レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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凄く感動したか、と問われれば どうなんでしょう?
凄いですね!ただ、ただ凄い!
役者の演技も、カメラワークも、
美しく、荘厳な自然の風景も、
心を打たれます
しかし、主人公のグラスに
心を打たれて感動するかというと
そうではなかったです。
なぜかというと、この物語の
一番の主人公の行動の原動力!
生命を過酷な環境で繋ぎ続けて
いられた、理由の大きい所は
殺された、息子の復讐を果たす事!
そこが、一番主人公に同調出来る
シンプルな動機だと思うのですが、何故かその部分がとてもあっさりというか、印象が薄いため、今一つ心が熱くなりませんでした!
むしろ、極寒の中でのサバイバルや、
クマに襲われたシーンが凄すぎて、
『復讐』、より『サバイバル男』という印象のほうが強すぎてしまった感がありました!
もっと、親子関係の深さや、父親(グラス)の情が強く伝わるような、場面をもっと増やすべきなのでは!
普通の、人の感性からすれば
あの過酷な状況では、たとえ愛する家族を奪われた事への怒りと復讐心すら、どうでもよくなってしまうような、過酷サバイバルです。
そういった意味では、邦画の方が
心の微妙な変動や感情の表現をストーリーに絡めて描くのは、上手いと思います。
それでも、敵役のジェラルドは、とても復讐したくなるというか、怒りを一身にうける悪い男を上手く演じていたと思います。
最後の闘いの行方も、
とても印象的でした!
ありか、無しかでいえば
断然あり!の作品です
クマに襲われる危険がある方は
是非ご鑑賞を!
リアルに、イメージトレーニングできます!!
真面目なエンターテインメント
自然の描写が素晴らしい。音と音楽の融合が絶妙。坂本龍一にこだわった理由がわかる。
ディカプリオは、不思議とどんな役でもディカプリオでしかないのだが、この過酷な役柄を演じても決してレオ様というものが常につきまとう。それ故の善し悪しはあるのだろう。ただ、これだけ身を犠牲にしてやっとオスカーを手にしたことを思うと人気俳優と呼ばれることの辛さを垣間見てしまう。なにせ必ずしもこの映画がレオナルド・ディカプリオ史上最高の演技とは思えないのだから…
映画の完成度は見事。イニャリトゥ監督の真の実力を見ることができた。前作は大都市が舞台で、今回は大自然。常に何かにチャレンジしている印象。それでいて結果も残しているのだから、以降、見逃せないアーティスト。
今回の作品も間違いなく素晴らしいが、ストーリー性があまりにも強すぎるためなのか、後半は完全に飽きてしまった。わかりやすい結末なはずなのに、無理やり分かりにくく終わっている印象がする。含みを持たせるのであれば、単純な復讐劇で終わらせてほしくなかったなーと思ってしまった。
とにかく分かりやすい作品だったので、一生懸命、真摯につくった、エンターテインメントだと思う。
レオ様あらためて主演男優賞おめでとうございます。作品ですが・・・
まず、注目したのは主演のディカプリオはセリフが少ないということは知っていたので実際見たらズバリ言うと!主演より助演・脇役の方がセリフが多いということ。ストーリー展開上そうならないとこまるのは仕方ないのでしょうが、主演はセリフより息づかいの方が多いという斬新さ(割合で言ったらセリフ3:息づかい7(ぐっさん調べ))
私はIMAXで観たのですが音が良すぎて息づかいがはっきり聴き取れちゃいました。
それでも素晴らしい表現力を見せてくれるのがそう
レオナルド・ディカプリオ!!
セリフが少なくても存在感が強い、そうそれが
レオナルド・ディカプリオ!!
