スーサイド・スクワッド : 特集
オリンピックの次は、《悪党たち》が日本をアツくする!
世界大熱狂の《スーサイド・スクワッド・ブーム》、間違いなく日本にクルーーーッ!!
マーゴット・ロビー、ウィル・スミス、ジャレッド・レト扮する悪党たちが大暴れする、全米大ヒットのアクション・エンターテインメント「スーサイド・スクワッド」がいよいよ9月10日に日本公開。連続特集第2回は、世界に旋風を巻き起こし、必ず日本もアツくする「スースク・ブーム」の実態をお伝えしよう。
まさかの特例“若者と女性”へ広がる大熱狂!
全世界で巻き起こっている《スースク・ブーム》まとめ
バットマンらスーパーヒーローによって逮捕&投獄され、死刑や終身刑となった悪党たちが、減刑と引き換えに特殊部隊を結成させられ、自殺同然の決死のミッションに挑むさまを描くアクション・エンターテインメントが「スーサイド・スクワッド」。“悪カワ女子”ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)を筆頭に、子煩悩な暗殺者デッドショット(ウィル・スミス)、バットマン最大の宿敵としても知られるジョーカー(ジャレッド・レト)らひとくせもふたくせもある超個性派アウトロー軍団が、正義のヒーロー映画なんてぶっ飛ばす活躍を見せつけてくれるのだ。
早くも公開された国々では、すでに熱い「スーサイド・スクワッド・ブーム」が勃発。日本公開を果たした際には、メダルラッシュに沸いたオリンピックに続く熱狂をもたらすのは間違いないのだ。
8月5日に公開された全米では、興行収入1億3510万ドルを記録して、週末ボックスオフィスNo.1をぶっちぎりで獲得。8月に公開された映画のオープニング興収歴代第1位、IMAXのオープニング興収歴代第1位の記録まで樹立した。そして全世界興収は2億6700万ドル。世界の期待を大きく上回るメガヒット・スタートを達成したのだ。
米メディア「Deadline」によると「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」を抜いて、全米で今「最もバズってる」映画となったのが本作。その熱い視線の中心にいるのがハーレイ・クインなのだ。すでにスピンオフとして、DCコミックスの他の女性キャラクターも登場する企画が進行中で、ハーレイ役のロビーがプロデューサーに名乗りを上げているとも!?
「悪党たちが主人公」という型破りな物語は、これまでとは違う観客層にも大ウケしている。米ハリウッド・レポーターが伝えたところによれば、「初日の観客の46%が女性で、全体の28%が18歳以下の若者」という結果。従来のアメコミ・ヒーロー映画とは違う異例の盛り上がりぶり=常識破りの作品であることの証明だ。
次は日本だ! 映画.com、評論家、ライターも確信!
これが《スースク旋風》が巻き起こる「5つの証拠」
海外での大ヒットを受け、「スースク・ブーム」がいよいよ日本にやってくる──ここでは、ブームの到来を実感させる4つの事象と、いち早く作品を鑑賞した映画評論家・ライター陣のコメント=「5つの証拠」を紹介しよう。世界を熱狂させる「スーサイド・スクワッド」は、間違いなく日本もアツくする。
破天荒でやる気ナシ、正義感など持ち合わせていない特殊能力者の活躍に世界が熱狂し、キャラクターそのものに強くひかれて盛り上がる。そう……この盛り上がり方は「デッドプール」を強く思わせる。映画・アメコミファンが早くから注目したかと思えば、フタを開けてみると女性や若者たちまで取り込んでの大ヒット。日本でもキャラに注目が集まり、業界内からジワジワ高まった前述作品のような状況に加え、「スーサイド・スクワッド」ではまだ映画を見ていない一般層からの期待の声も絶えないことから、想像を超える「大ヒットの予感」があるのだ。
映画で描かれるストーリー以前に、登場するキャラクターたちへの注目度がすごい。なかでもツインテールの髪型に奇抜なメイク、そしてダメージTシャツとホットパンツがセクシー&キュートなハーレイ・クインの人気ぶりが断トツ。本作のハーレイのビジュアルが公開されるや否や「可愛い!」「カッコイイ!」という称賛の声が連続。フィギュアやコスプレでも高い人気ぶりを見せているのだ。
物語をより面白くするのは、“悪党”の存在。見る者が実際にはできない法を超えた行為を軽々とやってのけ、圧倒的な“悪”の魅力を放っているのだ。ときには主人公や正義のヒーローを食ってしまうほどの存在に、多くの人が引きつけられる「悪党ブーム」が叫ばれて久しいが、「スーサイド・スクワッド」がその決定版になることは間違いないだろう。ハーレイ・クイン、デッドショット、ジョーカーに加え、トラブルメーカーのキャプテン・ブーメラン、古代の魔女エンチャントレス、冷酷な女サムライ・カタナ、火炎放射男ディアブロなどなど、破天荒で個性豊かな愛すべき本作のキャラクターたちが、最高の“悪”の魅力を放つ。
映画界では、エンターテインメントの歴史に残る強力な悪役キャラクターが次々に誕生。シリーズを通して圧倒的な存在感を誇るのは、ダース・ベイダーとヴォルデモートだろう。邪悪の権化としての存在感なら、イモータン・ジョーも負けてはいない。美形でもあり憎めないキャラなのは、ロキとマレフィセント。CGによって生み出されたゴラムの魅力からも目が離せない。
海外ドラマ界もまた、悪の魅力を活用するのに成功している。ハンニバル・レクター、ウォルター・ホワイト、フランク・アンダーウッドは“敵役”ではなく、物語の中心となる主人公そのものなのだ。サーセイ・ラニスター、ティーバッグ、ジム・モリアーティは主役ではないが、その憎々しい立ち振る舞いは主人公を食うほどの存在感を放っている。
マンガ、アニメの世界では、主人公の前に強力に立ちはだかるライバル的な悪役が数多く登場。フリーザ、ディオ・ブランドー、ラオウ、シャア・アズナブル、グリムジョー・ジャガージョックらの存在は、主人公の成長にも大きな関わりを見せている。高杉晋助は「銀魂」がギャグマンガということもあって、他のキャラとは違うテイストだが、作品を印象深くしている存在なのは間違いない。
近年は、数々のヒーロー作品で世界観を共有する「ユニバース作品」が人気を誇っているが、いまDC陣営の勢いが止まらない。スクリーンでは「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の大ヒットが記憶に新しいが、テレビシリーズでは「ARROW アロー」「GOTHAM ゴッサム」「THE FLASH フラッシュ」「SUPERGIRL スーパーガール」が続々と放送&リリース。DCの世界観が大きな広がりと高い人気を確立しているのだ。そして本年度最も注目すべき超大作が「スーサイド・スクワッド」。見逃してはならない。
スースク・ブームは、すでに業界で巻き起こっている!? いち早く本編を鑑賞した評論家、ライターからは熱烈なコメントが寄せられた。