ザ・ギフトのレビュー・感想・評価
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人に弄ばれるということ。
よく出来た映画。
物語に出てくる登場人物に知らず知らずの内に悪人善人という先入観を持ってしまう心理を巧く利用してる。
それを演じ上げた俳優陣は素晴らしかった。
因果応報。
こんな容易い言葉で片付けてはいけない
人が人に弄ばれるということ。
これがどういうことなのかを観る側が経験出来た作品だった。
いや〜3人とも疑わしい
ストーリー
これすごいのは、最初もちろんゴードがやべえって感じで見てくんだけど、そのうちあれ、、妻やばい、、え、夫やばすぎ、、みたいになってくのが面白いね!ゴードの存在自体がミスリードというか。ギフトってタイトルは秀逸ですね。ただ、大オチが分かってから長くない??ギフトにCDみたいのが入ってる時点であ、、、ってなるじゃないですか(遅い)
あと最後のユージュアルサスペクツ感。
キャスト
レベッカホール!こんなきれいになってたんすね!!誰かと思った!!!
監督
エドガートン怖かった〜〜これからも期待したいです
一番の被害者は奥さん
最初は不気味な男に執着される気の毒な夫婦だったのが一変して、夫の方が元いじめっ子で今もクズというところがわかってから、いじめられていたゴードンには少し同情してしまった。
でも一番の被害者は奥さんのロビン。
愛していた夫は真正のクズということがわかって愛せなくなり、産んだ子供はどちらの子かわからない(そしてそのこと自体も知らない)。
最後のギフトは人を一瞬でどん底に陥れる最悪のギフトだと思う。まあDNA検査をすればそのうちわかるけど…
ただ夫のサイモンには全く同情ができない。
お前に贈り物があるんだ(フラグ
私はばっちりゴードに感情移入するタイプの人間なので終始「いけ!そこだ!!」「くたばれサイモン!」「ざまあ!!」となっていたのですが、これ奥さんが一番の被害者だな〜。大変そうだけど手に職があるわ…頑張って…
エドガートンってオールマイティなので賞?
親切から恐怖へと変わる贈り物(ギフト)と、2人の男の過去の確執が絡み悲劇を生みだすサスペンス。
主要人物3人の関係とキャラクターがリアルで目が離せないドラマだった。ご近所関係も何かリアリティがあっていいw
誰にも平等に優しい心を持ち、物事には白黒ハッキリ付けたい妻、ロビン。
パーフェクトだけど利己的で、更に本性を秘めている夫、サイモン。
優しく気遣い屋だけど、内に憎悪に揺れ掛ける炎をチラつかせる元友人、ゴード。
特にゴードには最後まで感情移入してしまう。彼も彼でロビンを傷付けたくは無いという思いを行動にも、表情にも滲ませているから同情してしまう。
ロビンがちょっとゴードに対して優しすぎるのが違和感だったかな。(でも寂しげで親切なゴード相手なら、自分も献身的になりそうだ。)
過去を水に流してあげたくもサイモンの態度がけしからんのでそうは出来ず。
結局のところ全部サイモンが悪くね?因果応報じゃね?としか思えないわけで・・・。
ラストのサイモンとの電話のやり取りにだって、完全にゴードが悪人ではない感じがぷんぷん出ている。
サイモンだけが痛烈に打ちのめされ、この先の未来にも永遠にその辛さを引きずったまま生きていかなければならないという最大の屈辱を与えるラストはこの作品にはとてもぴったりだったと思う。もっとも、ロビンもロビンでだいぶ被害をこうむったわけだけれど、夫が利己的を通り越したクズ野郎だったという事実に気付く事が出来たのはある意味彼女の未来にとってはプラスだったのではなかろうか。汚すぎるぜ、サイモン!
