ふたつの名前を持つ少年

劇場公開日:

ふたつの名前を持つ少年

解説・あらすじ

ユダヤ人強制居住区から逃れた幼い少年がたどる壮絶な運命を、実話に基づいて描いたドラマ。自身もユダヤ人収容所に入れられた経験を持つ児童文学作家ウーリー・オルレブの「走れ、走って逃げろ」をもとに、アカデミー短編実写賞の受賞歴を持つドイツのペペ・ダンカート監督が映画化。ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年スルリックは、森で行き倒れていたところをヤンチック夫人に救われる。スルリックの愛らしさや賢さに気づいた夫人は、彼が1人でも生きていけるよう「ポーランド人孤児ユレク」という架空の身の上を教え込む。寝床と食べ物を求めて農村の家を渡り歩くようになった少年は、生き別れた父との約束を胸に過酷な日々を生き抜いていく。

2013年製作/107分/G/ドイツ・フランス合作
原題または英題:Lauf Junge lauf
配給:東北新社
劇場公開日:2015年8月15日

スタッフ・キャスト

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(C)2013 Bittersuess Pictures

映画レビュー

3.5【ユダヤ人の名を捨て、ポーランド人の名でナチスの追っ手を掻い潜り、生き抜いた少年の実話の物語。ポーランドのレジスタンスの人達が、命懸けでスルリックを護るシーンは、矢張り心に響くのである。】

2025年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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■第二次大戦下のポーランド。8歳のユダヤ人少年スルリックは強制居住区ゲットーを逃げ出し、ポーランド人だと身分を偽って放浪する。さまざまな人々や出来事を出会った果てに、ある一家の世話になって安堵するスルリック。だが、ユダヤ人であることがバレてしまう。

◆感想

・私は今まで、何作ナチス・ドイツの映画を観て来たのだろう。50本は観ていると思う。それは、高校時代にヴィクトール・フランクルの名著「夜と霧」を読んだからである。そこには、想像を絶するナチスの強制収容所に囚われた精神科医でもあった主人公が、冷静に収容所で何が起きていたか、何に希望を抱き生き延びたかが記されており、衝撃を受けたからである。

・だが、近年、ナチス・ドイツの蛮行を描いた映画の公開本数は減っている。時代的に仕方がないと思うが、ネオナチ及び極右政党のドイツ国内での台頭を観ていると心配になる。というか、世界全体が右傾化している気がする。
 その最も分かり易い国が、アメリカであろう。

・その代わりに、ここ数年増えているのがロシアのウクライナでの蛮行をドキュメンタリー形式で描いた作品である。「マウリポリの20日間」などは、機会があれば観て欲しいモノである。又、イスラエルとパレスチナの状況を描いた映画も公開されている。良い事だと思う。映画は勿論、娯楽だが、世界情勢の危機的状況に対し、警句を発するモノだと思うからである。

<今作も、観ていてキツイシーンが多いが、ポーランドのレジスタンスの人達が、命懸けでスルリックを護るシーンは、矢張り心に響くのである。
 だが、今後、出来れば実話に基づく新たな戦争映画が製作されない世界になる事を、切に望むモノである。>

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NOBU

3.5一周回ってポーランド万歳なだけな気もする

2024年4月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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つとみ

4.0いつになったら

2022年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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ジャーニー

4.0割礼が判断基準・・・

2021年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy