レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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すごかった
アクションが素晴らしく息もつかせぬほどであった。クライマックスの死闘もまさしく本当の殺し合いを見ているかのようだった。お互いの体に空けた穴の数が多い方が勝ちのような痛々しさと生々しさがあった。
冬の雪山で野宿がつらそうだった。冬でなくとも山で野宿ですらつらい。心細い焚火だけで暖を取っていた。川にやたらと入っていった。昔の人はすごいとしか言いようがない。低体温症にならないのだろうか。
ディカプリオの超回復ぶりがすごかった。足の骨ってあんなに簡単に治るのか?と思うがあのくらいの執念があれば可能かもしれないと思った。
トム・ハーディが最後の最後まで憎たらしく最高の悪役ぶりだった。心底殺されてよかったと思った。
ただ、主人公は常に死にかけており、感情の持って行き場のない登場人物ばかりであまりに素っ気なく、とっつきづらい映画でもあった。
ここまでリアルな西部劇もあまり見た記憶がなく、リアリズムに徹しすぎているせいか西部劇であるという感じもしなかった。そんな類型を拒むかのようでもあった。
楽しめなかった人はかわいそう
賞を取ったの?
アカデミー賞も納得
サバイバル
こういうラスト好きです
映像キレイだし復讐劇は大好きだしで満足の一作品、だが長い。
ラストシーンなんですけど、私的にはヒュー・グラス(ディカプリオ)って死んでませんかね?って思うんですよ。
まあ私が主人公が死ぬエンドが好きだからそう捉えてるだけかもしれませんけど。
死んだ妻の幻影も見えるし、ネイチィブアメリカンのヒューを見る目も死人を見るときのそれだったように感じます。
復讐を神の手に委ねる、みたいな事言ってたのもそういうことなんじゃないですかね?
アクションもかっこいいし満足でしたよ、長いけど。
極上の映画体験
全てに力みなぎる凄さ
期待したほどには・・・
天才イニャリトゥ
熊とその親心。
子熊に銃を向ける侵入者に対し、親熊は容赦なく攻撃する。凶暴なまでの親心は、レオも同じ。子どもを守るためなら何でもする。当たり前のことだ。
四つん這いで、声も出ず、生肉を喰らい、毛皮をまとうレオは、熊みたいだった。「痛そう!寒そう!死んじゃいそう!」のこの環境、熊にでもならないと生きていけないよね。
ただ、熊に復讐心はない。生きている子どもを守るためなら何でもするが、死んだ子どもは決して帰って来ない。
人間の業を超えて、熊=自然界の法則に結末を委ねたレオ。ラストのカメラ目線で、復讐から解放された人間の、真の悲しみを感じた。
天才イニャリトゥが大自然を撮ると、ただのスペクタクル(壮観な見せ物)に終わらない。このセンスは、他の追随を許さない。
ん〜…
個人的に歴史の実話ものはあまり好きではないので、
エマニュエル・ルベツキが撮影だったからという理由だけで見ました。もちろんアレハンドロ監督やディカプリオのアカデミーでの受賞も鑑賞の理由の1つです。
まず素晴らしいのはルベツキの映像美。
トゥモローワールドでも話題になった長回しが注目されてますし、全編ワンカットに見えるように撮影したバードマンでもその手法がとても注目を集めました。
今作でもその長回しはやはり要所要所に見られますが、すごいのは完璧なまでに作り込まれた構図だと思います。
また照明を一切使わず自然光のみで撮影したそうです。そして覚えてる限りだと全編被写界深度が浅い映像だったと思います。背景をボカさずきっちり見せるのもこだわりの1つなのでしょう。
アカデミー監督賞という視点から見てみると、
内容を見れば受賞は当然といった感じです。
ただ今年も受賞するんだったら去年はリチャード・リンクレイター監督が受賞すべきだったようにも思えますけどね。
あの「6才のボクが、大人になるまで。」のね。
ディカプリオも役者魂的なものを魅せていたと思います。
ホントにすごかったです。
ただ本心を言うと、
「ゴメンゴメン、わかったから。あげるから(アカデミー賞)。そこまでせんでもキミがすごいのはみんなわかってるんやから〜。」
って思いました。
なりふり構わず頑張ってましたし、
そうさせたアレハンドロ監督もまたすごいですよね。
ということで、
素晴らしい作品だったのですが、
冒頭にも書いた通りボクは歴史ものは好きではないのです。だから作品全体の超個人的な感想を言うと、
「へー、で?」
です。
ってことで−0.5でした。
良いか悪いかで言ったら良い。 ディカプリオが主演男優賞を受賞した意...
