これが私の人生設計のレビュー・感想・評価
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ポジティブほっこりになれる良い映画!
笑いどころがツボで、各キャラクターが際立つほっこりなイタリアコメディ映画!
冒頭は主人公セレーナの生い立ちをテンポ良く説明していくが、この見せ方がコミカルで引き込まれた。
お母さんと叔母さんの掛け合いは騒がしいけど、愛を感じる。可愛らしい。
ひょんな事から同居する事になった、超イケメンのレストランオーナーに私も惚れてしまった。
おかまっぽくはないから尚更ゲイでもイケメンで惚れる。
なんだかんだセレーナを助ける優しいヤツ。
親友以上恋人未満な関係なのかなー、、、
でも、本当にお互いに愛があって、信頼できる関係がステキ。
何人も出てくるゲイ仲間のレパートリーが最高に面白い。
骨太のRGみたいな人は、紅茶を飲む時しっかり小指が立ってて可愛かった笑
男尊女卑な建築業界に自分を偽るしかなかった主人公。
最後はズバズバ!っと気持ちよく反論してスカッとなった。
終始微笑ましく観れました。
今の産業に欠けているものは、教育だと思う。
『若者は携帯電話や下着のショップが欲しい訳ではない。勉強する所が欲しいのだ』映画の中のセリフ引用。
正にそのとおり。今の産業に欠けているものは、教育だと思う。
この映画はドタバタコメディで腹を抱えて笑えた。しかも、アメリカのドタバタではないイタリアのコメディで、洒落た結末が良かった。
封建的で男尊女卑の残るイタリアの田舎の現実。
各国の大学院で建築を学び、超エリート状態でイタリアに帰国した女性。
その女性が地元の田舎で活躍できるところは何もなかった。。。
日本にもある男尊女卑、セクシャルマイノリティへの偏見、パワハラまがいの社長、それがギュッとコミカルに凝縮したような作品。
建築のコンペで、女性だとそれだけで採用されないというのはまだまだ存在していることを闇に示し、それを風刺した内容は男性や上の世代の人は知るべきだ。
邦題はいつもセンスない
イタリア映画はあまり見たことがないので、
言葉の響きが新鮮だったな。
メインになる話はさほどはっきりしてなくてセレーナの
ぷちな仕事、恋、などのエピソードが面白く描かれている。
セレーナがゲイのイケメンに恋をして相手にされない切なさは
ちょっと面白いかな。モヤシくんが彼氏になるのは取ってつけたようで
続編があるならいいかもって感じ。
ちょっと気になったんだけど、この映画って話カットされてない?
セレーナの会社での同僚とか社長とかのカラミがあまりなかった気がするんだけど。
ラストで社員が社長に反旗を翻していたが社長って別になんか酷いことはしてない気が
するんだけどな。
だからラストのあのシーンは腑に落ちないんだけど。
こじらせ女子イタリア版
イタリアの中でも相当な片田舎出身ながら優秀な建築士になり、バリバリ仕事をしていた主人公。ところが建築界ではホットな北欧事務所に異動すると、冬の寒さにやられてしまい、故郷イタリアが恋しくなって、キャリアを捨てて帰国してしまう。
建築の仕事がないためアルバイトに就き、魅力的なオーナーに出会う。しかし、相手も好意を持ってくれたものの女性は愛せない男性だった。田舎の母親も叔母も結婚しろとうるさい。そんな中で目にした建築コンペで採用されるが、それは男性建築家の仕事として、という偏見つき。他にも妊娠したら解雇、優秀なスタッフも女性は重用してもらえないなど、なかなかシリアスな環境の中、前向きでめげない主人公を中心とした、イタリアらしいおしゃれで明るいコメディに仕上がっていて、とても楽しかった!
(中でも田舎のおばさんが超絶面白い人物造形だった!)
