湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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泣いたけど…や、泣いたけども!!
色んなところで書かれているが、ラストのラストが共感できないし、細部のストーリーが理想の押し付けで、結局その違和感が拭えないままだった。
ヒッチハイカーの心にすんなり入り過ぎだし、いじめの対処はそりゃあんな風にいけばいいけど、教室で急に脱ぐ子なんて、ギョッとするし、腹違いの子どもがいい子すぎるし、耳が聞こえない設定(と記憶しているのだが、聞こえにくいだけだったり訓練次第では問題なく過ごせるようになるモノなのだとしたらすみません)の実母は葬式の時聞こえているような演技になっていたし、もやっもやっが時々発生してしまっていた。
ただ!泣いたのは事実で!とにかく杉咲花さんの演技がスゴイ!正統派の実力女優なんだなーと思った。今までも色々な映画に出てたしうまいな、とは思っていたが、こんなにもぐっとくる演技をする子だったとは。
そして宮沢りえ。よかったです。何も言うこと無し。
演技者たちは100点満点、演出が30点、という感じ…
タイトルでいうほどの愛を見出せなかった
愛する我が子を崖の上から落とすライオンのような母親だなぁと思った。いじめられている我が子に、逃げるな頑張れ、お母ちゃんの子でしょ?と休むことを許さなかったり、実は自分が産んだんじゃないと突如告白した直後に今すぐ実の母親に会いなさいというシーンを見たときは、自分が子供の立場だったらすごく辛いなぁと思った。心の整理がしたいし、私の気持ちは?そんなにすぐには強くはなれないよ、と。学校や生みの親が人生のすべてではないのに。
余命、残された時間が限られているからこんなに強引になってしまうのか。映画のなかでは全てがうまく運んだけど、へたをすればトラウマになるようなやり方だと思ってしまった。
さいごの銭湯での葬式、霊柩車の横でみんなで笑いながらご飯食べる、火葬した湯に入るシーンは異常に感じて気持ち悪かった。
なんで子供達はこんなにもお母ちゃんを信頼し懐いているんだろう?なんで残された人達はこんなにも仲良くなっているの?
色々な出来事があるなかで、すんなり事が運んだりお互いへの不満とか怒りとかの感情が見えないから、あまり理解できなかった。
冷静に観れば結末は異常
ラストシーンまでは、感動できる。
けどラストシーンで台無しになった。
母親役の宮沢りえの死後、遺言でなのか死体を銭湯の薪で焼いて沸かしたお湯に子供たちが浸かりながら幸せな顔をして終わる。
冷静に考えてください。
親の死体を焼いた熱で沸かした風呂に入れますか?
私は入れません。入れる人は異常だと思います。
切ない
安澄の母親は酒巻君江だった、また幸野双葉の母親が見つかるが会ってもらえない。入院した双葉に病院の外から夫は拓海・探偵・娘と銭湯を続けると約束して双葉を安心させようとする。双葉の葬儀は銭湯で行われる。最後は銭湯に入ったメンバーたちが空を見上げると銭湯の煙突から赤い煙が出てジ・エンド
湯冷めした!!
宮沢りえの病人っぽいビジュアルを上手く活かした映画だと思います。男性が書いた脚本なのに、夫があまりにもよそよそしくて悲しかったです。私の父親もそうだったので、女性から見た世界の寂しさを感じました。旦那無しで車で遠出をしてヒヤヒヤしました。精力的に活動する主人公の話と思いきや、ラストは伊藤潤二的なホラーでまさに一粒で二度おいしい映画でした。しかしこの結末ありきで銭湯を舞台にしたお話を作っていったと考えると、長い前振りに多少粗があるのも納得したと同時に映画自体に冷めてしまったのが事実です。楽しかったというより一発ネタだったと思わせてしまうのは失敗だと思います。お話の作り方は参考になりました。
お母ちゃん!
久々に泣けましたー!(´;ω;`)
とにかくもう、宮沢りえさん演じる双葉お母ちゃんがスゴい!