主演男優賞も当たり前でございますな。
そしてさりげなく思いますが、長回し撮影が多い!!クマとの対決シーンもそうですが、ネタばれになるので言えませんが、演じる側にとってはこれは大変だろって思うシーンがいくつかあるのでこれはぜひ本編でご確認を。
ディカプリオもすごいですが、助演もわすれてはいけません。
なんといっても、今回の悪役(フィッシジェラルド)のトムハーディ!久々に100%こいつ悪い奴だなぁ~~って思っちゃいますよって当たり前か(笑)
なんてったって、クマに襲われて重傷の主人公(グラス)を足手まといだから置き去りにしてやろうぜってわれ先に考えて誰も目撃者がいない中、反抗した息子を殺してしまうまさに久々のザ・悪役!!私も、久々に上映中に悪い奴だなぁ~って小声でしか言っちゃいました。
グラス(主人公)もなんとか生き延びたけど息子のかたき討ちのために大自然の中フィッシジェラルドを追い続ける、はたしてどのような結末になるか注目です。(ちなみにディカプリオとトムハーディは「インセプション」でも共演しているのでそっちもぜひレンタルでご覧あれ。)
ストーリー展開を盛り上げる大自然の映像も凄いです。
自然光だけで見せる映像、あまり音楽も入れず自然の音がほとんどなので全体的に静かな作品と言えるでしょう。
この作品はポーニー族など少数民族が出てきます。すべてをなくされて大きな組織からの残虐なシーンが出てきますが、この当時は時代の流れという理由があったとしても私としてはひどいと痛感させられました。(日本でいうと映画「ラストサムライ」みたいなことです)
ラストシーンでは何を伝えたかったのか、観た人によっては感想が変わっていくでしょう。
いろいろなことを考えさせられる作品ではありますが、これもイニャリトゥ監督の手腕があってからこそのこと。
イニャリトゥ監督といえば、ご存知の通り前作「バードマン」は第87回作品賞を受賞しました。「バードマン」と比べて好きな作品といえますが、ズバリいうと上映時間が長い!!息子を殺された主人公の復讐劇ではあっても余分なシーンを切って最大でも2時間10分ぐらいにまとめることができたようなストーリー展開だったと私は思いましたが、そこはぜひ劇場でご覧あれ。
とくにIMAXで観ると息づかい聴き取りやすいよ(笑)
ルベツキーとトムハーディあっての作品
水・木々・雪・火・吐息。凍てつく森や雪原での自然光の中での撮影に引き込まれる。ストーリーは単純。悪役フィッツジェラルドトム・ハーディあってのディカプリオ感あり。ルベツキーのワザとハーディの小憎らしさを堪能する作品。
視線は白人側のものでネイティブアメリカンは虐げられたまま。ストーリーより、映画的視覚を楽しませる作品だろう。
ディカプリオは30億円は下らないギャラを手にしたようなので、生肉・生魚を食べ氷点下の山中を歩くなんてヘでもなかったのかも。
凄い!!!
とにかく無茶苦茶な映画。主演はディカプリオということだけど、ほぼ彼のセリフなんてない。
カメラワークは「トゥモロー・ワールド」の19世紀アメリカ版ともいえる臨場感あふれるハンディカムでスタートする。矢は背後から横から頭上からも、目の前の人物がいとも簡単に死体となっていく。凄まじいバイオレンス。このあたり、「プライベートライアン」の冒頭のシーンが好きならば気にいると思う。ちなみに具体的な説明はないが、バッファローを捉えて革をはぎ、それを加工している現場のようで、そこにインディアン達が現れて瞬く間に死体の山。どうやらインディアン達は族長の娘が白人にさらわれたと言うことで、探し回っているらしい。
最初のインディアンとの戦いを生き延びた10人程度は主人公のガイドさんに従って山を越えようと船を捨てて山中へ。そして暫くしたら何故か野営から外れてひとりでふらふらとしている主人公のすがた。嫌な予感は的中し熊に襲われ、瀕死となる。隊長は彼が死ぬのを見届けなさいと仲間3人に主人公を託していなくなる。隊長不在をいいことにトムハーディは本人に了解を得てレオ様を殺そうとすると、その姿をレオの息子が発見し…
