湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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愛と優しさの連鎖
ものすごく愛がつまったお話だと思いました。
いくつかの伏線が見事につながると同時に新たな優しさが生まれていくのも、愛あるが故なのだなと。
死をテーマにしたものは、とかく死を美しく描きすぎがちですが、しっかりと死の苦しさ辛さも描かれていたと思います。
1日1日を大切に生きていかなければと思わせてくれる映画でした。
恥も外聞もないお涙頂戴映画
宮沢りえが圧倒的に上手でした。死にたくないようのセリフや死に際の恍惚の表情は鬼気迫るものがありました。セリフなく出番少なめですが、篠原ゆき子も印象的でした。だらしないのに憎めない男、オダギリジョーの独壇場だと思います。杉咲花には天賦のものを感じました。みな力演でした。
安澄が教室でみんなの前で下着姿になりますが、有り得ないゆえ過剰を感じました。
9歳の鮎子が泣きながら「できればでよいのですがこの家に居たいです」と殊勝な発言をします。9歳にそんなことを言わせる親の顔が見たいと思いました。
双葉の死を看取るのは安澄で、一浩はなぜか一度も見舞いません。
追い詰められるのは常に子供で、個人的にはむしろそちらに同情を感じました。が、主人公双葉の露命という痛ましさが、その瑕疵を隠していました。隠す──というか、死ぬほうが偉いという筋書き上の驕りが見えました。
安澄はいじめられっ子、探偵さんは妻を亡くして子連れ、拓海くんは継親から逃げ出したヒッチハイカー、酒巻さんは唖者。
右も左も不遇の免罪符しょっている人物だらけ。これらが、なぜそうなっているのか──と言えば、同情票を買うためです。他の理由が思いつきません。いわばオリバーツイストが「俺って孤児だからかわいそうなんだよね」と言っているような──呆気にとられるほど単純なエクスキューズを堂々と打ち出している映画でした。
それでも、双葉の露命がそのカーストの最上段にあり、小さい悲劇はみな「死ぬのに比べたらたいしたことないよね」と、こうべを垂れているわけです。そういう映画だと解釈しています。
これだけの悲劇と不幸をあつめられ、役者が力演で応えていると、酷評したら冷血だと思われてしまいかねない──という防護壁も固めていますが、恥も外聞もないお涙頂戴映画だと思います。にもかかわらず国内の映画賞を総なめしました。
結局、感動した/泣いたの評価で占められ、賞も獲得している以上、需要と供給が満たされているのが明白ゆえ、そんな大多数が支持する映画へ、歯ぎしりみたいなマイナーオピニオンを携えて突っ込んでいくのは、みっともないわけですが、日本人がこれでいいなら、日本にはもうドラマタイズもキャラクタライズも何にも要りません。
エジプト行きたい──からの人間ピラミッドが、正視できない恥ずかしさで、あのおぞましい組み体操を見て映画への支持率を知るとき、日本て国はフランダースの犬の最終回と根性論で天下取れるんだな──と思いました。
りえ母ちゃん最高
シンプルなファミリーのヒューマンストーリーだけど、
タイトルの通り熱い!!!!こんだけ愛に全う出来る母ちゃんになれるだろうか?
