湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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誰しも母性を求めている。
ラストシーンでお母ちゃんを燃やした熱で沸かしたお湯に包み込まれる登場人物達。誰しも母性を求めてる。
観終わった後にタイトルを見ると、そのとおりの表現。
良い人ほど早く死んでしまう。
脚本そのものは、フィクション。よその子を勝手に育て始めて役所手続きはどうなるの?と気になるし、出棺すると見せかけるために、遺体を銭湯に放置してみんなで喪服に霊柩車でピクニックに出かけ、戻ってから自宅で火葬?!びっくり仰天プラン。お骨はどうしたのだろう、お墓はどうするのだろう?疑問は尽きない。
でも描かれているのはそこではなく、強くて愛情深いひとりの女性幸野双葉と彼女の母性を求め救われる人達。
途中までは、オダギリジョー扮する夫が蒸発しても気丈に振る舞い、子供がいじめられていても逃げずに立ち向かうよう明るく諭す優しく元気なおかあちゃんなのだが、徐々に相関図の複雑さが見えて来る。
余命を知り探偵を使って連れ返した夫が、自分はもちろん夫の血する流れているか怪しい浮気相手の子供、鮎子を連れて来た時も、すんなり受け入れ我が子のように接する。
良くできた人だなぁとは思うが、我が子の安曇すらも、夫の前妻の子供だったとは。
実はおかあちゃん自身が、安曇や鮎子のように、母が帰って来なかった過去を持つ。夫の前妻が聾唖者で子供の声が聞こえず出て行った時も、子供側の気持ちが痛いほどよくわかるから、安曇を我が子のように育てられたのだろう。
虐められている我が子を無理矢理にでも学校に行かせるのは今の世の中だと最適ではないのかもしれないが、親が育ての親だった事実、親が末期癌で死ぬ悲しみに今後安曇は立ち向かわなければならないのだから、強く育てなければならないと思ったのだろう。
「おかあちゃんとは違う最下層の人間だから」
「安曇とおかあちゃんは何も変わらないよ」
この返答の意味が、後々よくわかる。
刻々と命の最期が迫る中でも、自分の事ではなく、安曇を実の母に合わせに行くために鮎子も連れて旅行に出るおかあちゃん。
旅行中に出会うヒッチハイクの青年拓海くん。彼もまた、父親がころころ母親を変え、転々としながら生きていた。
彼に運転手を頼めば良いのにとも思うが、自力で頑張るおかあちゃん。末期癌のことを子供達に隠して、宿のお手洗いで吐血に苦しむところは見ていられない。
それでも、安曇を実の母に合わせるまでは頑張るおかあちゃん。翌日タカアシガニのお店でも食欲はなくぐったりしているのに、食後子供と揉みあいになってでも実母に合わせる使命を果たす。
ひとりになって、「疲れた」と言葉を吐き出すお母ちゃん。19歳で安曇を産んだ母親が会ってみたら若くて綺麗で、後からオダギリジョーに出会ったけれどそのオダギリジョーには蒸発された事もあり、病身で疲労した「疲れた」に追い討ちをかける心のダメージの「疲れた」、更には、生い立ちも合わせての「疲れた」。
いつも人の気持ちがわかるから人のために生きて。
疲れたよね。
どうしてそんなに頑張れるのか。きっと心のどこかでは、迎えに来ると言って消えた母をずっと待っていたからなのかも。その期待すらも打ち砕く、実母が都内で大きな家を構え別の家庭で孫までいて幸せいっぱいだった残酷な事実。鮎子の母の書き置き同様、新しい幸せな暮らしを、母親だけが掴んでいたなんて。天国ではやっと親が迎えにきてくれると夢にまで見ていたのに。
それだけ、人間が母親からの愛を求める気持ちは大きいのだなと気付かされる。
途中出てくる探偵父女も妻を亡くして男手1人で子を育てているが、双葉の優しさを求めている。
父親が連れてきた子供、鮎子も。誕生日までに必ず迎えに来ると話した母の言葉を信じ誕生日には元の家に戻るが、母は来てはくれなかった。待ち続け期待を裏切られたどん底の絶望感から一転、知り合ってわずかのお母ちゃんが気付いて迎えに来てくれた。冷えと安堵のおしっこは、1人で抱えてきた寂しさをも放出しているよう。
心細かったね、いい子でいたら帰ってくるかなと頑張っていたんだよね、寂しかったね。と無言でも気持ちを全てわかってくれるおかあちゃんにやっと出会えたのに、鮎子は再び母を亡くす。でも鮎子には父親がわりと母親がわりの姉ができたのが救い。鮎子もいつか双葉みたいになるのかな?
印象に残ったのが制服を返してと訴えるシーン。
制服を隠した子達は成敗されないし、かなり奇特な方法のだが、虐めた子が教室で下着を晒してまで訴えたのなら、普通は2度とやろうとは思えなくなるはず。水色が好きと言ったらおかあちゃんが用意してくれた水色の下着で、彼氏なんかより全然大事な時に勇気を出せたんだね。男性監督がやらせているシーンと思うとちょっと気色悪さを感じるのだが、みんなの前で脱ぐという辱められた気持ちを観ている側も味わわせる演出であり、杉咲花ちゃんは月齢以上のポルノ感は感じさせていない。
作中に、小学生の鮎子がお漏らしをしてしまうシーンもある。でも女の子が足を出してトイレにも行かず長時間外にいたら、冷えるし、幼少期には安堵の瞬間おしっこなんてよくある。あのシーンで、小学生の鮎子がそういう子供らしい反応すら我慢してきた気持ちを、母親のように来てくれたおかあちゃんに対して一気に放出させる描写にもなっている。
牛乳を吐くのも、安曇が言い返せず心に溜まっていたものを、ワーっと言い返すのではなく、吐き出せたあらわれにもなっていて。
おかあちゃんの吐血も、いつも平気な顔でも、血が出るくらい、心が傷ついてきたのを視覚的に見せられていると感じた。
監督が変態だのというレビューも見かけるが、女性を性の対象としてしか見られない視点に、女性こそ男性や子供を産み出す存在であり、誰しもが求める母性を持つ存在なんだという視点を加えたいように感じる。男性同様パンツも干す。漏らして不要になったパンツをびしょびしょで持ち歩くのを避けて、捨てて帰っただけ。そこにポルノ要素は何もない。
花ちゃんが成長に合わせブラジャーを変えたのは、子供から、母性を持つ女性に成長した描写でもあり、実際鮎子の姉がわりとして変わっていくと予見される。
観客の見方を想定してかのように、ヒッチハイク青年拓海が、出会ってすぐは「50代女性の車に乗ったらホテルに連れて行かれて綺麗でないこともなかったけど逃げ出した」などと女性を性対象として見ている24歳男性の視点を話すが、おかあちゃんに抱きしめられた後、もう一度自分から抱きしめられにいく頭は、ずっと母親にそうされるのを求めていた男の子そのものである。
その拓海が「あんなお母ちゃんの血が流れてる君達羨ましい」と言った時の、鮎子の顔。嬉しそうな安曇もまた、お母ちゃんの血ではないのを翌日に知るのだが。その事実を知らされた時の、車内から安曇を泣いて見つめる鮎子の表情も印象的だった。たとえ小学生でも感受性は強くあって、気持ちそのものを理解しているからこそ演技でも表現できるのだと思うと人間の深みを感じずにはいられない。
どんな人間も女性から。自分の子でもまともに育てない女性もいる一方で、自分が産んだ存在にでなくても、母性を注げる人もいる。その母性は、男性も女性も子供も、誰しもが求めているもの。
これが監督の真意ではないかなと感じた。
問題点の方が苦しく感じた。
辛い映画だった。 もちろん涙は出たし皆さんのいうように 良い映画って思ったりもしたけれど、あれ??なんか変じゃない?が多かった。
辛い気持ちを煮詰めて、それでジャムにしてパンに塗って食べたような気持ち。
どうして採点が低いかというと、いじめられて絵の具まみれになっても告げ口せず耐える様子。
制服を盗られて 男子生徒がいる前で下着姿になった様子。
あれが勇敢にいじめと立ち向かう姿なら、誰もいじめに立ち向かえられない。非現実すぎる。
夫が蒸発、新しい子供を連れてきて、それもサクッと耐えている姿を美徳としている感じ?「どれだけ女が耐えること設定ですすむねん!」とツッコミをいれずにはいられない。それが愛??。
そして連れてきたその子は実のお母さんを待ちおもらしをする。もう小学校2年生くらいと思う。その映像 宮沢りえパンツ脱がす。姉がそれをドアノブにかける。 妹の存在をここにあり??? えっとそれは、「いつか漏らして乾いた後のパンツを母親が見つけて心を痛めたらいいさ」くらいの 小さな仕返し?
