湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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家族の愛の形とは。。
家から1番近い映画館で、最後の上映の時に観に行った。最後にも、関わらず満席だった。観おわった今、もっと多くの人に観てもらいたい、そう思わせる作品であった。
完全に泣かせに来ている、それでも泣かせる、その辺りがすごいと心底思った。
誰が観ても、それぞれにとって感情移入ができて、涙してしまうのではないだろうか。
キャストの熱のこもった涙の演技は、圧巻であり鳥肌が立った。
もし、主人公が病気になっていなかったらどういう状況になっていたのかと考えると、非常につまらないものになるはずだ。死という現実が、これほどまでに人を変えるのだと感じた。
この作品では、様々な愛の形が描かれていた。母親の愛、父親の愛、子供の愛、友人の愛、そして死にゆく愛。人間が必ずしも逃げられない死の恐ろしさを、あえて究極の愛へと転換させ、改めて家族の大切さを訴えた、そんな映画だった。病気のもつ余命という、死へのカウントダウンが進む中、必死に生きていた主人公は、とても輝いていた。
自分の身を削ってでも、他者を愛し抜ける、そんな人間に私もなりたい。
やや映画の内容的に、少しやり過ぎではないかと思うこともあった。あそこまで、追い込まれる人は、いないのではないかと思ってしまった。
良し悪し両極端
う〜ン...
非常に評価に苦しむ。
良い部分もあるけど、それを打ち消してしまう粗が目立つ。
最後のオチも、途中で薄々感ずいてしまうので、
やっぱりそっちに落とすのか...!!と苦笑
全編がショートコントと泣き落としのような繰り返し。
昨今の主人公病気で死にます系の映画の中では、泣きのツボは
他作よりはまだ数倍マシではあるけれど...
幸の湯には都合よく不幸な人々が引き寄せられてゆく...
やりたいこと。
撮りたい画。
を、優先させてテキトーに撮ってしまっているので
突っ込みどころ満載な結果に...
そうなってしまうと、素直に泣けないでしょう...
一例ですが、病院の窓は思いつめた患者が飛び降り自殺できない防止策で開きませんから...
キャスティングは素晴らしく
特に宮沢りえはもう登場早々から病人にしか見えない。
演技ではなく、素で本当にどっか悪いんじゃないかね!?
杉咲花も良い女優になってきた...。
最後がなぁ...
銭湯で火葬はまだしも、その風呂にみんなで入って談笑はさすがに怖いね。まぁ、遺骨のエキスでしゃぶしゃぶ作って「鍋を沸かすほどの熱い愛」にならなかっただけましか。いずれにしても引くわー。
自然に涙が頬を伝う
映画でなくてはならない映画
すごい紙一重な作品だったと思う。
紙一重で、いい作品。
良くも悪くもめちゃくちゃで、ブラックで、ハートフル。なんとなく薄っぺらい気もするし、心情が強く伝わってくるような気もする。感情移入しやすくもあるし、ある時ふと冷める。映画でしか表現できない、映画でこそ生きてくる作品、映画でなくてはならない作品だったと思う。
…なんて気取ってますけど、映画館では泣きました。多分隣の人に引かれてた。宮沢りえのもっと生きたい、のシーンはやばかった。細かいこと、深い心情とかを変に勘ぐらずに、素直に観る映画だと思う。まあ宮沢りえ中心に女優さん俳優さんがいいから観てるときは気になりはしない、はず。
映画自体似ているわけではないので比べるのはどうかと思うけど、海街ダイアリーのように続きが気になる映画、思い返して後味のいい映画ではないかなあ
タイトルがすべて。
ビックリを通り越して仰天すること間違いなし!の終盤の展開
でこのタイトルがハッキリと浮かび上がる。まぁ…賛否両論が
あるにしても、ハッキリと表現できないのは致し方ないところ。
しかしこれで母親の愛とはお風呂につかっていい湯だな~♪って
身体中を包み込んでくれるぬくもりであることが伝わってくる。
末期がんと宣告された母親が家族のため精魂込めてやり遂げる
姿を宮沢りえが熱演しているが、どのエピソードも号泣もので
ファンタジーとリアルの両極を為しているのが凄い。まず娘の