ラスト30分で、しらけた。
復讐劇である。
復讐劇といえば、
アレクサンドル・デュマの「モンテクリスト伯」である。
高校生の時にやめられない止まらない状態で
主人公の感じる悔しさと憤りと悲しみに同調して歯がみしながら
徹夜で読み耽った覚えがある。
でも、グラス(レオナルド・ディカプリオ)の復讐劇には
それほど感情移入ができなかった。
おそらくそれは、
彼の息子を殺したフィッツジェラルド(トム・ハーディー)にも
いちおうの理屈があったため、
単なる憎しみの対象にはならなかったからではないか
という気がする。
なんたって19世紀前半、
成立したばかりの米国と米国人がネイティブ・アメリカンの祖国を蹂躙し、
フランスもまた領土の一部を狙い、
さらにはネイティブ・アメリカンの部族どうしが敵対しあるいはそれぞれに荷担し、
右を向いても左を向いても敵ばかり、という超戦争状態。
その場にいた人間は皆、
自分が生きるためには
どんな理屈だってつけたであろうことは想像に難くない。
その中で、
息子を殺されたグラスの執念はもちろん分かるんだけれど、
殺した側のフィッツジェラルドが完全な悪かといえば、
状況的にそういう説得力はない。
そこが、
復讐劇としては弱いところ。
しかも
2時間半を超える上映時間のうち、
グラスがグリズリーによって死の淵に至ってから
奇跡的なサバイバルを経て甦るまでの話が大半を占め、
もちろんその克明な描写は凄い迫力なんだけれど、
いかんせん長い。
おまけに、
*** ここからは結末付近のネタバレ ***
ラスト30分、
グラスが砦にたどり着いて
逃走したフィッツジェラルドを追うとき、
なぜ隊長と2人きり??
ありえねーーー
どうぞ襲ってくださいって言ってるようなもんじゃん。
ここで、しらけた。
帰ろうかと思った。
それでもその後、もしかして予想外の出来事があるかも
と思って我慢して観てたけど、
予想外のことは何もなかった。
数日前から悩まされてた頭痛が
悪化した。
IMAXで見るべき作品
壮大な自然を舞台に自然光を照明として用いて、長回しのカメラワークでディカプリオを撮る。
正直言って圧巻の一言。
IMAXで見るとその雰囲気はより一層まし、まるで映画の舞台に投げ込まれたかのような感覚に陥る。
スクリーンを見ているというよりも、窓から外を覗いている感覚に近い。
台詞数は少なく、身体全体を使って演じるディカプリオの演技力には驚かされる。
顔が良ければ良い俳優になれる訳ではなく、元アイドル俳優としての地位に悩まされていたディカプリオは、完全に本格派俳優としての地位を確立した後、レヴェナントで更にその地位を確固たるものにしたと感じる。
シンプルなストーリー展開ながらも、その中で魅せる息遣い、雨音や雪の音、動物の鳴き声、そして大自然を計算され尽くして撮る映像。
こんな素晴らしい要素が凝縮されている映画がアカデミー賞を獲得出来ないわけがない。
ここ数年で見た映画の中で最も身震いがした映画だった。
映画終了後、劇場を後にしトイレで用を足した後、トイレから立ち去ろうとする男性陣の「蘇りし者」感も注目の一つである。
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