物語はザックリ言うと、息子を殺した仇をとってやる!と復讐の為にサバイバルで生還し、間接的に復讐を遂げるという話。
ただ、リアリズムなのか話を単純化しないようにするためなのかはわかりませんが、トムハーディを悪にしようとしている割に彼側の事情も描いてしまっているため、最後に爽快感がない。彼自身インディアンに頭の皮を剥がれたと言う暴力の被害者である。主人公はそもそも何故ひとりで熊のいる森の中に入ってしまったのか。フランス人たちはどうなったのか?様々な不思議が残る。これらを余韻として楽しむかどうかは人によるかもしれない。ただ、この映画を単なるエンタメとして見に来るような人は少ないと思うが、、、。
ラストに関してはご都合主義にも感じたが因果が巡り巡って救いをもたらすというのは「アモーレスぺロス」「バベル」「21g」を思い起こす部分もあるが、人生ってそういう事あるよね?という監督の人生観なのかも知れませんね。
とにかく圧倒的な臨場感、ノンストップで繰り広げられる血みどろのサバイバル、そして後半は復讐の物語。
最後に妻の幻影がいなくなって、それを見つめる主人公のカメラ目線で終わるが、なんだかよくわからなかった。
もう少し考えてみたい。
人と自然と
自然を生き抜くサバイバル感が半端ない。アクションものではないので、盛り上がりの波はあまりないが、重厚な作品。ディカプリオの迫真の演技が見もの。
先住民と白人の歴史は知るところだが、きちんと描写され、ごまかさないところは、評価すべきか。
白人の中にもディカプリオのような人間がいたと思いたい。父と息子、白人と先住民の関係を知る作品。
映像がクリア
ある程度予想はしてたが、やはり重厚な作品になってた。
この手の作品は何となく映画館で観ても画面が暗くよく見えないイメージがあったけど、これは違う。もの凄く鮮明・クリア!よってかなり陰惨な血みどろ描写も、はっきり生々しく観れる。もちろん復讐に燃えるディカプリオの表情や皺や傷までも… 呼吸さえも観れます。感じられます。
この鮮明でリアルな映像を劇場で観る価値はあると思う。
ただし長い…長いのよ……
余談だけど終始寒さと痛みに耐え打ち震えるプリ男(ディカプリオ)とプリ男のプリケツがチラッと拝めますw
サバイバル&サバイバル
良かった点
映像美や演技は圧巻です、過酷な撮影という宣伝文句に偽りはなく、大自然と、その中で執念によって生き延びようとする父親の物語を描いています。
悪かった点
少しばかり長い、サバイバル部分はもっと省略してもよかった気はする。ところどころはいる回想を兼ねた幻?は正直いらなかった。
今一つテンポが悪く、盛り上がりに欠ける作品ではありますが、迫力ある映像や演技が目当ての方にはおすすめできます。
凄く良い。
流石アカデミー賞を獲得しただけあって、レオナルド・ディカプリオの演技は素晴らしいものがありました。
撮影もとても良く、美しい自然の映像が沢山あり、感動的でした。
音楽も良く、流石坂本龍一でした。この作品の世界観を上手く表現していました。
イニャリトゥ監督の演出、考えが良く、凄く良い映画に仕上がっていました。
アクションから自然の映像に切り替える所がとても好きで魅力的でした。
人間と自然が寄り添いあって生きていると言うことが、ひしひしと伝わってきました。
ディカプリオ 受賞し者
祝!レオナルド・ディカプリオ、アカデミー主演男優賞!
初ノミネート「ギルバート・グレイブ」から実に22年越しの悲願。
「タイタニック」では一人だけノミネートされず、オスカーに嫌われてるなんてマスコミに勝手に言いふらされたけど、以後も3度ノミネートされ、本当はオスカーに好かれている事は映画好きなら誰もが知っている。
受賞出来る実力は充分。ただ、チャンスが無かっただけ。
そして今回、最大のチャンスが回ってきたのだ!
