パニック・トレイン

解説・あらすじ

暴走する列車内に閉じ込められた乗客たちの運命を描いたイギリス製パニックスリラー。シングルファザーの医師ルイスは、息子のマックスを連れてロンドン発の深夜列車で帰宅の途についていた。停車中に線路脇に倒れている人影を目撃し不審に思うルイスだったが、列車はそのまま走り出してしまう。列車が停車駅を次々と通過していることに気づいたルイスは車内のインターフォンで運転室と連絡を取るが、運転している男は乗客の人数を聞くだけ。猛スピードで走り続ける列車内に取り残されたルイスら6人の乗客たちは、どうにかしてこの危機を切り抜けようと力を合わせるが……。わずか500ポンドでつくった予告編をネット公開して投資を呼びかけ、集まった約250万ドルで制作された作品。「M:I-2」のダグレイ・スコットが主演を務めた。

2013年製作/97分/イギリス
原題または英題:Last Passenger

スタッフ・キャスト

監督
オミッド・ノーシン
製作
ザック・ウィンフィールド
アド・ヨシザキ・カスート
製作総指揮
ミチヨ・ヨシザキ
カローラ・アッシュ
クウェーシー・ディクソン
スティーブン・マーゴリス
スティーブ・ノリス
フミオ・ナガセ
マイク・ルナゴール
脚本
オミッド・ノーシン
アンドリュー・ラブ
撮影
アンガス・ハドソン
美術
ジョン・バンカー
衣装
アリ・ミッチェル
編集
ジョー・ウォーカー
音楽
リアム・ベイツ
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映画レビュー

3.5 動機と犯人像

2026年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 医師でシングルファーザーのルイスは夜更け、コーヒーが大好きな恐竜のハリーとお友達で画家の才能も持ち合わせている息子のマックスと2人、ミュージカルを見終え列車で家路についていた。すると病院から緊急の呼び出しが...

 ちょっとした騒動を乗り越えロマンスを堪能した後、賑やかだった車内も静けさに包まれた頃、2人はそれぞれの目的地へと向け降りる準備を整えるのだが、何と停車するはずの駅を通り過ぎてしまうのだった。次の駅も、そしてその次の駅も...

 車掌は行方不明、運転手は音信不通、車内に閉じ込められた乗客たちは、暴走する列車を止めるべく奮闘する...

 周囲を憚らず騒ぐ若者グループ。常連だろうか通話だけでなく着信音にすら過敏に反応する老婆。禁煙の車内でタバコを吸い注意されると逆切れし喚きたてるサプラ~イズな移民の若者。一見紳士だが言葉に棘がありどこか他人を見下している初老の男性。容姿性格端麗なきっと素敵なお相手がいそうな女性。

 多種多様な人種が乗り合わせる列車という舞台はいったい何を象徴するのだろうか。

 医師が病院に行く目的は?、電話先の相手の性別は?、クリーニング?新品?、医者並みの筆跡とは綺麗?汚い?、イヤホンは音楽を聴くモノ?外からの音を遮断するモノ?、秘書がやる仕事では?、紫は女の子用?バットマンの色?インペリアルパープル?、女性が子供の世話をしていたらそれは母親?、ドアが閉まっていたら?、大した常識?

 意識的無意識的な視線の推移、目配りに目配せ、注視に凝視、傍観、アイコンタクト、診察(お医者さんごっこ?)。人あるいは他人をミる(判断する)という行為が繊細かつ滅茶苦茶きめ細やかに描き分けられているのが印象的で、

 何かを象徴する車内に蔓延り渦巻いている一元的な尺度によってもたらされてしまうほぼほぼ当たり前とも言えるほんの些細な何気ないバイアスを浮き彫りにしていくドラマが見応え抜群。

 そして何より、コーヒーぶっかけ事件や禁煙受動喫煙事件といったきっかけを前後して、本来交わるはずのなかった者たちのコミュニケーションによって解消されるソレを以て、

 すぐそこにいるのに手が届かない犯人の、暴走列車事件を前後して一向に見えてこない動機及び彼の人物像への想起を促し、イチ乗客に過ぎなかった彼という存在をどこかに見出させようとする見極めさせようとする作りが実に実に見事だった。

 彼はいったいなぜ?、どこで?いつから?

「激突!」(1971)...「ロードキラー」(2001)...「F エフ」(2010)...「アンストッパブル」(2010)...「スノーピアサー」(2013)...「人生スイッチ」(2014)...「トレイン・ミッション」(2018)...

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鰹よろし

2.5 そこで眠るな!

2020年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 さすが低予算のパニックムービー。暴走列車の映画なんていくらでもあるけど、列車の外部をほとんど映さないし、犯人も全くわからなくする珍しい心理劇パニック。主人公ルイスが医師ということもあり、心停止したお婆さんを助けようとしていたシーンもある。

 「あと47分で到着する」などという病院への連絡。時間には几帳面なはずなのに、ちょっとうたた寝してしまった。この瞬間がミステリアスでミスリードさせるテクニックだ。知り合った美女サラも何気に怪しく登場するし、恋愛劇にも発展するかと思いきや、この列車暴走だ・・・。怪しい人物を配置しておき、結局は協力し合う人々。残された6人の緊張も伝わってくる。

 犯人の意図もさっぱりわからないが、「何人残ってる?」という言葉だけが不気味。意外と、移民青年ヤンがいい男だったりするし、人間の本性はパニックにならないと現れないのかもしれませんね。迫力は全く足りなかったけど、まぁまぁ面白かったです。

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kossy

4.0 ヒーローでも特別でもない、普通の人々の戦いです。

2020年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

郊外行きの最終列車に乗り合わせた主人公親子。主人公は停車駅に止まらない列車を不審に思い、車掌を探すが・・・と言うストーリー。

とてもシンプルに整理された設定とストーリー、緊迫感もありとても良い作品だと思います。地味ですが一見の価値があるサスペンス作品です。
正体も目的も分からない犯人にジャックされた郊外列車。乗り合わせた乗客が必死に列車を止めようとします。
ヒーローでもスーパーマンでもない彼らの努力と焦躁が上手に映されています。
丁度トレイン・ミッションと同じタイミングで鑑賞したのですが、「列車を止める」と言う事だけに焦点を当てたこの作品の方が、私好みでした。

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よし

4.5 古典パニック映画

2019年3月21日
iPhoneアプリから投稿

古典パニック映画、なかなかいいです。人間模様を描きながら、ハラハラドキドキ、アクションに頼ることなく、しっかり見せる1970年代の映画が帰ってきた感じですね。

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YUKI