ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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思わぬ展開
行け!稲中卓球部の作者が書いた漫画を原作にした作品。この話でほとんどギャグは、無くバイオレンスが続いています。人間性の迫る感じがありました。森田剛が演じる高校の同級生は、いじめを受けていたというトラウマを抱えています。それによって人に対して無情なまでの暴力性が生まれてしまっているのではないかと感じた。全体的にハッピーとはいかないもののこの作品を通じて自分が人に対してしている事や社会という中で生きる中で自分とは?と考えるきっかけになるかもしれないと思った。
見るまえには、ある程度覚悟してからみることをおすすめします。笑
水色のサラサラと紫色のドロドロ
楽しく生きていきたいと思っていても、何かを間違うとそれはすぐにやってくるかもしれない。
或いは一生知ることも、纏うこともないかもしれない。
二つの世界が交わらず終わる映画ってあったら面白いけど難しいですかね。結局何にも起こらないっていう。
それをちょっとだけ期待してしまいました。
緊張と緩和、殺人とセックス
やっと観ることができた。
サブスクで展開されなかったのか、それともただタイミングが合わなかったのか分からないが、とにかく観る機会がなかった。森田剛がサイコキラーを上々に演じきってしまったがために、あの事務所が裏で手を回しているのではないか?と訝しむほどだった。
やはり事務所が手を回してたんだろう…、そう思うぐらいに森田剛が凄かった。と言うか、アイドルがあの役やっちゃダメだよ…。
コメディとサスペンス、ポップとダーク、日常と非日常が隣り合わせで描かれる。普通にいそうな、自分を底辺だと信じる岡田。リアル小悪魔な感じのユカ。自称底辺以下にいる安藤もまた日常。だから森田の存在が光る。
この構図は共にバックから攻められるセックスと殺人のシーンが最もわかりやすいのだろうが、あそこはちょっと狙いすぎかしら。それでも、いつもは悪目立ちしがちなムロツヨシも含めて、全体の緊張と緩和が素晴らしい。笑いの側にある暴力からは、何とも言えない緊張感が生み出される。
そして、森田の壮絶ないじめという過去以外に、ぐちょぐちょとした人格形成の話を混ぜてこないのが好印象。目の演技で説得力を生んだ森田剛に拍手したい。この世代のJ俳優は、大きな事務所の存在が足枷になっている感すらある。
ソシオパス
こんな映画と知らずに観てしまった、、、。
で、この映画のメッセージは、イジメるとこうなるよ。見放すとこうなるよ。こんな人できあがっちゃうよ、だからダメだよって話?注意喚起したいのかな?教訓的啓蒙映画とか?
捕まるから犯罪しちゃダメは、ある程度抑止になるけど、それじゃ効かない。ある種の人には全く意味がないと思う。
だいたい、イジメについてなら、イジメがサイコパスの入り口みたいなもんなんだから、いじめた奴監視できないような、そいつら隠そうとする教育委員会やら学校教育の問題描かなきゃね。
小さい時からイジメ側の人はサイコパスの可能性大、森田の場合はソシオパスなんじゃないだろうか、その辺もごちゃごちゃでわかりづらいし。だから、構成はイマイチでした。
イジメに重きを置いてるのか、性癖に重きを置いてるのかも良くわからないまま進むのが気になるし。
サスペンスでもなく、スリラーでも無く、サイコ描いてるのかもだけど、恐怖も緊迫感もないし、ヒリヒリもしなくて心理描写も甘い。なに見せたいのか良くわからない。
演者さんはうまかったと思います。漫画原作があるから、ある程度設定しやすかったのでしょうか。
殺しと性的描写が交錯したところは、映像の見せ方としては、意図がわかりやすかった。
殺したら、それが性的興奮の対象だったんだよね。そりゃ悲しいよね。ただ、その描写が伝わりきらないのも見せ場として残念。そして、だからって殺していいわけないし。これ実写化する意味ない。
ムロさんの役いるかなぁ、ところどころコメディ風味は興醒める。イジメと殺し舐めてんのか。
ムロツヨシさんの無駄遣い。
これは、空白観るかどうか悩んじゃうなぁ。。。
これのどこが凄いのか(。´・ω・)?理解に苦しむw 高評価してる人...
