クリーピー 偽りの隣人のレビュー・感想・評価
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細かいことを除けば面白い
香川照之の演技で楽しめる映画。 警察の動きが現実にはあり得ない、漫画的な対応(刑事が単独で捜査し、死ぬ)でしらけるし、簡単にマインドコントロールされる役柄(殺される親の子供、竹内結子/主人公の妻)の設定に無理がある。 薬物でそう簡単に、主人公も含め、コントロールされないだろう!!。 とは言え、原作読んでませんが、原作の良さか、ベースのストーリー展開は面白く作ってある。批評レヴューは余り良くなかったので、冷めて見に行ったが、酷評するほど悪くはなかった。ハリウッド映画でもよく考えるとかなり辻褄が合わない映画が多いがまだましな方。
香川照之最高!
面白い!期待以上。テンポもよく見せ場も多く、130分の長尺を全く感じさせない。 警察、学校、家の外観内観がどれも印象的。音楽・撮影とあわせてどことなく不穏な感じが漂う。 そして何と言っても香川照之。素晴らしい怪演。西島秀俊竹内結子は良くも悪くもいつも通りか。
とっちらかってしまった。
展開が荒かった。前半はちょっと間延びした。一家失踪事件をもっと掘り下げて一定の結末が欲しかった。川口春奈は可愛かった。最後は犯人射殺で胸糞が少し晴れた。
もっと違った結末がよかった
後輩刑事が死ぬところまでは、すごくドキドキして良かったがその後の展開は、つまらなかった。
ここまで胸糞悪くなる香川照之の演技は素晴らしいな、と思った。
もしかしたら、最初の女の子を調べるときの発言、洗脳されなかったことなどから西島秀行もサイコパス?と思う節があった。
サイコパスと善良な人間の境界を二人の主人公が曖昧にとられ、薄気味悪かった。
予告みたいに、もう少しポップな雰囲気で見たかった。想像以上に後味か悪かった。
前半は面白い
もう、予告編の段階で、香川照之が犯人で、
「あー、こうなっていくのか」
というのはわかっていることなのだから、
後半が退屈なのは当たり前。
そこに、映画らしい何かを加えてほしかったけど、
なんだかよくわからない空間で広げられる
ちゃっちい、サイコパス劇には呆れた。
ただ、前半は面白かった。
なんだろう、竹内結子の壊れていくさまや
西島秀俊の心理学者という立場から見る
犯罪者へのアプローチは、一見ありきたりなところがあるが
それを真に描いていた。
特に、鉄道が多く出てきたのが印象的。
鉄道が行き来する映像があって、犯人へ近づいていく。
直接、役者を使うのではなく、バックグラウンドでこういうことを
されると、「あ、考えてるな」と監督の意図をつかんだ気がして
楽しい。
ただそれも、東出昌大が死んだあたりからぶれてきたというか
雑になってきた感が否めず、結局ちゃっちい映画だという
印象になった。
最近の、「エンディングに驚く」的な映画ではなく、初めから
結末を明らかにしていくアプローチは評価できるが
次第にお粗末になる部分はもったいない。
藤野涼子は相変わらずいい演技をするが、
このままだとシリアスな演技しかできなくなるのでは?
好みの映画だが消化不良
題材は自分好みではあるし全体的には良かったかなと思えたかも。
ただ、要所要所で抜けがありすぎて結局、最後も西野が死ぬなら、せめて今までの事件の背景や過程を言葉でいいから説明してほしかった。消化不良(/。\)
説明がないのなら西野が死ぬラストよりあの四人で新たな生活が始まる感じにして、観客に身近に知らないとこで犯罪者がいるかも。みたいなのを匂わすラストの方が合ってたのでは?
あと香川さんは素晴らしかったが西嶋さんや東出さんの演技には不満でした。娘役の子は良かった。
気分わり〜
残酷で最悪、、、 俳優がみんな好きだったので見に行ったけど、後を引く気分の悪さ。(胃がモヤモヤし続けている) 見なきゃ良かった、、、 この手のストーリーが好きな人にとっては満足かも。演技派の俳優ばかりなので、さらに残酷で猟奇的なストーリーに拍車が掛かったと思う。
ミイラ取りがミイラに。だろうか?