あの子役は役を演じていたけれど、辛かったのではないだろうか。
あんな辱めは、映画という芸術の中でも子供にさせるべきことではないと思う。
例え実際には違う液体を使ったとしてもあれって必要???
ヒッチハイクにきて乗ってきた松坂桃李のおばさんにホテルに連れて行かれて逃げた話は 思春期の娘たちに聞かせたらはっきりいいって気持ち悪くて笑えないし 例え乗せた子が心が壊れていると悟っても、娘を守るために危険なことって母親はしない。非現実すぎて、ハテナ。
どこか無責任で なんでも受け入れる大きな愛 と勘違いさせられて見ていたらなんとなくクスッと笑ってしまう下りが怖い。自分とは違いすぎて、「こんな境遇なのに愛を与えてすごい」みたいな感動をうっかり与えてくれるけれど、あれれ? おかしくないかな?って。 疑問の方が勝ちました。
大人の無責任で、子どもが痛々しい。その子どもが大人になった姿で湯を沸かすほどの熱い愛を注いでいる話ということでまとまっていて 泣いて感動して、いい映画ーー!とはなりませんでしたが、子役たち、素晴らしい演技でした。
もちろん 母と再開して手話で会話するところとかは、なんとも感傷的になったけれど、何かがおかしいなっていう映画でした。
全く感情移入出来ない。
自分自身いじめられた経験があるのと医療従事者である立場として全く感情移入出来なかった。何もかも浅い。虐められいるこどもの思いを傾聴しない上に自身は延命治療をしないという選択をしながらこどもには自分の考えを強要する。なんならその延命治療をしないという考えに至る心理描写もない。神経症状が出ている人間がドライブするなんていうエピソードも理解出来ない。加えて当方道民ですが北海道はほば標準語です。余命数ヶ月という設定を利用して家族愛?で涙を誘っているだけ。高評価の意味が分からない。
強い愛と優しさ
今までこの映画の存在を知らなかったが、口コミ等の評価が高く、おすすめとの事で鑑賞。
冒頭からいじめ被害やがん宣告とシリアスな場面が続いたが、その後は双葉のパワフルさや一浩のコミカルさが随所に見られ、ほのぼのした日常を楽しめた。各登場人物が複雑な人間関係を抱えていたが、それでも家族がバラバラにならないのは、やはり双葉の強い愛と優しさのおかげだと感じた。
それもあって、後半に双葉がどんどん身体が弱っていく姿に心が苦しくなった。
惜しいポイントとしては、双葉のお母さんとの関係がやるせなく、その描写は必要であったか疑問だった。
最後は幸せに逝ってほしいと思いながら見てたので、必要以上に印象的に映ってしまったのかもしれない。
また、安澄が制服を取り戻した以降、学校生活の描写が描かれてなかったので、その後どうなったのか少し気になった。
わからん
いい映画だと思うし、思いたいんですが、正直だいぶ違和感があって、でもそれ込み込みで、やっぱいい映画だったのかもしれないです。でも、やっぱりちょっとよくわかんないです。
他の人のレビューを読んで、違和感が私だけじゃなかったんだ〜と思いました。
安澄が教室で下着姿になるところ、鮎子が失禁したあとパンツをドアノブに引っ掛けるところ、拓海くんのラブホエピソード。
ちなみに私が感じたのは描写の性的な気持ち悪さというよりも、どちらかというと、この展開がべつに愛と正義に繋がらへんよな?という不可解さ。
私がもしいじめっ子だったら、あんなことされて怖くてもっとハブるし(笑)、
私がお姉ちゃんだったら、失禁して恥ずかしい気持ちの妹のパンツをドアノブにかけたりしないし(鮎子は嫌じゃなかったんか?)、
拓海くんとのシーンは単純に少なすぎてそこまでの距離の縮め方に観てるほうは追いつかなかった(嘘がバレたときの拓海くんの顔まじで犯罪者フラグくらい怖いからマジ見て)。
でも最後、お母ちゃんで湯を沸かして赤い煙が出て、キノコ帝国じゃないですか、めっちゃ衝撃的なラストですよね。
そしたらちょっとだけこの違和感にも合点がいくんです。
ただ泣かせるヒューマンドラマだと思って観ていたんですけど、実はこの映画はかなり挑戦的な、我々の価値観をぶん殴るような『愛の形』を提示したのかもしれないです。
正直、お母ちゃんで湯を沸かすって、え!?と思いましたよ、でも、それが故人への尊敬がないとか書いてる人もおるんですけど、その行為自体に尊敬がないかどうかって、べつに誰も決められないですよね(宗教のことはよく知らないし、関係ないので置いといて)。
他のシーンに性的な意図があるっていうのも、そう受け取る人にとってはそうなんでしょうけど、発信する側にそういう意図があるなんて決めつけられないし。
たしかによく考えたら、いじめから逃げるなってむりやり布団から引き剥がしたり、いきなりレジの店員の顔引っ叩いたり、戸惑う娘を車から引きずり下ろしたり、全部たしかに理由はあるんですけど、なんか変なんですよ。私たちに共感させないんですよ。
極め付けはお母ちゃんも実は捨てられた身だったという、あまりにも出来すぎたオチで、これが、全部まあるく収まる共感しまくりのお涙ホッコリ展開で進んでたら、相当こすられまくったありがち脚本になっちゃいますよね。
映像内の至る所で、色々と『あえて』なのかな、と思わせるような『切実さ』が、俳優陣の演技も含めて、垣間見えたんです。
そういう意味では、自分の持っていない感受性について考えるきっかけになったので、いい映画だなと思いました。
でも人にはなかなか勧めづらいです。
久しぶりにこんなに泣いた
久しぶりに翌日目が腫れそうなくらい泣いた。
誰と腹違いなわけでも親が再婚してるわけでもないから状況は全く違うが、「親の死に目にあう時、自分はどんな感情になるだろう、何をしてあげられるだろう」と考えさせられた。
杉咲花は純粋で芯のある素朴な役が似合うし、オダギリジョーはどこまでもクズ男の役が似合う。髪型とか髭のせいかもしれないが。
実際に身の回りにいたら腹が立ちそうだが、きっと映画の中だからあのヘラヘラしてて冴えない男な感じも許せちゃうんだよな〜
双葉が「いつか役に立つ日が来るから」って安澄に手話を勉強するように言ってたことを知るあのシーンが一番好きかもしれない。
「ああ、母ってこういうことなんだな」という感心のような感動のような感情。
ちょっと「え?」となったのは、最後の双葉を焼く火で沸かした銭湯に入るシーン。軽めのホラーみたいで怖かった。
良いところも悪いところも…
余命宣告された母親が娘たちに託しておきたいメッセージを伝えたり、自分の母に対する思いにケリをつけたりする下りはめちゃくちゃ良かった。泣きそうやった。宮沢りえも杉咲花もすごく上手やったし…
ただいくつかよくわからない点があって、まず酒巻君江さんがちょくちょく来るようになったのは何?元サヤに戻って残された家族をよろしくね、ってことなの?
