EXIT エグジット

劇場公開日:

解説

「エドワード・ヤンの恋愛時代」のチェン・シャンチーが全編をほぼ一人芝居で主人公を演じ、2014年の台北電影節や台湾金馬奨で主演女優賞した作品。夫は長期にわたり海外へ、成長した子どもも家を出て、ひとりつまらない毎日を送る失業中の玲子。更年期に悩まされる彼女の日課は、寝たきりで入院する祖母を見舞うことだけだった。祖母の向かいのベッドに入院する重傷を負った1人の青年。付き添いもなく、誰からも見舞われることのない彼の苦しそうなうめき声を耳にした玲子は、青年におそるおそる水を飲ませ、身体を拭いてあげる。やがて青年を見舞うことが玲子の日課のひとつとなり、孤独な日々を送っていた玲子の心が少しずつ弾んでいく。共演は「練習曲」のイーストン・ドン。東京・シネマート六本木の特集上映「台湾シネマ・コレクション2015」上映作品。

2014年製作/94分/台湾
原題:迴光奏鳴曲 Exit
劇場公開日:2015年4月29日

スタッフ・キャスト

監督
チェン・シアン
脚本
チェン・シアン
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映画レビュー

1.0冗長な心理劇

2015年5月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公は台湾の高雄に暮らす45才の主婦。洋裁の仕事は、工場を大陸に移すという会社から解雇される。仕事で上海へ行った夫の電話がつながることはめったにない。一人娘は恋人との外泊が多いし、義母は入院中。
家族はいるのだが、家には誰もいない。
更年期を迎えてますます落ち込む彼女が、義母の入院先で身寄りのない男性患者に同情以上の想いを抱いたとしても不思議ではない。
その感情がどのような行為に現れるのかもとても自然に描かれている。
しかし、仕事を失って以降、自宅と病院の間の往復に終始する主人公を追い続けるには、ちょっと長過ぎた。

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佐分 利信
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