これのどこが凄いのか(。´・ω・)?理解に苦しむw
高評価してる人も「ジャニーズのアイドルがよく頑張った」ばっかり
アイドルとして活動してないんだから役者活動を真面目にやるのは当たり前でしょ
清楚系にみえてビッチとか職場の先輩にちょっと癖の強い役者を配置、とか邦画あるあるネタばっかりで目新しさもない
オチもま~たいじめネタかい?これしか無いの?アクションも出来ないし緻密な脚本も書けないからしょうがないのか。
森田が一軒家の庭に遺体を埋めたであろうシーン(警察が来た所)で埋めた後が綺麗すぎ!絶対埋めたの森田じゃないよw邦画はこういう所の作りが雑で冷める、、
家入る前から明らかに怪しいのに警察は何で一人で入っちゃうの?応援呼びなよ。
ワンちゃんが無事だったので☆0.5あげときます
ここまでやるかと。
ヒメアノール、ヒメノアール。
ヒメノアールという言葉はないみたい。
でもこっちの方が先に来る。
これはヒメアノール、弱者という意味らしい。
2時間を切る尺で前半と後半でガラッと雰囲気が変わる。
雰囲気というよりジャンルが変わるというレベル。
前半を観ているとどうしてこの映画がPG15+なんだろうと。
後半からその全てをぶち撒けるようになる。
個性派俳優達で固め、全員が主役の役割。
中でも実力派の佐津川愛美さんは体当たりの名演。
この人はホントに上手いね。なんでもこなす。
イジメを発端とした連続殺人。
森田剛さんの迫力に押されてグイグイ引き込まれる。
サスペンスもので久々の当たりに出くわした。
見渡せば、変なヤツばっかり
映画が始まるや否やオカシな人間ばかりが登場する。とにかくみんなオカシい。…では現実世界でオカシくない人間(自分も含めて)がどれだけいるかと聞かれたら、ウムと唸るしかない。しかし、やはりこれだけ次々と変な人物や、予想に反した行動を見せられると、かなり不安になる。実際、僕は始めの30分ほどで一度挫折した。これはキツイな、と。
だが、数日するとなぜか(たぶん変な人物中毒で)続きが観たくなり、残り約1時間を完走した。
現実にいながら現実の時間を生きていない人は確かにいる。過去にとらわれて苦悩する者や未来を不安に思っていたたまれない思いで暮らしている人は多い。同じように、辛すぎる現実から逃避して架空の時間軸で生きている者もいるかもしれない。彼にとって現実の縛りは意味がない。法律も他人の感情も彼を縛ることはできない。ウソも殺人も気に掛けることがない。ただ彼を不快にさせる者の口をふさぐ--いや、そんな理屈も実は存在しない--ことだけで生きている。
そのような者が存在すると思うだけでゾッとする。その感覚を体感できる映画だ。実におぞましい。残虐な行為に理由があるのならまだ理解もできるだろうが、はっきりとした理由はほぼない。自分の行為を隠すため、自分のちょっとした不快感を取り除くためという理由は、人を殺し続けることの動機としては弱すぎる。
でもそれを易々とやってしまう人物。現実にいたら本当に恐ろしいが、彼が現実逃避による架空の時間軸を生きているのだとしたら、殺された人々がますます救われようがない。
映画はこのような連続殺人犯(というか無差別殺人魔)の森田くんを背景として、昔の友達だった岡田くんの地獄のような日々が延々と綴られていく。本来なら歓びであるべきことまで人間関係のせいで苦しみになるという、思い返せば自分も経験したことのあるような。しかもその人間関係の相手が「いつもの感じのムロツヨシ」みたいな職場の先輩だったとしたら。あ〜、地獄だ。
最終的に森田くんは「おかあさんの麦茶」によって本来の時間軸(もう存在していない)に戻るわけだが、彼が死んでいない以上、本当に終わりなのか続きがあるのか、気になるところではある。
森田剛の足の細さよ…
原作をギュッとして、森田のキレっぷりを遺憾なく発揮させた作品だった。
1本で2本観た感覚w
殺人シーンとセックスシーンがタイミングを合わせて交互に表現するのは、生と死は表裏一体、幸せな時間はすぐにひっくり返るというメタ…?
