「世紀の内部告発者、エドワード・スノーデン【実話】」スノーデン ▼・ᴥ・▼ Leo★/Rさんの映画レビュー(感想・評価)
世紀の内部告発者、エドワード・スノーデン【実話】
アメリカ政府によるアメリカ国家安全保障局(NSA)の機密情報を2013年6月に主要メディアに暴露した個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンの実話を元にした映画です。
■PC、スマホを誰もが持っている時代。これは予想されてたこと。
だってネットに繋がってる=世界と繋がっているんだもの。
以前SHOWROOMの前田裕二さんが「僕はノートPCのカメラはテープを貼ってある」とTVで言ってたのです。何の番組だったか忘れたけど、この映画を見たら貼っちゃうよね(;´∀`)
私も特に見られても国家を揺るがすような重要な秘密はないけどガムテ貼ったわw
■中国政府は既にやってたけども・・・
HUAWEIやZTEの事件で中国製や台湾製、韓国製スマホで個人情報が抜き取られる危険性が報じられた事がありましたよね。
んで調べてみたらHUAWEIとZTEは中国政府が資本に入っているメーカーなんです。つまり政府が意図的に仕組んだと思いませんかー??
■アメリカは常に世界の頂点に立ちたがる国。
国の権力を保持するためにプライバシーを侵してもいいのか。
■映画なので実話と違うところも・・
①スノーデンが告発する動機は、映画の中ではNSAの監視の目的が国防ではなく世界を支配することであり、スノーデン自身への身辺調査の延長として同居している女性まで監視された為とされていますが実際は、違法となる米国人の通信までをも、NSAが盗聴監視していたことに対する告発です。
②スノーデンがマイクロSDカードで情報を盗み出したと描いているが、実際には膨大な量を持ち出しており、更に高度な方法を使わないと持ち出せないはずです。
(この盗み出した方法に関しては、スノーデンもNSAも公表していない)
③映画では、FISA秘密裁判所の暴露をメインで描かれているが、実際はプリズムの告発がメインであります。プリズムとはマイクロソフト、ヤフー、グーグル、フェイスブック、AOL、スカイプ、ユーチューブ、アップルなどのIT企業と協力して、国民を監視するプログラムのこと。
④映画の中では、NSAが主要IT企業のサーバーに直接侵入、とされているが、実際の「プリズム」においては、NSAにIT主要企業は協力していたとされている。
■彼はロシアに亡命し永住権を獲得。
「彼は英雄かそれとも犯罪者か」。確かに彼は国家機密情報を暴露し
秘密保持契約に違反をしたので犯罪者ではあるけれど、このリークがなければ
全世界の人々が監視されていると知らずに過ごしていたわけになるのです。
あなたのプライバシーがダダ漏れです。
勇気ある内部告発でした。その結果アメリカには居られなくなり
ロシアに亡命しましたが・・・こうやって優秀な人材が潰されるんですね。悲しいことです。
とても興味深い映画でした。
ただ映画としては退屈な流れのオンパレードで、
前もって実話を元にしたドキュメンタリー映画だよ・・って
知ってから見た方が面白い気がします。