永い言い訳のレビュー・感想・評価
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当たり前の日常を、相手とどれだけ向き合い、分かち合えるのか、あなた...
当たり前の日常を、相手とどれだけ向き合い、分かち合えるのか、あなたはどれだけ周りの人と分かり合え、分かち合っているのかと、優しく問われている気持ちになった。
人生の中で一番大切なことを、主人公である幸生が電車の中で語る場面は涙無くして観れなかった。
どれだけ周りの人をあなたは愛しているか、それによってあなたの人生は限りなく神聖なものになるか。
自分では思ってもみないような自分に出会えるのは、大切な誰かの存在だったりする。
思いがけず、相手の存在で自分の姿を知ることになったりする。
あなたの人生は、今まで出会った人たちや、これから出会う人たちとの関係のなかで、化学反応を起こしながら、素晴らしく輝きを放つと言われているように感じた。
日本のドラマ映画の最高峰
共感
永い言い訳とはいいえて妙
苦しかった
もう愛していない。ひとかけらも
竹原ピストル
よくわかりません
愛は星の数ほどない…。
死んで初めて実感することってあるのだと、この映画を通じて感じました。
愛していたはずの妻を事故で失った作家。
妻が死んだ時、不倫相手と密会していた事に罪悪感を感じつつも、涙は一滴も流れない…。
ただ、いたずらに時が流れようとしていました。
そんなある時、妻の親友の遺族と出会った作家。
様々な事情から、子供たちの世話する事になった作家は、まるでこれが「罪滅ぼし」とでも言うように、必死に子供たちと過ごします。
徐々にうまく動き始めた生活に、幸福感を見つけ始めた主人公…。
しかし、ある日とうとう見つけてしまうのです。
妻が残した「もう愛してない。ひとかけらも」というメッセージが、密かに妻の携帯に残されていた言葉。
愛するべき時に愛することを怠った代償は、残されたものの心に思っていた以上に深く突き刺さります。
これまで幸せと感じていたものが偽りだとわかった瞬間、彼の心は崩壊してしまうのでした…。
心の崩壊した主人公の役を本木さんが体当たりで演じています。
子供と戯れ、新しい愛の形を見つけたのかと思いきや、予想のつかないラストに心が鷲掴みにされました。
愛する事は、思っている以上に複雑でデリケートなのだということ、そして、失って初めて気付かされるものだという事を感じました。
最後まで心が揺さぶられる映画です…。
妻が死んだ・・そこから愛しはじめた
この映画を普段ほとんど映画を観ない家族と一緒に観ました。
観終わってから、「よくわからなかった」と質問責めにあってしまいました。
一番わからなかったのは、「主人公が亡くなった奥さんの事を好きだったかどうか」とのこと。
最初は「解釈はそれぞれの仕方でいいのでは?」「説明したら、陳腐になる」と言っていたのですが、しつこく聞いてきたので言いました。
「チラシに書いてあるでしょう。”妻が死んだ。これっぽちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。”と。」
でも、私は妻への愛は全く無くなっていた訳ではなく、気がつかなくなっていたのだと思っています。そして、悲しいかな、妻の死によってまた再生されていったのだと。
また観てみたいです。
相変わらず巧いな
“愛していい人”が居る幸せ
原作を読んでいないので、まさかこんなに笑える映画だとは思いませんでした。(^∇^)
とくに妹のあかりちゃんとの自然な掛け合いが面白かった。
あかりちゃんと過ごす室内のシーンは本当にリアルで、とくに料理を作るシーンはアドリブではないかと思う程でした。
ふと『誰もしらない』の親子のやりとりを思い出して…まさかと思って慌てて調べたら、なんと山崎裕さんの撮影でした!(≧▽≦)!
(もちろん検索は映画.comで^_^ スタッフの関連作品までチェック出来るところが私的には神アプリ)
やっぱり私は山崎さんの撮影するシーンが大好きなんだな。
映画を観る前にはなるべく情報を入れないように心がけているとはいえ、西川監督は是枝ファミリーなのに全く油断していました。σ(^_^;)
お兄ちゃんのしんぺい君も素晴らしい。
主人公との最初の繊細な距離間が好きです。
お母さんにきちんと育てられた子なんだなぁ。と、わかります。
主人公もこの家族に関わる事で変わっていきますが、
しんぺい君も長男だから親には言えない正直な気持ちを吐露できる相手がいて、救われたのではないでしょうか?
主人公の自意識過剰な面倒くさい小者っぷりも、自分の事が嫌いで哀れな感じも見事でした。
対照的に描かれるガサツだけどド直球なお父さんも良かった。
立っているだけで恐ろしい威圧感があるのに、クシャッとした笑顔がたまらなくキュート。
きっと、しっかり者の奥さんはこの笑顔に惚れたんだなぁ。
なんて。
家族から故人が透けて見えたり、シーンに無いシーンを想像出来るのは、本当に良い映画の証拠だと思います。
“愛していい人達”が居る幸せに気づく映画でした。
やっと消化出来た
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