ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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良い恋愛とは
公開時にジャパンプレミアに観に行った時はまだまだ子供でただ生のライアンゴズリングを見てみたかった。
それから時は経ち久々に見返してみた。
当時はミュージカルだとかワンカットだとか作品の斬新さに心躍ったが大人になって見るとセブとミアの恋愛の生々しさに共感した。
愛を持ったまま離れる事だってあるし、奇跡的に再会しても言葉さえ交わさない。
何年経っていようが、誰かと結婚してようがお互いの幸せを願ってる。2人が理解し合ってる事実はそこにあって
この2人の恋が良いものだった事は間違いない。
ただそれだけの思い出があるだけで人生はちょっと良いものになるだろうし、苦しい時もちょっと頑張れるんじゃないか。世界のどこかにセブにとってのミアのような、ミアにとってのセブのような存在が1人でもいれば強くなれるはずだと思う。
グレイテストショーマンの爪の垢でも飲みなさい‼️❓
新ピカ
最新鋭のAIが作った感じ
見ごたえがあった作品でした。すばらしい作品でした。
ただ個人的には好きではありません。
ハリウッドの名作映画の感動のシーンや設定をカクテル配合して、再構築して、最新の技術と最新の演出方法で作った、計算され尽くした見事な作品という感じがして、AIが作ったような作品だなあと感じたからです。
普通に見ている分には十分面白いのですが、見た後に、なんだかさみしくなってしまって、どうしてだろうなとずっと考えていたのですが、監督の個人の人生体験が反映されておらず、この映画で何を訴えたいのかが、伝わってこなかったからだと考えました(私が受け取れなかっただけなのかもしれませんが)。
挫折や死ぬほど後悔をして、平気な顔をしてるけれども、内心は10年くらい立ち直れないままゾンビのまま、どうにか毎日をやりすごしていて、「死ぬほど後悔してるからこそ、伝えたい思い」というのが人にはあると思うのですが、そこが希薄だったかなと感じて、点数を低くしています。
ただ、映画をたくさんみて、この映画が、過去のハリウッド映画を無茶苦茶リスペクトして作られた、映画好きにはたまらないクスグリがたくさん含まれている作品なので、それを見つけながら、「おっ!そう来たか」と楽しむと、この作品、何度も見ても楽しいし、病みつきになるかも…。
前半まるごと後半への布石
セブとミアが並んでピアノを弾くシーンまでの、約半分にもわたる前半部分が恐ろしいほど退屈だった。
歌も本格ミュージカルに比べて微妙だし、そもそもほとんど歌わないし、少々チープに感じる色使いもなんとなく不快だった。
DVDだったので一度止め、ここまでの前半を一緒に観ている妻に対して散々にこき下ろした。
後半、怒濤の展開らしいよ。と助言をもらったが、恋愛映画で怒濤の展開っていっても限度ってものがあるでしょ?
少なくとも私の常識では後半に如何なることが起ころうとも、この前半のつまらなさを覆して高評価になるなどあり得なかった。そう「ラ・ラ・ランド」を観るまでは。
上に書いたピアノのシーンを境に、脚本も手掛けるデイミアン・チャゼル監督は魔法をかけた。
ストーリー、状況、キャラクターの心情などを繰り返したり交錯させたり、目に見える事から目に見えないことまで、あらゆる角度から刺激してくる奇跡のような演出と脚本は、間違いなく「怒濤の展開」だった。
そしてラスト10分、魔術師チャゼル監督は更に追い討ちをかける。怒濤より上の表現ってどんなものがある?思い付いたのならそれだよ。
観賞後に、この魔法を紐解くべく色々と話し合ったが、おそらく半分くらいしか理解できてない気がする。
物語の物理的な高(高台)と低(地下)、ミアの車、色、メタファーにメタファーを重ねて繰り返し、交錯させ、複雑な脚本を構築してみせた。
瞬間的な面白さも充分だが、噛みしめるように後からくる面白さもあり、もう驚きしかない。
ラ〜ラ〜ラ〜ンド‼️
この作品は21世紀サイコーのミュージカル映画だと思います‼️この作品が嫌いなミュージカルファン、いや映画ファンがいるのでしょうか❓LAのハイウェイでカラフルな衣装の男女が歌い踊る「アナザー・デイ・オブ・サン」に胸が高ならない人がいるのでしょうか❓ドレスアップした女子4人がスカートを翻しながら歌う「サムワン・イン・ザ・クラウド」にワクワクしない人がいるのでしょうか❓セブとミアが小高い丘で初めて一緒に歌い踊る「ラブリー・ナイト」にドキドキしない人がいるのでしょうか❓口笛が印象的なロサンゼルスについての歌「シティ・オブ・スターズ」に切なさを感じない人がいるのでしょうか❓プラネタリウムの星空の下で二人が吊られて踊る「無重力ダンス」の美しさに魅了されない人がいるのでしょうか❓ミアがオーディションで歌う「オーディション」に感動しない人がいるのでしょうか❓ロサンゼルスからパリへ、そしてロサンゼルスに戻る壮大