劇場公開日 2017年2月24日

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ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価

全1045件中、1~20件目を表示

5.0ささやきのような、ため息のような歌唱がいい

2017年2月23日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

楽しい

ミュージカルといえば朗々と歌い上げる歌唱法の印象だが、主役の2人はあまり声を張らず、ミュージカル場面以外の台詞とほぼ変わらないボイスで歌うシーンが多い。それがいい。甘さや幸福感だけでなく、切なさや悲しさも多分に含むテーマによく合う。

冒頭から圧巻。渋滞した高速道路の車のボンネットや屋根も活用する群舞も躍動感いっぱいだが、それを長回しで撮るカメラが動く動く。歌とダンスとシューティングの見事なコラボだ。

ゴズリングがジャズピアニストの設定で、当然ソロやバンドの演奏シーンも豊富。サウンドワークで面白いのは、楽器の音はおおむねハイファイ指向なのに対し、ボーカル録音には少々奥にこもったレトロ感のある処理がなされている。往年の名作ミュージカルへのオマージュは、物語のプロットやダンスシーンに数多く盛り込まれているが、そうした細やかな音作りにも新しさと懐かしさを感じさせる工夫が凝らされている。

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高森 郁哉

5.0こんなにも説得力がある"たられば"なら受け容れたい!!

2017年2月18日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

興奮

今更、往年のMGMミュージカルやジャック・ドゥミーの代表作を引き出しとして引用するのは、もうやめよう。来るアカデミー賞で史上最多のノミネーションを勝ち取ったことだって、言うなれば後付け。はっきり言おう。「ラ・ラ・ランド」の魅力は現代のL.A.、つまり太平洋を隔てて東京とも地続きの町で、東京、または日本の町々にもいるに違いない、いて欲しい、夢に向かって命を削っている若者の切なさが、ファンシーでジャジーなメロディとダンスの中に丹精込めて散りばめられていること。だから、ストーリーなんてあってないようなものという見方にも異議を唱えたい。人生で諦めるべきでないことと、諦めるしかないことが、映画だけに許される魔法の手法によって視覚化されるラストの10分は、恐らく、そんな時間をまさに生きようとする、また、生きて来たすべての観客のハートを鷲掴みにするはず。こんなにも説得力がある"たられば"なら、喜んで受け容れたい。そう感じるに違いない。

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清藤秀人

4.0甘いラブストーリー。隠し味にほろ苦さ

2024年4月28日
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鑑賞方法:映画館

二人が夢に向かって愛を育んでいくストーリーは、最高の音楽に彩られて甘くキラキラと輝く。でもはじまりと、終わりにほろ苦い人生の挫折や別れを描いてあるあたりは、思わず涙ぐんでしまうほど。

ただ甘いだけのミュージカルじゃないんです。

劇中、カメラ割りまでが緻密に計算してあって、見ているこちらにまでリズムに乗ることを要求されているような錯覚に陥りました。それほどに見事なコレオグラファー。踊りだけじゃなく、現場のすべての動きを仕切っていたような完璧なタイミングでした。

エマ・ストーンの演技も抜群で、華やかな笑顔の影ににじみ出ている悲しみや寂しさを表情だけで伝える演技力は見事としか言いようがない。

これから、10年と言わず長い年月を『ラ・ラ・ランド』の美しく儚いスコアたちが語り継がれていくことが想像できます。

素晴らしい音楽。踊り、カメラワーク。
画面の中にいくつもの奇跡が収められています。それを見ているだけでも退屈しないステキな映画でした。

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うそつきかもめ

3.5うるっときました

2024年4月27日
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鑑賞方法:VOD

ミュージカルっていきなり歌って踊り出してそのあと何事もなかったかのように話進めるから違和感あってなんとなく敬遠しがちなんだけどこの作品は有名なので見たくなりました、エマストーンもライアン・ゴズリングも好きだしね
ミュージカル要素はわりと薄めかな?
オープニングは口ぽかーんだったけど笑
恋愛物としてはまあ成功したけど結ばれなかったってわりとシンプルな話でそこは特筆すべきところはないけど、やっぱりラストがすごくよかった
2人が交わす笑顔というか
やっぱり素晴らしい俳優さんだよね
その表情だけで色々な思いを想像させられてめちゃくちゃうるっときてしまった