いじめ編ではこんなに酷い事をされてなおもかとまず泣けるし、
夫の子供らしき娘引き取り編ではこんな母親になれるかと泣き、
放浪青年アドバイス編ではサラリと交わした約束が果たされる。
そして何より青天の霹靂だったのはカニを食べに行くあの後半。
タカアシガニが何を意味していたのか、なぜ送られていたのか、
まさかの展開に声をあげそうになった。双葉の過去にも通じる
子供と親の接点や絆をこれでもかと掘り下げてくるこの脚本に
心揺さぶられたくなくても揺さぶられてしまうのは致し方ない。
まさか!という出来事が次々と起こるのが人生、それを受け入れ
自分が亡き後の家族のために奔走する母親の逞しさに恐れ入る。
(あのりえママも、世間の風評より今作に近い実像だったらしい)
そこには愛しかない
週何回も映画を観てると、予告編で毎回観ている。
そして予告編でうるっと来たり、泣いたりしていた映画。
予告編から内容は想像つくし、悲しくも面白く充実した内容なんだろうなと思った。
それなのに。
最初の数分でまず泣く。
その後も起こる事柄に都度、定期的に泣く。
泣こうとするという感覚はなく泣いちゃう。
会場からも常にすすり泣きが聞こえる。
私は持ち運びティッシュが1つじゃ足りませんでした。
想像以上の映画であり、全てのシーンに理由があったり、推理映画のように伏線が散りばめられていてもう一度見直したくなる。
内容にひねりはないけど、この伏線の回収はただただ気持ちいい。
どのシーンにも意味がある。
一番心を奪われたのは、世間にはクックドゥのイメージが強い杉咲花ちゃん。
どの作品でも光ってるけど、今回も最高によかった。
気が弱く、弱いままにもがく姿。勇気を振り絞ったあのシーン。
母ちゃんから与えられた下着のシーンからのあのシーンはもうかっこよかった。
いい意味で細すぎず(多分普通にいたら凄い細い)等身大の学生に見えてより感情移入が出来た。
松坂桃李の役も凄く合ってたなぁ。凄い良かった。今まで演じてた役で一番好きかもしれない。
宮沢りえなんてもう絶対裏切らないでしょう。
オダギリジョーの絶妙なダメンズ何なんだ。憎めん。
こんなに気持ちよく観終わる映画なかなかない。
こんな母ちゃんになりたいよね。
家族模様盛り沢山
病関連ですが、それ以上に諸々詰まってます。
いじめや、浮気、連れ子、そもそも自分の子はいなかったり。
とにかく人への愛が半端じゃない。でもそれぞれ立ってて物語あって、単なる病気家族愛ではない。外側まで巻き込める人間性持った人の話だから。長くないと分かってから覚悟していきようとする姿がカッコイイ。
オダキリジョーのダメ役ははまってる。周りが段々前向いて生きはじめるのに、彼だけ進めない。でも最後自分なりに考えて実行するシーンは泣けました。
松坂桃李演じるたくみくんは必要なのかと思ったけど、最後に彼がいることが希望に感じる。
何より杉咲花ちゃんの演技、特に涙をこらえる様が素晴らしかった。
ラストシーンはかなり衝撃でしたが、あれぐらいやっていい気がしました。
最後の最後に題名を思い出す。
満足
ストーリーは残念。土屋太鳳や共立出版が推していたので劇場に赴いたが裏切られた。ただただ宮沢りえがかわいそうなだけの残酷な話。
核は「母親に捨てられた娘」だが、そんな境遇なのが3人いるので散漫になった。
宮沢りえが「やらなくてはならないこと」って杉咲花に母親を会わせること?それだけ?葬式の準備は頼めばいいだけだし。
オダギリジョーは悪くはなかったが、宮沢りえの夫にはミスキャスト。
連れ子を継母に預けて、浮気相手のところに行くのはかなり無理がある。悪人でないと。でもいい人になっている。
親が建設会社というから最後に宮沢りえと拒絶した母親を松坂桃李が取りもつのか、と思ったがなにもなし。
人間ピラミッドが涙の頂点なんだろうけど、セリフどおりバカバカしくて絶句してしまった。スケールの大きいことは期待しないけど、もっとやりようがあったでしょう。ピラミッドはオダギリジョーと宮沢りえとだけの逸話なのに、全員協力、なんて話がクサくて見ている方が恥ずかしくなる。
杉咲花は裸にならないといけないのか?そんな方法でしか本当に表現できないのか?
