永い言い訳のレビュー・感想・評価
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当たり前の日常を、相手とどれだけ向き合い、分かち合えるのか、あなた...
当たり前の日常を、相手とどれだけ向き合い、分かち合えるのか、あなたはどれだけ周りの人と分かり合え、分かち合っているのかと、優しく問われている気持ちになった。
人生の中で一番大切なことを、主人公である幸生が電車の中で語る場面は涙無くして観れなかった。
どれだけ周りの人をあなたは愛しているか、それによってあなたの人生は限りなく神聖なものになるか。
自分では思ってもみないような自分に出会えるのは、大切な誰かの存在だったりする。
思いがけず、相手の存在で自分の姿を知ることになったりする。
あなたの人生は、今まで出会った人たちや、これから出会う人たちとの関係のなかで、化学反応を起こしながら、素晴らしく輝きを放つと言われているように感じた。
日本のドラマ映画の最高峰
我を忘れて観ていた。
本当に丁寧な映画。そして子役のふたりが素晴らしい。モッくんが後半は完全に子役の影響下にあって、前半の芝居と大きく変わっていく。配役もみんな素晴らしく、竹原ピストル、深津絵里、みんなそうだけど、彼ら彼女らでなければない役である、という、当たり前といったら当たり前だけどなかなかできないことを丁寧にやっていて、一筋縄ではいかない主人公の彷徨いっぷりにずっと揺り動かされていた。
日本で、ようやく、世界映画に繋がる、豊かさのある、日本ならではの、同時代のドラマ映画を見た感じ。
これに比べれば、是枝監督作品も山下監督作品も、ファンタジー映画にみえてくる。
人間て単純じゃない。ふとした言葉がエンドロールでじわじわ思い返され...
人間て単純じゃない。ふとした言葉がエンドロールでじわじわ思い返され、ずしりとくる。電車の中で大切な人の話をスるシーンが、印象的でした。
共感
幸せの尺度を押し付けないで!という感覚すごくわかる。その苦しみ痛みは本人にしかわからない。
モッくん老けたな、だけどすごーーーく美しいな、この間みたscoopの福山雅治はやっぱり薄っぺらかったな、さすがモッくん、格が違うな、説得力あるなと思った。子役も素晴らしかった。竹原ピストルも。
永い言い訳とはいいえて妙
本木雅弘も竹原ピストルも他の演者も軒並み素晴らしい。
とくに何を言い出すか、何をするかわからない威圧感を醸し出す竹原ピストルは素晴らしいと思う。
本木も子供の扱いがおっかなびっくりの感じ(自分は正しくあれ)が笑っちゃうくらいリアルだった。
明るすぎず暗すぎず、何を感じるかを観ている側に委ねるのは西川美和らしくて非常に余韻に浸れます。
本木雅弘は演技が上手い 泣かされました 子役の二人も、下手な役者よ...
本木雅弘は演技が上手い
泣かされました
子役の二人も、下手な役者よりも上手い
家族の在り方を考えさせられました
久々に、良い映画に出会いました
映像が、ドキメンタリー風なところと、違うところがあって良かった
苦しかった
この映画を観て笑えたり、良い映画だったと言える人は、恐らく 孤独ではないのだろうなぁ。愛し愛され、そういう事にきちんと向き合って生きて行ける事は幸せ。簡単に手放したりしてはいけない。
そこに居る時は気づけなかった、沢山の人への思い。
私は、幸夫だ…。ラスト近く気づいた。本木さん出演の映画が好きで、毎回観てるのだけど、今回は最後まで私には苦し過ぎた。まだ遅くはないかしら?開き直らず…心を寄せて生きてみようか。
もう愛していない。ひとかけらも
この言葉をどう受け止めるか。
自己は他者があるから知ることができる。
私は、私も、私か、私に、私を、私と。
愛していないのは、誰か。
幸夫は、あかりちゃんやしんちゃみたいに
ただ、愛されたかったんだよね。
愛して、愛されて、愛して、愛されて。
愛を渡して、愛を受け取って、また、愛を渡して。
そうゆう
当たり前を、
丁寧に見直したくなる映画でした。
簡単じゃない。
片想いみたいな哀しさと寂しさに
投げ出したくなる日もあるけれど。
生きることって
愛を渡して、受け取っての
繰り返しだと思うから。
竹原ピストル
竹原ピストルさんの演技が怖かった。台詞回しは棒読みだけどいきなり何するか分からないような独特の緊張感。
本木さんはさすが上手い。上手すぎて竹原ピストルさんとの会話に少し違和感。
子役の二人は素晴らしいの一言。総じてとても良い作品でした。大満足です。
よくわかりません
結構期待して行きましたが、
とても残念でした。
試写会でしたから無料だったんですが、
それを差し引いても…。
一緒に行った同行者も、
結局何だったのかと、理解に苦しみました。
映画に詳しかったり、作者、監督に
思い入れがある方々の感想は、
軒並み良いようですが、私のような
一般人には、ちょっと難しかったです。
愛は星の数ほどない…。
死んで初めて実感することってあるのだと、この映画を通じて感じました。
愛していたはずの妻を事故で失った作家。
妻が死んだ時、不倫相手と密会していた事に罪悪感を感じつつも、涙は一滴も流れない…。
