湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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話が出来すぎだと分かっても泣く
ストーリーと俳優の演技が素晴らしくて、出来過ぎ、嘘くさい、綺麗すぎ、と思っていても、何度も泣いてしまいました。わざとらしい最後もスゴくカッコいい。唯一奇をてらっていたようなところは、そのエンディングかなと思うくらい、スタンダードなドラマでした。そして何度も言いますが、何度も泣きました。
冒頭の宮沢りえ、何だか母親っぽいくない演技だなぁと思ったのも、終わってみれば納得。ついに死に行く人の演技までこなし、演じていない役どころを見つけるのも困難と思えるくらいに、あらゆるものを演じている彼女には称賛しかありません。その違和感のある母親像というものも狙いとして最初から演じたとすると、もはや彼女を批判する術などございません。
分かりやすさ重視、ストーリー重視の絵づくりにも好感がもてました。正直、あらすじなどを見ても全くそそられない映画なんですけれど(─あくまでも個人的見識)、そして見だしても合わないんじゃないかなーなんて思っていたわけで、そんな狭い考え方は見事なまでに崩された感じです。
清く正しき感動的な映画でした。
何故か
聡明で心優しい宮沢りえが可愛いい
宮沢りえ主演の余命モノです。余命宣告されて、失踪した夫と銭湯、娘のいじめ、娘の本当の母親、自分の母親など、やりたかったことを全て解決して、少し強くて完璧すぎるようにも思いますが、聡明で心優しい母親を演じる宮沢りえが可愛く見えます。余命ものながら涙を誘うというより、意外性のあるストーリーで最後まで面白かったです。タイトルが効いている意外な結末も映画としてのファンタジーとしてはありでしょうか。
号泣しすぎて嗚咽しかけた
力技で纏めた愛し愛された女のお話。
難病ものですね。
同じ時期に公開している末期ガンの放送作家が妻の次の夫を探す映画は、予告の時点であかん匂いがプンプンだったので華麗にスルーしましたが、こちらはキャストが良さげ(特にオダギリジョー♡)なのと、チチを撮りには未見ですが良さげだった中野監督に興味が湧いてみることにしました。
血縁でない娘を愛する母に圧倒されました。
血縁でない母には、もしかしたらなれるかもなので、自分への希望としてもよかったです。
あとは杉咲花がよかったです。弱くっていじめを拒否できない高校生なんだけど、びっくりするような反撃をして、その姿が破壊力抜群で涙腺崩壊でした。
彼女の泣き方もいいですね。本当に悲しそうに苦しそうに泣くので、こっちの体内にも悲しみや苦しさが流れ込んできます。よってボロ泣きでした。
母がくれたお揃いの水色の下着が、こんなところで役に立つなんて!よく頑張ったよ。偉いね。
つか、高校生に指が透けるくらい薄いスポーツブラさせてるのはだいぶダメですけどね。それはもっとはやく対処しないとお母ちゃん。
ヒッチハイカーとの交流はちょっと都合良すぎっつか現実味がないですね。あんなのに出会ったらぜったい車にのせたらいかんもの。どうすんの殺されたら!娘を守れへんでしょう。危機管理がなってないですよ。まあ結果的にいい人でいい働き手でよかったですが。
双葉も母に捨てられたんですね。そして自分が愛したようには母は愛してくれなかった。裕福な暮らしをしている母の家に犬の置物を投げる気持ちはわかります。再会も叶わず、彼女は死ななくてはならない。悲しいです。
探偵との交流も、ちと嘘くさく、だらしないオダギリジョーさまは、可愛いんだけど、人間ピラミッドしかできないってねえ。
男子勝手な人ばかりで嫌ですよ。
鮎子ちゃんもとってもよかったです。
下着やタカアシガニやなぜか知ってる手話など、フリが悉く活きた満足感と、ドヤ顔がちょっと浮かぶ感がありました。
ラストは、犯罪ですよね。法を無視した火葬で捕まらなきゃいいけど。そこで結構冷めましたね。
ホスピスでの動けなくなってからのお母ちゃんは、死ぬ前の数日、あるいは数時間の祖父母と同じ感じで、リアリティを感じました。
作り手の腕力が目立たなくなるともっといいのかななんて思いました。
まあ偉そうですこと、どうぞお気になさらず…
熱い愛は心の湯を沸かしました
ラストにタイトルどーん!
欧州映画のようなシュールな結末
何と言っても宮沢りえの女優力が炸裂!!
リアルに一女の母だけに娘とのやり取りの説得力が半端なくて流石です。
レディースデーに観たので、周りの人のすすり泣きが結構聞こえました。
杉咲花演じる娘にはある特技があって、それが後半、涙腺を激しく刺激してきます。
やられた!!って感じ。
予告編では銭湯の奥さんの奮戦記みたいに編集されてましたが、
そんなに単純なもんじゃ無い、もっと、深い、
それこそタイトル通りの「熱い愛」の物語でした。
宮沢りえさん自体が、確か、幼くしてお父さんと別れて、
なかなかにパワフルなお母さんと、二人三脚で頑張って来た
背景があるので、今回の役は、勝手な想像だけど
とても、思い入れが大きかったのかもしれない。
結末はアッと言うもので、人によっては
そんなに馬鹿な!!と思う人もいるかもしれないけど、
欧州系の映画では、大人のファンタジー的にこう言うの有りなので
銭湯と言うとても日本的な場所で、
欧州映画のようなこの結末を思い付いた時点で5億点!!
