この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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淡々の日常が突如と…
淡々と過ぎる一般的日常が戦争の影響が、ひたひたと押し寄せ、呉の町が戦火に落ち、そして……。
やりきれない変わり果てた日常。
平和教育するよりも、子どもや小学生からみせてあげたい。
ちょっとブルーになりました。
水彩画のような描写は、今までのアニメと違います。
当時の普通の暮らしを描いていますが、今より不便な生活、女性が生きていくのは大変な時代でした。
淡々とした毎日も戦争で苦しくなっていく。
肉親が亡くなっていくのを、普通に描いていきます。
それがなお更、悲しみを伝えます。
涙がこぼれる映画じゃ無いけど、まぶたに涙が滲みます。
激しくないけど、じわっと悲しみが沸いてきます。
主人公の声をのんがやってますが、良かったです。
アニメではなかなか無いのですが、心に残るものがありました。
星は4.5ですが0.5がないので5にしました。
戦時中の、普通の人の普通の生活を描いただけ。だから良い。 私も、す...
戦時中の、普通の人の普通の生活を描いただけ。だから良い。
私も、すずさんやその周りの人たちのように、希望を拾い集めながら、人間らしく生きていきたいです。
今日も明日も
生きていかないけんのですけ。
すべてはこの言葉に集約されてるように思いました。
元々、こうのさんのお話が大好きで、この作品も読んでいました。戦争映画というカテゴリーでありながら、日々を懸命に生きていくすずさんの姿は現代の私たちにも通じるものがあると思います。
存命の祖母が戦中は某軍港に住んでいて、B29が焼夷弾を落としにきた話や防空壕に逃げそびれて側溝で耳を塞いでやり過ごした話など聞いていました。でも、それより驚いたのは空襲の後に普通にヨモギとか食べられる草なんかを採って帰っていたということです。
祖母が、食べていかないけんけねぇ、と言っていたことが思い出されました。
戦争はもちろん悲惨で、二度とあってはならないことですが、そんな中でも懸命に生きていこうした人たちがいて、今の自分があるのだということに改めて気付かされました。
りんさんと周作さんのお話は完全版(長尺版)で描かれるそうなので周作のノートの話や二河公園の花見のシーンなど今から楽しみです。
能年玲奈さんの演技はとても良かったです。
『ほいで、ここはどこねーーー!?』と叫ぶシーンは私的必見シーンです(笑)
ある日を境に笑顔を奪われる出来事が起こるのは何も戦に限った事では無...
ある日を境に笑顔を奪われる出来事が起こるのは何も戦に限った事では無いだろう。背負いきれないものを背負わされた時人は笑顔を失うのだ。それでも生きて行かなければ。
等身大の日本人
今までみた戦争映画の中で一番好きで一番引き込まれたアニメ映画でした
多分、あの戦争の中を生きた方の多くはこの映画のすずサンと似た経験をしたのではないかと思う
いままで邦画の戦争映画の作り方表現が嫌いだったけど、これはホントに等身大の日本人で大好きな映画でした
評判通りよかったです。 すごくスローペースな作品。それがいい。 「...