あそこまで家族を思い生きている姿に胸がいっぱいになります。
双葉さんが癌を患い、生き別れの実母に会うのを拒否されて窓ガラスを割ったりするシーン。双葉お母ちゃんだって人の子、ただの「いい人」で終わらせず感情をさらけ出したシーンに胸が痛みました。でも、あれは重要なシーンだったな…
オダギリさん演じる愛はあるけど、いい加減な旦那や杉咲花ちゃん演じる
段々と強く逞しくなっていく娘、安澄も素晴らしかった。演出も良かったし、とにかく一度は見て欲しい作品です。
ただ、個人的にはラストがどうしても眉をひそめるというか…
あれってお母ちゃんを○○したんですよね?
煙突から赤い煙が上がったのを見て、私はなんかゾッとしちゃったんです…
なので(作品自体は良かったけど)星4つにしておきます(^o^;)
偉大な母の愛の物語ではない!子から母への切実な愛の物語です。
『湯を沸かすほどの熱い愛』
(あらすじ)
夫が一年前に蒸発して、娘と2人で暮らしている双葉(宮沢りえ)。
そんな双葉が体調不良で病院に行くと、末期癌で手の施しようがないと告知を受けます。
そこから双葉は、「死ぬ前にやるべきこと」を実行していきます。
1)蒸発した夫(オダジョー)を連れ戻して銭湯再開。
2)弱く優しい娘:安澄(杉咲花)を自立させる。
などなど、確実に近づいてくる死を目の前にしても、深い愛情と思いやりをもって生きる双葉が、周りの人達を変えていく。
先月、やっとみました。
※むっちゃネタバレあります。
本作の感想で多く見られるのが、「母の愛は偉大」です。
どっかのキャッチコピーにも、そうあったかも?
実は終盤になって、安澄は実の娘ではないと分かるんですが、「なるほどな」と思いました。
最初から、双葉の子供との距離に違和感を感じていました。
なんというか、一歩引いてるというか。
その感覚って、母というかカウンセラー的だなと感じてたんです。
また双葉は、幼少期に母親に捨てられています。
で、同じ状態の子供達に、自分が得られなかった愛(して欲しかったこと)を注ぐことで、また捨てた母と安澄とを和解させることで、自分の傷を癒やしている。
これは、母の愛とはちょっと違うと思いました。
母親に捨てられた子供は、自分が価値のない人間だと思うんです。
双葉は、死を目の前にして漸く自分の価値を見出し、必要とされ、得られなかった深い愛を知る。
これは母の愛の物語ではなく、子がどれだけ母を愛し、必要としているのか。
母からの愛ではなく、子の「母への切実な愛」を描いた作品だと思いました。
もっと言うなら、中野監督も映画制作を通して、幼少期に得られなかった愛を求めているのではないでしょうか?
過去作からも、それが窺えます。
映画館は、どころどころで嗚咽が聞こえていましたが、私には妙な気持ち悪さが残りました。
これは同じく、実際の家庭が双方ともに上手くいかないから、仮想父親にイーストウッドがなって、仮想娘にヒラリー・スワンクがなって、2人で生活して、最終的に仮想父親が仮想娘の人生を決めるという、父親の歪んだ夢が透けて見える恐ろしい映画、「ミリオンダラー・ベイビー」を観た時と同じ感覚でした。
また、過剰な演出が多々あり(特に子役ちゃん、あざとすぎる)、私は始終ぽかーんとしていました。
個人的には、子役に対する演出が悪趣味過ぎると思う。
あと、無理矢理なストーリー展開も、気になります。
伏線の置き方がいかにもすぎて、びっくりしました。
匂わす程度でお願いします。
しかしながら一点だけ、宮沢りえさんは良かったです。
宮沢りえさんって、もの凄いノイズ女優だと思うんです。
今までの人生が波瀾万丈過ぎて、どんな役をやってもそれががノイズとなって邪魔をする。
けれど本作に至っては、そのノイズが逆に良い作用をしている。
双葉の「訳あり感」は、宮沢りえさんだからこそ出せたんだと思う。
世界一中華を美味そうに食べる杉咲花ちゃん(CM)も、良かったですよ
まっすぐな愛
まさか2回も観るとは思わなかった、、
1回目を見終わって、あそこのシーンはあそこと関係があって繋がっていたんだと感動の連続でした。
何日か経って、もう映画館の上映が終わってしまうと思うと、もう一回映画館で観ておきたいと思い駆け込みました。
映画始まってすぐに涙が出ます。
多くを語らずともお互いの気持ちがしっかり分かり、通じ合ってる親子の姿が素敵です。
お母ちゃんが娘を想うまっすぐな愛に胸が熱くなり、涙がぼろぼろと。
ただ優しく見守るのではなく、一緒に向き合い、背中を押す。そんなパワフルなお母ちゃんだから、あずみもあそこまでの行動を起こせたんだろうな〜。
一人一人の役が個性的で、それぞれ前に向かって生きていく姿がキラキラしています。それも双葉の愛の力で周りを動かしてるんだろうなと見終わった後にまた感動。
*私の一番好きなシーン*
双葉があずみに、本当のお母さんのために手話を勉強させていた所にグッときました。
思い出すだけで泣けてくる、、
DVDが出たらすぐ借りて、見ようと思います♪
seriousなだけの映画としてはみるとギャップにおそわれるかも
ラストはタイトルがどーん。
あ、こっちがメインだったんだと。
正直びっくり!
