戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章
劇場公開日:2015年4月11日
解説
「ノロイ」「オカルト」「テケテケ」など数々の恐怖映画を手がける白石晃士監督が、POV(主観映像)方式を用いて描いた「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズの最終章。2014年にシリーズ初の劇場版として製作・公開された「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」から1年半後の出来事を描く。工藤と市川が異世界に飲み込まれたと同時に、新宿の上空に謎の巨人が出現。しかし、政府の調査で危険性はないと判断され、そのまま放置されていた。一方、現世にひとり残された田代は、巨人の謎を解明して工藤と市川を救おうと調査を続けていたが……。
2015年製作/89分/日本
配給:「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」上映委員会
スタッフ・キャスト
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なにがなんだかわからない!カオス!
「自首する前提なんですが、パンツ脱いでくれませんか?」とか、この作品は白石監督の性癖?
そしていきなり江野祥平登場!(関西弁がたまらないー!)
乱暴な感じだけど、瞬間移動して体調が悪くなった田代カメラマンの背中さすってあげてたり、さりげなく優しい笑
最後は「俺が弾になる」って言うから変身するのかと思いきや、生身で吹っ飛んでいくのには驚いた。
ホームレスを暴力で押さえつけて必要な人形を奪うついでに、しれっと自分用に靴ももらう田代カメラマンのしたたかさ。
それくらいじゃないと工藤Dの下で働けないよな…。
田代カメラマンの奮闘で異界から元に戻ってきた工藤DとAD市川。
『えー、わたしたち、入れ替わってるー!』…って、おい…。
でもそんな時でも「こんな世界じゃホラードキュメンタリー撮っても売れねぇじゃねぇかよ!」って市場の変化をすぐに察する工藤D、さすがだ。
なんかもう良くわかんなかったけど、最後は謎の爽快感と感動すら覚えた。
3.0.
2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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劇場にて鑑賞。正にシリーズの集大成で最後迄コレでもかとサービス満点、グイグイ魅せつけられる。理屈が通らないと云う開き直りの設定で展開される四つのミッションは無茶苦茶な上、支離滅裂乍ら、ラストで爽やかな印象を受ける。前作を受け“鬼神兵”の噺かと思えば、あくまでアシライ程度だった。本作に限って云えば、良くも悪くも後半に大熱演する久保山智夏演じる“市川実穂”の作品。ただこのシリーズはコレからも風呂敷を拡げ続けて欲しい。そして何よりシリーズのファンには、エンドロール後の告示に驚喜する仕掛け有り。65/100点。
・鑑賞前に観ておくとより愉しめるリスト──
・『オカルト('09)』
・『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズ('12~'14)全六作
・『殺人ワークショップ('14)』
※自分の知る限り、カメラマンを“シライシくん”と呼ぶのはこの人しか知らないし、もしソウだと恩があると云う辻褄も合う。
・鑑賞日:2015年4月24日(金)
2018年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
別の白石作品の江野くんの登場にテンション上がった。瞬間移動江野とカメラマン田代で4つのミッションをクリアして工藤市川を助け出せ、しかも生配信しながら。1.ホームレス(ノロイの小林)から2体の人形を奪え。2.女性からパンツを奪ってうんこ状ゲロを人形を掛けろ。3.田代の親指と小指を切ってそれぞれを人形に埋めろ。4.上村を撃ち殺して脳みそを人形に入れろ。このミッションたちのリアルに厭な感じと気持ち悪さがバックのサイレンによってより引き立ってた。戻ってきたら、工藤と市川が入れ替わるコメディ展開。ドロッとした霊体ソーセージ。おかしくなったファイル2の上村(うー子)、江野が呼び出すファイル1の矢野、前作の劇場版のナナほか白石空間にオールキャスト。最後の個々の台詞のやり取りが、キャラの立ったいいパーティだなあ。江野くんを砲弾にして工藤バズーカで黄泉比良坂を閉じて過去改編、舞台はリブートした世界「超・コワすぎ!」へ。
コワすぎの最終章としてみたらいろいろどうかと思うが、現時点の白石作品の総決算としたらこんなに楽しいエンタメはない。
チープさと緻密な計算と工夫と勇気が同居。ラストの歩道橋のシーンは、運命に逆らい続ける決意表明のようで、大爆笑かつ大感動でした。