最後の犬がきっかけでいじめられる前の自分に戻るの切なかったなぁ
ヒメノアール?いえ、ヒメアノール。
Netflix です。
びっくりしました。全然こんな内容とは知らなかったし思ってもみなかった。
ずっと見たいと思ってはいたけれど内容についてはノーチェックだったわけだ。
森田。森田剛。
彼が 岡田な濱田学に返事する第一声が、軽くて明るくて。
それまでの目つきとのギャップに、少しホッとするような逆に怖さが増すようなシーン。
ザクザクと、全く躊躇なく人を刺すし銃も撃つ。
肉の塊、ローストビーフ作る時に牛肉を
鋭いフォークでザグっザグっと刺すんだけれど(私が)
人の肉も刺す時こんな感触なんだろうかと、実は毎回思う。
あの感触は決して気持ちのいいものじゃないんだけれど、よく考えると「あ〜これは牛さんだ」と思ってしまうので心を無にするしかない。
そういう事を森田が、既に壊れた彼が
その刺す感触を味わっていた事をリアルに思う。
思うからもう見ていられなくて目を背けてしまう。
そしてラスト。
自分があっさり刺し殺した男を車で踏み越えたくせに
白い犬を避けて大破。
まだまだ可愛い少年だった二人のゲームをする背中に麦茶持ってきてお母さん、の声。
精神の持って行きどころがぐちゃぐちゃになった。
緻密で繊細なドラマとエログロでハードな描写、2本分の猟奇と痛みを見せられる監督の強さ
ちょうどハロウィンに京王線の殺傷事件があったので、何だかそれと重ねて観てしまった。勿論許されることではないし、言語道断であるが。しかし、傍から見ればサイコパスでも、その痛みの内側は誰も見えないのだから。個々のドラマに定評のある𠮷田監督だけに、ズドンとやられた。
冴えない男の初恋と、サイコパス男の不穏な事件。交わることの無い二人は同級生という接点で繋がっている。その単純な点にズームしていくと見えてくる秘密。それが凄く苦しくさせる。もう少し関係性が透けて見えるようなシーンが欲しかったものの、エログロで進む猟奇ぶりは高いセンスを感じる。そして、別の映画の如く、開始40分で入るタイトルは強烈。
森田剛が本当に凄い。よくこの役を引き受けたなと思うくらいハードでサイコ。ある時は心のままに殴り続け、ある時は極限に追い込まれる人の最期を堪能する。それでいながら、純真さも滲ませてくるから怖い。一方で、濱田岳のずる賢い感じというのもまた良く分かるタイプで、はぐらかしがうまいくせ、器が小さいのがハマり役。何気にヒロインを釣り上げている所がズルく思えてくる。笑
そして、𠮷田監督の均衡感覚の鋭さに驚く。無差別殺人も描写として逃げずに撮り続け、その絶望感を徹底的に引き出す。それでいながら、痛みをチラつかせてくる。『空白』でその磨きが更に掛かっていた為、ここは少し物足りなく感じたが、それでも十分来る。同時に、犯され殺されていく女優達の演技も凄まじい。徹底的に詰めたからこそ出来上がった猟奇の刹那。その作品作りに感心する。
浴びるような血に、差し込んでくる光の輪。ここに着地させるのかという意外性まで。改めてその評価の高さに納得する作品だった。
この映画を見た後、たぶん大半の人が自宅のセキュリティを確認する映画
おすすめされて観ました。
最初は眠くなるようなまったり日常(恋愛要素)で、タイトルが中盤に出てからの温度の違いさがすごいです。
出演者様の演技力すごいと思いました…
ムロツヨシさんがクスってなるけど気持ち悪いし可哀そう(笑)
森田くんあんな演技するのか…私もあの顔が忘れられそうにないです。
絶望した顔ってあんな感じなんですかね。素敵でした。
犯罪者の頭の中は理解できない。
きっとこんな感じなんだと思います。
気持ち悪いし怖いしこういう人が実際周りに普通に暮らしてるんだと思うと…
やっぱり自宅のセキュリティちゃんとしようね。
始まりと終わりが凄い
内容は、一般的日常に潜む性と死のお話。原作が好きで観た映画ですが、予想外の裏切りに遭いとても良いエンターテイメントになった気がします。映像表現では初めと中間そして終わりに独特の描写で前半のラブコメ部分も楽しんでみれました。台詞では、お母ちゃんっ!麦茶2つ持って来てっ〜!が非常に印象に残ってしまいました。まさに日常に始まり日常に終わった映画だなぁとわずかな感動を深く感じました。