序盤ギフトに始まり、中盤で一旦贈り物から視点が逸れ、過去の確執に焦点が当てられていくと「あれ?そろそろギフト関係なくね?」と一瞬思わされたのがラストにはこんなとんでもない贈り物がされていたとは!いや、されていたかも、どっちかわからんってオイ!!!そんな風に焦らされるハッキリしないオチも、この映画なら許せる、すっきりと受け入れられた。
結末の真相は明らか。 次回作に期待です。
とても静かに、淡々と、隣人の狂気が増していく恐怖があり、しっかりした映画を撮ろうという意思が伝わってくる良心的?な映画でした。
おそらく監督は真面目な人間なのでしょう、
ツジツマをキッチリ合わせる為に若干ストーリー、キャラクター設定が強引な感じはしました。
メッセージを押し出すあまりに、途中の道筋が乱暴な感じ。
【考察と感想】
主人公の妻が完全に異常なゴードに対して、必要以上に献身的な違和感は否めません。
(一応、妻には【精神的な病気持ち】という設定を入れて補てんはしているが)
しかし、
糞みたいな監督であればそんな小さな説得力のために妻の設定等は付け加えないでしょう。この映画を丁寧に作ろうとしているのが分かるので、好感度高いです。
最も論議されている妻の子の父親についてですが、これは主人公の子で間違いないでしょう。
ゴードは正当な人間は報われるべきだという内容の言葉を発しており、
自分自身もそのルールに実直に従っており、その実直さは本編で描かれています。
◆自分があげた魚は殺しましたが(実際やったかは不明)、犬を殺したりはしませんでした。(犬をさらったのかの審議は不明)
◆嘘をつき続けている主人公に対して豪邸に住んでいると大嘘をつくが すぐに自ら自白しています。主人公に対して【嘘をついたら謝るものだ】という当て付けというか伏線のシーンですね。
上記の事から
ゴードは自分の言葉と行動に責任を持っているので、実際に妻に暴行を働いていれば その通り自白してしまうような人間だということです。
DNA鑑定をすれば疑いは晴れますし、DVDを見せることで関係を修復出来そうですが
妻はゴードを良心的で誠実な人間で
夫は信用できないサディストという認識が固まってしまっているので、即解決出来るような状態では無さそうです。
トラブルの発端は主人公の横暴さですが、ゴードもかなりの異常者には変わりなく
面白い話でしたが スッキリ!という結末では無かったです。
しかし、監督の映画作りへの誠実さは感じれたように思ったので、次の作品も是非見てみたいです。
例えば少し長くして
サイモンがあんなクズ野郎になったことを、父親からの虐待だと台詞だけで言わせるんじゃなくて、フラッシュバックとして映像で見せたらどうだっただろうか。
その父親とゴードが似ていたとか、同じ台詞を言ったとか、ゴードを対象にしたことに観客の共感があれば、もう少しサイモンはクズに見えず、ゴードがより際立って怖い存在になったように思う。
精神的に人が怖いホラー映画
過去の過ちからこんなことになるとは。
途中、夫がとんでもなく嫌な奴に見えてきますね。
夫役の吹き替えの人の声と俳優さんの顔が好きじゃなかったのか余計にイライラしました。
ゴードは最初は本当に悪気なく謝るチャンスを与えてただけなのでしょうか?
どうゆう意図だったのかわかりませんが、ホラ吹きはよくない、嘘はいけませんね。
まさか最後のギフトがあんな贈り物だなんて。
ですがゴードはそこまで最低な奴とは思いませんでした。
不安を煽るだけのホラなのか本当にゴードの子なのか。。
どちらがひどいのか、そもそもの原因を作ってしまった夫なのでしょうか。
精神的なホラー映画でした。
飽きることなく最後まで見れた作品でした。
シャワーのシーンはびびりましたw
ギフトというタイトルから、最後には誘拐された赤ちゃんの死体とかが入った贈り物が入ってるのかな?とパッケージを読んだ段階で予想していましたが、こういうオチだったんですね。
ミスリードが呼び覚ます先入観の落とし穴
この映画はまずキャスティングが完璧。物語が表現したいことを体現するのに、ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、そしてジョエル・エドガートンという2人の配役はパーフェクトで、このキャスティングだけで設定の説明がついてしまうほど。そして三者三様の個性とパブリックイメージを完全に利用して、巧みなサスペンススリラーが紡がれていく。ジェイソン・ベイトマンが映画の中にいれば、観客は何を思うか、そしてジョエル・エドガートンが映画の中にいれば観客は何をイメージするか、レベッカ・ホールも同様に。そういった観客の先入観やもっというなれば人が人に対して抱く偏見のようなものを利用した上で成立させた物語であるため、少しでも観客の抱くイメージを読み違えれば物語の筋が合わなくなってしまうところを、脚本家としてのジョエル・エドガートンは一切読み違うことなく、観客の抱くイメージを物語の中に取り入れる形でストーリーを展開させるという技巧をやってのける。正直この映画で製作・監督・脚本・出演の4役を果たしたエドガートンだが、この脚本の筆力に一番驚かされた。脚本の中に、「観客の目」という登場人物がきちんと存在して感じられるくらい、映画の受け手が視野に入った脚本。これってすごいこと。
物語の中においても、人が人に対するイメージや先入観に惑わされ、事実が事実に見えなくなったり、思い込みで早合点をしたりという様子を鋭く描き、そこを切り込んでいる。物語はごく普通の恵まれた夫婦のもとに、突如奇妙な男が狙いを定めるスリラーとして始まる。しかしそれは、観客の勝手なイメージから見た事実でしかない。人が自然と抱く思い込みが、見え透いたはずの真実を歪めて捉えてしまう怖さ。人が人に対して抱く先入観やイメージの鎧を一枚ずつはぎ取っていくと、ようやく真実に近づくことが出来、そうした時に気づく自分の目の曇り。この目は確かにものを見ているはずなのに、見たと思ったものしか見ておらず、見たつもりになって見ていないものを見たと信じ込んだりもしてしまう。そういうことを、この映画は観客に仕掛け、挑むようにして物語にする。一歩間違えば大失敗。でもジョエル・エドガートンは見誤らなかった。巧い。
これはきっと、映画が好きで、ジェイソン・ベイトマンやレベッカ・ホールそしてジョエル・エドガートンの作品を多数見て、よく知っていると自負する人であればあるほど、この映画の秀逸なミスリードに嵌ってしまうだろう。そしてそういう人の方が、この映画を楽しめるだろうと思う。
一番の被害者は誰か
物語の序盤は彼と妻に感情移入し
ゴードンはひたすら不気味な存在だが、
サイモンがタチの悪いのいじめっ子だと
わかった瞬間に誰の気持ちに沿って
観ればいいのかわからなくなった。
この作品では、
主要な登場人物全員が被害者になっている。
その中で、一番の被害者は誰か?