喜劇仕立ての抗議文
お正月から殺漠としたバイオレンスや悲しい物語は見たくないのでイタリアのコメディ、本作を鑑賞、ラテン系ならではの明るい展開で面白いのだが、観たばかりの「ボヘミアン・ラプソディ」に続いてゲイの彼氏が活躍する映画?、またですか・・。
凄腕の女性建築家が大規模共同住宅の改修プランに応募する話なのだが女性だと相手にされないので一計を案じる、頼るのはいかにもイタリアのちょい悪オヤジ風なのだが・・、プロットは観てのお楽しみ。
原題のScusate se esisto!(私が見えますか!)は面接で男性陣に「無視しないでよ、失礼ね!」って言うセリフからでしょう。
素敵なコメディ、登場人物もバラエティに富んでいるし小技も笑える、子供の描く画がミケランジェロ並みだったり、音楽を使ったおふざけも秀逸、おもわず吹き出してしまった。
女性建築家といえば新国立競技場の最初の候補だったザハ・ハディッドさんが思い浮かぶが建築業界は未だに男性優位社会、彼女は稀な成功者だったのだろう、全米建築家協会によれば建築事務所で監督責任者として働く女性の割合は5パーセント程度だそうだ。本作は実際に2009年に行われた、ローマのコルヴィアーレ再生計画のコンペで一等になった、女性建築家グエンダリーナ・サリメイの「CHILOMETRO VERDE(緑の空間)」からヒントを得たそうだ。彼女も困難があることは確かだが女性ならではの視点が有利になる場合もありプロジェクトでは仲間たちに認められているそうだ。
建前は別として本音が通じにくいメッセージ、ヒステリックに叫んでも逆効果なのでコメディ仕立てでどうでしょうという狙い、風刺まじりは喜劇の王道でしょう。
良くできたコメディ、リモート会議は日本の設定、仕掛けは実にキャッチ―でした。
ラウル・ボバも好演ですがゲイねたが満載すぎて微妙、いちゃつくシーンは声だけだがヒロインがハンドミキサーで野菜をかき回すシーンを被せるのはモンティパイソンばりのメタファーでしょう。
イタリアはモードの国なので業界人にはイケメンでハイソなゲイが大勢いるらしい。「いい男はみんなゲイ!」というのもイタリア女性の本音なのかも。
監督も?と思ったらキュートなコメディエンヌ、ヒロインのパオラ・コルッテレージさんはリッカルド・ミラーニ監督の奥様でした。
明るく前向きな主人公に魅了される
もうとにかく明るい!バリキャリなのに、変なプライドはなく、前向きな姿に勇気をもらえるような作品。公営住宅のグリーンを基調としたデザイン、生活者の顔が見える設計、仕事柄そっち方面にもとても共感できるところがあって、とても楽しく見られました。そう、共同住宅は箱ができただけでは生きてこないんだよな、と。これが実話であることも勇気に繋がりつつ、実現したらぜひ訪れたいと思う場所の一つ。
原題のほうがしっくりくる
高学歴で申し分ないキャリアを持っているのに、「女だから」という理由で
不当な扱いを受けてしまう女性建築家の奮闘劇。
女じゃかなかったら、同性愛者じゃなかったら、見た目がよかったら・・・
自分が○○じゃなかったらなぁと思わせるような、理不尽なことって生きていると結構あったりして、でもそれを我慢してつまらない人生を送るくらいなら、ひらきなおって違う居場所を見つければいいじゃない!と教えてくれるお話。
主演女優はすごく美人というわけではないけど、すごくチャーミングで、彼女が笑うとこちらもつられてニコニコしてしまった。
クスクスと笑えてちょっとホロっとして、明日も頑張ろうと思える作品。
「これが私の人生設計」というまじめなタイトルと、チックフリックっぽいPRはちょっと残念。
ハイテンポな大人応援コメディ。
女性だけでなく、男性もきっと楽しめると思う!