評判通りよかったです。
すごくスローペースな作品。それがいい。
「っふっ」と笑わせるシーンがなんどもありました。
最後母親を失った子供の姿に泣きそうになった。
素敵でした。
新感覚でした。
原爆と言えばマイナスなイメージがあるのに
こんなに明るく(いや決して明るい訳じゃないけど、火垂るの墓などと比べれば)映像化することができるなんて思いませんでした。
たまに挟んでくるリアルな描写に胸がグッときました。
私が見てきた映画の中では回りくどい描写が多いのが普通なのですが、この映画は考察もしやすくわかりやすい映画でした。特に心に残ったのが、「でも全部は食べないようにしよう、また明日も明後日もあるんじゃけぇ」みたいなセリフです。また明日も明後日もある…その言葉に何だか戦争というものに対してイメージが変わりました。
戦争=ダメなもの、としてしまっては、その時代に懸命に生きた人達が何だかなかったことのようになってしまうような気がしました。広島に原爆が落ちても、生き残り、懸命に今日を生きた人がいる…。
最近、北朝鮮がミサイル打ったりして、近々戦争が起こりそうですが、私も1日1日を大切にして生きていこうと思いました。素直に泣きました。
周作とすずの2人が仲良くなっていく過程も素敵だと思いました。すずが「広島に帰る」と言った時に、周作が言った言葉がグッときました。
本当にあっと思わされる映画でした。
優しくて悲しい…
平和な今でも
戦争の最中でも
人は心に愛を持ち続ける
前向きに、前向きに
生きる具体例を
アニメで見せてもらった感じ
とっても良かった。
広島や呉、そこに住む人々に会いたいと思った。
子ども達にも確実に響いていた。
戦争は良くない。
絵柄も話も優しかった
絶賛されていたので期待度を上げて観に行ったのが良くなかったのか、自分の中では最高の作品とは思えませんでした。(とても丁寧に作られた良い作品だとは思います)
戦時中の庶民の生活を淡々と描いたところには好感が持てます。ヒロインのおっとりした性格も相まって、ほのぼのとした雰囲気でした。
反面、戦争の悲惨さがオブラートに包まれていたところに残念な気持ちになりました。
同じ太平洋戦争を扱ったアニメ映画『火垂るの墓』と比べてしまうと、取っ付きやすさでは勝っていてもメッセージ性では劣っているような気がします。
もっとも、そこを高評価する方も多いようですが・・・
戦争の皮を被った青春譚
この作品は「戦争」に本質がある訳ではないらしい。
実はたんなる一田舎娘の青春譚なのでせう。
仮に戦争要素がごっそり抜けていても、普通に物語として成立していたやうに思われる。
この作品には戦争映画特有の切実さがない。
『野火』『永遠の0』『火垂るの墓』『はだしのゲン』などを見て感ずるあの呼吸器が締め付けられる切実感がない。それはやはり距離感の問題であらう。
『この世界の片隅に』はまさに戦争の片隅に位置する人々の話で、戦争映画によく漂う腐臭と吐き気、醜悪さ、絶望、目を背けたくなる感がまるでない。始終、流れるやうな綺麗な筋書きである。だがそれでよい。おかげで何度も観れる。
舞台は第二次世界大戦中の広島。
いかにも虐げられし人々の描写がなされそうだと予感せられる。が、蓋を開けてみるとそんな事は殆どない。普通(とはいかないまでも、それなり)に暮らしは成り立っているやうだった。
その上で勝手な縁談、若い男女が抱く感情、周囲との人間関係、葛藤、ウーマンリヴ精神これだけ素材が揃っていれば別に戦争映画でなくてもよい気がする。だが、ここに戦争といふスパイスが加わることによって我々はある種の感動パターンに嵌められて涙してしまうでせう。
戦争はあくまで付加価値なのかもしらん。
「従来の戦争映画とは違う」というより、「従来の青春譚に戦争要素を染み込ませただけの映画」であらう。
一番心に残る映画
終始泣きっぱなしだった。
観てからしばらく経つけど、今でも思い出すたびに泣きそうになるくらい大好きな作品。
主人公が、見知らぬ土地に嫁いで一生懸命頑張って生きている女の子なので、多分女性のほうが惹きつけられると思う。
あんまり書くとネタバレになっちゃうから書けないけど、女性には観てほしい。
戦争の話というより、強く生きる女性の話。
戦争だろうが平和だろうが、すずさんは映画の中と変わらず生きていたん...
戦争だろうが平和だろうが、すずさんは映画の中と変わらず生きていたんだろうなぁ。戦時下でも素朴に生きていることに焦点を当ててる感が、何処か懐かしくなるように観た人を引き込んでいく。
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