蜜のあわれのレビュー・感想・評価
全53件中、1~20件目を表示
二階堂ふみ結婚おめでとう!祝砲5発目
2016年公開作品
二度目の鑑賞
今回はビデオマーケットで
前回はTSUTAYAレンタルDVD
原作は『あにいもうと』『杏っ子』の室生犀星
監督は『ユメノ銀河』『五条霊戦記 GOJOE』『シャニダールの花』『パンク侍、斬られて候』『箱男』の石井岳龍
脚本は『とんび』『アナログ』『正欲』『ゴールド・ボーイ』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の港岳彦
金魚の擬人化
髪型も服のデザインも良い
当時の文学的な古めかしい台詞も良い
赤井赤子は自分の自分のことを「あたい」と言う
妊娠すると「あたい」と言わなくなる
彼女曰く母になったから
大人になって「あたい」と言ってそうなのは中島みゆきと比企理恵くらいだろう
辞書で調べると「あたい」は「はすっぱ」が違う言葉らしい
さらに「はすっぱ」の意味を調べると強い違和感を感じた
でも老作家と対峙すると「あたい」に戻った
一番の見どころは二階堂ふみの変顔
可愛い
ゆり子の一言に膨れる?赤子
大杉漣も真木よう子ももちろん良かった
キャラにしっかりハマっている
大人の幽霊なのになぜか可愛いし怒る老作家はなぜか面白い
彼らにケチをつけるレビュアーがいるが全く共感できない
あまりにも主観的で短文で話にならない
好き嫌いの問題だろう
演技力が悪いなんて客観的視点に欠けている
世の中には少なからず大杉漣や真木よう子が嫌いな人がいるのだ
厄介な世の中だ
教科書に載るようなものだけが文学ではない
高校時代に原作を読んだ二階堂ふみは赤井赤子を演じたいと思ったらしい
映画女優として見事に願いを叶えた
ちなみに好きな映画は『動くな、死ね、甦れ!』
非凡である
慶應出身だが嫌味がない
結婚相手にカズレーザーを選ぶのもわかる
配役
金魚の赤井赤子に二階堂ふみ
老作家に大杉漣
幽霊の田村ゆり子に真木よう子
金魚売りに永瀬正敏
教師の丸田丸子に韓英恵
バーテンに渋川清彦
酌婦に岩井堂聖子
医師の小沢に上田耕一
芥川龍之介に高良健吾
黄色い靴下の男に清末裕之
顔が見えない全裸の男に加藤貴宏
あたいには分からなかった
室生犀星の小説の映画化。明治~大正から活躍し、芥川龍之介らと交友あった文豪だが、恥ずかしながら存じ上げず。
鈴木清順が晩年映画化を構想していたとか。幻想×文芸×エロス…あ~、なるほど。
叶わず、代わりに映画化したのは、石井岳龍。あ~、この人選も。
語れるほど作品を見てはいないが、異色作が多い印象。見た中でも『五条霊戦記』『パンク侍、斬られて候』は何とかついていけたけど、『シャニダールの花』はちんぷんかんぷん。
本作も後者。
室生犀星が自身を反映したという老作家。
一緒に暮らす不思議な少女。
実は彼女は、金魚だった。
老作家と金魚少女と、老作家に想いを寄せる幽霊の女。
そんな3人が織り成す、愛とエロスの幻想譚。
…マジ、意味が分からん。
幻想作品なので金魚少女とか幽霊の女とか設定するのはいいにしても、話の意図が全く見えてこない。
登場人物たちの言動もさっぱり。
私の理解力が無いのか、分かる人には分かるのか…?
私に言わせて貰えば、今何かと話題の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』以上に訳分からん!
それでも採点1や0・5にしなかったのは、演者のお陰。
二階堂ふみのキュートでコケティッシュな魅力は特筆もの。
真っ赤な衣装、“あたい”、まんまるお尻にダンスまで、本当にふわふわした“金魚少女”に見えてくるから不思議。
大杉漣も初老の哀愁と可笑しさとちょい変態チックの妙演。
真木よう子と高良健吾は…。
後は…
あたいには分からなかった。
金魚は体外受精で交尾はしないんだけれど
原作が1959年に刊行された室生犀星の幻想小説
会話だけのという斬新な手法の小説なんだそうです
3年後に72歳で亡くなっている
原作は読んでいませんが
70近い死がまじかに迫っている老人の心情に共感を覚えます
歳をとるほど若い女性にひかれる気持ちも少しはわかるけど
若くて可愛いだけではだめになってきていて、色気とかフェロモンがないと気持ちがいかないとかね
まだまだ性への欲求はあるけれど、身体がついていかない焦り
知り合いはどんどん死んでいき、話し相手が死者だったり、人間以外になったりが日常になる
金魚は体外受精で交尾はしないんだけれど・・・
夢の無い話は置いといて
他の男に彼女を抱かせる老人の気持ちは若いうちはわからないだろうな
それが少しはわかる年齢になってしまったのがさびしい
映画としては、幻想感に欠ける
これは監督のせいですね
減点です
2016年公開だから二階堂ふみは当時、22歳
彼女のために題材を選んだんだろうけれど、ちょっと違う
彼女は脱ぎっぷりもいいし、演技も上手いんだけれど、ヒロインは彼女じゃない
もっと現実離れしたかわいさと色気がいる
監督のイメージにずれがありますね
だから、映画としての評価は中途半端としかいいようがない
大杉漣も若すぎる
当時、64歳
原作当時とは寿命がのびているからね
80近い人でないと
なんて思うけど、2年たたずに突然死されました
歳は関係無い?