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まあ映画好

3.0歌がめ〜っちゃ楽しい

2024年4月27日
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楽しい

クソほど売れてない時からお金出したりご飯作ったりしてた彼女を振ったクソバンドマンって感じ

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海渡

2.0自分には合わなかった

2024年4月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

普段見掛けない場所で踊り出すミュージカルなんか観ないから、これが話題の作品なんか?と…。
単発の興業で2回上映して見たのに、頭に残ったの冒頭の音楽シーンとその曲だけ…

ラストも好きじゃない。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.5スクリーンで観るべきミュージカル

2024年3月12日
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話題作だったけど見そびれていた。スクリーンで観た方が良いというレビューを見たが、上映館がプレミアムシートだけの劇場だったので配信で観てしまった。けど後悔。特に捻りはないよくある話なので、あのミュージカルシーンと鮮やかな色調をスクリーンで観ることに意義があったんだなと納得。

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may 929

4.5初めの方は凝ったカメラワークを「これでどうだ!」と見せつけられてる...

2024年3月6日
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鑑賞方法:映画館

初めの方は凝ったカメラワークを「これでどうだ!」と見せつけられてる感じだったが、後半はストーリーが良くて実家の前で「何故だっ!」と大声を出すシーンが素敵だ。
リクエストでの「I RAN !」♪も楽しい。
周りの席に人がいなかったのでノリノリで鑑賞。
タイトルのLA LA はロサンゼルスなんだね。映画館で鑑賞して良かったミュージカル。

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ナイン・わんわん

5.02017/2/16

2024年3月5日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

LALALANDは未来のクラシック映画になる、多分

ミュージカル映画=「木に竹を接ぐ不粋なジャンル」と言う先入観から長年、拒絶感、アンチの感情を払拭する事が出来なかった。
でもこの映画にはそんなマイナスイメージと言う毒素を薬へと転化させてしまう変移的ミラクルな効果があった。
ただその余韻はこの映画に限ったオンリーワンな浄化作用…恐らく。

誰もが憧れる普遍的な理想を架空の世界に築き、現実に行き詰まった時にはいつでも心の処方箋として見る側の心に寄り添う…そんなヌルさ溢れる脳内お花畑感Maxなミュージカル映画とタカを括ってた…甘かった。演技と本音、夢と現実、融合し合う事が困難な二律背反する要素をこれでもか!と言う情熱で繋ぎ合わせた虚構を超えたリアル、ジャズ、歌とダンス。一つ一つの本気がパズルのピースを組み合わせたように緻密であり、役者の演技も自由なアドリブを感じさせる躍動感と気迫に満ちている。矮小な偏見は脱帽へと変わり、LALALANDの魅力に屈しました。
絵空事ではなく地に足の着いた、夢を叶えると言う現実とそこに付随する喪失感を描き切った事がLALALAND最大の成功要因やったと思う。

夢なんてどうでも良い、この映画そのものが夢や!
なんかそんな感じ

腹いっぱいのLALALAND…ごっつぁんす!by天龍

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智哉

5.0漂白世界

2024年3月4日
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鑑賞方法:映画館

色々とチューニングがなされた世界。私はチャゼルが苦手だ。パートナーは絶賛で、付き合いで3回見ても好きになれなかった。純度と調整は異なる言葉。苦味や雑味の良さもまたあると思う。

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しーらん

5.0バイブル!

2024年2月19日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

楽しい

興奮

幸せ

ロミオとジュリエットのような、バイブル
クラシック、ラブストーリー。

ミュジカル映画はダサいのと、
いきなり感、ストーリーに合わない展開も
あったりするが、

この作品は
ミュジカル映画にあまり慣れてない人や
夢と恋ので、奮闘している方に捧げたい作品。
演技、美術、音楽、斬新なカメラワーキングなど
すべてよかったです。
そして、古典のハリウッドミュジカルをリスペクトした
監督の気持ちを伝わってきて良かったです。

何日間耳からostは離れない。

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kimkim

3.5これはミュージカル映画なのだろうか?

