「私には…」この世界の片隅に みっこさんの映画レビュー(感想・評価)
私には…
とても評価がいいので気になって観に行きました。
私の祖父は戦争で亡くなっています。母がお腹にいる時に飛行機でサイパンの海に…
私は孫にあたるのに…その影響をとても受けて育ちました。実際に戦争と関わったわけではないけれど、とてもツラい子供時代でした。
映画はきれいに描かれすぎているような気がします。
どんな時も明るく前向きに生きる主人公に共感する…そんな意見も聞かれますが、やっぱりそんなの現実じゃない。その時は周りがみんな同じ状況でお互いに助け合ったのだろうけど、戦争が終わった後は違う。戦争に行った、行かなかった、帰ってきた人と亡くなった人の家族は違う。孫の代までが悲しくツラい思いを抱えて生きている場合もある。それが戦争の現実。
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夢見る電気羊さんのコメント
2017年2月17日
この映画は銃を持って戦ったりする映画ではありませんが間違いなく戦いの映画です。明日は死ぬかもしれないし、誰かを死なせるかもしれないという状況でも、普通の日常を続けなければいけないという姿を描いています。それこそが主婦の戦いでもあるのです。楽しそうに見えますが、背景を知っていればいるほど、過酷な状況で、それでも頑張る姿に胸を打たれ、自分に投影してみれるのです。東日本大地震があり、多くの人がなくなりましたが、生き残った人はその後に普通の生活をしなければなりません。失ったものの多さに押しつぶされながらも、普通の生活を笑顔で送ることがどれだけ過酷か想像してみてください。相当な努力が必要だと思いませんか?