いやいや、歳をとるということは
明日死ぬ確率が、高くなるって事ですよ
なにもかもほっぽり出して逝くのが死です
観たかった作品だけに残念だけど、Amazonプライムだからね
二階堂ふみ作品は観ておきたい
ミスキャスト
金魚と作家?
幻想と芸術と文学の組み合わせはいいのですが、
金魚に老作家が恋をした。幻想的文学作品を映像化。
老作家の妄想を芸術的に映像化なのか?本当に金魚が人間に化けているのか?そこは真相は語らず視聴者のお任せにしている所が文学らしい。
しかし、現代にて映像化するにあたり、昭和初期の風情なり四季なり丁寧に描けなかったものか?
幻想的な部分をコミカルに描くだけで、セットや撮影方法が少し雑。勿体ない。
俳優陣と致しましては、大杉漣は老作家の割にはシャキシャキ若過ぎて年配としての魅力が薄い。
金魚役の二階堂ふみと幽霊役の真木よう子のみで作品を引っ張っている感あり。高良健吾の立ち位置演技微妙。金魚売りの永瀬正敏は超微妙💦
まぁ、文学作品の様に出てくる人物達に感情移入出来れば楽しめると思います。
ただ、内容に映像が負けていると思います。
独特の世界観、予想通りだけど、飽きない色合い
肉感的幻想に酔った
訊かれない話をかたりますが・・・
小学生の頃バレエをやってました。
やめた理由?男の子はトウシューズを履かせてもらえなかったからです。
やめてなければ今ごろ熊川哲也かなぁ(笑)
で、映画のこと、
どこか精進した芸事・習い事を肥にしている役者は、内側からいぶし銀の光を放つ。
たとえその鍛練が役柄に直接用いられない筋書きであってもだ。
舞台を喰ってしまうこの金魚は、そら恐ろしいものを持っている。
二階堂ふみは、もしやと思って調べたら、なるほどこの人はバレエをやっていたか!
あの首の傾げと視線の映えは、西洋の舞台芸術の精神、その発露だ。
大杉漣は、二階堂とバランスをとりうる重鎮として、二人で二枚看板の見事な芝居だったと思う。
白衣の幽霊役は、残念ながら力不足ではなかったかな。体幹が安定していないから、演技が見ていられない。茶道、日舞、あるいは能でもたしなんでいたなら、もっと良い幽霊になれたであろうに。
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〉どこか精進した芸事・習い事を肥にしている役者は、内側からいぶし銀の光を放つ。
「しゃべれども しゃべれども」の踊る国分太一が大好きです。
欲しくなっても・・夢・・幻想・・妄想で
この作品は映画館に足を運びたいと思ってた作品でしたが残念ながら足を運べずで見てなかったのですが、大杉漣さんの訃報を友人からのLINEの投稿で知り調べましたら本当なんだぁ〜と思い。悲しさが込み上げてきたら「がんばっていきまっしょい」を思い出した。
この作品はテレビドラマ、映画とどちらも良作品です。まだ見てない方いましたら見て頂けたら嬉しいです。「蜜のあわれ」室生犀星さん原作。卍は谷崎潤一郎さん。室生犀星さん原作の映画は正直この作品がはじめてやと思う。昔々若い頃は原作だとか?監督さんとか意識せずにやたらと見てた時にもしかして見てるかもしれないが多分はじめて。谷崎潤一郎さんは見てる、なぜか見てると言いきれる。室生犀星さんを演じる大杉漣さん渋谷すぎる間違いなし作家もしくは詩人に見えてくる想像・妄想・なんだかよくわからないが
金魚の二階堂ふみさんとのやり取りは二階堂ふみさんも上手いのは間違いないが当たり前のことを言って申し訳ないが大杉漣さんの顔出しながらの顔なき芝居は最高に素晴らしい。バイプレイヤーズのメンバーで私は光石研さんが大好きなんです。光石研さんの濡れ場も上手いですが、この作品の大杉漣さんは本当に良い。金魚や幽霊を金魚や幽霊な感じ見させてしまうのは女優さんの上手さもあるが蓮さんの上手さが飛び抜けてる。石井岳龍さんの世界観に浸ってしまった。
真木よう子さん。高良健吾さん。二階堂ふみさんと
私の好きな俳優さんたちがこの先何年も何十年も頑張って俳優さんを続けてくれることを思い祈ります。
これを機に室生犀星さんの本読んで見ようと思いました。
小説を超える出来栄え
原作は室生犀星の幻想小説。金魚の女の子と老作家の恋物語と聞いて、絶対に好みだと思ってたけど、予想を超えるほど良かった!