19世紀、裏切りで息子を殺され、山奥に置き去りにされた男のサバイバルと復讐。
レオの演技は圧巻の一言。
ハードだったと語る極寒の地での撮影。
地面を這いつくばり、泥だらけになり、傷だらけになり、生肉生魚を食らい、川を流され、崖から落ち…。
内に宿したメラメラと燃え上がる復讐の炎。
苦しみ、悲しみ、憎しみ、凄まじい生命力、精神力、そして息子への深い愛を、全身全霊を込めて体現。
これほどの体当たり熱演を見せられたら、ぐうの音も出ない。
別に一番好きなハリウッドスターはレオという訳でもないが、いつ頃からか逞しく男臭くなった今のレオは「タイタニック」の頃よりずっと好きだ。
作品はかなりのヘビー級。生々しいシーンも多く、好き嫌いは分かれそう。
身の毛もよだつクマの襲撃シーン。自分が襲われているような、クマに襲われるとはこんなにも恐ろしいのかとゾッと体感させられる。
身体中を裂かれ、瀕死の重傷。
そんな身動き出来ない状態で、卑屈な男により目の前で息子は殺された。
全てを失った。
見棄てられた。
男は、一度死んだ。
…が、男は死を抗った。
死の淵から蘇った。
何も無い僻地をさまよう。憎しみだけを追い求めて。
極限の状況下で、それは強靭なものになっていく。野獣のように。
トム・ハーディ演じる仇に人の醜悪が集約されているが、彼に立ち向かえなかった若き男も、見棄てる事を決断し彼らに最期を見届けるよう命じた隊長も同罪。
この憎しみ。
この悲しみ。
目的を遂げられたとしても、男に救済はあるのか。
坂本龍一の音楽が作品を荘厳に包み込む。
3年連続の快挙となったエマニュエル・ルベツキの撮影。
大自然の圧倒的な美しさ、厳しさを余す所無く捉え、映像詩と呼ぶに相応しい。
2年連続の監督賞となったアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。
テレンス・マリックを彷彿させる今回の演出はもはや巨匠の風格で、スリリングかつ重厚に160分近い長尺を一気に見せ切った。「バードマン」より気に入った。
(ここから急に砕けますが…)
でも、監督賞はジョージ・ミラーに獲って欲しかったんだよねぇ…。
それか、去年はリチャード・リンクレイターに…って、今更愚痴っても仕方ないんだけど。
熊が怖すぎる((( ;゚Д゚)))
いや~、とにかく「凄かった」!
冒頭からグロッキーですが、
一番残虐性が高いシーンはやはり
レオ様がグリズリーに襲われるシーン。
グロは割と平気な方ですがこれは結構きつかった…。
熊の怖さを認識しました。熊に襲われる時ってあんな感じなんだろうなぁ。
怖すぎました。グロが駄目な方は観ない方がいいかも…。かなりリアルです。
そしてレオ様の演技に圧倒されました、さすがです。本当に凄かったです!
極寒に耐える為、馬の中に入って寝るなど、
なるほど思えるシーンもあり。
退屈なシーンもほぼなく、中身の濃い映画だと思います。
これが実話とは…。すごすぎる人生です。。
おかわりはいらないです。
オスカー受賞が期待されていたレオが主演ということで、オスカー前哨戦のゴールデングローブあたりからやたらと騒がれてたこの映画。実際彼の演技は文句無しで主演男優賞受賞に値する名演ではあるが、映画としてまた見たいなと思う作品では正直ない。つまり、ディカプリオが主演だからという安直な理由で、デートとかで見に行ったりとかは全くオススメできない映画です。
土地を巡る争いや、人々の戦いが自然のスケールにおいてちっぽけでありながら、それも自然の一部であるという話なのはなんとなくわかるが。全体的にあまりにもリアルかつメタファーにあふれていて、観客を置いて行っている感が否めない。サバイバルもしくはリベンジ映画の脚本としてはあまり目新しいところはないし、暴力的なシーン以外に観客の緊張を誘うシーンがあまりないから、退屈で長い。
照明無しの自然光のみでの撮影や、極寒かつ撮影困難な状況の中でのシューティングの中で、ここまでの映像美と「作品」を作り上げた中での監督賞と撮影賞の受賞は妥当。ただ映画としてのボトムラインの「観ることでの心地好さ」みたいなのを忘れすぎていて、別に見ても見なくてもどっちでもいいかなと。
アメリカにいますが、ゴールデングローブ/オスカーの受賞をきっかけに見に行った多くの友人は、「おかわりはいりません。」という感じです。
これはおもしろい!!!!!!
男だけの世界を描いた映画というのは、最近亡くなったデビット・ボウイも出演していた1983年公開の「戦場のメリークリスマス」以来、本当に久しぶりに観ました。極限の状況の中での男の執念とサバイバルの姿を描いたこの作品は、レオナルド・ディカプリオのこれまでのイメージを覆す異色の作品ではないかと思います!
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