キャロルのレビュー・感想・評価
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どこを取っても美しい傑作。
プロローグの暗示の仕方が気に入った!
はじめはほんの少しだらついていたけれど、徐々に心地よいペースで展開していくように。
美を伴わない瞬間が1秒たりとも無かった。すごい。
光や水滴のきらめきや反射、ガラス越しのニュアンス、アングル毎に移り変わっていく各々の色づかい等の美術的観点からしても非常に美しい作品。ロードムービーのような描写の背景でゆったり流れる音楽が50sの色をさらに味わい深くしている。
キャロル・エアードの大人の艶とテレーズ・ベルベットの可憐なあどけなさが、二人の視線が交わる度に特別な空気を作り出していた。
同性愛に特化せず、恋愛感情だけではない憧憬や崇敬の意も含めた人と人が惹かれ合う美しさを終始感じさせられた。人へ向ける愛情と人から向けられる愛情のすれ違い、重なりようが苦しいくらい麗しかった。
キャロルとテレーズが初めてプライベートで会うシーンと、旅先で化粧ごっこをして香水をつけるシーンが好き!テレーズのおんまゆもファッションも、本当に“天から降りてきた”ようにかわいい。世界観が私好みだった
実は女性がグッと来る落としテク満載やね
俳優が成せる映画。
ケイト ブランシェットの女豹のように獲物を捕らえる眼差しに、打ち砕かれる信念に揺れる寂しさと葛藤。
この女優は美しさと強さに加えミステリアスで、情熱的で冷静で…………。
憧れます。
ルーニー マーラのいつも周りに流されてきた人生に芽生える自覚に、戸惑い、変わろうとする向き合い。
これまた微妙な変化を目だけで演じています。 リスのような目から、覇気が宿ったような後半の目の輝きが絶品!
静かな始まりから迎える静かなエンディング。
ラストはテレーズと同じ視線で、キャロルを見つめる自分がいる事でしょう。
とにかく50年代のアメリカが見事なまでに再現されている。
衣装から街並み、小物一つをとっても抜かりなく、50年代の最中、映画を観に来た感覚に陥ります。
ため息ものの美しさ。
キャロルはただ単に女性が好きな女性ではなかったと思うのですが、その辺りがもう少し腹に落ちる演出があれば、アカデミー作品賞にも滑り込めたかな?
My point of view about this film
It was not really understandable to a 17 year old boy ( = me ) and don't really know about how they think of each other , why the married woman falls for her at her first sight when she buys a toy for her daughter vise versa ... well in short , the film is for adults I don't think adolescent children neither like nor comprehend it unless they go to Wikipedia to figure every ambiguous thing out so I can't recommend it to anyone ... It depends on you whether you like it or not , Thanks .
誰にも感情移入できたかった。エデンより彼方に、もそうだったけど、こ...
ルーニーマーラの可愛さ
天から堕ちてきた人、貴方
出てくる女優さんが皆、美しい、キャロルもテレーズもアビーも。
そして、皆綺麗に煙草を吸ってお酒を飲む姿ら見とれてしまいます。
原作を読んだ後に映画を観に行きました。
内容が凝縮されていて、観ていて全てに引きつけられます。
時代背景などから同性愛は認められない、世間から後ろ指指されるだけではすまないだろうということはわかるだけに、二人の恋が幸せとは遠い場所にあるというのがわかります。
ただ、この映画内容、レズビアン女性なら納得できても男性には難しい、理解しづらいところがあるかもしれないと思いました。
キャロルの友人アビーの存在です。
昔、そういう関係を持ったけど、現在は友人としてキャロルを支えている、そして彼女の娘の名付け親でもあります。
娘もアビーおばちゃまと慕っています。
これは夫からしたら面白くない。
いや、わからない感覚だと思います。
ベッドシーンもケイトの体格。肩や腰、体全体の骨格、ラインがきりきりとしまっていて圧倒されました
女同士だけど、思わず男のような逞しさ。
でも、綺麗なんです、ビジュアルが。
勿論、映画全体の景色、流れるような人の行き来とカメラワーク。
少しけだるいレトロチックな音楽が素敵です。
古い映画を観ているようにノスタルジックな雰囲気が味わうことができます。
レズだから、同性愛だからと考えず興味があるなら観てほしい。
そんな映画です。
後半の緊張感が良いね
大人女子と純情女子の美しい恋愛
『キャロル』を観る。おぉ、むちゃくちゃおもしろいぞ‼︎1950年代の女性同性愛のお話。美しい大人のケイト・ブランシェットにリードされて、どんどん惹かれていくあどけない可愛らしさのあるルーニー・マーラーがバッチリ過ぎる。女性同士ということもあって、画面が常に美しい。女性が進出し出した50年代ファッションに身を包んだ女性2人が美しく、可愛らしいのだ。ラブシーンは1回だけだが、そのシーンもとにかく綺麗。若い方のお姉ちゃんが脱がされた時なんか、もう。お互いの駆け引きもドギマギしてしまう。評価は高いものの賞レースには若干乗り遅れてしまっている感じ。それでも助演でルーニー・マーラーは撮って欲しいところ。今作は女性同士の愛のお話なので、男のバカっぷりの描き方がとんでもなく面白い。
陶然
美しくて素敵な愛の傑作です。陳腐な表現ですが。人生の選択と情熱。世代、性別を問わないテーマにひとつの答えを提示してくれます。恋愛や結婚に悩む若人たちにオススメしたいです。
トッドヘインズの作品は初めて触れましたが豊穣な表現力に感銘。
ゴミの様な男しか出てこないところや盗聴のくだりの唐突さなど、後から考えると笑ってしまうけれど、それも含めて恋に落ちました。
ノー情報にて
美しい
少女マンガ
まずなによりケイト・ブランシェットが妖艶でかっこいい。
女が惚れる女。
ルーニー・マーラの瞳がきらきらして、まるで初恋のような、新しい気持ちに戸惑いつつも期待している表情が素敵でした。
感情の表現、移行が映像でうまく現れていて、見ながらつい背中を押したくなりました。
あと冒頭に出てきたラストのシーン、
あれは最初はまさかラストシーンだとは思わなかった。
「もう行くわ」「本当に?」というのはそこでまだ気づいてない恋心がざわっとしたのか?!と思ったらもう色々決着がついていたところとは・・・
どこが盛り上がりどころなのかがいまいち分からず、ちょっと眠くなるところもありましたが、線の細いタッチの少女マンガを見ているような気分でした。
最後まで観れました。
登場人物の関係か物語の進行とともにりかいできました。最初は主演の二人のきれいな顔にみとれていましたが、後半はどのような展開になるのかを考えながら最後まで観ることができました。個人的には良い終わり方をしてくれたと思える映画でした。
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