二階堂ふみの演じる"赤い三年子の金魚"が可愛くてエロティックで最高です。衣装も似合いすぎ!
"おじさま"役の大杉漣さんもシブかわでたまらない!
夢か現実かそれはまるで命のように儚い。
小説の世界が見事に映像化されています。
原作ファン、幻想小説好きはぜひ見てみて下さい!
ぬらぬらの金魚の美しさを堪能できましょう。
二階堂ふみさんが、金魚にしか見えない(笑)
彼女だからこそ、この映画は完成されたのかもしれません。
尾鰭のように赤い服をひらひらさせて、部屋を走り回る姿は実に美しい…。
そして、ご主人を官能的にじっと見つめる姿も実に魅力的…。
大杉漣さんのチョット狂った感じも、二階堂ふみさんの狂った感じと相まって素敵な幻想的な世界を創り出しております。
まさに、昭和のエンターテイメントといった感じです。
また更に、真木よう子さんの白装束姿が、二階堂ふみさんの赤い服に映えて、対照的な美しさを見せてくれます。
二人の掛け合いも見事。
真木よう子さんの驚く演技と、二階堂ふみさんの自由な笑顔。
対照的な二人の姿もまた美しい。
美しさを存分に引き出した、昭和の情事でございます…。
女は常にしたたかな夢の案内人である
午後11時の映画祭
昭和の文豪・室生犀星が晩年に発表したシュールレアリズムの代表作を鬼才・石井岳龍が今まさに旬の女優・二階堂ふみと濃厚に組んだら、何とも不思議な世界ができ上がった。
新作を執筆中の大御所作家・室生犀星先生(大杉漣)の書斎で、溺愛される金魚の化身・アカコ(二階堂ふみ)との摩訶不思議な同棲生活を、彼女が羽織る真紅のワンピースの如く鮮やかに、かつ妖艶に染めていく。
全裸で愛をはぐくむ夜も、金魚の尾びれをモチーフにした紅のドレスは先生を甘く覆い、花びらの様に華麗であり、恥唇の襞の様に濃密なる官能を幻想的に誘っている。
其の危うい宵の瞬きは、天真爛漫に跳ねる少女と、色気で挑発する大人の女の両面を魅せる二階堂ふみだからこそ、表現可能であり、心身ともに脂が乗っている勢いを、千疋屋の最高級桃と劣らぬお尻の瑞々しさに酔いながら想った。
特に、先生が浮気相手の女性の宅に隠れて通い詰めているのに嫉妬し、彼女の金魚鉢に忍び込むエピソードは、今作の夢の色合いを象徴しており、実に可愛らしい。
しかし、平和な日々は、かつて、先生が愛し、亡くなった女が幽霊となってつきまとうと、現世と幻想のバランスが狂いだす。
ゴーストを演じたのは、真木よう子。
斬れ味鋭い存在感は其のままに、尾行しても直ぐにバレる愛嬌も兼ね備えており、二階堂ふみとはまた異なる不思議なドアをこじ開け、歪んだ快感へ案内しているのは、ヘンタイとして感慨深かった。
男は常に愚かで、女はしたたかな生き物である事実を今作で改めて実感した翌日、コンビニに寄ると、二階堂ふみがバニーガールに扮して、《プレーボーイ》の表紙を刺激的に飾っていて、驚き、絶句したまま、またも彼女のキュートなお尻に観入っている自分がいる。
時に金魚に、時にウサギに変身して、男を誘惑する色気の幅広さに、《恐るべし、二階堂ふみ》と、唸ったのは、云うまでもない。
では、最後に短歌を一首
『夢まるく 抱いて紅 染める宵 裂け(咲け)て水面の 炎ぞ甘く』
by全竜
そして、恒例の《スッポンポンデータ》で候
《制限区分》
G
《全編》
105分
《お楽しみ時間》
約4分(ランジェリー・セミヌードも含む)
《お楽しみ時間所有率》
3.8%
《乳首の披露》
なし
《陰毛の披露》
なし
《ベッドシーン》
あり
《プロポーション》
★★★★☆
《芸術度》
★★★★★
《物語性》
★★★★☆
《エンターテイメント性》
★★★☆☆
《興奮度》
★★★★☆
《オススメ度》
★★★★☆
《総合》
★24
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