でもよく考えればそんな素振りがちらほら、真面目にツッコミを入れるほど、ラストまでのシーンは普通じゃなかったです。
でも私のような察しがわるい人間にはもっとぶっ飛んでてほしかった。
監督さん泣かせすぎです。
もう少し笑いたかったしジーンとした空白もほしかった。
泣いたことがこの映画の一番の印象になってしまったのは、豪華すぎる俳優のせいにします。
ただし、りえさんと花ちゃんには拍手しかありません。
桃李君は目立ちすぎる。
ジョーさんは色気がありすぎる。
みんな美人すぎる点。
でも久々にみた邦画はこの作品でよかったなと、アップリンクがBestでした。
女優さんの演技に脱帽
事前情報から賛否が分かれているな、と感じましたが、是非自分の目で確かめねばと思い鑑賞しました。
結果からすると女優さんの演技にやられたという印象です。蒸発した夫の妻でありといじめられている娘の母であり、末期ガンに立ち向かう女性と言う難しい役を見事演じきった宮沢りえさんは言うまでもなく、娘役の杉咲花さんも演技が素晴らしく脱帽の一言につきます。
主人公であるお母さんは時に強引に娘に「逃げてはだめ。立ち向かわないと」と言い強引に娘を引っ張りますが、その固くなまでの意思に1つの人間臭さを感じました。
制服を隠された娘は、翌日布団に入ってお母さんの、学校に行きなさい、という説得に抵抗します。その中で、「私はお母ちゃんと違って社会の最底辺なの」と言う言葉を母に言わなければいけない辛さを抱えながらの演技は見事でポテンシャルの高さを感じさせました。
女優さんの真に迫る演技と魅力的な脚本に支えられ、心の周波数にぴったり一致するような傑作であったと思います。
作り手の誠意についての疑問【反省文追記3.18】
芸術作品の表現において、『必然性』を論点にするのは公平公正な態度とは言えない、と反省しました。作者がこの物語には必要だと思ったものについて、また相応の覚悟を持って表現したことについて、受け手側はそれがどういう意味か、何が込められているか、肯定的に捉えるか、無意味だと捉えるか等を自由に考えればいいのであって、必然性の文脈で語るのは、大げさに言えば、表現の自由とか幅を狭めることに繋がるので、ある意味で危険な思想だと思い、大いに反省し、追記いたしました。その点以外の内容は不変です。【2017.3.18】
『死ぬまでにしたい10のこと』と同じ余命短い母親の最後の日々、ということで、りえママが健気で気丈に振る舞うだけで涙が溢れてきます。
で、鑑賞後ですが。予備知識や製作意図などの情報が全くないまま観たので、素朴な疑問が浮かびました。
えっ、あのラストのオチのために、2時間のドラマがあったの?
ドラマや現実の火事のニュースでも分かる通り、お風呂を沸かす程度の火力では、黒焦げの遺体と異臭が残るだけで、たぶん遺灰や骨にまでなりません(火葬場の1000度以上の火力で1時間かかります)。死体遺棄の法律違反を犯してまで探偵さんが協力する動機‥‥生前、りえママから頼まれてもいないし‥‥も⁇⁇
あの愛するお母さんの黒焦げ遺体が風呂釜に残るような残忍な状況‥‥これってブラックジョークにもならないし、ドラマの流れからしても必然性がないですよね?
