みちていく 劇場公開日 2015年6月27日
解説 新鋭監督・竹内里紗が、立教大学現代心理学部映像身体学科の卒業制作として手がけた長編作品。思春期の少女たちが互いの友情を頼りに自分を見つけていく姿を描き、若手作家を対象とした「第15回 TAMA NEW WAVE コンペティション」でグランプリとベスト女優賞、「うえだ城下町映画祭第12回自主制作映画コンテスト」で大賞を受賞した。高校陸上部のエースとして活躍するみちると部長の新田舞。夏休み目前で部活も代替わりしたばかりで、なんとなく落ち着かない雰囲気が漂うある日、ひょんなことから互いの秘密を知った2人は距離を縮めていく。しかし、新田が部活を辞めてしまい……。
2014年製作/89分/日本 配給:シネマトグラフ
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2021年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
今から6年前の作品ではあるが、今どきの女子高生像が女流監督の俯瞰した目線で淡々と描かれている。 男性では描ききれない心と体のバランスの危うさを、噛むという自傷行為に照らし、少女たちの存在意義を二人の女子高生が微妙な距離感を保ちながら進むストーリー。そこには今風なドラマチックな演出は一切排除され、だからこそのリアル感が感じられる。 残念ながら自分は男性なので、お互いの空虚を埋める演出がイマイチピーンと来なかったが、女性にとってはあるある的な感覚を随所に感じる事が出来るのであろう! 作品のテーマになっている、”新月の日にお願いごとすると満月の日に叶うんだよ”、二人は新月に何を願うのだろうか!?
2017年3月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
90分を目一杯に使って、女子高生の日常の苦悩や友人関係での葛藤を丁寧に描いている。 主演の二人の演技が良い。
2015年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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女子高生が色々考えてることが、丁寧にじっくり描かれてんじゃないかな。動きが少ないから長く感じんだけど、そこが逆にいいのかも。 舞台が夏だからみんな薄着なんだけど、そこから生命力が溢れてる感じで「これから旬を迎えんだなあ」って気がした。 冒頭は進路調査票の提出から始まんだけど、ここは《桐島、部活やめるってよ》を思い出したね。高校生が自分を見つめる話は、何やられても《桐島》思い出しそうだけど。 主人公の二人は陸上部のエースと部長なんだけど、この関係は良く解ったなあ。エースと部長は違うんだよね。団体競技なら良かったんだろうけど、個人競技だから、なかなかうまくいかないね。 だから余計に部長の「願いを叶えに来ました」からちょっと感動した。 何者かに成りたくて成れなかったり、望んだものになったのに満たされなかったり、女の子だからいずれ姓が変わることを考えてみたり、大人と自分達は何が違うのか思ってみたり、色んなことが描かれてた。 ぼーっと観ててもまあ楽しいし、暗喩を読み解いてもいいと思うし、好きに観たらいいんじゃないかな。
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