながら死体の山を築いていくって感じ。
ただ、不死の侍である万次が後半でも同じような闘いをしてるのはどうかなってのがちょっと気になりました。斬られても直ぐに再生して斬りかかるっていう死闘も迫力あるんじゃないかな。ただ、負けることはないから、ドキドキは感じないか。
リアルな殺陣で魅せる時代劇
本作は、時代劇の醍醐味である殺陣を惜しげもなくの盛り込みながら、死に様を重視する時代劇に不死という真逆で大胆な設定を加えた新感覚の作品である。
本作は、不思議な老人に不死の体を授けられた100人斬りの異名を持つ剣士・万次(木村拓哉)が主人公。不死の体になったことで生きる目的を見失い、無為に生きてきた万次の前に、殺された妹と瓜二つの凛(杉咲花)が現れ、父親の仇討ちの用心棒を依頼する。仇は逸刀流の首領である天津影久(福士蒼汰)。亡き妹への想いから、用心棒を引き受けた万次は、仇一味ばかりではなく、様々な敵を倒し、ついに仇と対峙することになるが・・・。
従来時代劇は主人公の死に様がクライマックスであり、死と隣り合わせの生き様の潔さがクローズアップされるケースが多い。これに対して本作の主人公は不死である。命に限りが無いので、ぼんやり無目的に生きている。優しさを捨てられず、無限(不死)の世界を彷徨っている感がある。そんな主人公が、凛と出会うことで、生きる目的を見出していく。生き地獄のような無限(不死)の世界から立ち上がっていく。木村拓哉が円熟味を増した“らしさ”を発揮して、難役である不死の主人公の彷徨を好演している。福士蒼汰も迷いのない真っ直ぐな青年剣士を熱演している。
主人公が不死になって登場した時、片眼、衣装から、往年の傑作時代劇・丹下左膳を思い出した。丹下左膳へのオマージュが感じられた。これは、かなり泥臭いリアルな殺陣をやる気だなという予感がしたが、その通りだった。主人公は様々な敵を倒していくが、圧勝ではない。不死身の体を活かした泥臭い満身創痍の辛勝である。様式美のようにスマートではないリアリティを重視した殺陣が際立っている。
剣術の流派統一の野心に燃える福士蒼汰のサイドストーリーが、出世、裏切り、虚々実々の駆け引きなど、典型的な時代劇の要素を取り入れていて、儚く切ない。荒唐無稽、無味乾燥に成りがちの作品に落ち着きを与えている。
本作は、全編、殺陣の連続であるが、特にラストの300人斬りとも称される殺陣は壮絶であり圧巻。万次、影久の鬼気迫る一刀入魂の太刀さばきは迫力十分。無限の住人である万次と有限の住人である影久の対照的な生き様がそのまま殺陣に体現されている。
本作は、あれこれ詮索せずに、殺陣の魅力を無心に無邪気に堪能したい作品である。
究極の斬られ役!せやけど負けへんで!おちおち死んでられまへん!
映画館では2017年5月22日地元のイオンシネマにて
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
豪華なキャスト陣
多種多様で個性的な剣客の皆さま
三池ワールド全開で少々グロいが最高クラスの本格的時代劇
いきなりモノクロ
不死身からカラー
斬られても斬られても死なない体を手に入れた侍が敵討ちの用心棒になる話
両親を殺された道場の娘の助太刀をいたす
究極のタフガイ
剣の達人のはずがよくもまあ斬られる
それでも刀疵は塞がり腕を切られても元通り
顔は傷だらけのままだがそれは個性的でカッコいい
剣劇のダークヒーローといえば丹下左膳だがそれ以来の魅力
チャンバラ時代劇に殺陣は絶対に欠かせない
なかなかの立ち回りで十分に楽しめた
クライマックスの大殺陣は娯楽時代劇の醍醐味
時代劇映画の傑作と断言できる
時代劇が好きでまだ観ていない人にはおすすめしたい
覚悟を見せるため服を脱ぎだす杉咲花
かなり早めに止めるところが往年のジャニーズアイドルといえる
ちょ待てよとは流石に言わない
凛が万次を助けようと手裏剣を投げるも万次の背中に刺さってごめんなさいと言うシーンが面白かった
凶がクライマックスで助太刀に来るかと思ったが来なかった
栗山千明の活躍の場が少なかったのは残念だ
キルビルのようなアクションを期待していたのだが
メインの2人以外では海老蔵と歯茎が良かった
ラストボスが福士蒼汰では物足りない
我がキムタクは永遠に不滅です。
蟲
タイトルは聞いたことがあったが原作は全く読んだことがない。
予告で観た不死の体と木村拓哉の殺陣に興味をそそられ観てみることにした。
冒頭の百人斬りは圧巻だった。
この作品は思いの外、手足がスパスパ切れていくのであまり好みではないのだが凄惨なシーンではあるものの、体を切り刻まれながらも必ず町の怨みを晴らそうと全員を殺すという強い意志を剥き出しに戦ってる姿に凄味を感じた、このシーンは一番好きだ。
町と凛は一人二役。
旦那を殺され呆けた様子から一転、二天一流を極めようと鋭い眼差しになる杉咲花のギャップが良かった。
戸田恵梨香を捕まえて、あんなおばさんのどこがいいのと少し嫉妬している凛の姿も可愛らしかった。
そんな戸田恵梨香演じる槇絵の殺陣は美しく素敵だった。
一方、不死を得た万次の剣技は荒々しく捨て身な戦法が多い。
一刀流の刺客との戦いも不死でなかったら普通なら死んでる戦いばかりだ。
技に頼らなくても死ななければいつかは勝てる、だからこんな戦い方になっていたのだろうか?
不死を活かして磨き上げた鋭い剣技を期待していたので、ここは少し残念だった。
万次の戦い方でもう一つ特徴があるのが多彩な武器の数々だ。
あの衣の一体どこにあんなに武器を隠し持っているのか、まるで四次元ポッケである。
刀を口に咥えた時、木村さん=ワンピース好きというのも相まって、まさかの三刀流が脳裏をかすめたのは私だけではないはずだ!
元が漫画だからか皆、個性的な性格と容姿のキャラクターだったが主役級の役者が揃い踏みし見事に演じていたと思う。
全293件中、1~20件目を表示