ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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うっとりと見惚れる『ラ・ラ・ランド』
この映画の公開当時は月1ぐらいで映画館に行く程度で映画はちょっとした趣味程度でした。で映画館では見逃した訳ですが後々話題になり後悔。そんなとき金曜ロードショーで放送され、それがラ・ラ・ランドとの出会いです。
しかし金曜ロードショーで観たときはストーリーが無くてつまらなく1時間も経たない内に消しちゃたんです。
そしてコロナ禍で一気に映画ヲタクへと成長しアート作品を好んで観るようになった訳です。でラ・ラ・ランドが好きな人が想像以上に多いことを知り、1回ちゃんと観てみたいと思っていました。
そんなときになんとDolbyCinemaで上映されるという情報が。レビュー読んでる方なら分かるかもしれませんが、「I love DolbyCinema」 なので観ないという選択肢はありません。
ということで観ました。
第一印象はマッドマックスじゃないけど「WHAT A LOVELY!」
めっちゃオシャレでめっちゃ愛おしい『ラ・ラ・ランド』でした。これは『ラ・ラ・ランド』以外有り得ないし『ラ・ラ・ランド』だから成立した『ラ・ラ・ランド』です!
冒頭からのミュージカルシーンがもうノッリノリで劇場内に一人だけだったら席立ってダンスしてた。そして指パッチンやって歌って、拍手して…
応援上映だったらさぞ最高だろうな。
ストーリーもなさそうだけど実は濃かったりして、飽きることなく観れた。映画好きとして成長したのもあるけど、やっぱTVと映画館しかもドルビーシネマだと迫力だけじゃなくて雰囲気とかも格段に違うもんだよな。
あのエマ・ストーンの訴えかけるような大きい「目」とライアン・ゴズリングのどこか儚げな「目」
色んな感情がそこには映っていてワンカット風のグルグルカメラワークなのに目のカットになるとノリノリ音楽も止み、ピターっとカメラも止まる。まるで何か読み取れ!というかのよう。デイミアン・チャゼル監督作品はまだ『ファースト・マン』しか観た事ないけど振り幅にビビる。ホントに同じ監督かよ!といいたくなる。でもどこか懐かしいフィルムの質感というような映像と、洒落た演出を観ればやっぱり同じ監督だ、と納得する。
なんか楽しすぎて言い出したらキリがなさそうなので、ここら辺で止めておこう。わけわからん文章になりそうだし。
とりあえず言いたいことは「デイミアン・チャゼルは素晴らしき才能だ」ということと「エマ・ストーンは最高にキュートだ」ということ。
泣いたよ
「シェルブールの雨傘」の感動を呼び起こす!
NHKBS放送を録画して再観賞。
但し、一回目と異なり、
歌う場面は字幕スーパーながら、
会話シーンは吹き替えという変則構成
だったが、上手い処理で分かりやすかった。
それにしても、この作品は観る度に
「シェルブールの雨傘」を想起させる。
愛し合った男女が、
別離後にそれぞれ夢を叶え、
偶然の再会時にお互いの成功を祝福して
再び別れる設定は同じだ。
私にはチャゼル監督が「シェルブール…」
を意識して作製したとしか思えない
ストーリー展開だった。
もちろん、
両映画の男女の別離には違いがある。
この映画での別離はお互いの合意に基づく
ものだが、
「シェルブール…」では少なくとも男性側が
望んだ結果では無い。
両映画共、一回目の観賞では、
愛し合いながらも一緒になれなかった男女の、
偶然の再会時の相手の幸福を祝福しての別れ
に感動していた。
多分に主役の二組の男女の、
愛し合いながらも一緒になれなかった相手
への強い未練にも感動していたのだろう。
しかし、「シェルブール…」の再観賞時の、
男性側の、“過去より現在の縁を”との、
過去を断ち切る強い意思に更なる感動
を覚えたことを思い出す。
未練を克服しようとする意思を感じる分、
私には同じミュージカル映画として
「シェルブール…」の方が感動的な作品だ。
最高の雰囲気映画
ミュージカルはよくわからないが面白い。Dolbyで復活。
3、4年前の作品で、アカデミー賞取ったことは知りませんでした。
今、映画館は下らないアニメ作品ばかりで、仕方なく前提知識なく観ました。
映画館Dolbyで鑑賞しましたが、確かに景色やミュージカルの広角的映像、ノリの良い音楽はDolby向きです。たぶん家で見るのとまるで別物でしょう。ノリも自ずから良くなる。リピーターも多いでしょう。
「ドライヴ」でスタイリッシュかつダーティーに強盗の運転手の若者をさりげなく演じたライアン・ゴズリングが、いい意味で若干数年だけれども歳とっていい味出してますね。エマ・ストーンも良いですがね。なんと言ってもライアン・ゴズリングだね。
洋画ハリウッドならではの作品。理屈がいらないところがストレスフリー。ミュージカル馴染み無い人でもオススメします。
エマ・ストーンの表情と瞳の美しさ
やっぱりいい!