あとタクミくんに喝を入れる下りは必要やったんかな…
1番よくわからなかったのは、イジメに立ち向かう手段がクラス全員の前で下着姿になること?????
リリィシュシュのすべて でクラスメイトにレイプされた女子中学生が翌日坊主頭で登校してくる場面を思い出した。かなり胸糞悪い。被害者が自分のさらに惨めな姿を加害者の前にさらけ出すことが、何故いじめの対抗手段になるの!?
ともあれ全体的にはすごく良かった。
タイトルなし(ネタバレ)
虐められて制服を隠された娘が「学校行きたくない」と泣いたところ母親に「私の娘なんだから強いはずだ」と鼓舞されたのでクラスの面前で代わりに着ていたジャージを脱いで下着姿になり、母親はそれについて「下着に色気がない」「彼氏ができてそういうことになったらあれでしょ」といった口出しをする。漏らした小学生女児のパンツを脱がしてアパートのドアに掛ける。
そういった描写が意味不明だし脚本も意味不明だしそのシーンの物語上の必要性も意味不明だし泣けもしないし本当に意味不明。しかもキャラの親に捨てられた率が高すぎて胸焼けしてくる。単純に気持ち悪い。
そもそも、根本的に愛というものを履き違えているのでは?あの母のしていることは愛ではなく自分の正義の押し付け。本当に強い人は自分の強さを押し付けるなんてしないはず。「母も実は弱かったんだ、葛藤しながら生きていたんだ」って描写もないし観客は「あれが強さなんだな」と捉えてしまう。毒親や虐めといった要素も泣かせるための道具としか思ってないのかな、と感じて腹が立った。
オチは秀逸だったがオチ目的で撮ったのかなあとも思うし薄いし粗が目立つ。俳優陣の演技力ありきで成り立っているようなものではないか。
単純に私と監督の価値観が合わなかった。
熱い愛でした。
宮沢りえ演じる双葉の強さに、心が打たれました。
我が娘がいじめに遭ったら、同じ事が出来るのか?いや、していいのか?自分の娘の性格、強さを信じれたからでしょうかね。
双葉亡き後、ダメパパが家族を纏められるのか!?映画のその後が心配になりますね笑
途中まで感動してたんだよな
劇場公開時には観ることができなかった本作。評判も良かったのでほぼ事前情報なしで鑑賞してみた。
余命宣告された母が残された家族に何を遺すのかってことなんだけど、これが結構いい。娘たちにイジメやネグレクトの問題もありながら、明るく元気に過ごす母親の姿は勇気をもらえる。そして娘の本当の母親との再会で明かされた手話の秘密。ビンタするくらいに腹を立てていたのにそんな気遣いができる双葉に感動してしまった。
でもでも、ある程度予定調和っぽい感じで彼女が亡くなって、さぁラストってところで強烈な違和感。えぇ!そんな結末なのと驚かされた。双葉の遺言で何か伝えていたシーンなんてなかった気がするけど。双葉の遺志みたな扱いだったのはどうなんだろ。全体的に感動の流れに飲み込まれていた身としては半ば強引に感動の結末として受け入れさせられた感じ。
そもそも遺体は銭湯の火だけで骨にできるんかいな。火事の現場でも残るのは黒焦げの遺体なんじゃないの?なんて現実的なことを後からいろいろ考えてしまった。
素直に人に勧めづらい映画になってしまったな。
前評判が良すぎましたな
センスある知人にオススメされ、ずっと気になっていた作品。ようやく鑑賞。
最近良作に囲まれすぎたのか、こちらの作品は前評判ほどじゃなかった…。ハンカチがグショグショになるくらい泣けると言われていたが、涙腺の緩みまくっている私が涙の一筋も出ず。母の気持ちになったことがないからかな?子供がいたら泣けるのか。
ラストは賛否両論分かれると思うが、私はやはり不気味に思えてしまった。自分の妻や母(に等しい人)をあんな形で葬れるか?