伊東蒼に失禁させてパンツを脱がすなんてこの監督ロリコン?よく映倫通った。
この間見た映画では広瀬すずがレイプされていたし、こんな子供のうちから性的表現をさせなきゃいけないのか?不愉快。松坂桃李が50歳の女からラブホに誘われた話をしていたのも小学生がいることを考えれば現実味が無くて軽くなる。
「驚きの結末」を見て確かに意外であった。だが、悪い意味で。
銭湯に対する宮沢りえの思い入れがなにも描かれていなかったのに、そこで荼毘に付したいという、家族で風呂に入って欲しい、なんて唐突。
ベランダで洗濯干し→下着のプレゼント→杉咲花の裸、オダギリジョーの洗濯干し→伊東蒼の失禁→パンツの痕跡を残す、交番を探していることを教える→聾唖の母がいた。なんて伏線を張りまくっていたのに、これには何にも無い。「意外」で当然。
なんだか最後は葬儀屋が宮沢りえのおかげで娘に本当のことを言えた、とか、みんな宮沢りえのおかげって、寄り集まってきて超越的なカリスマに祭り上げてほのぼのしてしまっている。別の映画で吉永小百合がやったみんなを癒すカフェの女主人みたい。この昭和の日本映画みたいな作りは吐き気がする。
それでも映画として形になったのは宮沢りえの熱演の賜だろう。貧困な脚本をものともせず、演じることで主人公に魂を入れていた。日本映画に最近多い、漫画を原作にした薄っぺらいものよりは「見てよかったな」という気持ちにさせてくれて、作品全体として帳尻を合わせている。
もともとガン患者みたいに痩せていたことはちょっとアドバンテージあり過ぎだったけれど。体脂肪を減らす健康志向のお茶の宣伝に支障が出ないか心配。
あと、杉咲花は食卓でものを食べさせると天下一品。
パンフレット購入おすすめ
号泣まではいかないけど、泣けた。
杉咲花ちゃんの感情表現の豊かさ、宮沢りえの細いけどたくましいおかあちゃんっぷり、オダギリジョーのダメダメ感、みんなよかった。鮎子役の子もよかった。
前半の何気ないシーンが後半に繋がることがいくつかある。旅先で宮沢りえが子供たちと食事をした店で、子供たちに先に外に行ってるように言った後、会計時に耳の聞こえない店員にいきなりビンタをした時は思わずえっ!と声を上げてびっくりしたけど、その後の展開でそういうことなのかーとじわじわウルウル。
でもあのラストはちょっと引いた。まさかあんな終わり方するとは思ってなかったけど、それでこのタイトルなのかと思い、帰宅してからじっくりパンフレットを読むとこれもありかもという気持ちになってきた。
パンフレットにはシナリオも載ってるので、読んでいると映像が思い出される。
シリアスとコメディ
受け入れる=愛
タイトルの真の意味。家族を優しく包む“母の愛”。
【賛否両論チェック】
賛:残された命の時間を使って、バラバラになってしまった家族の心を繋ぎ、また1つにしていく主人公の姿が、切なくも温かい。徐々に明らかになっていく家族の真実や、立ち直っていく家族が主人公を想って行動していく様も、予期せぬ感動を誘う。
否:展開はかなり淡々としているので、惹かれないと眠くなりそう。終わり方にも賛否は必至か。
自身の余命を悟ったからこそ、多少の延命よりも、家族を幸せにすることを選び、奔走する主人公の姿が、たくましくもあり切なくもあります。その優しさは、「ボクの妻と結婚してください。」にも通じるところがありそうです。
そして、物語中盤で明かされる真実と、それを受けてまた1つ成長していく家族の様子や、ラストへと向かっていくまでの、他の映画とはひと味違うほんわかした雰囲気も、どこか印象的で心に残ります。
展開そのものはかなり淡々と進むので、感情移入出来ないと眠くなってしまいそうなのが難点ですが、心がほっこり温まるステキな作品です。是非ご覧になってみて下さい。
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