ヴィクトリア(2015)のレビュー・感想・評価
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主人公の気持ちに乗れない
ワンカットの弊害なのか、主人公の孤独感が伝わらないので、彼女の行動に「?」してしまう。
ラストの方はグダグダしてしまったので退屈してしまいました。
楽しさを表現するシーンがクラブで馬鹿騒ぎってのもイマイチ。
ムカつくンだよ、あのバカ女がぁ
140分のワンカットって別に難しいことに挑戦した画期的な映画な訳では無い。
大変そうなのは鑑賞していて伝わるが。
物語に斬新さも無くて宣伝文句が皆無なら平凡なそこら辺の映画と変わりは無い。
自然とカメラで彼奴らを撮影しているだけで難しそうな技法も無く無理に撮れない所や観せられない場面は観せないし撮らないし後半から飽きてきた。
主人公の女は軽くて頭が足りない感じで彼女の取る行動が全く理解出来ない。
話の進み具合も無理くりだったりモタついたりでイライラする。
映画なんだから物語に斬新さを与えようヨ。
ワンカットは凄い
全編ワンカットは凄いね。
でも前半だらだらした。「やっぱカット割るって大事なんだ」と逆に勉強になりました。
後半の盛り上がっていくところは、だらだらしないけど、それでも「普通にカット割っていんじゃない」と思った。揺れるカメラみてると気持ち悪くなるしね。
ストーリーは普通に面白いけど、ワンカットでなきゃいけないって理由はなかったな。そこが気になった。
臨場感!
本当にものすごい映画です。
この興奮を私は今まで映画で味わったことはないです。確かにワンカットでした。でも私たちがよく見る映画は短く撮ったものを繋ぎ合わせたものなので、自然とワンカット映画でもある程度時間がたってるんだろうな。と思いながら見てしまいます。でもこれは何と言っても外が次第に明るくなるところが映されています。それによって自分の時間感覚と合わせて見ることが出来るので臨場感と140分の衝撃がもろに伝わってきます。
なかなかスゴいけど…
まずは140分ワンカット、良く回しきったな、と。
役者さんたちの演技は自然で良かった。ヴィクトリアなんて終わりにははっきり顔つきも変わってたし。
しかし、なんて言うか企画ものっぽさが気になりますよね。
リアルタイムで回しきるために展開に無理があるところもあったし、その割にことが起こるまでが長いし。
なんと言っても『そんなアホそうな、ダメそうな連中について行っちゃダメでしょ!』と思って、引き気味に観ちゃうよね…
面白い話も長いし拘りが弱い
長回しによる緊張感は非常に伝わってくる。2時間半によくもまぁこれだけの出来事を詰め込めるものだと感心するが、盛りだくさん故の強引さも大いに感じるわけで、その辺は表裏一体と言ったところか。
カットが無い割にダラダラした印象はないし、飽きることがなかった。それは、無数にカットされた映画等しく視覚的な面白さがあったわけで、動き続けてなお破綻しない絵作りを追究した結果が見事なドラマを生んでいる。
まるで長回しには思えないというのが、過去になかったものだろう。いかに長回しの効果を有効活用するかというよりも、いかに長回しを感じさせないかということを意識していたようにも思う。
ただ、そう思うと、果たして長回しの意味はそれほど重要だったのか疑問に思えてくる。実際、合間合間の無駄も気になったし、カットしてコンパクトにまとめた方が物語としては楽しめるのでは、と思ってしまった。
まぁ映画的な試みとしては無駄ではないんだろうけど、見ている方にしてみれば、長すぎる印象を持ってしまった。
話題性か内容か
マドリードからベルリンに移り住んで3ヵ月、ドイツ語が話せず友人もいない20代の女の子が深夜に同年代の4人の男の子達と出会い、バカ騒ぎし、心を通わせ、事件に捲き込まれて行く話をハンディ1台での140分1カットでみせる映画。
大切なのは話題性か、内容か。
確かに臨場感はあるけれど1カットにこだわるあまりに、テンポの伸び縮みがメチャクチャ、行動範囲が狭くリアリティなし、行動内容もバカ過ぎてリアリティなしという残念な内容になっていると感じた。せめて4シーン位で半日〜1日のシチュエーションだったらねえ。
1カットの映画という話題性がなかったらここまで評価されていないだろうし、1カットであることによって内容はチープになってしまっているし、自分は評価されるべきは1カットであることじゃなくて内容であるべきだと思う。
家出少女の人生が変わってしまう夜に観客も巻き込まれてしまう作品。1...
家出少女の人生が変わってしまう夜に観客も巻き込まれてしまう作品。140分ワンシーンワンカットが話題になっている作品だが、長回しというのは本当に凄まじい。1時間もしてくると、僕たちはベルリンの街にら紛れ込んでしまっている。撮影が素晴らしいのは勿論の事、音がとてもこの映画の世界観を作り上げてくれている。主人公のヴィクトリアの心の変化を音で察することができる。役者、スタッフのエネルギー、長回しの醍醐味が存分に楽しめる作品だ。
堕落の間の甘美な瞬間
イメフォで映画ヴィクトリアを鑑賞。車酔いにオールをしたような疲労感と、キラキラした甘い堕落した瞬間の振り幅が、とてもクレイジーで甘美なひとときを味わった。ヴィクトリアの優しくも芯の強さに翻弄された。
ドキドキ感と緊張感で息をするのも忘れてしまうほどだった。あんなトキメク神秘的で優しい、素敵なキスが、したい。
リアルです❕❕
ワンカット撮影とゆうので、一体どんなものかと思い観に行きました。
いやぁ、140分間に上手く喜怒哀楽が盛り込まれていて驚きました。俳優さんたちの演技もほとんどアドリブだったようですが、自然体で良かったです。
恐るべしヴィクトリアでした‼
あと上映館が少ないのが残念です!
どっと疲れました・・・
始まりのシーンからして、臨場感抜群。目の前で起きているかのよう。
ヒロインと、周りの人との話の進行も、ほんとリアル。
なので、次に何が起きるか相当ドキドキする・・・ヒロインの不安感、生活感(例えば、夜遊びしても、明日仕事あるしー、とかそういうような。)、異国で暮らす気持ち(不安だけれど、友達欲しいから、強きを見せようと無理したり、嫌だって言えないとか。)など、すごくよく伝わってくる・・・・・・それなので、登場人物のことをとても心配になり、場面場面で、声かけたくなるくらい・・・・。
しかし話は一気に進んでいくわけで・・・夜から朝の出来事なのだが、ひとつひとつ捉えていったら、こんな濃い感じになるのかと。
あり得なさそうでいて、いや、あり得る話。
釘付けになるし、緊張しっぱなしで、観るのにすごくエネルギー使った・・・。
画面の色合いとか綺麗で、空気感が伝わってくる、なかなか無い映画だと思う。
カットがないことがもたらすもの。映画史上に残るだろう作品
ワンカットで撮るということは、テクニカルに圧倒してくれるだけでなく、ベルリンの空けてゆく夜、刻々と変わってゆく事態を登場人物と共にリアルタイムで追体験させてくれる時間を我々に与えてくれる。
カットがないことでこんなに世界に没入できるとは思わなかった。
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ただ、カメラマンの移動に伴って映像が揺れるので酔いやすく、弱い人は劇場の後ろのほうの席がよいかもしれない。
(2015年にドイツ文化会館の上映会で観ました)
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