まあまあだった
ゲイを割と露骨に蔑視するようなギャグセンスに少々ハラハラした。主人公のおばさんの変な表情ギャグなど、どうかと思うセンスだった。
お客さんがたくさん入っていて、けっこう受けていた。どうしてこの映画をチョイスしたのかとても気になった。
最後、社長に社員全員が反旗を翻していたのだが、それが本当にいいことだとはとても思えない。社員がそれほどブラックに働かされてはおらず、楽しそうに仕事していた。いい雰囲気の会社だった。あの調子では社長がモチベーションを失ってつぶれてしまって、社員は路頭に迷うのではないだろうか。
全体的にそんなに面白くなかった。
コメディだけど切なくやるせなさも
面白かった。コテコテのコメディで、胸糞悪い差別の話でありながら、笑いながら観れた。
イタリアにもこんなに性差別やゲイ差別があるのかとビックリ。
わかりやすくハンサムで優しいゲイの振る舞いは、嗚呼この人が恋人だったら最高なのに、とおもうようなスイートなもので、切ない。でも、最後に仲良くなる眼鏡のもやし男、この人なら性差別意識に毒されていなさそうだしいいんじゃない?という人選で、よかった。
笑えるけど大味
イタリア=日本以上の男尊女卑社会、というイメージが、焼きつきました。
恋愛感もとても保守的。田舎のバァさんのうるせー感じに辟易。
でもなんか楽しめたしスカッとしたのも事実でした。
先に見ていて友人が、やっぱりイケメンの基準が違いすぎてはまれなかったと言っていましたが、わたしはこの映画のイケメンはイケメンに思えました。元妻が乗り込んできたあたりが面白かったです。
主人公はいろんな言語が話せるし、建築士だし、超優秀な人なのに、なぜがどんくさくて書かれていて、説得力ないなーて思いました。
ストレス発散に向いている映画でした。
面白かった!
ハッピーエンドは大好きだ。
腑に落ちないハッピーエンドは嫌いだが。
クルクルとよく変わる主人公の表情
個性的なキャラクター
ラブとライク
こうやって並べると王道のコメディであるのだが、そこにすんなりと乗っかっていけるリズム感といい、とても心地いい時間であり、作品であった。
特筆すべきは空気感とも言うべきものであろうか…?
映画なのだから、それは用意された空間であり台詞であるのだが、それを全く感じさせない。役者陣に壁も縛りも見えないのだ。
あたかも隣で眺めている傍観者のような…極上の立ち位置を観客に提供してくれている。滅多に味わえない感覚である。
実際のイタリアの社会情勢は知らないが、ちゃっかり社会風刺も含まれており、偽らない心の崇高さみたいなメッセージも読み取れる。
が
しかし
何より俺の心を掴んで離さなかったのは、老婦人たちだ。
これは本当に分からない。
芝居をしてないようにも見えるのだ。
まさか、そんなワケはないはずだと思うのだが、あまりに自由で。
素人なわけないのだが、素人にしか、いや、そこらへんにいるおばちゃんにしか見えないのだ。
…どんな演出で、どんなポテンシャルを持ってる役者ならアレを再現できるのだろうと、かなり思い悩む。
後半は、出てきて喋る度に笑ってた。
何をどう喋ってるのかは分からない。字幕が振られてなかったりもするから。
でも、とても、とても、面白かった。
用意周到に、かつ緻密に描かれた設計図にやられた感じ。
いつしか物語の世界に没頭させられてた。
楽しかった。
余談だが、この作品…エンドロールが流れてこなかった。
イタリアのはそういうものなのだろうか?
ただ、そのおかげでこ気味よくスパッと終わった印象が残ってる。
男社会のイタリアに挑む⁈
イタリアのど田舎?出身の女性建築家が、外国暮らしから母国イタリアに帰ってくる。
ロンドンの建築家の集まりでイタリアに帰ると言った時に、周りがフリーズしてしまうのが、まず可笑しかった。新しモノ好きは次は中国、ドバイ、ニューデリーとか言ってる中で、イタリア〜⁉︎終わってるねって感じ…
どこか日本にもありそうな風景で、とても面白かった。
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