ってかんじです。(意味わからんかも〜(笑)
泣いて泣いて心をリフレッシュしたい方にはお勧めです。
オダギリジョーの安定のダメさ加減は勿論ですが、
杉咲花ちゃんが頑張ってました!!
他にも、子役ちゃんが出てて、持ってく持ってく!
半端ないっす。
それと私は観るまで知らなかったけど、松坂桃李君も出てますよ。
脱水症状なるわ
自然と…
女の優しさがあるとすれば
予告編の通り、余命数か月を告げられた母親が、失踪した夫を連れ戻し、いじめられている娘を立ち直らせ、休業していた銭湯を再開して、それまでの様々な経緯(いきさつ)に決着をつける物語だ。
ストーリーはそれほど波乱万丈ではないが、ディテールが結構凝っている。特に放浪の旅をする松坂桃李の拓海くんとのシーンはとても印象深い。拓海くんを助手席に乗せて宮沢りえの幸野双葉が運転する場面で、不自由なく育って小さなことで悩んで旅に出た拓海くんを、駄目な男として頭からはっきり否定する。そして拓海くんと別れる駐車場に車を止めたとき、子供たちから見えない車の背後に呼ぶ。てっきり拓海くんを平手打ちするか、どやしつけるのかと思ったら、双葉は拓海くんを思い切りハグする。駄目な人間だろうが、そんなことは関係ない。双葉にとっては出会った人間が無条件に愛しいのだ。この場面はこの映画の白眉である。世の中ににまだ女の優しさというものがあるとすれば、まさにこれが女の優しさの真骨頂だ。
宮沢りえは、2014年に渋谷のBunkamuraシアターコクーンで観た芝居「火のようにさみしい姉がいて」でなんとも中途半端な演技をしていただけに、これほど深い女の愛情を表現することができたのは驚きである。あのときは蜷川幸雄の演出が合わなかったのかもしれない。逆にこの映画の監督の中野量太さんとはよほど相性がいいのだろう。舞台の縮こまった演技とはまったく違って、役柄をのびのびと演じており、自由で心の広いヒロインが兎に角際立っていた。彼女の女優人生にとって最高のエポックとなった作品に違いない。
杉咲花の安澄がどのようにいじめに立ち向かうのか、中野監督のお手並み拝見というところだったが、予想もしなかった行動でいじめっ子の女子たちにカウンターパンチをお見舞いする。誰も責めず、誰も傷つけないが、極めて効果的なやり方だ。ただ、思春期の女の子にとっては清水の舞台から飛び降りるほどの勇気が必要な行動である。その行動に先立っては、双葉が下着をプレゼントするシーンと、さらにその前に安澄のスポーツブラを片づけながら呟くシーンがちゃんと伏線になっている。見事である。
中野監督が、自分で造形した幸野双葉という女性に心から惚れ込んでいるのがストレートに伝わってくる作品だ。愛情が深すぎて、タイトルまで大袈裟にしてしまったが、タイトルに沿ったストーリーもちゃんと用意されている。少しやり過ぎの感もないことはないが、登場人物の誰もが双葉の優しさに包まれていることを考えれば、こういうラストもあっていいだろう。双葉の最後のシーンはそのままポスターになれば日本中の男性が買うのではないかと思うほどの、息を呑む美しさだ。あと何十秒か長く見たかった。宮沢りえはまだまだSanta-Feの宮沢りえなのだ。
ほんっとに泣き続けた
ワンシーンワンシーンに涙がこみ上げる〜〜
そんな映画なかなかない
そもそも泣かせるように出来てる
で、まんまと泣いてしまう
余命2ヶ月ってのがベースにあるから
それだけで御涙ちょうだいさせられるんだよねー
でもこの映画はそれだけじゃない
彼女の生き方にもう胸打たれっぱなし
葬式のシーンは本当に逝かないでって思ったし
初めて泣いた。他人の葬式で。
制服取り返して泣いた
タクミに目標与えて泣いた
手話教えてて泣いた
すべての行動に意味があって
彼女の愛の熱さはジワジワと
周りの人にも伝わってて。
杉咲花ちゃんの演技がもう本当に最高で
それにさらに泣かされるっていうね
驚き方、泣き方、シーン毎に違くて
バリエーションがすごい
探偵さんもカッコよかったし
オダジョーとうりに関しては男って
本当にクズに描かれるなあって思いつつも
その対比で余計お母ちゃんが立派に見えたし
というか宮沢りえが好きになりそうになった
最後らへんのあの変貌の仕方も凄かったなあ
ただ映画っぽくは無いなと思った
スペシャルドラマっぽい
というかスペシャルドラマでやってほしい
お茶の間で流れてほしい
家族で見てほしいそんな映画
人に何かを与えたいと思わせてくれる
自分が変わろうと思える
そんな映画でした
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