劇場公開日 2016年5月28日

  • 予告編を見る

「純真ラブコメから狂気の殺人劇へ変貌するある意味二本立て映画のよう」ヒメアノ~ル エディさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5純真ラブコメから狂気の殺人劇へ変貌するある意味二本立て映画のよう

2016年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とんでもない傑作映画に出合った。
最初は好きな俳優の濱田岳が出てるのとそれなりにあらすじ見て自分好みな内容っぽかったから鑑賞してみたのだが、完全に期待値を上回った。

まずは濱田岳演じる岡田とムロツヨシ演じる安藤が出会い、佐津川愛美演じるユカとの恋愛模様をギャグを交えながら描くラブコメディのようだった。
しかし、後半から映画タイトルが表示されてから雰囲気が一変。狂気の殺人劇の始まりだった。
V6森田剛演じる森田が、あるきっかけからとんでもない殺人鬼になっていくのだが、その喜怒哀楽の感情を忘れたかのような演技が見事だった。

とにかくほんわかニヤけながら観ていた前半とは一変し、常に手に汗握る殺人劇の繰り返しで終了後は力が入っていたのか肩が凝ってました。

映画レビューの結びではだいたいどういう人に観てもらいたいかコメントするのですが、この映画はとにかく気軽な気持ちで観てはいけません。森田剛ファンとかジャニーズファンとか、それだけで観ると後悔します。

そして、何よりも森田剛の演技力に脱帽。こんなに感情を押し殺した演技この人にしかできないんじゃないかと思わせるぐらいハマリ役でした。しばらくテレビで森田剛を目にしたらそのたび鳥肌が立ちそうです。
彼が出ている映画やドラマはあまり観たことがないので、こんなに演技できる人だとは知りませんでした。

2週連続でバイオレンスな映画を観たが、ディストラクションベイビーズを☆4つ評価にしたので、本作は4.5です。期待以上の作品で未だ映像が頭から離れません。

エディ