これは同監督の『CURE』と同じ展開だ。
簡単にいうと「支配は良心をもっている人ほどやりやすい。逆に良心が無い人にはできない」
だから、高倉は西野の支配にならなかった。
「それが、お前の落とし穴だ」と西野に向かって高倉が言うのがそれだ。
そして、それは “ある憶測”を導く。
つまり西野は水野からそれを “受け継いだ”のではないのかという疑問。
そして、高倉は西野からそれを “受け継いだ”とも見て取れる。
それが、この映画の不穏さを強調している。
予告編が面白いと駄作率が高い(笑)
私事ですが 年間100本も劇場で観てると、 わかってくることがあるんですよ。 最近の邦画は 予告編が面白そうに見えるやつほど、 よくできてるほど 駄作率が高いって(笑) それは たくさんの 展開のきっかけを繋げて コピーもネタバレ覚悟で煽ってくる。 そりゃどうなるんだろ?と思いますが、 収束されないまま終了 というパターン。 見終わって、 予告編の演出の方が、 よっぽど上手かったなぁと、 後悔することも多くて。 今作もなんとなく キケンな香りがしましたが まぁ話題作は劇場で観るという信念のもと、 足を運びました。 で、めでたく予想は的中して(笑) お話はあれれと都合良く転がり続け、 伏線もバラバラと落としっぱなし。 なんでそうなるの?の連続に、 苦笑するしかありません。 ネタバレになるから書けませんが、 ここまで投げっぱなしで、 ラストもあんなので、 わけわからないのに想像せよというのは、 都合が良すぎでは。 製作者のカタルシスは、 どこにあるのでしょうか。 みなさん書いているように、 香川照之さんは良かった。 けど他の演者は、 茶番感あふれて辛い。 脚本がだめなのだから、 むしろ犠牲者なのかもしれませんが。 トーンや世界観は 怖さがあってシズリましたけど、 それだけでは映画として成立しない。 テレビの短編ホラーやPVで十分です。 なんかハリウッドのサイコパスな作品に憧れて、 映像だけこだわって作っちゃったカンジ。 けど、セブンやゴーンガールの デビッドフィンチャー監督の世界とは、 比べるまでもないですね。 サスペンスとかホラーは、 当たり前だけど リアリティが全てだと思うのです。 この題材なら さも自分の身に降りかかりそうだから 怖いのであって、 そこが適当だと もはや何にも感じませんね。 外国のサイコなら まだあるのかもしれないけど、 日本人をぞっとさせるなら 無関心な隣人の怖さとか、 まだ描き様もあったのでは。 近年、似たような少女監禁事件がありましたが、 実際に起こったドキュメンタリの方が、 よっぽど怖いですよ。 聞けば原作はめちゃくちゃ面白いのだそう。 なんでこうなっちゃうのかな。 ベストセラー小説の映画化なら、 改変せず 映画なりのこだわりを持って描いたほうが、 WinWinで良いと思うのですけど。 やりたくなっちゃうんですかね...。 えーと、久々の辛口で、すみません。
本当に気味が悪い
さんさんと日の注ぐ隣家の庭。影の中からぬっと現れる隣人の、説明のし辛い違和感。 異様な世界にすっかり引き込まれていきました。 本当に気味が悪い、嫌な臭気が帰路までまとわりついてくる感じでした。 香川照之の怪演も見どころながら、西島秀俊演じる犯罪心理学者・高倉の、本人も気付かない欠落した心に何かが侵食していく感じが、もう、ゾクゾクでした。 お二人の共演は最近多いけれど、異様な関係の二人を見事に見せてくれました。 高倉の元部下・野上刑事を演じた東出昌大も、くすんだ暗い感じで良かったです。 それにしても藤野涼子演じる隣家の娘、あれは何だったのか。ひどく後を引いてしまうよ。 映倫区分ではG、家族で鑑賞可というわけですが…無理だな、PG12だってムリ。
現代主婦のリアル
香川さんの怪演ばかりに注目が行きがちですが、どちらかというと高倉夫婦間の問題なのではないかと思いました。
明らかに西野さんは初対面で変わった方ですし、ご主人からも「変な人だから関わらない方がいい」と言われた時点で、私なら挨拶以外は一切関わらないと思います(これが私の自由意志)。
それが、西野さんに夕食の残り物をお裾分けしたり、料理を教えて夕食に招いたりして、何不自由のない生活と素敵なご主人を持ちながら康子さんは何らかの空虚感を感じていたのではないかと思います。
だからこそ、「明らかにヤバい人」の餌食になってしまう。「普通」引っかからないよね?っていう人に引っかかってしまう。
私だったらこういうオカシい人に何かされたら抵抗し主人に助けを求めますが、康子さん、最初から最後まで全然抵抗してませんしね。本当に彼女の自由意志なんだと思います。今の生活に必ずしも満足していないからこうなる。
今空虚感を少しでも抱えている人には、誰しも降りかかる可能性があることなんじゃないでしょうか?西野さんがこの手のやり方でずっと家族を侵食してこられたということは、これだけ空虚感を抱えた家族が多いということだと思います。
高倉さんが康子さんを助けに行った時、康子さんの「引っ越したら何かが変わると思って」という言葉に、高倉さんの「君の気持ちを考えていなかった俺が悪かった」というような返しがありますが、私はこの映画はこのやりとりに集約されている気がします。
康子さんがピストルを突きつけらている時「今こっちにくれば俺が全力で君のことを守る」と高倉さんは言います。これは女性が好きな男性に言われたいことです。それを受けて高倉さんの方へいく康子さんは、まだ彼に対してポジティブなんだと思います。
最後の叫びは、康子さんの懺悔の叫びに聞こえました。
この映画をご覧になったご主人方は、ぜひ奥様に「奥様の気持ち」を聞いてみてはいかがでしょうか。
最後に。香川さん、変なオジサンとしては完璧です!
