過ぐる日のやまねこ
劇場公開日:2015年9月19日
解説
2012年に立教大学現代心理学部映像身体学科の卒業制作として手がけた初長編「くじらのまち」がPFFアワードでグランプリを受賞し、第63回ベルリン国際映画祭など海外映画祭でも上映されて高い評価を得た新鋭・鶴岡慧子監督が、PFFスカラシップ作品として撮りあげた人間ドラマ。ガールズバーをクビになった21歳の時子は、ふと思い立ち、幼い頃に暮らしていた長野県の小さな田舎町を訪れる。彼女は絵描きの父と8歳までこの地で過ごしていたが、ある朝、父は山猫を探しに山奥へ行き帰らぬ人となったのだった。かつて住んでいた山小屋を訪れた彼女は、そこで高校生の洋平と出会う。洋平は兄のように慕っていた和茂が山で死体となって発見されたことをきっかけに心を閉ざし、生前の和茂に連れて行ってもらったこの山小屋で絵を描く日々を送っていた。それぞれ深い喪失感を抱える時子と洋平は、一緒に穏やかな時間を過ごすことで癒されていくが……。主演は「共喰い」の木下美咲と「超能力研究部の3人」の泉澤祐希。
2014年製作/92分/日本
配給:マジックアワー
スタッフ・キャスト
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時子と陽平が出会い、過去から解き放たれる物語。淡々としていて、とても良かった。
ガールズバーで働いていたがクソ客にからまれたあげく突き飛ばされガラスで手を切ってしまった時子。直後にクビを言い渡されて、ふらふらとバスに乗り少女時代を過ごした山小屋にいく。そこで絵を描いていた陽平に会う。
時子の家だったのを陽平が兄のように慕うカズシゲが見つけて、勝手にアトリエみたいにしてたのだった。
カズが自殺しておかしくなった陽平。学校も全然いってない。
時子はガールズバーの服だから露出多くてなんだかエロそうなんだけど、エロ成分はゼロ。ただし陽平は男子高校生なので完全に魅了されてる。茫然自失で来た文無しの時子に食べ物や服を与える。
山の中の小屋でなんとなく過ごす二人。森の奥に山猫がいるから探しにいこうと出かけてるあいだ陽平のオヤジが小屋にくる。
父親が無理心中をはかったが自分だけ助かった時子。その時の記憶が曖昧で今まで思い出せなかった時子だったが、父親が時子を抱えて飛び降りた場所までくると完全に思い出した。
忘れること怖がっちゃダメだ!山小屋を焼く、陽平の親父。
陽平はカズのことを、時子は父親のことをずっと引きずって生きていたのだが解放された。
暗闇の中、やまねこの目が光る。
二人は元の生活に戻って終了。
2016年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
総合:52点
ストーリー:60点
キャスト:50点
演出:50点
ビジュアル:60点
音楽:40点
今後に期待したい監督。