なナンバー「エピローグ」に圧倒されない人がいるのでしょうか❓劇中の要所要所で流れる「ミアとセバスチャンのテーマ」に泣けない人がいるのでしょうか❓歌って踊ってタップ踏んで、ピアノまで弾くセブ役ライアン・ゴズリングは超カッコいい‼️同じく歌って踊ってタップを踏むミア役エマ・ストーンは超キュート‼️4つの季節に分けての物語構成や、二人が結ばれて幸せな人生を生きる夢と、それほど甘くはない現実を対比させたクライマックスの展開に唸らされない映画ファンがいるのでしょうか❓ハッピーエンドじゃないけど、これで良かったのかもとしみじみと思わせてくれるラスト‼️そんなスリル満点のストーリー展開と、カラフルでファンタスティックなミュージカルシーン、セブとミアの心情が反映された歌詞やメロディに耳を傾けると、ミュージカル映画の復権を願うデイミアン・チャゼル監督の情熱と、MGMミュージカルを始めとする数々の偉大なミュージカル映画へのチャゼル監督の深い愛情が感じられて、胸が熱くなってくる名作ですね‼️いやーミュージカルってホントにいいモノですね‼️
古新しい
とてもエキサイティングな映画だった
モヤモヤする終わり方
内容は平凡だけど、「映画」というアートとしての出来が凄い。
ストーリーは夢を追い願いをかなえるということと、愛情の問題です。正直言って単純です。ですので、ストーリーを語るとこの映画の内容は「普通」ということになると思います。
ですが、この映画の凄いところは、編集・カット・演出・脚本・カメラ・音楽そして演技の何をほめればいいのかわかりませんが、場面場面で「語る」のではなく「魅せる」ところだと思います。セリフの数が非常に少ないのですが、これほど心情が胸に染み込んでくると思いませんでした。初めの車でのすれ違いのシーンから2人が再会するところで、ちょっと背中がゾクリとしてしまいました。「映画大好きポンポさん」はこの映画の演出を大いに参考にしているみたいですね。
最後のシーンの2人のIFの見せ方からのあの微妙な微笑みが非常にいいと思います。
ハリウッド映画で「作家性」を意識した作品のレベルの高さはやはり凄いと思います。内容そのものははっきり言えば凡庸ですが「映画」というトータルのアートとしては感動させる力量を再認識しました。
VODで見たので集中力の関係か、若干長すぎると思いますので減点しますが、映画館で見たら満点をつけたくなったかもしれません。
一方でテーマ的に深掘りして行くと大したことは言ってないので、自分の中の風化が早い映画の予感がします。
意外!!~ まさかオスカーを獲るなんて…
JAZZ好きだけど
人生なんて
冒頭のあれ、どう撮ったの?
なんとなくNetflixをつけ、おすすめ欄にあって再び鑑賞することに。
「夢」とか「幸せ」とかね、・・考えるべき時に見ると前に進む方に背中を押してもらえる映画だと思います。夢が大切、夢こそ至上命題といった感じ。
ただ、個人的には犠牲にする部分が大き過ぎると感じたなら、諦めるというか見送っていいと思うんですよね。その先の結果に満足できていればいいと思うんです。夢が叶っても幸せで無いなら意味なくない?って思っちゃう派。一方で「夢がある」=「ワクワクできる、色々妄想できる」状況は大切だと思うのです。これはもう全方向的に良くなっていくか悪くなっていくかを左右する大きな風向きだと思うのです。
そういった意味で、個人的な話ですが今の職場に「夢が無いなー。」と感じた私はするのです、転職を。妻と同じ職場という状況にも、週4のリモートワークにも、それなりの報酬にもある程度満足していたけど、この先の未来がつまらなそうだったし、まぁ・・仕方ないかな。
(※以下、ネタバレあり。)
「ラ・ラ・ランド」では男も女も、出会った当初持ち寄った夢を叶えた事で美化されているけれど、実際には若い時に夢を語り合った男女の数だけラストシーンがあるのですね。バッドエンドも含め。遭遇したのは状況的に偶然だったとはいえ、店名にセブスと付けちゃう男、セブスっていうネオン輝くロゴマーク見て「あっ」って思いながらも中入って一曲聴いちゃう女。ちょっと未練がましいような気もしちゃうなw
最後、セバスチャンの悲しげな演奏の指が途中で消え入るように止まったのと、他の観客が拍手する中拍手をしていないミア。解釈は色々とありそうですね。
だんだん暖かい日もあったりして、いよいよ桜咲く季節が近づいてまいりました。出会いと別れの共存する季節で、幸福感と悲壮感が同居するような、気分の高揚感や謎のやる気と相まって狂気じみた感覚もあったりする4月がもうすぐです。
基本的にどこにいても大体何とかなるもんだとは思っています。ただ「夢があるか」という観点は、この「ラ・ラ・ランド」ほど厳格に定義しないまでも、人生100年時代に今後も大事にしていきたいスタンスです。
それにしても「ラ・ラ・ランド」の曲は、春の夜にはいい曲ばっかりだなあ。
タイトルなし
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