いかにもな肝っ玉母ちゃん風でなく宮沢りえなのがホントに良かったです。
いや、ちょっと…分かり合えない
自分が子供ならこんなに配慮のないやり方は心の底からやめて欲しいと思ってまった。
オカンの視野の狭さに悶々とするし、一見スカッとする様でいて独善的な対応にはさらに悶々とする。
このなんともヤバみのある役をやり切った宮沢りえ凄い。
タイトルの意味
普段は邦画を観ないですが…勝手にチョイスした『泣けるシリーズ』で見つけた本作。確かに泣けるやつでした。宮沢りえ、杉咲花、良い女優さんですね。
ストーリーに涙腺刺激ポイントが複数用意されていて憎い演出です。ただ、エンディングはどうなのかなぁ…個人的には微妙です。
強さと優しさ
宮沢りえもお母さんか、しかも高校生の。子役時代から年が経ったなあ。ここから入り、強くて優しい母親のつらい現実と生い立ち。
この映画、生い立ちや現実が厳しい女性ばかりだが、彼女の影響か明らかに強くなっていく。一方、彼女の死を受けて変わっていくのか、男性陣の奮起を期待したくなる。
最高の愛をこめて,葬ります。
2019年6月15日湯を沸かすほどの熱い愛鑑賞
最高の愛を込めて、葬ります。
主演の宮沢りえもよかったし、オダギリジョー、松坂桃李もよかったですが、なんといっても杉咲花の演技がよかった。手話のシーンは涙腺崩壊ものです。
#宮沢りえ#オダギリジョー#杉咲花#中野量太#松坂桃李
ネタバレ致命的なために敢えて抽象的ですが感動間違いなし
絶賛の評価に否定なし。ちょっとセンスのない題名に躊躇せず、是非観て欲しい作品。豪華な出演者の素晴らしい演技も魅力。ネタばれ致命的なために敢えて抽象的な表現で止めますが、感動間違いなし。
家族、そして母とは
余命宣告された一人の女性のヒューマン物語、
妻であり母である主人公双葉、
演じる宮沢りえさんの凄まじさに震える、
この大熱量の演技にて暗く鬱成り易い展開を爽やかさに導く如し、
膝をポンとすラスト
余り穿らず真直に観て良いと思う。
切なくも暖かさ溢る映画でした。
女優2人が良い
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
冒頭から問題がある家族像が映し出される。亭主が蒸発し家業の銭湯は閉鎖していて、娘は虐めにあっている。だから母の双葉が突然の癌と余命の短さを告げられた時も、自分のことよりも残された人と家の立て直しに全力をあげる。それは公式ウエブによると
・家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
・気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
・娘をある人(産みの母親)に会わせる
である。余命を知って自分が自分のためにやりたいことをしようとした『死ぬまでにしたい10のこと』『最高の人生の見つけ方』に対して、決定的に違う部分である。
そんな双葉は結構強引で驚いた。娘の安澄に対して事情もろくに聞かず1人で虐めに立ち向かうように仕向けるし、沼津への旅行では安澄の産みの母親をいきなり平手打ちするし、自分を捨てた実の母親の家に石を投げる。特に娘への虐めへの対応は、そこが物語の焦点ではないし結果的には上手くいったようだから良かったのだが、個人的にはしっくりこない。
また娘が体操服を脱いで制服を返してと訴えた後に具体的にどうなったとか、部分部分で成り行きと結末をはっきりと示さない脚本と演出も気になった。医学に詳しいわけでもないから色んな症状があるのは前提としても、私の友人がたまたま癌で闘病中なのだが、友人と比較して双葉が最後のほうまであまり症状が出ないのも違和感があった。
だがそうじて面白かった。特に宮沢りえと杉咲花の2人の演技は特に良かった。この2人がこの年の女優賞を獲ったようだがそれも納得する。
おかあちゃん
このご時世に、逃げるな!立ち向かえ!っていうおかあちゃんは少ないんではなかろか。私が相談されたりしたら、逃げちゃえって言うもん。でもそんなおかあちゃんが私はいいなと思う。自分が言われたらうるさいって言うと思うけど。
杉咲花にやられた。すごい。かっこいい。
足利市の花の湯で
ロケした方って2回目に観て分かった。。。!
実は何も知らずに栃木に行った2017年に行ってたんだよ、この銭湯♨️
夜暗くて気づかなかったけれど、また浸かりに行きたくなった〜^_^
映画のレビューをしていなかったのかな〜、見つけられないけれど、
紙の月と同じくらい良かった〜^_^
これから観る方のためにレビューしませんが、同感の感想をお持ちの方は
是非、コメントください📝
最後にタイトルの意味がわかります
この映画は基本よい映画です。しかし、幾つかのツッコミ処には目をつむるつもりで鑑賞してほしいと思います。作り手にはおそらく悪気はありませんから。
例えば、母親の行動がどれもこれも裏目に出ませんが、熱い気持ちが天に通じたと思いましょう。
もうちょっとコメディよりに演出すれば、多少ご都合主義でも幾つかのツッコミ処も少しは受け入れやすくなるのに、と考えちゃいますね。
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