2024年2月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

観てから大分時間が経っているので、記憶が曖昧な部分があるが、率直な感想は、タイトルのとおり。泣けるとか、切ないとか、新感覚のミュージカル映画とか、そういう声を聞いていた。忘れていた頃にラジオでこの映画の話を聞いて、観た。確かに切ない話だったが、泣きはしなかった。どう評価したらよいか困った作品。
(過去鑑賞作のレビュー(2022年DVDで鑑賞))。

まず、私はミュージカル映画が苦手である。感情表現が過剰で派手で大きいのが繰り返されるのが苦手である。その点で言うと、この作品はミュージカル的演出は抑制的で、ストーリー重視の普通の恋愛ドラマ映画と同じ感覚で観られる(話が切ないものなので、演出が控えめになっているだけという見方もできるだろうが)。

しかし、皮肉になってしまうが、それ故に全編にわたって中途半端感が拭えない。そして余計なものが1つ。最後の「実現しなかった2人の世界」は必要だったのか?ミュージカル映画だから、あの「わかりやすい」シーンがないと締まらなかったのか?自分にはしっくりこなかった。

恋愛ドラマとしては悪くない。ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの演技はとてもよい。特にエマ・ストーンがいい。2人とも真摯に演技しているのが伝わってくるので気持ちがよい。2人並んでピアノ奏でるシーンや公園での別れのシーンは良かった。それだけに全体としてどう評価して良いかわからなくなってしまう。

評価の難しい作品だった。

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TS

3.0エマ・ストーン

2024年2月12日
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鑑賞方法:映画館

が可愛い。このときに彼女がプアスイングスに進むとは思いもしませんでした

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michi

5.0良い恋愛とは

2024年1月31日
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公開時にジャパンプレミアに観に行った時はまだまだ子供でただ生のライアンゴズリングを見てみたかった。
それから時は経ち久々に見返してみた。

当時はミュージカルだとかワンカットだとか作品の斬新さに心躍ったが大人になって見るとセブとミアの恋愛の生々しさに共感した。

愛を持ったまま離れる事だってあるし、奇跡的に再会しても言葉さえ交わさない。

何年経っていようが、誰かと結婚してようがお互いの幸せを願ってる。2人が理解し合ってる事実はそこにあって
この2人の恋が良いものだった事は間違いない。

ただそれだけの思い出があるだけで人生はちょっと良いものになるだろうし、苦しい時もちょっと頑張れるんじゃないか。世界のどこかにセブにとってのミアのような、ミアにとってのセブのような存在が1人でもいれば強くなれるはずだと思う。

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ちま

3.0グレイテストショーマンの爪の垢でも飲みなさい‼️❓

2024年1月21日
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テレビの録画、であることを割引いても、魅力は感じられない。
選曲も良くないし、歌も下手。
踊りも下手だし、笑いも滑るし、何より登場人物に魅力が無い、もちろん生き方も。
ただ、エマストーンの演技だけが唯一の救い。
冒頭の高速道路でのシーンなら日本でも出来る、建設中の高速で撮影した踊る捜査線レインボーブリッジみたいに、それを貶すつもりも無いが、そんなに感動するほどでも無い。
ただ、グレイテストショーマンを観たら、これは子供の学芸会くらいにしか見えない。
テレビ📺の録画で腐してすいません、ごめんくさい🙏さらば🙇‍♂️

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アサシン5

3.5最後はいい感じ

2024年1月20日
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鑑賞方法:VOD

前半は中身がないが最後を観るために観るのはアリ

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カササギ

2.0期待外れ

2024年1月17日
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悲しい

単純

寝られる

セッションの監督作だと期待していましたが…
一般的な特にヒネリのないラブストーリー
セッション風味なのはラストの誰も求めていないどんでん返し
まあオスカー受賞と自らハードル上げた私も悪いかもしれませんね