必然性があるとすれば、火葬費用を払えないという経済的な理由?
赤が好きだったというだけで、煙まで赤くなるのもよくわからないし、黒澤明監督の『天国と地獄』へのオマージュとも思えないし。
個人的な感覚では、きちんと遺灰と骨になったとしても燃料にしてしまう行為は、生みの親を知らされる以上の驚きであり、故人の尊厳性の冒瀆に思えたのですが、私の方が異常なのかな?
お涙頂戴の感動作なんて簡単に作れるんだよ、オチに爆弾を仕掛けたけど、さあどうする?
という、監督からの日本映画界に対する挑戦状なのでしょうか?
イジメという重いテーマについても、あの勝負下着をあの場面で使ってくるあたり、結構不誠実さを感じてしまいました。実際にイジメの状況に苦慮しているご家族の中には、立ち向かわずに逃げるしか選択肢がないかたもいらっしゃると思います。女の子の親としてあの裸は、みていられない人もいるのではないでしょうか?その辺の配慮にも欠けた脚本とも言えるのではないでしょうか?牛乳のゲロまでジョークの一種として扱ってたように見えました。そういった影響(深く傷つく人がいるかもしれない)への想像力とか配慮とかがなかったとしたら、それは製作者としての誠意ある態度とは言えないのではないか、ということです。
うーむ、神経質に考え過ぎだろうか?
終活
なのだろうな。
残していってしまう者たちへのエールが溢れんばかりであった。
余命を宣告された主人公。
まさに…燃え尽きる前の花火の例えがあるように、死ぬまでに、自分が居なくなった後、家族が家族であれるように、生きて、食べて、笑って生活できるよう、出来る限りの事をしてから死んでいきたいと、そんな覚悟に突き動かされてた。
立つ鳥後を濁さず…そんな死に方でもあった。
なんだか、生きてきた後始末をつけてるようでもあり、それまでの後悔を払拭するようでもあり…そんな崇高な意思とはかけ離れた卑怯な自分などは、己の生き方を見つめ直したりしてしまう。
映画的には地味な印象を拭いきれはしないが、それでも脚本的な仕掛けには驚きもあり、演者達の視線や、固く結んだ口元から言葉や台詞などでは語りきれない心情が雄弁に語りかけ、突き刺さる。
病床の主人公には戦慄すら覚えるし、それに立ち向かう娘の気丈な素振りに涙する。
無防備な演技とでも言うのだろうか…虚飾を一切排除したいかのようだった。
そして、物語の肝でもあろうラストシーンなのだが…ズッコケる人と唸る人と賛否が分かれそうである。
あのシーンだからこそ映画として成立してるとも言えるし、あのシーンさえ無ければと思う人もいるだろう。
かくゆう俺は、思い出し笑いをしながら映画館を後にした。
賛否を問われれば可と答えたい。
凄い重いテーマだった割には後味は悪くない。監督のバランス感覚の良さなのか、演者のファインプレー故なのか…その一端をあのラストシーンが担ってるような気もしてる。
ほろ苦くて優しい、愛と命の物語
夫の蒸発や娘のいじめ問題でバラバラになっていた家族を、余命宣告をされた主人公が残された時間の全てを費やして再びまとめ、更には周囲の人々さえも巻き込んでタイトル通りの「熱い愛」で繋ぐストーリーは、義理と人情に弱い日本人ならば涙腺を刺激される事間違いないでしょう。
劇中でも「不思議な人」と称される主人公は、余命僅かだなんて感じさせないほどの圧倒的な情熱と信念を持っており、自身の揺るがぬ愛や強さに基づいた行動は様々な局面を乗り越えていきます。
いじめに遭う娘へ今時の友達ママのように半端に対話して甘やかす事などせず、「逃げ出したって何も変わらない」と学校へ送り出し続ける毅然とした態度が、最終的に娘をいじめから完全に切り離してしまう流れには、監督の描写センスも相俟って特に感動しました。
監督の演出テンポなどの手腕は、地元の探偵に対する計算され尽くした細やかな扱いにも良く現れています。
地元探偵は長らく探していた行方不明の人物を、いとも容易く見付け出してくれます。
ですがまだ実母を愛している義理の娘については、主人公は一切実母を探そうと依頼する素振りを見せません。
恐らくは頼めばすぐに見付けてくれるでしょうし、主人公は上の娘には強制的に産みの親を会わせますが、義理の娘の母については全く触れません。
そこで探偵が義理の娘の母までも見付けてしまえば、探偵はただ物語をテンポ良く進めるための便利キャラとなってしまいます。
けれどそこを探させなければ、観客に探偵を単なる便利キャラと思わせることもありませんし、物語のテンポが滞ったり人間関係が複雑になることも回避できます。
そうして夫は探して義理の娘の実母は探さず観客が探偵の存在を忘れたタイミングで、最後に「主人公の実母をいつの間にか見付け出してくる」というサプライズで再登場させるのは、探偵を使い捨てない上手い使い方だと感心させられました。
これは余命僅かの人間が、遺してしまう愛する家族のために自身の命を懸けて奮闘し、最後にはその恐るべき愛を燃やし尽くしてみんなを包み込む、胸が焼けるような熱量を持った物語です。
手放しでハッピーエンドとは言えない余韻のあるラストはほろ苦く、けれど受け入れた家族から主人公への愛はどこまでも甘く優しくて、大人のためのおとぎ話と言えるのではないでしょうか。
映画館の鑑賞、どうにか間に合いました。新宿ピカデリーで鑑賞。なんだ...
