ちはやふる 上の句のレビュー・感想・評価
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これでは映画ではない テレビだ
もうちょっと頑張って欲しかった
脚本家に。
エピソードの一つ一つのまとめ方がチープすぎる。テレビならいいですよこんな感じで。でも映画ですからこれは。 テレビの脚本家によるやっつけな仕事だなぁという感じは否めないなぁ。
こういった話は主人公がどうしても勝ちたい理由を構築することが重要である。 そしてその部分が面白いのである。書く方も見るほうとしても 。しかし脚本家はその部分から逃げてしまって代わりにメンバーたちのエピソードを入れてごまかしている。 そのエピソードはチープでありかつ ありきたりで 深い感動が地導かれてこない。 ビジネスとしてはこれで成功したようだがファンとしては物足りない。もっと上を目指してほしい
体育会系
やめる、やめる、やめる
太一=まつ毛(野村)を部長に据え、幼なじみの一人だった西田=にくまん(矢本悠馬)の三人はすぐ決まったが、残り二人。呉服屋の娘である大江奏(上白石萌音)と、鉄道マニアでがり勉の駒野=机くん(森永悠馬)をなんとか引き入れてかるた部設立。目指すは6月の東京大会団体戦だ。
試合が終わると死んだように寝てしまう体質の千早に対する太一の淡い恋。福井に転校した新のメガネを隠したという罪悪感をも持っていた。その罪悪感から運がないと思っていた太一だが、2対2になったとき、手元に1枚づつが残るという運命戦になってしまう。
都大会で優勝して全国大会へ!と喜んで新に電話する太一と千早。しかし、電話口の新は「かるたをやめた」と・・・
運命戦の緊張感。競技かるたの面白さ。色んなことを学んだけど、やっぱりルールはすぐ忘れてしまいそう。
素晴らしい
ジャンプ魂
これが日本映画の主流。
漫画原作、部活もの。これが現代の邦画の主流で、絶対に海外では映画化できない題材である。世界中で評価され愛されるかは別として、日本の映画界で成功を収めていることは間違いない。映画館に週末足を運ぶ世代のほとんどが経験したであろう学生時代の部活動。それにコミック原作。
私の言葉で言うと、「ジャンプ魂」。日本の文化の象徴ともなっている漫画の中でも、大人から子供まで幅広い世代に読まれている少年漫画と少女漫画。その真髄にあるのが、”一人一人悩みがあり過去がある、しかし仲間と共に手を取り合えば、大きな壁も越えられる。”という「ジャンプ魂」これが嫌いな人はいないでしょう。
この二つを取り入れた映画は、日本ではヒットの整理券をもらったようなものでしょうね。
この映画でいうと、部員の5人のキャラクター。やはり、一人一人悩みがあり、過去がある。それが終盤でチームを苦しめる。しかし、それまでの練習や小さな衝突などで強くなったチームの繋がりがあるから、お互いを信じあって、助け合って壁を乗り越える。その部分の描き方は本当に見事だった。
映画で大事なのはキャラクターとなんども言っていますが、それはキャラクターに感情移入することでその映画の世界に入り込めるから。この部活もの+ジャンプ魂作品には、視聴者ほぼ全員が無条件に感情移入できるという最強の手札を持っている。
それにしても、中盤からクライマックスにかけてはお見事。合宿でのモンタージュでリズムをあげ、クライマクスの大会決勝でのて緊張感を張りつめさせるぐーーっっという引っ張り。穗垣さんの凄まじい経験とスキル。
もう少し深く見てみる。原作を読んでいないので、原因を追求するのが難しいのだが、やはり脚本と監督、撮影には疑問が残るところもある。
まずオープニング。
オープニングというのは映画館の視聴者の目線が100%スクリーンに向いている瞬間。そこでのサブコンシャス的なこの映画の提示という映画の中でもとても大事な要素がなかった。作品のテーマを匂わすような言動やもの、主人公の願望と問題を視聴者に植え付けるタネやマクガフィン。それらがあることで視聴者は120分必然的に謎解きをするような形になり、受動的ではなく積極的に映画を見ることができる。
次にキャラクター。
キャラクターたちの問題や弱さみたいなものが薄かった。千早に関しては問題点なし。それに伴って、クライマックス前のターニングポイントの違和感。壁を乗り越えるきっかけが少しフィクションすぎる。これでは、アニメで見るのと変わらないという個人的な感想。
そして撮影。というか監督。
どうしても否めない撮影のパワーのなさ。日本の昔からの流れで、ワイドで全部見せようとする伝統芸能からの名残。黒澤明監督が変えたはずの流れが現代に伝わっていない。海外ドラマであるような人間の視線を逃さないためのユックリと動き続けるヌメッとしたカメラワーク。低予算というところはあるかもしれないが、海外のインディーズ映画にはそれをいろいろな工夫で解決した作品もいっぱいある。日本の監督として、もっとそこに魂を込める必要がある。
一夏の作品として終わるのか、歴史に名を残すのか。その違いがあるんじゃないでしょうか。いわゆる、ビジネスとしての映画か、芸術としての映画か。
じわっとくる映画
じわっと涙が流れるような映画。
実写映画化作品だが、「描きたいテーマ」を決めた上で話を構成しているようで、安心して観られる。
かるた少女の千早が、かつて一緒にかるたをしていた太一に再開し、競技かるた部結成に奔走する。
仲間を集めて東京予選に出るまでの話を描いた内容。
テーマを絞っている分、原作の中でもカットしたり、改変されたりという部分があるので、原作至上主義な人はダメかもしれない。
あくまで(被ってる部分もある)別物として観るとクオリティが高い。
終盤の机君のエピソードは描き切れていなくて結末に共感できなかったり、太一の恋心エピソードは逆に行間を詰めすぎて微妙になったりと、一部バランスが悪いかも。
ただし全体の印象を悪くするほどではない。
風の映画
・風が運ぶ運命であったり、勝負の気運、あるいは運命みたいなものを表してる
・長編マンが原作の実写化でありがちなあらすじをなぞるだけの駆け足なダイジェストにならず、伏線の張り方や台詞、視線の演出などが非常に上手くてまるでオリジナル脚本に感じた
・机くんの劣等感を感じるシーンに同じく涙
・スローモーションでカルタをとる一瞬の躍動感を表したり、床の下から映すショットもかるたに向かう集中力が画面に表れてた
・原田「(青春全て)懸けてからいいなさい」はやっぱり名言
・ヒョロくんがまじヒョロくん
・新の「かるたはもうやらん」で下の句へ続く引きのよさ
・Perfumeで言ったら千早(あ~ちゃん)、太一(かしゆか)、新(のっち)…かなぁ
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