家に入る前に周りを確かめよう
そのへんのパチンコやネカフェにいそうな、普通のヒョロヒョロの底辺っぽいニイチャンが無表情に人を殺しまくる。これがめっちゃ怖い。思わず夜の戸締まりを厳重にしてしまったよ。
現実にも、電車で人を刺したりネットで会った人を殺したりという事件があるけど、こういう「頭おかしいやつ」は見た目じゃわかんないから怖いな。。。
この映画の森田は、壮絶なイジメというきっかけがあって精神が壊れたという背景があり、実家にいたような可愛いワンチャンは轢きたくないという優しい一面も残っており、殺人の手際も悪いし、サイコパスと呼ぶにはあまりに惨めで人間くさい。だからといって同情はできないけど、見ていて悲しい気持ちになった。
森田剛、凄い
吉田恵輔監督の"Blue"に感動したため、グロは苦手ながら続けて観た。
森田剛のキレっぷりが凄く、犯罪者にしか見えなかった。
途中のタイトルコールからの、コメディ→ノアールが良かった。
森田剛の演技の上手さから、宮沢りえと結婚した理由がわかった気がする(優秀な役者という意味で)
無題
前半の付き合うあたりまでは良かった。
その後は、ベッドシーンと、いじめと、猟奇シーンばっかでがちゃがちゃして、刺激だけは強いがメッセージ性の薄いポルノのような映画だった。
全然違う世界感を持ってる人間が同じ世界に同居している感をもっと表現できたら素晴らしい映画になったんだが。。
チープな表現(セックス、過激な暴力シーン)に頼り過ぎなのと、前半と後半で分断したのも安易だった。
濱田岳、ムロツヨシの演技は個人的に好きだった。
ここに来ての森田剛
現実では絶対ヤンチャしてたであろう森田剛が元いじめられっ子として登場、、というと、ミスキャストっぽく感じるが、まさかのハマり役。
いじめられっ子の特有の「何だかショボい感じ」を見事に演じきっています。
『JOKER』にも共通することですが、虐げられた人間の鬱憤が爆発する瞬間には、ある種のカタルシスを感じます。もちろん殺人という方向性は間違ってますが。
あと細かなポイントとしては、森田に強請られてたカップルが森田を襲撃しようとした時に、荷造り用のヒモをなかなか取り出せないシーンが良かったです。地獄のような状況で笑いを入れてくるのはズルいなと思いました。
本作で照らされる「光と影」の見事な構成さ
オープニングから甘ったるい恋愛劇でラブコメを強調しておきながらしだいに森田の影がちらつくのを微妙に醸し出し、岡田とユカが一夜を共にすると同時に森田の凶暴さがこれから始まりますよという意味でのタイトルが表示されるところのこのスタートの仕方が実に見事。
そこから怒涛の殺人劇が始まる。特に良かったのが生と死の見せ方をカットバックを駆使しながらリアルタイムで見せるところだ。
岡田がユカをバックでつく度、森田も鉄棒で女を付く。1回ずつ交互に見せることで森田にとって殺人行為が性的な快感を得るのだという内面的な描写をそれを「絵」でちゃんと見せるのが面白かった。
また登場人物のどこかかわいた演技が映画の世界を覆いどこか鬱屈したところを抱えていると見せかけて終盤はちゃんと感情を見せていくところも見ているこちらとして熱が上がってくる。
岡田の先輩も最初は情けなく見ているこちらとしてはイライラするが自身が最後まで岡田やユカを守りたい一心があったのだと分かるし、ユカを助けるために必死で森田と戦う所もよかった。
森田も非道な所はあるけれどそれは「いじめ」という過去があって人格が歪んだ状態だと分かるが通りがかりの犬は殺さなかった。
最後事故の衝撃で昔の状態に戻るが、殺人を犯している所が無機質な演技だったのがそこで柔らかい演技を見せるところの使い分けが本当に素晴らしい。
そして何より主演の森田剛の演技力が光っていた。どの演技も堂々と演じていて肝が座っている。
また役名と実名は同じだからそこもどこかリンクしているようで見ていて不思議な感じになったな。
レビュー
恋愛要素初めだけで、残りはかなりの暴力的社会派映画でした🦊
社会や自分が出来るだけ見ないようにしている人を、ここまで直視させられると、かなり心が重くなりますね…😇
森田剛とムロツヨシの演技がピカイチ✨
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