ただ、いたずらに時が流れようとしていました。
そんなある時、妻の親友の遺族と出会った作家。
様々な事情から、子供たちの世話する事になった作家は、まるでこれが「罪滅ぼし」とでも言うように、必死に子供たちと過ごします。
徐々にうまく動き始めた生活に、幸福感を見つけ始めた主人公…。
しかし、ある日とうとう見つけてしまうのです。
妻が残した「もう愛してない。ひとかけらも」というメッセージが、密かに妻の携帯に残されていた言葉。
愛するべき時に愛することを怠った代償は、残されたものの心に思っていた以上に深く突き刺さります。
これまで幸せと感じていたものが偽りだとわかった瞬間、彼の心は崩壊してしまうのでした…。
心の崩壊した主人公の役を本木さんが体当たりで演じています。
子供と戯れ、新しい愛の形を見つけたのかと思いきや、予想のつかないラストに心が鷲掴みにされました。
愛する事は、思っている以上に複雑でデリケートなのだということ、そして、失って初めて気付かされるものだという事を感じました。
最後まで心が揺さぶられる映画です…。
妻が死んだ・・そこから愛しはじめた
この映画を普段ほとんど映画を観ない家族と一緒に観ました。
観終わってから、「よくわからなかった」と質問責めにあってしまいました。
一番わからなかったのは、「主人公が亡くなった奥さんの事を好きだったかどうか」とのこと。
最初は「解釈はそれぞれの仕方でいいのでは?」「説明したら、陳腐になる」と言っていたのですが、しつこく聞いてきたので言いました。
「チラシに書いてあるでしょう。”妻が死んだ。これっぽちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。”と。」
でも、私は妻への愛は全く無くなっていた訳ではなく、気がつかなくなっていたのだと思っています。そして、悲しいかな、妻の死によってまた再生されていったのだと。
また観てみたいです。
相変わらず巧いな
ケチのつけようがない映画のレビューほど書きにくいものはない。切り口が見つからず何日も苦悶する。原作・脚本・監督をこなす西原美和さんはオリジナルの持つ不動の強さを武器に、誰にも遠慮せず口出しさせない聖域を設け、自由に映画作りに没頭する職人に思える。音楽であれば才能一本で勝負するシンガー・ソング・ライターです。本作にはスマフォを頻繁に使用するシーンが出てくる。時代設定は平成25~26年で間違いない。しかし私には昭和の原風景がスクリーン狭しと暴れているように見えた。役者も昭和顔ばかりで懐かしい気持ちでいっぱいになった。映画の内容とは関係ない事ですが不思議な感じを覚えました。結論、見て損なし!
“愛していい人”が居る幸せ
原作を読んでいないので、まさかこんなに笑える映画だとは思いませんでした。(^∇^)
とくに妹のあかりちゃんとの自然な掛け合いが面白かった。
あかりちゃんと過ごす室内のシーンは本当にリアルで、とくに料理を作るシーンはアドリブではないかと思う程でした。
ふと『誰もしらない』の親子のやりとりを思い出して…まさかと思って慌てて調べたら、なんと山崎裕さんの撮影でした!(≧▽≦)!
(もちろん検索は映画.comで^_^ スタッフの関連作品までチェック出来るところが私的には神アプリ)
やっぱり私は山崎さんの撮影するシーンが大好きなんだな。
映画を観る前にはなるべく情報を入れないように心がけているとはいえ、西川監督は是枝ファミリーなのに全く油断していました。σ(^_^;)
お兄ちゃんのしんぺい君も素晴らしい。
主人公との最初の繊細な距離間が好きです。
お母さんにきちんと育てられた子なんだなぁ。と、わかります。
主人公もこの家族に関わる事で変わっていきますが、
しんぺい君も長男だから親には言えない正直な気持ちを吐露できる相手がいて、救われたのではないでしょうか?
主人公の自意識過剰な面倒くさい小者っぷりも、自分の事が嫌いで哀れな感じも見事でした。
対照的に描かれるガサツだけどド直球なお父さんも良かった。
立っているだけで恐ろしい威圧感があるのに、クシャッとした笑顔がたまらなくキュート。
きっと、しっかり者の奥さんはこの笑顔に惚れたんだなぁ。
なんて。
家族から故人が透けて見えたり、シーンに無いシーンを想像出来るのは、本当に良い映画の証拠だと思います。
“愛していい人達”が居る幸せに気づく映画でした。
やっと消化出来た
『ゆれる』『ディアドクター』の西川美和監督作品だと思って期待して観ると物足りなく感じる。
素直に表面だけのストーリーを観ているとガッカリする。しかし、その表面のストーリーの裏に、底にあるものに気づけば、西川監督らしさを感じることが出来ると、鑑賞してまる1日経ってやっと消化できた。
まるで、シンクロナイズドスイミングの水上(表面)演技だけを見せられているような映画だったなと。
(自分で監督の意図を想像したり、推し量ったりして水面下の動きをみないと面白くない)
とにかく大宮ファミリーのそれぞれ4人のキャスティングが抜群でした!
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