監督が鬼才すぎて私のような凡な人間には理解できないだけかとも思ったが、やはりあれはないと思う。
独りよがりの愛とホラー
後味悪い…。最後、ゾッとしました。ホラー??
みんなで双葉を焼きながら湯船につかってるように見えました…。違うよね?でも、煙突から双葉の好きな赤い煙…。怖い!怖い!
銭湯でお葬式も家族たちはいいだろうけど、あの後お客は気持ちよく入れるかな…と思いました。
腹立ったのが、いじめに合ってるあずみへの双葉の態度!全て嫌悪感。
立ち向かえない子供を叱咤激励するだけで自分は何もしない。
あずみが決死の覚悟で下着姿になりましたが、あれでうまくいくと思ってるなんて、監督は幸せな学生生活を送って来たんだろうなと思いました。
双葉があずみに下着を買って来たのも気持ち悪い。
まだ、中学生?高校生?なのに…。なんかもっと性的な表現だからこそ嫌悪感を覚えないようにして欲しかったです。あと、鮎子ちゃんのおもらしもよくない。いらない。
ピラミッドの伏線これか〜!泣けない〜!
銭湯再建に奮闘する物語かと思いきや、さっと再開して何事もなくうまくいきましたね…。
ヒッチハイク青年のたくみや探偵親子も家族のように親しくなって行きますが、しっくり来ず。
鮎子との素敵なシーンはあれど、あっさりうまくいきすぎな気も。旦那はずっとヘラヘラしてて10年以上夫婦をやってたように思えない…。ってか、双葉は自分と娘をあっさり捨てた男によく任せられると思ったな!怒
追伸
今回、7チャンネルで視聴しました。レビューを読んでいると、ヒッチハイク青年のたくみが双葉たちに「ヒッチハイク中に50代の女性にラブホに連れ込まれた話」はカットされてました。
素敵な女性なんだろうか
教室で下着姿にさせ牛乳ゲロ、おしっこをもらすからの即パンツぬがせ、突然初対面の女をひっぱたき、恨む相手に物を投げて窓ガラスを割る、便器で吐血ししなだれる、まさかの家で火葬……他に例をみない数々の衝撃行動。ガツンガツンとくるので良い映画だとは思いますが、好きか嫌いかで言えば、嫌いです。人の気持ちは後回しにして人生の帳尻をつけてスッキリしたい主人公のエゴを感じる作品です。知らないうちにひっちゃかめっちゃかにされた弱いみんなは、この後どうなるの。銭湯だって。子供達も同じような女性に成長しそうで不気味です。
宮沢りえの美しさ
宮沢りえ演じる双葉の、儚くも芯の通った生き様が美しい!!
杉崎花をはじめとする子役の演技が素晴らしい!!
この2点だけをとっても、本当に素晴らしい映画といえます。
もちろんその他の出演者さんもストーリーも◎です!
子役2人は物語中でそれぞれ試練を乗り越えて成長するのですが、その前後で全く違った佇まいを表現してるのは圧巻でした!
宮沢りえはいくつになっても本当に美しいですね。日本が誇るべき女優さんです。
感動したけど…
BS-テレ東 で初鑑賞
感動して涙が出た場面はいくつかあったけど、それよりもモヤモヤして気になった所が…。
まず安澄ちゃんのイジメ問題。学校の対応が酷すぎます。もっと早く対処出来なかったのか…!?
