ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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2017/2/16
LALALANDは未来のクラシック映画になる、多分
ミュージカル映画=「木に竹を接ぐ不粋なジャンル」と言う先入観から長年、拒絶感、アンチの感情を払拭する事が出来なかった。
でもこの映画にはそんなマイナスイメージと言う毒素を薬へと転化させてしまう変移的ミラクルな効果があった。
ただその余韻はこの映画に限ったオンリーワンな浄化作用…恐らく。
誰もが憧れる普遍的な理想を架空の世界に築き、現実に行き詰まった時にはいつでも心の処方箋として見る側の心に寄り添う…そんなヌルさ溢れる脳内お花畑感Maxなミュージカル映画とタカを括ってた…甘かった。演技と本音、夢と現実、融合し合う事が困難な二律背反する要素をこれでもか!と言う情熱で繋ぎ合わせた虚構を超えたリアル、ジャズ、歌とダンス。一つ一つの本気がパズルのピースを組み合わせたように緻密であり、役者の演技も自由なアドリブを感じさせる躍動感と気迫に満ちている。矮小な偏見は脱帽へと変わり、LALALANDの魅力に屈しました。
絵空事ではなく地に足の着いた、夢を叶えると言う現実とそこに付随する喪失感を描き切った事がLALALAND最大の成功要因やったと思う。
夢なんてどうでも良い、この映画そのものが夢や!
なんかそんな感じ
腹いっぱいのLALALAND…ごっつぁんす!by天龍
バイブル!
ロミオとジュリエットのような、バイブル
クラシック、ラブストーリー。
ミュジカル映画はダサいのと、
いきなり感、ストーリーに合わない展開も
あったりするが、
この作品は
ミュジカル映画にあまり慣れてない人や
夢と恋ので、奮闘している方に捧げたい作品。
演技、美術、音楽、斬新なカメラワーキングなど
すべてよかったです。
そして、古典のハリウッドミュジカルをリスペクトした
監督の気持ちを伝わってきて良かったです。
何日間耳からostは離れない。
これはミュージカル映画なのだろうか?
観てから大分時間が経っているので、記憶が曖昧な部分があるが、率直な感想は、タイトルのとおり。泣けるとか、切ないとか、新感覚のミュージカル映画とか、そういう声を聞いていた。忘れていた頃にラジオでこの映画の話を聞いて、観た。確かに切ない話だったが、泣きはしなかった。どう評価したらよいか困った作品。
(過去鑑賞作のレビュー(2022年DVDで鑑賞))。
まず、私はミュージカル映画が苦手である。感情表現が過剰で派手で大きいのが繰り返されるのが苦手である。その点で言うと、この作品はミュージカル的演出は抑制的で、ストーリー重視の普通の恋愛ドラマ映画と同じ感覚で観られる(話が切ないものなので、演出が控えめになっているだけという見方もできるだろうが)。
しかし、皮肉になってしまうが、それ故に全編にわたって中途半端感が拭えない。そして余計なものが1つ。最後の「実現しなかった2人の世界」は必要だったのか?ミュージカル映画だから、あの「わかりやすい」シーンがないと締まらなかったのか?自分にはしっくりこなかった。
恋愛ドラマとしては悪くない。ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの演技はとてもよい。特にエマ・ストーンがいい。2人とも真摯に演技しているのが伝わってくるので気持ちがよい。2人並んでピアノ奏でるシーンや公園での別れのシーンは良かった。それだけに全体としてどう評価して良いかわからなくなってしまう。
評価の難しい作品だった。
良い恋愛とは
公開時にジャパンプレミアに観に行った時はまだまだ子供でただ生のライアンゴズリングを見てみたかった。
それから時は経ち久々に見返してみた。
当時はミュージカルだとかワンカットだとか作品の斬新さに心躍ったが大人になって見るとセブとミアの恋愛の生々しさに共感した。
愛を持ったまま離れる事だってあるし、奇跡的に再会しても言葉さえ交わさない。
何年経っていようが、誰かと結婚してようがお互いの幸せを願ってる。2人が理解し合ってる事実はそこにあって
この2人の恋が良いものだった事は間違いない。
ただそれだけの思い出があるだけで人生はちょっと良いものになるだろうし、苦しい時もちょっと頑張れるんじゃないか。世界のどこかにセブにとってのミアのような、ミアにとってのセブのような存在が1人でもいれば強くなれるはずだと思う。
グレイテストショーマンの爪の垢でも飲みなさい‼️❓
テレビの録画、であることを割引いても、魅力は感じられない。
選曲も良くないし、歌も下手。