粗挽き過ぎる(;´д`)
予告編で期待をしての鑑賞。 感想は…大きく裏切られた感じ。 サイコパスを題材にして、ご近所付き合いの薄い世の中で癖のある隣の人が実は…と言うのは、興味が牽かれるが、ストーリーが如何せん粗挽き過ぎます。過去に起こった失踪事件や刑事時代の後輩の死亡に関しても、肝心な所に結び付けなくてほったらかし。家の構造での地下室にも無理があるし、肝心の西野の動機や狙いも説明無し。サイコパスだからとしても粗すぎ。 北九州監禁事件をベースに「羊たちの沈黙」等の要素も入れようとしてるにしても雑。前宣伝ではかなり面白そうで期待値が高かっただけにこんなに粗挽きだとは思いませんでした。(;´д`) 香川さんの人の不快感を誘う仕草に評価を付けても、このぐらいです。 正直、同時期にやっていた「貞子vs伽椰子」よりも低いとは思いませんでした。w
ポスターとタイトルでネタバレしすぎ
香川照之のキチガイサイコっぷりを見るためだけの映画だった。 その点はとてもキモ怖くて満足だけど、映画自体はストーリーの詰めが甘く、映画を見る前から隣人の正体がわかってるという点で意味のない怖さに終始。演出は確かに怖い、ホラー風の演出だけどネタバレした状態で見ても娘さんのあのセリフになんの衝撃も受けないんですけど… どうしてこのサブタイトル付けてあんなキャッチコピーをつけたのか、制作側には猛省してもらいたい。 犬が無事なのはよかったw
ハラハラしっぱなし
不気味な一家失踪事件を追いかける犯罪心理学者の主人公と、その裏で妻にジリジリと忍び寄る怪しい隣人。
スリリングなストーリーと演出・演技にハラハラさせられたのもさる事ながら、登場人物達の、思わず突っ込みたくなるような危なっかしい行動の数々に、とにかく最初から最後までハラハラしっぱなしだった。
竹内結子演じる主人公の妻は、
いくら引っ越したばかりの知らない土地で、専業主婦で家にひとりきり退屈な日常だからって、怪しいと思った隣人にシチューとか持ってっちゃ、あかん・・・!!!って感じだし、
西島秀俊は、
失踪事件の家の配置と我が家の配置が同じだってことには気付けても、自分の妻が狙われてる可能性には気付かないのね・・・いや、はやく気付けよ!!というところ。
東出くんは、西野のこと調べてくれて免許証の写真とか入手したなら、まずは西島先輩に見せようよ、そして迂闊に家の中へ入っていくなよ・・・からの笹野さんデジャビュ。。
とまぁ突っ込みどころ満載といったらそれまでなのですが、
こういった「いやいやダメダメダメ・・・」というフラグを清々しいくらい回収していってくれるのがホラーであり、心揺さぶるエンタテインメントとして、とても面白かったです。
ところどころで不穏さを煽る音楽も効果的だったし、
色彩を使っての日常から非日常への暗転も、見ていてゾクゾクとするような映像の魅力があった。
研究室で川口春奈に尋問するシーンの、計算されつくされたカメラと役者の動きは、最高にかっこいい。
終盤の、世紀末のような荒廃感は、いかにも黒沢清監督という感じ。
「絶対どこかしらで可哀想な目にあうだろうな〜」と思いながら観ていた犬のマックス君が、最後まで無事で良かった。
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