緑はよみがえる

劇場公開日:

緑はよみがえる

解説

「木靴の樹」「ポー川のひかり」の巨匠エルマンノ・オルミ監督が、第1次世界大戦開戦から100年にあたる2014年に平和を願って撮りあげた戦争ドラマ。1917年、冬。北イタリアの激戦地アジアーゴ高原では、オーストリア軍と対峙する前線のイタリア兵たちが、大雪で覆われた塹壕の中にこもっていた。飢えや病気で次々と倒れていく中、司令部から不条理な指令が下され、兵士たちは追いつめられていく。さらに、オーストリア軍の激しい攻撃が彼らを襲う。出演は「ジョルダーニ家の人々」「007 カジノ・ロワイヤル」のクラウディオ・サンタマリア、「明日、陽はふたたび」のニッコロ・センニ。「イタリア映画祭2015」で上映され、16年劇場公開。

2014年製作/76分/G/イタリア
原題または英題:Torneranno i prati
配給:チャイルド・フィルム、ムヴィオラ
劇場公開日:2016年4月23日

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映画レビュー

3.5エルマンノ・オルミ監督による「人間の生」

2023年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「暖かいあの世よりも、激寒の戦場の方がいい」という兵士のセリフが印象的なエルマンノ・オムニ監督作品。
2016年に岩波ホールで日本公開された時から観たかった映画。

1917年のイタリア兵士たちが、第一次世界大戦で敵対するオーストリア軍と対峙する最前線。イタリア兵は家族から届く手紙を大切にしながら、雪と静けさと寒さの塹壕にいる。いつ死ぬか分からない状況が続くが……という風景を映した映像は美しい。そして、静けさを破るのは「砲弾の音」。
また、「これ本当にカラー映画?」と思ってしまうような暗さで描かれた映画だが、これがカラー映像場面とのコントラストで美しさ際立つ感あり。

「自らの従軍体験を、子供の頃の私に語った父に、この映画を捧げる」というエルマンノ・オムニ監督が描いた戦争映画は、観るまでは想像もつかない人間ドラマであった。「人間の生」を描きたかったようだ。

ある兵士が母へ書く手紙にしたためられた言葉も心に残る。
「戦争とは、休む事なく世界を歩き回る醜い獣である---羊飼い トニ・ルナルディ」

撮影監督は、エルマンノ・オルミ監督の息子さん=ファビオ・オルミ。
DVDに収録されている「本作の予告編」は「いかにも全編がカラー映画に見える明るさの画面で構成されていた」ので、「こうした明るい映像でも観たいな…」などと思ってしまった(笑)

<映倫No.46820>

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たいちぃ

3.5何処で死ぬか選びたい

2018年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

第一次世界大戦、イタリア軍は雪の中、塹壕にこもってオーストリア軍の猛攻に耐えていた。
作戦本部からの無茶な指示で、死者が増えていく。
命令を受ける兵卒も、命令を出す将校も混沌としてくる。
確実に死ぬような命令を受けた兵士の印象的なセリフ、「何処で死ぬか選びたい」。

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いやよセブン

3.5赦し

2016年6月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

インフルエンザが流行っている塹壕。
歌うイタリア兵に敵軍の歓声。
大雪の中で持ちこたえ、耐久戦。砲撃の中でありえない命令。離脱。攻撃と死。
第一次世界大戦の無残さはそのまま次の大戦では民間人も含めたものとなっていった。
赦しー 私たちにはそれしかない。

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Momoko

3.5リアル

2016年5月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

リアルさは伝わるが、1回観ただけでは理解が難しい。

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andynoh