サイモンに人生を狂わされたゴードンか?
その代償に嫌がらせをされ、
ラストで最悪の結果を迎えるサイモンか?
それとも嫌がらせをされた挙句
サイモンにも裏切られた妻か?
サイモンはぐうの音も出ないほどのクズだ。
しかし彼の妻はどうだろう。
何も悪いことはしていない。
ゴードンに嫌がらせをされ、
サイモンにも騙されていた二重の被害者だ。
そんな妻に救いはない。
主人公に罰をあたえるための犠牲になっている。
ゴードンも悲しい人間ではあるが、
何も罪を犯していない妻が
一番の被害者なのかもしれない。
「ラストの衝撃に耐えられるか?」と予告で
言ってた割に大した衝撃ではない。
だって現代にはDNA鑑定があるじゃないか。
自分の子供かどうかは後々確実にわかるのだ。
それを確認する前に物語は終わってしまったが
ソコは大事な部分じゃないか?
「自分の子供じゃない!なんで?」
というトコまで話を持って行ってから
種明かしをした方が驚くと思う。
しかしそうなると
ゴードンは完全に悪者になってしまう。
それは製作者の意図ではないだろうから、
この映画にとってはこのオチが
最善なのかもしれない。
というより、衝撃とか
そういう方向のオチではないように思える。
何かと言われても上手く答えられないのが
苦しいところだが…
演出は良く、
ジワジワと恐怖が忍び寄ってくる様が
上手く描写されていた。
すごく良くできたサスペンスだけど…
確かに衝撃のラストだったけど、、
DNA鑑定すれば分かること。
事実無根を事実と広められた復讐だから、ゴードの子じゃ無いだろうし、シカゴで1度妊娠してるならサイモンが種無しって事も無いだろうし。
ゴードは人生台無しにされたんだから、サイモンにも一生モノの不幸を見舞ってやって欲しかった。
DNA鑑定の無い時代なら伝説となるサスペンスの名作だったかな。
うーん イマイチ〜 ワインとか 口に入れるものを 玄関に置かれるの...
うーん
イマイチ〜
ワインとか
口に入れるものを
玄関に置かれるのなんて
私は無理〜
しかも
旦那が居ない時に
来るだけでも気持ち悪いのに
家の中に入れる神経わかんない
向こうは
当たり前の習慣なのか?
勝手に鯉
泳がせてたり
恐怖なんですけどぉ
なのに
初っ端からゴードに肩入れする
奥さんの
気が知れない
クソ旦那に愛想尽かすのは
わかるけどね〜
さて
どっちの子かわからないけど
子供を授かったって事で
奧さん的には
良かったのかなぁ?