男性教師や男子生徒の前で下着姿になるなんて…ショッキングすぎて言葉になりません。花ちゃん、よく頑張った…と思います。
あと、鮎子ちゃんのパンツを脱がせるシーン。きわどい感じでドキッとしちゃいました。(絶対に見えないとわかっていても…)
そして、安澄ちゃんの本当のお母さん。
ラスト近くではみんな一緒に食卓を囲んだり、一緒にお風呂に入ったりしてますが…
(元夫との関係はあまり描かれてなかったと思いますが)私的には、このまま家族になってもおかしくないのかな…と想像してしまう終わり方でした。
ラストは賛否あるみたいですが…炎の中で足がかすかに見える…という演出は好きです。
期待してしまうほどに好き
母って理屈抜きで好きでいたい
毒だってわかっててもどうして離れられないんだろう
愛されてなくても、期待してしまうほどに好き
そんな不思議な母の力を存分に描いているな、と。
1番好きなのは安曇がカミングアウトされてる時、鮎子が窓の外を見ながら泣いていたシーン。
あそこの演技うますぎちゃう??
でもな。
ラストは勘弁してほしい…
赤いバラを燃やすんなら大歓迎やけど、本人そのままはあかん、河原の意味深な会話が気持ち悪い
湯を沸かすほどは比喩のままでいてほしかった
あと、ラブホの話子供にするのもアホ
あと、車の外で倒れてたのも謎
あと、鮎子ここにあり、も意味わからん
あと、探偵親子がカミングアウトして平和ボケしてるのもあかん
子供ポカンってなってたやん、うちもなったわ
トータルは好き、でも細部にこだわってほしい
伏線ばかりに気を取られすぎ
家族について悩んだ時に観たい映画
宮沢りえと杉咲花ちゃんの演技が素晴らしかった。
全てのシーンに無駄がなかった。全てのコメント、シーンに色々な愛のシーンを隠して散りばめて、それぞれの成長を見せていく。
見ている自分も、ちゃんと大事な人に愛情を届けていきたいと思え、成長できた気がする。
悲しい映画だけど、最後までスピーディーに心温まる形で魅せられた。本当に良かった。
強く優しいお母ちゃん
"長いお別れ" 公開記念放送で鑑賞。
原作は未読。
冒頭の「湯気のように亭主が失踪したので…」と云う書き出しから始まった貼り紙のユーモアに惹きつけられ、これは面白いストーリーになりそうだと確信しました。
突然の余命宣告を受けた双葉でしたが、持ち前の明るさと強さ、そして優しさで関わった人々の心を解きほぐしました。
自身も複雑な事情を抱えているのに、大きな包容力で全てを包み込んでくれていました。なんて立派な人なんだろうか?
出会った人々の心に刻まれた双葉との繋がりが、また新たな繋がりを生んで、その繋がりが双葉の死後も幸せに続いていきそうなラストに思わず涙がこぼれました。
そんな肝っ玉母ちゃんを体現した宮沢りえの演技に感服。杉咲花も自然体で感情の変化を表現していて、これまた感服。その他のキャストも文句無しに適材適所でした。演技達者を揃えたからこそのクォリティーだなと思いました。
最後の最後、双葉の亡骸で湯を沸かしたのでしょう。温かい湯を通して、心と体に彼女の存在が染み込んだ様子の家族。タイトル通りの結末に膝を打ちました。「湯を沸かすほどの熱い愛」―全ては無限の愛の成せる業でした。
※修正(2024/05/05)
タイトルなし(ネタバレ)
前知識ゼロで見ました。
レビューがなかなか酷評でびっくりしました!
たしかに、花ちゃんがいきなり脱いだり、方向性がちょっとずれてるシーンはあったけど、、。
それでも、血の繋がりの全くない母の偉大さとか強さとか弱さとか、伝わってきてよかった!
残された家族みんなでお風呂に入って、煙突から赤い煙が出て終わる感じとか、実話じゃないんだから、そんなに真剣に気持ち悪いとか受け止めなくても。笑
まぁ、感じ方はひとそれぞれなんで、私はおもしろかった!
受け入れられる衝撃
半分見終わった頃から、涙なみだでした。
血のつながり云々ではなく、こんなにも周りの人を分け隔てなく受け入れられるなんて!
自分も自然体で見習いたい。
ラストは衝撃のシーン、なんでしょうけどすんなり受け入れられます。
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