永い言い訳のレビュー・感想・評価
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シンプル
なかなか良かったです。 個人的には、キャスティングがイマイチに感じ...
共有する時間、 本音と建前
なかなか奥深く、どう上手くレビュー出来るか難しくもある。
一見愛情の無いダメ男に見えるが、知人の子供の面倒を見る事になり、日々世話をすることで、子供に愛情が生まれる。
妻が事故で亡くなっても 悲しくなかったのは、一緒に居た時間が無かった。
すれ違いの生活に愛情が薄れていったのではないか?
知人の親子であっても、息子と一緒に居る時間が無く、すれ違い、反抗してしまう!
一緒に居る時間の大切さ?
それは夫婦だけでなく、家族でも。
他人でも、友達でも。
引きこもってネットでしか繋がりの無い現代のメッセージではなかろか?
そして、彼は小説家の有名人で、テレビでインタビューに応じるが、テレビでは視聴者にウケるよう、言われた通り、視聴者に同情してもらうようなセリフを言わされる。
映画では有名人として建前のセリフだが、本音と建前があるのは誰でもそうかもしれない。
私たちは 建前で 自分が良く見られる様に 作られたセリフを言ってるのかもしれない。
まるで役者の様に。。
知人の親子が仲直りしてダンスするシーンは不自然で、違う形か、要らなかったかなぁ、、、
良い作品ではあるが、もう少しなんとかならないかなぁ。。と言う印象だった。
失ってから気づく事
人によって解釈はさまざま。
自分なりの解釈が正解かどうか、他のレビューをいくつか読んだが、結局はっきりしなかった。
ので、ありのままの感想を。
暗く、重く、哀しい話か、
と言われると、そうでもない。
でも、そうじゃないのかというと、そんな話。
永い言い訳。
主人公が、妻を素直に愛せなかった。
素直になれなかった。素直に泣けなかった。
本当は愛していたのに。
この話は、全てそのことへの、永い言い訳のように思えた。
妻が死んで、これっぽっちも泣けなかったのも、
妻の残したメールに怒りを覚えたのも、
全く関係のなかった家族と向き合ったのも、
子供を作ろうとしなかったのも、
髪を切りに行けなかったのも……
どうしようもない自分と分かってて、
そんな自分への、妻への、永い言い訳。
髪をさっぱり切り、
その永い言い訳で生み出した作品を世に送り出し、
自分の知らない妻の顔の写真を飾って、
妻の遺品をまとめた主人公は、
何を思い、次に進もうとしたのか。
優しくも暗い映像がまた雰囲気を出していた。
キャスティングがすばらしい!
試写会にて鑑賞。
モックン演じるところの、きぬがささちお、イヤな奴なんだけど、亡くなった妻の友人の家族や周囲の人と関わって行く中で、ただのイヤな奴から変化していく様子がおもしろかった。
この映画はもともと、西川監督作品ということと、深津絵里さんが出演していたことで、見たいと思ったのだけれど、キャスティングがもうすばらしい。特に竹原ピストルさん。私、初めて見ましたけど、役のイメージそのもので、原作時点で竹原さんをイメージして書いたのかなと思ったくらいです。そうではないらしいですけど。
あと、こどもたちの演技には見えない演技に、思わず泣いたりクスッと笑ったり。
この試写会の後、TBSラジオ「東京ポッド許可局」に西川監督がゲスト出演した時、黒木華さんのことを「ボタンの一番上まで閉じた色っぽさみたいな」と話していて、その表現が妙にピタッときて、上手いこと言うなぁと思いました。
『妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。』...
『妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。』
この映画のキャッチフレーズですが、とても深いです。
人気作家 津村啓 (本名 衣笠幸夫)とその妻 夏子。
冒頭から夫婦の倦怠期を思わせるシーンが続き、その後、不慮の事故で妻は亡くなってしまう。
モッくん演じる幸夫は、とてもゲスで自己中心的な嫌な男。妻が亡くなっても、無表情で淡々と後処理をこなしていく。不快感極まりない。
妻と同行していた親友も亡くなり、残された父子家族との交流がきっかけで、幸夫に徐々に変化が。。
キャッチフレーズにもある『そこから愛しはじめた。』
この言葉の意味は、ラストのシークエンスに集約されますが、そこに至るまでの過程がとても素晴らしい。ゲス男が、人間として、とても愛おしくなります。怒って笑って共感して、ラストは落涙必至。
主演の本木雅弘はキャリア最高の演技、助演の竹原ピストルがまた上手い。
『君の名は。』『怒り』『海よりもまだ深く』『淵に立つ』『恋人たち』など今年 鑑賞した邦画はレベルが高い。『永い言い訳』は、それらの映画をも凌駕する秀作だと思います(^ ^)
すごく丁寧に丁寧に作られた作品
見る人によってかなり受け取り方、感じ方が変わる作品です。
内容は妻が事故で死んでしまい、妻の友人の夫とその家族との交流を通じて、、、。と言った内容なのですが新婚で、もうすぐ子供が生まれる今の自分には全く共感できないないようでしたw
しかしながら、色々なシーンで節々で非常に心の琴線に触れる様なセリフや言い回しがあり今とは違った心境や状況では良くも悪くも感じられるでしょう。
ですので評価の星3は4にも5にもなると思います。
もっくんの演技は間の取り方や話し方も非常に素晴らしく、本当に演技がうまいなーと素直に感心しました。ちょっと話し方がおネエっぽくて、竹原ピストルさんもそれっぽくて途中で「ちょっとおもろいシーンやなw」と感じる場面も、、、、w
あと子役の2人も本当はアドリブでやってんのかな?ってな感じで自然体での演技で非常に良かったと感じます。
深津絵里さんは言わずもがなの素晴らしい演技でした。
しかしオープニングのもっくんのやりとりを見てて「めんどくさい男やなー」と感じながらも自分も同じ様な所があるな、とも感じました。
PS.もっくん演じる幸夫の子育てスキル高すぎるww
もっくん、よく演じた。
どんな人生を歩んでいても、決して逃げられないテーマ
「夢売るふたり」があまり合わなかった(というより、難解でよく分からなかった)ので、今作もどうかな…と思っていたが、とてもよかった。
観た後はいつもモヤモヤした気持ちになる西川監督作品、今回ももちろんスッキリ!というわけではなく、なんともいえない後味が残るが、それでも観後感はほんのりと希望のような明るさが漂う。
それはもちろんストーリーのせいもあるが、何より兄妹の存在が大きかったように思う。
あかりちゃんのキュートさ!真平君の聡明さ!
この2人が魅力的であったために、衣笠がこの2人の面倒を見るうちに精神依存(と言っていいと思う)していったのも説得力があったし、彼らの存在がこの映画の「軽さ」になっていた。
そして、2人の軽やかさにより、大人たちの葛藤はより一層重く響く。
「絶対に忘れない」「忘れることも必要だ」
「子供がいたから生きていられる」「子供さえいなければ楽だったのに」
さらに、衣笠のマネージャーが言い放った「男にとって、子供は免罪符」という強烈な一言。
未婚女性の私ですら、なんだかグサッときてしまった。
男も女も、既婚者も未婚者も、子供がいてもいなくても、家族を失ったことがあってもなくても、「自分の人生」と「他者との関わり」というテーマからは逃げられない。
いつも、見て見ぬふりをしたいような「本音」をスクリーンいっぱいにぶちまける西川監督だが、今作はその間口がより広くなったように感じた。
……というマジメな感想とは別に、本木雅弘と黒木華の不倫シーンがエロくてとてもよかったw
永い映画
小説を読もうかな…
子供がいる生活に逃げてる!って言われてから何か妻と向き合う作業をするかと思ったら結局またあの家族とのエピソードで救われてダメな男のままだけど小説書いて賞取っちゃった
最後に写真見て唯一既出のエピソードを追認して終わり、ホントに妻を愛してたのか?
自分と妻の間はほぼ離れたままで特に妻からは歩み寄りがわかるような過去の話は何もなく…賞取った小説の中身が知りたい!
竹原ピストルさんは出色の演技でした!
想定外によかったと感じた未婚子供なしの感想
予想していたより全体的に明るい。
もっくんのダメ男っぷりがいい。どうしようもなく弱い。そこがたまらない。ヨダレものだ。はまってる。いい人なんかに誰も惹かれない。でも愛人にすら去られてしまうくらい全てから逃げてる。
弱くて逃げて向き合う勇気がなくて過去を認められない。ようやく自分を必要としてくれてると思える相手に会えたのにその関係も自分から壊してしまう。弱いから。
でも終盤、ようやくその弱さを認めることができるようになる。こうなってはいけないと少年に伝え、髪の毛を切ることができるのだ。伸びた髪の毛は切られるがその間の重さが加わった想いはなくならない。でも受け止められるようになったのだ。そして髪の毛と共に解放される。
最後に。子供がいるって素晴らしい。自分の子ではなくても。
自分のことを気にかけてくれる人を大切に
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