衝撃のギフト
流産の経験から、精神的に不安定になっている妻ロビン(レベッカ・ホール)を気遣い小高い山の上に引っ越して来た一組の夫婦。
街で買い物の途中、高校の同級生ゴード(ジョエル・エドガートン)だと名乗る男が、サイモン(ジェイソン・ベイトマン)夫婦に声を掛けてきた。
その後、玄関前に1本のワインが置かれていた。それはゴードからのものだった。
初めはそれ程気にも留めていなかったが、その後も度々受け取るギフトや、不審な出来事に、ロビンは怯え始める…。
ギフトが、どんどんエスカレートしていって、とんでもないことが起きるんだろうなと、想像できる。
ゴードが贈った最後のギフトとは…そういうことだったのか…。
ゴード自身がされた仕打ちを、加害者であるサイモンに味わわせることで、その辛さを解らせたかっただけだと思ってたけど、最後に病院で、ガラス越しに子供の顔を見てヘタり込んでいたサイモンは、最後のギフトに絶望したのだろう。
初めは、まさか…ゴードの…じゃないよね?って思ったんだけど
チャンスをやったのに…っと言うセリフを思い出してみると…やっぱり衝撃のギフトなんだなと。
どちらに感情移入するのか
話自体は文句なく面白かった。
開放的すぎる新しい家と、不気味な隣人、というのは妙に現代的でリアル。
演技も言葉にできない複雑な感情が表現されていて秀逸だと思った。
ただ、途中で話が読めてしまって、終盤があまり衝撃的に感じられなかったとこが惜しい。
犯人の作った映像にあまり過激なシーンがなかったということもある(過激なシーンがなかったからこそ、この映画は面白い、ともいえるんだけど)。
犯人が良い人に見えすぎてしまって、怖さが半減したということもある。彼が心底の悪人にはどうしても見えないことで、「やったのか?やらなかったのか?」に対する答えが出てしまっているような気もする。
この話を、一部の裕福な人間と、大多数の貧しい人、という現在の社会から観た時、どちらに感情移入するのか、ということが問題になる。
裕福な人間はこの映画を観て恐怖するだろうし、貧しい人間はすっとするかもしれない。
この映画の物語は、まるで社会の縮図のようだ。
資産家の中には、モラルに欠けているからこそ資産を築けた人もいるだろう。そして心に深く罪悪感を抑え込んでいる。彼の1番の弱みは、悪いことをしてしまったが故に、悪いことをされてしまうかもと、恐怖し続けなければならないことだ。
また、主人公カップルの対立は、1人の個人の中の意識と無意識の対立(葛藤)を観ているようでもある。
男は、過去のことを過小評価しようとやっきになっており、過去を押し込めたり、正当化したりする。これはいわば意識の働きだ。女(無意識)は、過去を見てみぬふりができない。これが問題なのだと、うるさく男(意識)に対して危険を警告し続ける。意識ははじめは言葉で無意識を抑え込もうとするが、そのうち力で押さえ込むことはできなくなる。
犯人が犯行に及ぶ時、猿のお面をかぶっているのも象徴的だ。これは、怒りなどの原始的な衝動を表しているのだろう。
最悪のシナリオ
後味が非常に悪い。
虫唾が走る。
観なければ良かったと後悔する。
この脚本家は頭がいかれてる。
いや、彼の良心を疑うし、彼の出生はそんなにも不幸の連続だったのだろうかと考える。
人たる種の悪しき側面を見続ける。
男も女も。
この女房にもきっちり悪しき側面は写しだされてる。過剰な正義というか、盲目の信仰というか、精神的な潔癖症とか、拒絶による自尊心とか…なんだか現代ぽいものだ。
そして、赤ん坊が最後のギフトだとか最悪だ。
誰1人幸せにならないし、誰1人幸せになって欲しくないと思える映画。
あの赤ん坊さえも、その渦の中に巻き込まれるのは本当に可哀想だと思う。
だけど、
それすらも無い物ねだりだと、この脚本家に嘲笑われているようだ。
クソみたいな映画だった。
世の中に善人などいない、なぜならそんなものが育つ環境でも土壌でもないからだと言われてるような映画。
視点が変わっていく…
前半、急に現れた"不気味なゴード"を不審がる夫サイモンの側から物語を見ていた。
そのはずがいつの間にかゴードを応援している自分になっている、それも自然と。
ただのホラー?サスペンス?ではない、先の読めないおもしろさ。
ブーメラン
転職をし旦那の出身地近辺に引っ越して来た夫婦と二人の前に現れた旦那の高校時代の同級生との話。
終始不気味な同級生を前に徐々に明らかになる意外な旦那の本性と過去の出来事に引き込まれる。
濁してくれたから良いけれどタイトルのせいでかなり序盤でラストの展開が読めてしまうのが惜しい。
とは言え良い意味で後味も嫌な感じで見応えがあった。
とても面白かった
文学的とも言える抑えたトーンとテーマ性だったのだが、3回ほど思わず声を出してしまうほど驚いた場面があった。
人が人を信じるとはどういうことなのか、人間性の本質とは一体なんなのか非常に考えさせられる。夫をただ傲慢で意地悪な人間であると簡単に斬り捨てることはできない。自分にも確実にそういった側面は存在している。
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