踊りも下手だし、笑いも滑るし、何より登場人物に魅力が無い、もちろん生き方も。
ただ、エマストーンの演技だけが唯一の救い。
冒頭の高速道路でのシーンなら日本でも出来る、建設中の高速で撮影した踊る捜査線レインボーブリッジみたいに、それを貶すつもりも無いが、そんなに感動するほどでも無い。
ただ、グレイテストショーマンを観たら、これは子供の学芸会くらいにしか見えない。
テレビ📺の録画で腐してすいません、ごめんくさい🙏さらば🙇♂️
期待外れ
セッションの監督作だと期待していましたが…
一般的な特にヒネリのないラブストーリー
セッション風味なのはラストの誰も求めていないどんでん返し
まあオスカー受賞と自らハードル上げた私も悪いかもしれませんね
新ピカ
初見で、よく爆音映画祭とかでかかるので、今まで我慢して配信とかで観なくて、よかった。
評判の割にはあっさりしてたけど、そのあっさりさ加減も良かった。
他の著名なミュージカル映画作品よりも、ミュージカルミュージカルしていなくて、歌唱が大袈裟でないのが、うれしい。
エマ・ストーンが可愛すぎて、エマばかりに観入ってしまった。
ワンピースの似合いすぎ度は、随一。
新宿ピカデリーのライブ音響上映、ライブ用のスピーカーを複数使った轟音で、最高だった。
20240107 新宿ピカデリー ライブ音響上映
最新鋭のAIが作った感じ
見ごたえがあった作品でした。すばらしい作品でした。
ただ個人的には好きではありません。
ハリウッドの名作映画の感動のシーンや設定をカクテル配合して、再構築して、最新の技術と最新の演出方法で作った、計算され尽くした見事な作品という感じがして、AIが作ったような作品だなあと感じたからです。
普通に見ている分には十分面白いのですが、見た後に、なんだかさみしくなってしまって、どうしてだろうなとずっと考えていたのですが、監督の個人の人生体験が反映されておらず、この映画で何を訴えたいのかが、伝わってこなかったからだと考えました(私が受け取れなかっただけなのかもしれませんが)。
挫折や死ぬほど後悔をして、平気な顔をしてるけれども、内心は10年くらい立ち直れないままゾンビのまま、どうにか毎日をやりすごしていて、「死ぬほど後悔してるからこそ、伝えたい思い」というのが人にはあると思うのですが、そこが希薄だったかなと感じて、点数を低くしています。
ただ、映画をたくさんみて、この映画が、過去のハリウッド映画を無茶苦茶リスペクトして作られた、映画好きにはたまらないクスグリがたくさん含まれている作品なので、それを見つけながら、「おっ!そう来たか」と楽しむと、この作品、何度も見ても楽しいし、病みつきになるかも…。
前半まるごと後半への布石
セブとミアが並んでピアノを弾くシーンまでの、約半分にもわたる前半部分が恐ろしいほど退屈だった。
歌も本格ミュージカルに比べて微妙だし、そもそもほとんど歌わないし、少々チープに感じる色使いもなんとなく不快だった。
DVDだったので一度止め、ここまでの前半を一緒に観ている妻に対して散々にこき下ろした。
後半、怒濤の展開らしいよ。と助言をもらったが、恋愛映画で怒濤の展開っていっても限度ってものがあるでしょ?
少なくとも私の常識では後半に如何なることが起ころうとも、この前半のつまらなさを覆して高評価になるなどあり得なかった。そう「ラ・ラ・ランド」を観るまでは。
上に書いたピアノのシーンを境に、脚本も手掛けるデイミアン・チャゼル監督は魔法をかけた。
ストーリー、状況、キャラクターの心情などを繰り返したり交錯させたり、目に見える事から目に見えないことまで、あらゆる角度から刺激してくる奇跡のような演出と脚本は、間違いなく「怒濤の展開」だった。
そしてラスト10分、魔術師チャゼル監督は更に追い討ちをかける。怒濤より上の表現ってどんなものがある?思い付いたのならそれだよ。
観賞後に、この魔法を紐解くべく色々と話し合ったが、おそらく半分くらいしか理解できてない気がする。
物語の物理的な高(高台)と低(地下)、ミアの車、色、メタファーにメタファーを重ねて繰り返し、交錯させ、複雑な脚本を構築してみせた。
瞬間的な面白さも充分だが、噛みしめるように後からくる面白さもあり、もう驚きしかない。
ラ〜ラ〜ラ〜ンド‼️