見てるだけで楽しい!それだけだしそれでいい!
面白かった!最高!と思ってレビュー見たらびっくり。なるほどそう言う考えもあるのかと驚いた。
たしかにカメラワーク、音楽、ダンスはピカイチなんだけどそれだけかと言われればそれだけ。ストーリーが薄いというのも頷ける。だって話だけ言ったら20分で終わるものを歌って踊って2時間にしてるだけだから。
でもそれでいいんだよね。この映画は苦しいシーンがあまりない。強いて言うなら恋人と別れるとか夢が叶わないとかその程度。理不尽とか不条理を押し付けられることはない。だから感情移入しにくい人もいるだろうと思うし、重苦しくて社会に訴えかけるような映画が好きな人には受けないと思う。でも苦しいシーンなんか見たくなかったしそれでいいんだよ。楽しく歌って踊って、恋人と別れたくらいのことで大騒ぎするくらい歌って踊って、それが見たいんだよ。綺麗な画と綺麗な音楽、カメラがハマれば最高の映画です。
ジョーカーと対になるような映画だなと個人的には思いました。ジョーカーをめちゃくちゃに評価してる人はこの映画星1にするんじゃない?笑
ラ・ラ・ランド
まーた期待し過ぎちゃった!
評判が良くて、映像も音楽も美しそうだなぁーとどんどん期待を膨らませてしまったもんで、ハードル上げ過ぎちゃいましたね。
とにかくお話にたいしたひねりはなく。
冒頭のシーンがやたらと評価が高いなと感じるレビューが多いなと感じましたが、あの冒頭はなんのためにあったのか?今ひとつ私は理解が追いついていかないままストーリースタート。
頑張る2人を応援したくなったり、
夢を追うことの難しさをしったり、
それなりに楽しんだけれど、特別面白かったぁと思える映画ではなかった。
夕暮れ時の丘に2人がいるシーンはとても美しかったですね。
若い2人が、夢を見て、切磋琢磨する。
挫折を味わったり、愛する人のために夢を諦めてしまったり。若者らしくて私は好きでした。
LAのご当地ミュージカル
LAを舞台にした夢見る男女の、出会いから共に過ごした一年間とその後を追ったメロウなミュージカル。音楽と振り付けがとても良く、大ヒットして聖地巡礼をする旅行者がいるのも肯ける。
朗々と歌い上げるタイプの作品ではなく、特に豪華というわけでもない。人生のほろ苦さを想うような、ちょっとセンチメンタルな気分になりたい時にオススメだと思った。
オシャレ
ミュージカルなんだと思ってたけど
自分の選ばなかった未来について
歌も踊りも、もっと上手い人は沢山います。でも、ライアン・ゴズリングの淋しい瞳は、それを超える魅力があると思いました。
冒頭の10分で、映画として何かを超えてくる本作ですが、わたしは、パラレルワールドのダイジェストによって、このストーリーを大好きになりました。
音楽家や俳優でなくても、自分の選ばなかった未来を妄想することってあって、でも、今を奪われるのは違う、みたいなこと、誰にもあると思います。
月9と呼ばれるドラマ枠では、出会った男女は必ず恋を成就させるとされていた中、当時珍しく竹内結子主演の「不機嫌なジーン」では、主人公が一人を選択し、視聴率が上がらなかったという出来事から恋愛ものの描き方の難しさを考えていた事がありました。
日本のドラマと、映画では違うと思いますが、死別以外の単純な恋人同士が別れるという作品が新しい表現でこんなに面白くて、そして流行って、前作「セッション」で表現仕切った音楽表現以上の監督のストーリーセンスに、脱帽です!
サラっと楽しむ大人のミュージカル
目を覆いたくなる駄作。
アカデミー賞の大本命っていう煽りに乗せられ、初日に観たのですが、え?え?え?え?え?え?って感じでした。
そもそもストーリーがまるでダメ。
並以下、それも相当につまらないレベルです。
となれば、ミュージカル仕立ての音楽や踊りを楽しむしかないわけですが、エマ・ストーンの貧弱すぎる声量と、ガラスをこするような耳障りな声質では、お世辞にも楽しめるとは言えませんでした。
ライアン・ゴズリングが吹き替えなしで挑んだというピアノ演奏も、シロウトの域を出ておらず、観客に聞かせるレベルではありません。
それにしてもデイミアン・チャゼル監督。
前作で「セッション」という圧倒的な名作を作った人なのに、どうしちゃったの、こんな駄作。
いったい何が起きてしまったのか、想像もできません。
ps. アカデミー賞、取っちゃいましたね。
なんとなく理由はわかるんです。
そもそもアカデミー賞って、投票するのは、全員、映画人なのですから。
つまり、映画業界人たちの内輪ウケで受賞しただけでしょう。
内輪ウケで受賞することを最初から狙ったのだとしたら、おそらくその狙いは成功している映画だ、とは思いますよ。
しかし、一般人にとっては、そんな業界人の内輪のノスタルジーには興味がないわけでして。
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