映画館の鑑賞、どうにか間に合いました。新宿ピカデリーで鑑賞。なんだか、まわりの評判がめちゃくちゃ良くて、もともと中野量太さんの映画を観たかったのですが、どんどんハードルが上がっていました。僕の崇拝しますオダギリジョーさんが出ているだけあって、感想がとてもチープになってしまうのですが、とてもまっすぐな映画だった。母と子の葛藤がまっすぐに伝わってきた。しかし、やっぱりオダギリさんのダメ男感。最高。なんで、あんなに似合うのか。ちょっとクマが気になった。疲れているのかな。
知りたくなかった、とんでもないエンディング
2回以上観ていますが、ラストの葬儀はフェイクで、本当は風呂屋で遺体を燃やした話にする、必然性は全くありません、あれだけ泣かしておいてそれは無いと本当に思いました、残念でなりません。
感動ではなく同情の涙を誘う映画
何とも評価しづらい。
タイトル通りで、同情の涙を誘う映画。
母余命わずか、娘はいじめられの養子、さらにネグレクトの他人の子、ビンボー。と、あからさまに泣かそうとしてくるストーリーに狙いすぎだろと思いつつ、女優俳優陣の演技がそれを帳消しにするくらい素晴らしかった。
また観たいような観たくないような映画。
宮沢りえの魅力に惹きつけられる。子役の女の子2名もとても良かった。
しかし、最後の終わり方がまた狙いすぎてて怒りを感じながらのエンドロールだった。
エピソードをきっちり回収しすぎ
宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョーらの俳優の演技は心に染み入るものがあったけれど、ストーリーは作りすぎ、過剰でしかない。とりわけ、ヒッチハイクの若い男の登場や、宮沢りえが産みの母親に逢いに行くシーンなぞは必要なのか? 前半、杉咲花が高校でいじめられるシーンなどがよかっただけに、後半はダレた。ラストの銭湯の煙突の赤い煙……これもやりすぎだなぁと。
すべてのエピソードをきっちり回収するのではなく、もっと蹴散らかして、破たんをさせるほうが、作品に余韻が残ると思うのだが。まぁ周囲で泣いている人も多かったから、商業的には成功した作品なのだと思いますけれど。
心の汗(涙)を洗い流しましょう
何処にでもある母子家庭の日常から始まり、伏線を張りながら物語は進んで行く。
安澄は同級生からイジメられ、登校を拒否するが双葉は許さない。「戦え」と突き放す。
レビューでも言われているし、自分も「逃げればいいんだ。」と思ったけど、双葉も同じような経験をして、戦ったんだろうな。と想像すると「同じだよ」という言葉も納得した。
後半からテンポよく怒涛の伏線の回収が始まり、その都度感動。
子供にあれを言わせちゃー、そら泣くわ。って感じでお涙頂戴な点はあるが、嫌な感じは無く、素直に気持ちよく泣ける映画だった。
最後の赤色の煙は、背景白黒だったら良かったかな。
全125件中、61~80件目を表示