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まんぞう

5.0新ピカ

2024年1月7日
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鑑賞方法:映画館

初見で、よく爆音映画祭とかでかかるので、今まで我慢して配信とかで観なくて、よかった。

評判の割にはあっさりしてたけど、そのあっさりさ加減も良かった。
他の著名なミュージカル映画作品よりも、ミュージカルミュージカルしていなくて、歌唱が大袈裟でないのが、うれしい。

エマ・ストーンが可愛すぎて、エマばかりに観入ってしまった。
ワンピースの似合いすぎ度は、随一。

新宿ピカデリーのライブ音響上映、ライブ用のスピーカーを複数使った轟音で、最高だった。

20240107 新宿ピカデリー ライブ音響上映

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デビット・ボーイ

2.5最新鋭のAIが作った感じ

2023年12月26日
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楽しい

興奮

知的

見ごたえがあった作品でした。すばらしい作品でした。
ただ個人的には好きではありません。

ハリウッドの名作映画の感動のシーンや設定をカクテル配合して、再構築して、最新の技術と最新の演出方法で作った、計算され尽くした見事な作品という感じがして、AIが作ったような作品だなあと感じたからです。

普通に見ている分には十分面白いのですが、見た後に、なんだかさみしくなってしまって、どうしてだろうなとずっと考えていたのですが、監督の個人の人生体験が反映されておらず、この映画で何を訴えたいのかが、伝わってこなかったからだと考えました(私が受け取れなかっただけなのかもしれませんが)。

挫折や死ぬほど後悔をして、平気な顔をしてるけれども、内心は10年くらい立ち直れないままゾンビのまま、どうにか毎日をやりすごしていて、「死ぬほど後悔してるからこそ、伝えたい思い」というのが人にはあると思うのですが、そこが希薄だったかなと感じて、点数を低くしています。

ただ、映画をたくさんみて、この映画が、過去のハリウッド映画を無茶苦茶リスペクトして作られた、映画好きにはたまらないクスグリがたくさん含まれている作品なので、それを見つけながら、「おっ!そう来たか」と楽しむと、この作品、何度も見ても楽しいし、病みつきになるかも…。

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山川夏子

4.5前半まるごと後半への布石

2023年11月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

セブとミアが並んでピアノを弾くシーンまでの、約半分にもわたる前半部分が恐ろしいほど退屈だった。
歌も本格ミュージカルに比べて微妙だし、そもそもほとんど歌わないし、少々チープに感じる色使いもなんとなく不快だった。

DVDだったので一度止め、ここまでの前半を一緒に観ている妻に対して散々にこき下ろした。
後半、怒濤の展開らしいよ。と助言をもらったが、恋愛映画で怒濤の展開っていっても限度ってものがあるでしょ?
少なくとも私の常識では後半に如何なることが起ころうとも、この前半のつまらなさを覆して高評価になるなどあり得なかった。そう「ラ・ラ・ランド」を観るまでは。

上に書いたピアノのシーンを境に、脚本も手掛けるデイミアン・チャゼル監督は魔法をかけた。
ストーリー、状況、キャラクターの心情などを繰り返したり交錯させたり、目に見える事から目に見えないことまで、あらゆる角度から刺激してくる奇跡のような演出と脚本は、間違いなく「怒濤の展開」だった。

そしてラスト10分、魔術師チャゼル監督は更に追い討ちをかける。怒濤より上の表現ってどんなものがある?思い付いたのならそれだよ。

観賞後に、この魔法を紐解くべく色々と話し合ったが、おそらく半分くらいしか理解できてない気がする。
物語の物理的な高(高台)と低(地下)、ミアの車、色、メタファーにメタファーを重ねて繰り返し、交錯させ、複雑な脚本を構築してみせた。
瞬間的な面白さも充分だが、噛みしめるように後からくる面白さもあり、もう驚きしかない。

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つとみ