ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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和やかさ半分、エグさ半分
予告を観て、気になり観ました。
主人公が、あることで女の人と知り合いになり、2人が恋をしていく話だと思っていました。
実際,話の半分はそうでした。
しかし、もう半分は全然違い、サイコパスな主人公がメインの話。
2人の恋の話は。心が和やかになりますが、サイコパスのほうは、やばいです。
思っていた以上にグロいシーンが出てきてエグイです。
森田さんと濱田さん、2人の演技はすごいなと思いました。
怖いけど、面白かった
タイトルの出方、最高
これは邦画史に残る大傑作!
犯行を重ねていくドライブ感の半端なさ。即物的な描写だけでなく生理的にキツイのを畳み掛けてくるその容赦なさ。この森田の殺人鬼像は凄い。ああいう人っている…というリアリティも感じさせつつ内面は暗黒で見えないという。いやぁ凄ぇ。
中盤でのあるシーンのカットバックは鳥肌モノ。こんな恐ろしい演出ができる監督いたとは…!
シリアルキラー物としては世界にも対抗できるレベルかと思います。
サイコサスペンスなのに、プロローグは、恋愛ドラマ タイトルがスクリ...
2つの世界観を楽しめる。異色のサイコ・サスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:青年少女達の恋模様がコミカルに描かれる前半と、猟奇殺人鬼が凶行を繰り返す後半、1つの映画で2つの相反する世界観を垣間見られるのが印象的。
否:グロシーンやラブシーンがかなり多い。主人公のキャラクターは、人によってはヘドが出るかも。
猟奇殺人鬼が主人公の作品ですが、前半はそのターゲットとなる青年少女達の恋模様が、コミカルかつハートフルに描かれ、それはそれで微笑ましくて心温まるストーリーに仕上がっています。
そして、物語も中盤に差しかかった頃、ようやくタイトルが出てきて、本当の物語が始まります。学生時代の壮絶なイジメから、正常な思考回路が欠落し、いたずらに猟奇殺人や婦女暴行を繰り返す殺人鬼の姿が、森田剛さんの怪演と共に見事に描かれ、思わず背筋が凍る想いです。その主人公と、前半の青年少女達の運命が交錯し、狂気のクライマックスへと突き進んでいきます。
人体損壊のグロシーンがメッチャあるほか、予想以上にラブシーンも多いので、ご覧になる時はご注意を。2つの相反する世界観を楽しめる、異色の映画です。
哀しい哀しい物語
ただのサイコスリラーと侮ることなかれ。
コレは一人の哀しい殺人鬼の物語である。
原作も面白いが、
映画は映画で別の面白さがあった。
原作はシュールに物語を終えたが、
この作品は映画的になるよう
ちゃんと山場が用意されていて、
漫画では出来ない細かいカット割の演出や
不気味な音楽によって抜群の緊迫感が続く。
突発的に起きる殺人がホントに恐ろしい。
クライマックスでは
心臓がドキドキしっぱなしだった。
ラストで挿入される森田の回想シーンで、
どうにもやりきれない哀しみが溢れてきた。
結局誰が悪いの?という
自分の中の疑問が未だに解決されない。
もちろん森田が許されるハズはないのだが、
「森田=ただの殺人鬼」で
片付けてしまってはあまりに残酷すぎる。
非常に考えさせられた。
人によって評価、感想が別れそうな作品。
振り幅最大級!
原作を超える狂気
久々にハードな…。
日本版『哀しき獣』
いわば日本版『哀しき獣』。本作はなんといってもその哀しき獣を演じた森田剛に尽きる。哀しい過去に囚われながら人を殺しまくる「弱いサイコキラー」を怪演。死体を見ながらオナニーをしてチンコの代わりに包丁で刺すという具合…吉田恵輔監督はアイドルを化けさせたら屈指やな
吉田恵輔監督の技巧も流石。二幕構成でそのど真ん中にタイトルバックを挟むという意外性。セックスシーンと撲殺シーンのカットバックはバカバカし過ぎて笑った
ただラストが気に入らない。あれを吉田恵輔監督の優しさと取るか甘さと取るかで評価が分かれると思う。俺は後者。森田剛演じる森田(紛らわしいけど役名)というキャラの解釈を閉じてしまっていると思う
もっというと森田を矮小化してしまっていると思う。だからこそ俗悪で怖いんじゃないかという見方もできなくはないけど…
純真ラブコメから狂気の殺人劇へ変貌するある意味二本立て映画のよう
とんでもない傑作映画に出合った。
最初は好きな俳優の濱田岳が出てるのとそれなりにあらすじ見て自分好みな内容っぽかったから鑑賞してみたのだが、完全に期待値を上回った。
まずは濱田岳演じる岡田とムロツヨシ演じる安藤が出会い、佐津川愛美演じるユカとの恋愛模様をギャグを交えながら描くラブコメディのようだった。
しかし、後半から映画タイトルが表示されてから雰囲気が一変。狂気の殺人劇の始まりだった。
V6森田剛演じる森田が、あるきっかけからとんでもない殺人鬼になっていくのだが、その喜怒哀楽の感情を忘れたかのような演技が見事だった。
とにかくほんわかニヤけながら観ていた前半とは一変し、常に手に汗握る殺人劇の繰り返しで終了後は力が入っていたのか肩が凝ってました。
映画レビューの結びではだいたいどういう人に観てもらいたいかコメントするのですが、この映画はとにかく気軽な気持ちで観てはいけません。森田剛ファンとかジャニーズファンとか、それだけで観ると後悔します。
そして、何よりも森田剛の演技力に脱帽。こんなに感情を押し殺した演技この人にしかできないんじゃないかと思わせるぐらいハマリ役でした。しばらくテレビで森田剛を目にしたらそのたび鳥肌が立ちそうです。
彼が出ている映画やドラマはあまり観たことがないので、こんなに演技できる人だとは知りませんでした。
2週連続でバイオレンスな映画を観たが、ディストラクションベイビーズを☆4つ評価にしたので、本作は4.5です。期待以上の作品で未だ映像が頭から離れません。
観て後悔するくらい恐ろしい映画。
タイトルをドーンと出す瞬間が、絶妙にうまい。
絶望の先にある虚無感は、それまでの記憶をなかったものに変え、人格をも変えた。その結果が、今の森田。
嫌な記憶と一緒に楽しかった記憶までも封印し、いつの間にか万能であるかのような錯覚に陥るのだから、恐いものなどないよなあ。
躊躇なく犯す、感情のない殺人ほど、狂気を感じるものはないと戦慄を覚えた。
森田にとって殺人は、セックスをしたい欲望と同じくらい変哲もない行為だ。彼に良心の呵責が芽生えることがないのは当然として、厄介なことにエクスタシーさえも感じない。性欲と殺人と食欲が、同等に並んでいるかのようなカレーのシーンには、役者森田剛の力量を目の当たりにした思いだった。
ラストシーン。森田を弁護する気はさらさらないが、悲しさと優しさの余韻を残してもらった気分。
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