この作品は21世紀サイコーのミュージカル映画だと思います‼️この作品が嫌いなミュージカルファン、いや映画ファンがいるのでしょうか❓LAのハイウェイでカラフルな衣装の男女が歌い踊る「アナザー・デイ・オブ・サン」に胸が高ならない人がいるのでしょうか❓ドレスアップした女子4人がスカートを翻しながら歌う「サムワン・イン・ザ・クラウド」にワクワクしない人がいるのでしょうか❓セブとミアが小高い丘で初めて一緒に歌い踊る「ラブリー・ナイト」にドキドキしない人がいるのでしょうか❓口笛が印象的なロサンゼルスについての歌「シティ・オブ・スターズ」に切なさを感じない人がいるのでしょうか❓プラネタリウムの星空の下で二人が吊られて踊る「無重力ダンス」の美しさに魅了されない人がいるのでしょうか❓ミアがオーディションで歌う「オーディション」に感動しない人がいるのでしょうか❓ロサンゼルスからパリへ、そしてロサンゼルスに戻る壮大なナンバー「エピローグ」に圧倒されない人がいるのでしょうか❓劇中の要所要所で流れる「ミアとセバスチャンのテーマ」に泣けない人がいるのでしょうか❓歌って踊ってタップ踏んで、ピアノまで弾くセブ役ライアン・ゴズリングは超カッコいい‼️同じく歌って踊ってタップを踏むミア役エマ・ストーンは超キュート‼️4つの季節に分けての物語構成や、二人が結ばれて幸せな人生を生きる夢と、それほど甘くはない現実を対比させたクライマックスの展開に唸らされない映画ファンがいるのでしょうか❓ハッピーエンドじゃないけど、これで良かったのかもとしみじみと思わせてくれるラスト‼️そんなスリル満点のストーリー展開と、カラフルでファンタスティックなミュージカルシーン、セブとミアの心情が反映された歌詞やメロディに耳を傾けると、ミュージカル映画の復権を願うデイミアン・チャゼル監督の情熱と、MGMミュージカルを始めとする数々の偉大なミュージカル映画へのチャゼル監督の深い愛情が感じられて、胸が熱くなってくる名作ですね‼️いやーミュージカルってホントにいいモノですね‼️
古新しい
50年代とかの時代設定かと思いきや、21世紀の携帯の呼び出し音がなったのでようやくほぼ現代だとわかった。
ラブストーリーかと思いきや、ジメジメとしていないのが良かった。
ぜんっぜん視覚的には刺激もないしかっこよくもないけど、2人の心意気がかっこよかった!
とてもエキサイティングな映画だった
僕も大学を辞めて、売れない音楽を何年もやっていた事があったので色々と感じることが多かった。
物語の最後で、ミアの叶えなたかった夢が溢れ出し、そしてまた自分の選んだ現実に戻っていった。
恐らくミアは今の人生を不満に思ってはいないはずだけど、何者でも無かった頃のピュアな情熱を今も懐かしんでいるのかもしれない。
モヤモヤする終わり方
歌もダンスも全てにおいてレベルが高いが、夢を叶えることと恋をごちゃごちゃにしてしまっているせいで何が彼女らの目的なのかがわからなくなってくる。彼、彼女の存在が夢を叶えるキーポイントになったという展開ではなく、音楽や芝居という壁であり夢であるものが自分たちを変えていく要素がもっと欲しかった。ジャズは好きだ
内容は平凡だけど、「映画」というアートとしての出来が凄い。
ストーリーは夢を追い願いをかなえるということと、愛情の問題です。正直言って単純です。ですので、ストーリーを語るとこの映画の内容は「普通」ということになると思います。
ですが、この映画の凄いところは、編集・カット・演出・脚本・カメラ・音楽そして演技の何をほめればいいのかわかりませんが、場面場面で「語る」のではなく「魅せる」ところだと思います。セリフの数が非常に少ないのですが、これほど心情が胸に染み込んでくると思いませんでした。初めの車でのすれ違いのシーンから2人が再会するところで、ちょっと背中がゾクリとしてしまいました。「映画大好きポンポさん」はこの映画の演出を大いに参考にしているみたいですね。
最後のシーンの2人のIFの見せ方からのあの微妙な微笑みが非常にいいと思います。
ハリウッド映画で「作家性」を意識した作品のレベルの高さはやはり凄いと思います。内容そのものははっきり言えば凡庸ですが「映画」というトータルのアートとしては感動させる力量を再認識しました。
VODで見たので集中力の関係か、若干長すぎると思いますので減点しますが、映画館で見たら満点をつけたくなったかもしれません。
一方でテーマ的に深掘りして行くと大したことは言ってないので、自分の中の風化が早い映画の予感がします。
意外!!~ まさかオスカーを獲るなんて…
ミュージカルは嫌いじゃありません。
むしろ大が幾つも付くくらい好きです。
何が意外だったのか、それは、きっと、
全てが新しく無かったからなの…だと思う。
劇場で観て、数年経った今もそう思う。
映画の中の音楽的な事。
楽器の演奏も、鼻歌も、
軽やかな足取りも、
恋のドキドキも
全てミュージカル。
音楽的にちょっとオーバーなだけで
世に存在するほとんどの映画に当てはまる。
新鮮には感じられなかったけれど
いくつかの賞は意外だったけれど
愛も色彩も視線も詰め込まれた
素敵な映画であることは受け止めた。
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